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1 : ◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[sage] 投稿日:19/09/27(金)19:53:16 ID:YMt [1/9回]
或る人は恋と愛と夢と希望を学び
或る人は妬みと怨みと挫折と絶望を覚えた
学園とは正負が渦巻く箱庭であり
故にそこには怪異が生まれる

某都市に存在する明星学園都市は人を集め怪異を集め、それを秘匿し日常を保護するための機関である
学園の生徒は怪異と対抗する存在として戦う義務を背負うが
同時に青春を過ごす権利を持っている

『キャラシート』
【名前】キャラクターの名前、ふりがな
【性別】特殊な性別の場合もここに
【肩書】クラス、部活動など。学園外のキャラクターは職業など
【容姿】キャラクターの容姿など
【能力】特異な能力、装備などをここに
【概要】生い立ち、性格など

『ルール』
・一方的、対処不能なロールは禁止。なりきりはコミュニケーションで成り立つ遊びです。
・時間停止等、対処が不可能な能力、設定は使えません。
・エロ、グロなどの人を選ぶ描写は良心の範囲内で。
・返信はなるべく短く、20分以内に収まる分量が望ましいですが、絶対ではありません。
・凍結はやむを得ない場合を除いて出来るだけしないようにしてください
2 : ◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[sage] 投稿日:19/09/27(金)20:37:52 ID:YMt [2/9回]
ここが明星学園……

【巨大な校舎を見上げてつぶやく、黒縁メガネの女の子】
【手に持った書類数枚は多分、転入に必要な書類か何かだ】

すっっっごい普通。普通ね。
校舎だけで幾つあるのよこの学校!!
3◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[sage] 投稿日:19/09/27(金)22:28:00 ID:YMt [3/9回]
あ、チャイムなっちゃった……
私の教室は何処なのよ!職員室も寮の場所もわからないし!

【校舎内、チャイムに紛れて叫ぶメガネっ娘】
4 : ◆</b></b>7gf2WqW2eU<b>[] 投稿日:19/09/27(金)22:43:05 ID:ECa [1/5回]
>>3
うーだる…今までぐでぐで生きてた私が時間通りに動くなんて…
【物凄い負のオーラを放つ、ナマモノに遭遇したような気がした。
 それは一つ指を鳴らすと、情景が切り替わるようにどんよりとした空間が掻き消えた】

貴女も、ここ新しく来た学生の方ですか?
わたしも遅刻気味に来てしまったので…
(案内してたら遅刻してしまいましたという免罪符、これでいこう)
【"腰までの長髪の女学生"に遭遇する】
【彼女は堅物めいた仏頂面をしており、表情がうまく読み取れない】
5◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[sage] 投稿日:19/09/27(金)22:49:48 ID:YMt [4/9回]
【一瞬背後に何か凄まじい負のオーラを感じて振り返れば、そこには堅物っぽい学生が】

助かっ……でも、チャイム鳴っちゃってるしぃ……
ねぇ、職員室ってどこにあるのかな?

【自分の為に遅刻させるわけにもいかない、そんな当たり前の倫理観】
【それのせいで二人の目的が入違っていたりするけど】
6◆</b></b>7gf2WqW2eU<b>[] 投稿日:19/09/27(金)22:59:59 ID:ECa [2/5回]
>>5
ええ…職員室?
たしか、あっちに行けば何度か出てきたような。
【第六感が働いたならば、この堅物(仮)の指示は全てでたらめだと気付く。
 こんなのに先導されてしまえば、必ず遅刻してしまうだろう】

(ああーマジ分からない。さっき見た所とは別の場所を行けば…)
【このまま事態が変わらなければ、彼女は思いがけない辺鄙な場所に着くかもしれない】
7◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[sage] 投稿日:19/09/27(金)23:04:43 ID:YMt [5/9回]
>>6
(教えてもらうだけでのつもりだったけど……
 あれ?ここさっき通ったような)

【結局案内してもらう事になり、遅刻させてしまっているのだから間違っていると言えるはずもなく】

悪いわね、もう授業始まっちゃってるのに……
本当に遠いのね、職員室。後者はきれいだったのに、こんなに古い倉庫もあるのね……
8◆</b></b>7gf2WqW2eU<b>[] 投稿日:19/09/27(金)23:13:20 ID:ECa [3/5回]
>>7
んんん?間違ったかな?
【辺りを見渡すと、辿り着いた場所はフツーの人が立ち入っちゃマズそうな施設だコレ】

あっちゃー、いっつもこうなるのよね。
今回は私のミス、私に付いてきてしまった事を呪っていいわ。
【一体の清掃用のロボットを見つけ、それに職員室はどこですかと訪ねてみた】
【…だめそうだ】
9◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[sage] 投稿日:19/09/27(金)23:20:37 ID:YMt [6/9回]
>>8
【古ぼけた格子状の窓からのぞく、人形やらの怪しい物品が】

……めったに使わない物置みたい。古い道具ばっかりだし

【明らかに呪術だのなんだのに使われる道具である】

私こそ、無理させちゃってごめんなさい。
一応地図は持ってるんだけど……わっかんない。
方角が分かる術でもあればいいけど、私のはそう言うのじゃないしなぁ

【普段はどうしてるんだろう、なんて疑問は飲み込みつつ。】
10◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[sage] 投稿日:19/09/27(金)23:22:06 ID:5qV [1/2回]
>>8>>9

あなたたち、何してるの…?

【不意に背後から声が掛けられる。そちらの方を見れば銀色のショートヘアの少女が二人を不思議そうに見つめていて】
【制服を着ていることから生徒だということは分かる】

もう授業、始まってるよ…?私も言えないけれど…もしかして、二人もサボりに来たの?

【ぽわんとしたその雰囲気はどこか気が抜ける、浮いているとでも言うのだろうか】

//乱入よろしいでしょうか…?
11 : ◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[sage] 投稿日:19/09/27(金)23:27:17 ID:YMt [7/9回]
>>10
//私は大丈夫ですよ!
12◆</b></b>7gf2WqW2eU<b>[] 投稿日:19/09/27(金)23:30:28 ID:ECa [4/5回]
>>9
ここはおぞましい雰囲気ね、とても職員室に近づいてるとは思えない。
今更地図なんかアテにならないわ、進めるだけ進んでみましょう。
【段々と顔が引き攣ってきて、堅物めいた表情が崩れ始めた】
【彼女はこの場所の持つ妖気に圧されたというのだろうか…】

>>10
ふぎゃあぁぁぁぁぁっ!!!何奴――!?
【不気味な場所で背後を取られる。それだけで彼女をパニックに陥れるに十分だった】

(浮いてる?マジでユーレイ?…ふえぇぇ…)
【背後の気配に、反射的に振りむいて身構えて様子をうかがった】

//OK!
13◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[sage] 投稿日:19/09/27(金)23:36:21 ID:YMt [8/9回]
>>10
二人、も?……
私達は違うし、サボりなんて駄目!
私、前の学校では風紀委員だったんだから!

【ぴしっと腕を組んで腕章を見せつけるポーズ。腕章はないけど】

まあ、その、迷っちゃって、教室がどこかもわからないんだけどね……

>>12
どうしたの?そんなに怖いものでも見たの?

【不気味な場所におびえる様子もなく、突然の人影にも驚かない。】
【何と言うか、慣れている。そんな雰囲気。】
14◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[sage] 投稿日:19/09/27(金)23:42:54 ID:5qV [2/2回]
>>12

……?大丈夫?何か悪いものでも食べた?

【彼女の様子を見てどこか身体が悪いのかと勘違いしたのか首を傾げる】
【ただこんな場所でいきなり声をかけられては驚いても仕方がないだろう。それこそ幽霊と見間違えても】

…………飲む?

【そうして差し出すのはペットボトル。中身はただの水だが気休めにはなるだろうか】

>>13

風紀委員…私、取り締まるの…?

【その言葉を聞けば少し縮こまって後ずさる。ここでサボっている、ということは比較的真面目な生徒というわけではないのだろう】
【故に風紀委員という存在に苦手意識があるのは当然か】

……学校で迷子になる人初めて見た、それに二人も
案内、しようか?
15◆</b></b>7gf2WqW2eU<b>[] 投稿日:19/09/27(金)23:48:16 ID:ECa [5/5回]
>>13
ま、まずい…風紀の人を言いくるめて変な所に連れてきて…
そして、ユーレイに遭って…二人とも…
(うわーだめだーもうおしまいだー!)
【恐慌状態。目を泳がせてあわてふためく。
 横目でそのポーズを見ると、更にあわわと混乱していった】

>>14
頂きます。
【目の前に現れたペットボトル…藁にも縋る気持ちで取る】

ふーっふーっ。
このまま迷宮探索してても宜しくないのはよく分かりました。
よし、船頭役は貴女です。私達を導いてくださいまし…!!
【恐慌から醒め、ようやく銀髪の少女を学生と認識した】
16◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[sage] 投稿日:19/09/27(金)23:55:36 ID:YMt [9/9回]
>>14
権限があればしたけど、私今日が初めてで迷ってるのよ……
それに案内してくれる、優しい心がある人を取り締まるのはやめておくわ。

【組んだ腕を戻してにっと笑う。案内してもらう側のくせにどこか上から目線だが。】

>>15
……?
さっきから何をそんなに怖がってるの?ゆーれい?

【ぎょろりぎょろり泳ぐ目を心配そうに覗き込んで】

大丈夫、この調子なら大した遅刻はしなさそう。先生も怒らないわよ。
17◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[sage] 投稿日:19/09/28(土)00:05:09 ID:G1k [1/5回]
>>15

…………落ち着いた?

【どうやらやっと落ち着いたらしい。さきほど感じ取れた怯えのようなものも消えている】

うん、じゃあ…こっち

【歩き始めた先は今まで二人が来た方向とは真逆の方で】

>>16

よかった……

【心底から安心しているようでほっと胸を撫で下ろす】
【普段からしばしば風紀委員のお世話になることがある彼女からすれば風紀委員は要注意対象……とはいっても特に何かすることはないのだが】
18◆</b></b>7gf2WqW2eU<b>[] 投稿日:19/09/28(土)00:12:31 ID:uD4 [1/5回]
>>16
ふしゅーっ ぴーぴーぴー…糸くずフィルターが目詰まりしてます。
【道中、機械音声めいた奇声を小さく漏らしていた。
 彼女は大分堪えている。突然環境が変わり、今もなお弱っている】

ん?…何も問題ありませんよ。
いやぁ、第一村人に遭えなければ企画倒れもいい所ですよね。
【パチンとスイッチが入ったように、前の仏頂面に戻った】
【彼女は表は演技で持たせていると、強く印象付けるだろう】


>>17
うん、落ち着いてる。…多分ね。
【水を含みながら進む事で次第に、落ち着きを取り戻していたように見えた】

(休める場所は…)
【途中、ふらふらとどこかへ居なくなってしまうような、そんな素振りがあった】
【片方が風紀委員ならば、此方は窓際勢といった所だ】
19◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[sage] 投稿日:19/09/28(土)00:19:39 ID:LYf [1/4回]
>>17
(あれ?さらに奥に進んでない?……
 でも私もこの子も方向音痴だし、何も言わない方がいいのかなぁ……)

【証明された二人の方向音痴、未知数の少女。後者を選ぶことにした】
【吉と出るか凶と出るか、はこれまた未知数であるが。】

……ちょっと、遠回りしたり、してる?

【やっぱり不安で声が出てしまったけど。】

>>18
【よくわからない言葉を漏らして、大分つらそうな少女】
【また元に戻ったかと思えば、足取りがふらつき始めて】

……無理するのが一番駄目だからね。

【二重の意味で。】
【その足取りのまま消えてしまいそうになるのなら、手を握って引き留めようとするだろう。】
20◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[sage] 投稿日:19/09/28(土)00:27:04 ID:G1k [2/5回]
>>18

ほんとに大丈夫…?

【ふらふらとそんな様子を心配してか声をかける。さきほどからどこか顔色も悪かったようだし何か持病でもあるのかと】
【顔色の悪さは自分のことを幽霊だと間違えたから、だということには本人は気づかぬまま】

はぐれたらだめだよ?

>>19

ううん、こっち近道…

【倉庫を出て少しすれば壁に人一人が通れそうな穴が空いている前で停止】
【そしてやはりと言うべきかそこを進み始めて】

こっち、このさきが教室

【そして彼女がその穴を通れば向こう側からそう声をかけて】
21◆</b></b>7gf2WqW2eU<b>[] 投稿日:19/09/28(土)00:35:05 ID:uD4 [2/5回]
>>19
(あ…)
【一人、道を外れようとしていた。椅子か何か見つけて、自分一人で休む為に。
 手を握られ、こうやって引き留められる事は今までなかった】

――ごめん、気を遣わせちゃって。
【仮面の裏にて、最初に出た言葉は謝罪の言葉。
 一瞬だけ不安げな表情をした、本来の彼女が見えたような気がした】

>>20
次300メートル、右方向です。その先、600メートルで左方向、×○方面です。
【機械音声めいた奇声を漏らしていた間は青ざめていた】
【ナビゲーションシステムの物真似をしていたのか、それにしても全く出鱈目だ】

(ちゃんと目的地に着くのかな。なんか怪しい穴とか通ってるし…
【壁に空いた風穴、人一人入れそうな穴を見て困惑していた。
 超常現象の類か何かだと察せずにその先へと進むだろう】
22◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[sage] 投稿日:19/09/28(土)00:48:21 ID:LYf [2/4回]
>>20
【近道と言って示されたのはどうにか通れそうなサイズの穴】

太ってたりしたらやだなぁ……

【胸から腰へ、女性らしさはしっかりとしながらもお腹の辺りがちょっと不安な体系】
【何度か引っ掛かり苦戦しながらも穴を抜けて】

っほんとだ!校舎がある!
すっごい!……けど、もしかしていつもここを使ってサボり?……

>>21
いーよ、謝んなくて。まだ平気だなんて言ってたら怒ってたけど!

【なんて、笑ったまま。】

ほらほら早く!そろそろ出席向こうになっちゃうよ!

【先に穴を抜けて、その先から呼びかけた。】
23◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[sage] 投稿日:19/09/28(土)00:58:27 ID:G1k [3/5回]
>>21

……変なの

【あれは何か意味があるのだろうか。しかしあの道通りに行ってもよくわからない場所に着くのは明白、とりあえずは見守っておこうと】

ほら、ついたでしょ?

>>22

そうしたら穴を広げればいい

【どうやら太らないようにする、という選択肢は無い様子】
【穴を抜けた先にはちょうど校舎の目の前。しかもいい塩梅にどこからも見られる危険はない場所であり抜け穴としてはちょうどいいだろう】

うん、あそこ全然見つからないから
使いたくなったら使っていいよ、独り占めする気は無い
24◆</b></b>7gf2WqW2eU<b>[] 投稿日:19/09/28(土)01:08:10 ID:uD4 [3/5回]
>>22
(今はボロを出すときじゃない…っ)
【口を一文字に閉じ、元の演技を続けた】

ごめん、間に合わないかもしれない…
【前の人が窮屈そうに進んだ穴のサイズにて絶句した。
 体型に不安しかない自分では無理そうだと】

>>23
ついたけれど、これを私にも通れと…?
(無理無理無理…あんなの通れるの?)
【3人目のまともな先導故に為に深刻に迷うことはなかった。
 だが、過酷な試練が彼女に降りかかった】

うーん、うーん…これ、人が通れるサイズなの…?
だめだ多分間に合いそうにない、二人とも私を置いていくんだ…
【無理に穴に入ろうとした、そして、2か所は引っかかってまごついている】
【日頃怠けていた結果、二人以上にだらしない体型をしている事が明らかになった】
25◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[sage] 投稿日:19/09/28(土)01:16:08 ID:LYf [3/4回]
>>23
痩せた方が楽じゃないかしら、それ。
(独特な子なのね……)

本当は見過ごせないけど、今日の恩があるから何も言わない。
その代わり、授業が分からなくなったらちゃんと聞くのよ。
……まだ同級生かどうかもわからないけど。
【妙に上からと言うか、上級生染みた目線なのは少女の儚げな雰囲気のせいだろうか】
【なお彼女の制服は高等部2年生のもの。これで先輩だったりしたら……】
>>24
え、えぇ?
ちょちょ、ちょっと?本当に?
【引っかかってしまった以上無理に引っ張るわけにもいかない。】
【穴の隙間に手を入れてみるも、確かに動きそうもなく。】

……ぷにぷに。ちゃんと運動しなさいよ?
本当に穴を広げるしかないかもしれないわ、これじゃあ。
【と、はっきり。】
26◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[sage] 投稿日:19/09/28(土)01:27:27 ID:G1k [4/5回]
>>24

押しても引いても、ビクともしない…

【なんとかしようと彼女の身体を押し引きするが無意味らしい。すっぽりハマっているようでどうやら本当に穴を広げるしか方法はないか】

……もう少し痩せた方がいいんじゃないかな

【そして年頃の女子には禁句であろうそんな言葉をあっさり言い放つ】

>>25

だって運動は嫌いだから…

【身体を動かすのは得意ではない、少しでも楽ができるのならそうするのが彼女。ある今わがままと言えるのだろうか】

うん、優しいんだねあなた
じゃあ分からなくなったら聞くことにする、その時はよろしく

【彼女の制服をよく見たのならば同じ二年生のものだというのが分かるだろう】
【同じクラスなのかどうかはまだ分からないものの少なくとも学年は一緒らしい】

……それでこれ、どうしよっか

【詰まっているもう一人を指差して】
27◆</b></b>7gf2WqW2eU<b>[] 投稿日:19/09/28(土)01:42:27 ID:uD4 [4/5回]
>>25
これ、駄目そう…
【上半身は無理矢理通したが、腰のあたりで留まっている】
【豊満な体型で大きなペナルティを負う状況は、想定の範囲外だっただろう】
【体系は人の地が出るとは言う、体力がないのも伺える】

くうぅぅっ…こんなひどい姿を見られたなんて…
【彼女の制服も、片割れを迷子にした物とは飾りが違うらしい。
 彼女は高等部の1年生といった所だ。1個下にしては盛り過ぎだ】

>>26
えっ、これどうしようもないって奴なの?
【詰まってるナマモノはふと諦めたような表情をして…】

イメージ…"この穴を通れる私になれーっ!!"
【強く念じた素振りをすると、周囲が白煙に染まる】

するり、何も問題なし…っ
【一回りも二回りも小さく、"若く幼い姿"にへと変貌する。
 "今の姿"ならば、するりと穴を容易く脱出できる。
 彼女の持つ異能の一端。この技が前提であれば、穴の通行は容易だ】
28◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[sage] 投稿日:19/09/28(土)01:57:33 ID:LYf [4/4回]
>>26

優しいのが取り柄なのよ。だからいっぱい頼りなさいね!
よく見れば制服同じだし、クラスも同じかしら?
……あ、うん。これはどうしようかしら。

【うーんと悩んで、スカートのポケットから取り出す一枚の紙】
【何らかの模様と、その中央に"爆"と言う物騒な文字。露骨に危ない。】

>>27
ちょっと、痛いかもしれないけど抜けないよりは……

【悩みながらゆえに足取りはゆっくり。余計に恐怖をあおりそう】
【だが行動に移る前に幼い姿に変異し穴を抜ける少女。ほっと胸をなでおろし】

便利な術ね。色々悪用できそう。

【ぼそっと。そんなことを。】

>>26>>27

もう障害はないわ!まだ出席ももらえる時間っ……
教室は5階だったから……急がないと!

【走り出す。二人がそのあとを追うなら手を引いて。】
【サボる事を選択するなら今回は何も言わないだろう。ジトっとした視線は送り付けられるが】

あ、名前!
私『入間罅来/いるまひびき』って言うの!今度は一緒にご飯でも食べましょ!

//私からはここまでで!
//ありがとうございました!とっても楽しかったです!
29 : ◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[sage] 投稿日:19/09/28(土)02:08:57 ID:G1k [5/5回]
>>27

ちっちゃく、なった…

【この学園に集まる人間はみな"普通"ではない。何らかの異能を携えていたり、はたまた"人間"でさえもなかったりする】
【だから能力自体に驚きはしてもそれを使うことには驚きはない】

便利だね、それ…

【自分の姿を変えられる、色々と使い道がありそうではある。彼女がそれを悪用しようとしなければいいのだが…】

>>28

じゃあ…宿題とか見せてもらおうかな
…………壁ごと、ぶっ飛ばす感じ?

【爆…だなんてもう予想は容易につく。だがひとまずはこれを使うことはないようで一安心】
【流石にそんなことをすればこの場所が教師に勘付かれかねない、そうなれば快適なサボりライフとおさらばしなければならなくなる】

……今日は、せっかくだし出ようかな
入間さん…私は音切、音切鶉(オトギリ ウズラ)。それじゃあ、ばいばい

【一年生の彼女と去っていくもう一人の彼女に名前を名乗って、そうして去って行く後を追っていく】
【たまにはこうして授業に出ることも良いかもしれない、なんて思ったりもするのだった】

//それではこちらもこれで〆となります!突然の乱入を快諾していただきありがとうございました!
30 : ◆</b></b>7gf2WqW2eU<b>[] 投稿日:19/09/28(土)02:16:58 ID:uD4 [5/5回]
>>28
(あっまずい)
【穴を抜ける為に手の内を曝した少女。
 少女の身体には大きいブレザーの裾が姫袖の如く垂れ下がった】

ひびきさん、覚えておくよ。
前の姿は…なかったことに…それではっ!
【"自然な笑みで"、見送った】

>>29
案外うまくいかないもんだね、化けてスペック盛ろうとしたのに…
【心の声が筒抜けのようだ?】

こんな形でボロが出る様ならば、この姿で教室に行った方がいいかな。
――いつまでも騙し通す事なんて出来ないもの。
【小さな彼女は、ようやく自分の向かうべき教室に向かう事となった】
【そう、2人は能力の悪用の一端を目撃したのだ】
31◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[sage] 投稿日:19/09/28(土)21:00:15 ID:rj2 [1/1回]
【明星学園に転入生がやってくる時期はバラバラ】
【入学式から半年立てば10人増えていた、なんて冗談が生まれる位。】

せぱ、せぱたくろー?……ぺたんく?……
校舎が多ければ部活も多すぎよ……

【故に食堂近くの掲示板には常に勧誘チラシが貼られている】
【王道の運動部文化部から上記のような部活まで、本当に様々な種類の部活動が存在する】
【そのせいで、彼女のような転入生にはちょっと厄介だが。】
32音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[sage] 投稿日:19/09/29(日)11:51:12 ID:ZzR [1/8回]
>>31

「入間さん、何してるの?」

背後から突然に声をかけられ……まるでデジャブを感じるその光景。声を聞けばその相手が誰かどうかは分かることだろう。
相変わらず間の抜けたその声音は気が抜けるもので。

「……何か部活、興味あるの?」

彼女が見ているのはどうやら部活動の勧誘のチラシのようだが……

//まだ大丈夫でしたら…
33◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[sage] 投稿日:19/09/29(日)13:25:27 ID:WMu [1/2回]
>>32
もうちょっと、存在感を出してくれた方が嬉しいわね……

【振り反って】

こんにちは、鶉さん。
せっかくだしね、ここには他に無部活動もあるみたいだし
……でもまた風紀やっても良いかもしれないわ。何時だって人手不足でしょうし

【王道の部活が並ぶ隅には呪術部、霊魂契約研究部等々ここでなければ怪しくて仕方ない部活動が】
34 : ◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[sage] 投稿日:19/09/29(日)13:25:43 ID:WMu [2/2回]
>>32
//反応遅くなりました……今からでよろしければ!!
35音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[sage] 投稿日:19/09/29(日)13:41:31 ID:ZzR [2/8回]
>>33

「存在感…………難しいかも」

深刻な顔をして悩むも帰ってきたのはそんな答え。

「そうだね、この学校って部活動作るのも結構簡単らしいしそれで乱立してるんだって」
「……入間さんはどうして風紀委員してたの?」

風紀委員会というのは音切にとっては頑固で厳しく面倒くさそうなイメージしかない。とても入ろうとは思えないし入る人たちの気持ちもわからない。
だから単純な疑問でそう尋ねてみる。

//全然大丈夫です!よろしくお願いします!
36◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[sage] 投稿日:19/09/29(日)13:51:08 ID:4Sd [1/1回]
>>35
そんなに難しいこと言っちゃった?

【軽い冗談のつもりで、そこに深い考えはない。】
【だからその、悩みの奥底にまで目がいく事もなく】

なんでって、以外と難しいことを聞くのね……
できるから、やってる、のかも。
私運動も勉強も得意じゃなかったけど、真面目だけが取り柄だったから。

【少女にとってはただ堅苦しく怠いだけだろうけど】
【彼女にとってはある意味で拠り所なのだ】

鶉さんはなにかやってないの?
37音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[sage] 投稿日:19/09/29(日)14:05:00 ID:ZzR [3/8回]
>>36

「存在感って、よく分からないから…声張るのも苦手だし」

別に人前が苦手とかではない、ただ自分を主張するというのが苦手だ。
だからクラス内にも友達はほとんどいない、それは寂しいとは少し思うけれど仕方のないことだと割り切っているから。

「取り柄があるのなら、それだけでも良いことだと思う。それが自分にとって大切なものならなおさら」

自分にも、大切なものがあるように彼女にとってもそれが大切なものなのだろう。
心の拠り所というものが大切なのは十分に自分で理解している。ただ彼女は自分よりも一歩先に踏み出しているが。

「…………うん、私は帰宅部」

入りたい部活は、ある。ただ"人間"ではない自分が馴染める場所なんてあるはずもない。
だから遠くから眺めているだけで良い。それで満足できるのならきっとそれが良いことなのだ、それで何も問題が起きることはないのだから。

「見学とかもできるみたいだし、とりあえずは色々見て回ったらどうかな」
38◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[sage] 投稿日:19/09/29(日)15:15:55 ID:pDF [1/12回]
>>37
ちょっと驚くってだけの話だから、なんだっていいんだけどね。
鶉さんは鶉さんだし。

【軽いと言うか、悪く言えば適当にも聞こえるけど。】

じゃあ、一緒に回らない?
何か入るなら友達と一緒が良いしね。一緒に風紀委員とは言わないけど

【指さすリスト、行ってみたい場所はある?と聞いて】

//すいません急用で落ちてました……ごめんなさい
39音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[sage] 投稿日:19/09/29(日)16:11:05 ID:ZzR [4/8回]
>>38

「私は私……そうなのかな、それなら…いっか」

自分は自分、その言葉に少しだけ口元に微笑みを見せる。そのくらいの適当の方がきっと自分にも合っている。

「友達…?私と…入間さん、が?」

その言葉は音切にとって予想外の言葉だったらしい。目を丸くしてきっと今まで見せた中で一番まともなリアクションを見せたと言っても良いだろう。
自分は怪異だ、人間じゃない。なのに友達なんて……

「……じゃあ…合唱部、を…」

合唱部。これまた隅の方にチラシが貼ってあり、それにチラシ自体も最近貼られたものではないらしい。
だがそれでもそこが見てみたいと彼女の目を見て。

//こちらも返信遅れてしまったのでお気になさらず…!
40◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[sage] 投稿日:19/09/29(日)16:26:57 ID:pDF [2/12回]
>>39
……ん?あれ?
馴れ馴れしかった?

【少女が怪異だと言う事実を知らない。だからただただ彼女が思う普通で接する】
【それを知った時、どういうかはわからないけど。今は】

とにかく私はそう思ってるから。
合唱部ね。歌、好きなの?

【大きい声は苦手と言ってたから。歌が好きだとすれば以外】
【そんな雑談を挟みながら、向かう先はチラシに書かれたその場所】
【チラシも随分古く、そもそも募集しているかが不安だったりしたけれど。】
41音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[sage] 投稿日:19/09/29(日)17:19:27 ID:ZzR [5/8回]
>>40

「…………そんなこと、ない」

本来ならば距離を取るべきだろう。でもほぼ初めてと言ってもいい自分へと向けられたその感情を振り解きたく無かった。
だから距離を取るわけでもなく、それを認めるわけでもなく。

「うん、歌は好き…入間さんと似たようなもの、かな」

そうして合唱部の部室の前にまで来てみたはいいものの歌声の一つも聞こえない。
扉を開けてみても、やはり教室の中には誰もいない。振り返って入り口を見てみれば、そこには内側から合唱部の休部の張り紙が貼ってあり。
42◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[sage] 投稿日:19/09/29(日)17:36:01 ID:pDF [3/12回]
>>41
私と似てる?……のね。

【曖昧な距離感。自分と似てると言われても少しぴんと来ない。】
【そしてたどり着いた空っぽの教室、明かりすらなく埃が舞うそこで。】

……そりゃあチラシが古い訳だ。
でもやったね。これなら好きな歌、好きに歌えるもの。

【前向きに少女へ笑いかける。】

ちょっと、合唱とは言わないかもしれないけどね。
―――私達で作っちゃう?
43音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[sage] 投稿日:19/09/29(日)17:57:31 ID:ZzR [6/8回]
>>42

彼女にとって真面目だけが取り柄というように音切にとっては歌しかない。
だが彼女の取り柄は真面目だけなんかじゃない、その優しさもきっと彼女の中の取り柄に違いない。

「え……」

それは思いもしないことだった。合唱部が存在しない、なんとなく来る途中に察してしまった。歌えない、そんなことしか考えられなかったのに。
その考えはまったく思い当たらなくて目を丸くする。

「私たち、で…………良いのかな、そんなこと、しても」

それは部活を作って良いのか、なんてことではないのだろう。
怪異である自分が、こんなに優しい彼女と一緒に部活を作るなんて。それこそその間の距離は間違いなく縮まってしまう。
でもそんな問答は音切の中でしかないわけで、入間がきっとそれを知る由もないはずだ。

//返信が遅くて申し訳ありません…
44◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[sage] 投稿日:19/09/29(日)18:14:39 ID:pDF [4/12回]
>>43
先輩後輩とかって結構めんどくさいのよねー
立派な人もいっぱい居るんだけど……

【過去に何かあったのか、どこか疲れたように笑ってため息。】

だから二人だけだったら寧ろ楽しいと思うの。
あれだけいっぱい部活があるんだから、きっと簡単に作れるわよ。
そりゃあ、勿論いつかは部員を集めてちゃんと合唱してみたいけれどね。

【すれ違う二人の言葉。けれど多分、思いだけは同じはず。】
【定番の合唱部がないなんて不思議ね、なんて笑いながら。】
【そこに少女に対する疑念の一切はなく。】

//いえいえ、こちらもあまり早く出来て居ないので……
45音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[sage] 投稿日:19/09/29(日)18:35:46 ID:ZzR [7/8回]
>>44

「私はあまり先輩とか後輩とか関わりはなかったから、あまりよく分からないかな」

同級生とでさえほとんど関わりはなかったのだ。だからそのため息へと返す言葉を持ち合わせておらず不可解に首を傾げるばかり。

「……ありがとう、入間さん。どれだけお礼を言っても足りないと思う」
「だから……せめて、私の唄を聴いて欲しい」

――――歌が好きだ。歌は言葉にならない思いを伝えてくれるから。
46◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[sage] 投稿日:19/09/29(日)18:52:19 ID:pDF [5/12回]
>>45
じゃあ、聞かせてもらおうかな。
私だけのライブ、って思うとちょっと照れ臭いけど。

【流れる歌がどんなものか、きっと想像もつかない】
【知ってるバンドの歌かな、でも私の趣味とはかぶらなそう、なんてのんきに考えている。】
【放置されていた椅子を座って少女の前に。知らない曲でもゆらゆら揺れて、手拍子を機嫌よく。】

//霧も良いのでこの辺りで〆でしょうか?
47 : 音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[sage] 投稿日:19/09/29(日)19:15:50 ID:ZzR [8/8回]
>>46

「これは入間さんに送る唄。私の気持ち」

紡がれる歌はどこか儚く、そして温かい。その歌は聞いたこともないものだろう。
それもそのはずそれは音切自身の心の歌でありオリジナルのもの。どこか拙いからこそ響くものもあるかも知れない。
人前で歌うことなんて初めてかもしれない、少しの気恥ずかしさと清々しさが胸の中で渦巻いていた。

//それではこちらからはこれで〆させていただきます…!ロールありがとうございました!
48◆</b></b>MIGS5JKgrk<b>[sage] 投稿日:19/09/29(日)20:14:14 ID:R1k [1/7回]

───ょっと、……めて……
ぃや──

【昼過ぎの体育館裏。喧騒の少ない軒下の陰で】
【揉み合うような擦れや呻き。その後に、パチンと小気味のいい音が】
【そこにはビンタを浴びて倒れる男子生徒と、その上に折り重なるスカーフを巻いた女生徒】

……乱暴な男(ひと)は、嫌いよ

【気絶した男の顔の真っ赤な紅葉跡を睨み、女はのろのろと身体を起こす】
【足が悪いらしく、杖をついて懸命に立ち上がろうとするも動作は鈍かった】
49◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/09/29(日)21:19:33 ID:pDF [6/12回]
>>48

……大丈夫?

【角から恐る恐る顔を出す、黒髪の少年。】
【目元は前髪で隠れ、背筋は卑屈に曲がっていて、陰気。きっとそんな第一印象。】

倒し、ちゃったんだ。
出る幕、なかったね。うん……
………立てる?

【ゆっくりと、ひどく遠慮がちに差し出される右手。】

//まだよろしければ……
50◆</b></b>MIGS5JKgrk<b>[sage] 投稿日:19/09/29(日)21:53:20 ID:R1k [2/7回]
>>49
【立つだけで息を弾ませている所に、視線が合って、びくんと肩を跳ねさせる】

わ、私は悪くないわよ?
二人で座ってたら、彼が急に腕掴んできたから、──あうっ

【言い訳を伝え終えるより早く、支える杖が滑って地面に鼻を打った】

痛った~……

【男子生徒の上から転げて、鼻梁を押さえる】


//気づくの遅れてすみません、よろしくお願いします
51◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/09/29(日)22:04:26 ID:pDF [7/12回]
>>50

あ、うん。大丈夫、わかってるから。
寧ろ優しいと思うよ。こんな奴にビンタで済ますんだし……あっ

【隠れた目元は何処を見ているのやら。ただ声色に女を攻める様子はない】
【そうして滑る杖、差し出した右手は動かず。行き場をなくしてしまって、ポケットに戻った。】

……大丈夫?
血とか、出てない?

【ポケットから差し出す右手。今度はティッシュを添えて。】
52 : ◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/09/29(日)22:05:23 ID:pDF [8/12回]
>>50
//よろしくお願いします!
53◆</b></b>MIGS5JKgrk<b>[sage] 投稿日:19/09/29(日)22:14:37 ID:R1k [3/7回]
>>51

……災難だわ

【呻きつつ慎重に杖に体重を預けて、今度こそ立ち上がる】
【彼が猫背なせいか、そこまで身長差はないようだ】

あ、ありがと……。でもあまり見ないでくれない

【髪やスカートの汚れを払うと、膝を擦りむいているのに気づいた】
【恥ずかしさから半ば背を向けながらも、ティッシュを指先で恐る恐る受け取る】
【産まれたての子鹿のように足を震わせながら腰を曲げて傷を押さえた】
54◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/09/29(日)22:24:14 ID:pDF [9/12回]
>>53

あ、うん。ごめん。

【視線を逸らすが、しかし危なっかしく震える足を放っておく気にはなれず。】

足、動きづらいのかな。手伝うよ?

【ティッシュを何枚か取って、拒まないならこぼれたちをそれでぬぐう。】
【そこには邪念はない。少なくともあまり見えない。だから多分ない。髪で表情が隠れてよく見えないが正しいか。】

この学校、悪い人も多いから気を付けてね。
55◆</b></b>MIGS5JKgrk<b>[sage] 投稿日:19/09/29(日)22:36:03 ID:R1k [4/7回]
>>54

えっなにっ、
ちょ、ちょっと触らないでっ、たらぁ……

【拒もうとしてよろける、また転ぶのと触られるのを一瞬天秤にかけたのか】
【スカートの裾が揺れる。内股で危なっかしく杖にすがって相手の処置を堪えた】
【怜悧だった顔は赤い】

はあ…………私が迂闊なのが悪いのね。
まさか彼氏に襲われるとは思わなかったわ

【地面の男を避けて、二、三歩歩いてみる】
【反省や皮肉や痛みの混じる苦い顔】
56◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/09/29(日)22:48:19 ID:pDF [10/12回]
>>55
【視線は一瞬、はためく布をとらえて。それを恥じるように目をそらす。】

血をふくだけだから……

【声色が、少し赤くなる。】

ここで何をしt……え、彼氏?

【その口から出てくるのは予想外の言葉。まさか付き合ってたなんて】

え、こんな人と?なんで?

【こんな人、なんて。出てくる言葉はひどく失礼である。】
57◆</b></b>MIGS5JKgrk<b>[sage] 投稿日:19/09/29(日)23:00:46 ID:R1k [5/7回]
>>56


30分前に話しかけてきたばかりの、出来たてほやほやの彼氏よ。
たった今別れたけれど

【所謂お試しというやつ、と肩をすくめる】
【試供期間を過ぎるより早く破局が訪れたのは、功を焦った男子と、隙の多そうな女という奇跡的なタイミングの悪さの為かもしれない】

私みたいなのが彼氏を作るのはおかしいかしら?

【馬鹿にされたと感じたのか、片眉をそびやかして向き直る】
58◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/09/29(日)23:18:24 ID:pDF [11/12回]
>>57

いや、いやいや!あなたの事じゃなくて!
30分で、手を出すような人に付き合うとは思えなくて……

【両手をぶんぶん降って否定して。】
【隙が多そうな女、に対してこちらもまた慣れてない男。これまた奇蹟的でもあって】

付き合うなんて言葉ばかりで、女の人を所有したいだけの男ばかりですよ
だからやめた方がいい

【説教的で、ひどく偏った言葉を】
59◆</b></b>MIGS5JKgrk<b>[sage] 投稿日:19/09/29(日)23:29:45 ID:R1k [6/7回]
>>58

【差別的な発言を、頭から否定するでもなく】
【に目上に視線を巡らす。表情を戻しゆっくりと頷いた】

そうかもしれないわね。
もうこの人と会うのはやめておくわ

【それじゃ、と手を挙げて、この場を後にしようとするが、再び躓いて転ぶ】
【とはいえ理由もなく転んだのではなく】

「このクソ女……ァ!」

【気絶から覚めた男が、女の足首を掴んで起き上がるところだった】
【そのままのしかかり、乱暴に女の髪を引っ張ろうとする】
60◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/09/29(日)23:45:28 ID:pDF [12/12回]
>>59

【しっかりと聞けばどこか含みのある言い方でも、彼は満足したようで】
【口元は笑みを描き、深くうなずいた。】

……本当に危ない人が多いので

【彼女の背後、起き上がる男に気付く。少年の懐から飛び出す小さな何かが、男の元へ走り】
【目元を思い切り殴りつける。手のひらサイズの、手足の生えた毛玉の様な容貌だが、力はそれなりに。】

ほんっっと下らない人もいますから。こんな風に、強めにやった方がいいんですよ

【その毛玉は男への殴打をやめる様子はない。】
【暗く、少年は笑っている】
61 : ◆</b></b>MIGS5JKgrk<b>[sage] 投稿日:19/09/29(日)23:54:58 ID:R1k [7/7回]
>>60

わ、ぁっ──!

「お前が、お前が誘ってきたんだろうが…………ぁげっ!?」

【転ばされ目を白黒させる女へ、罵詈雑言を続けようとした男】
【強かに顔を打たれ、仰向けにひっくり返った】

え、なに、なんなの……?

【矮小な大きさに似合わぬ打撃が絶えず降り注ぎ】
【折れた歯と血が飛び散り、転がった杖を汚す】
【尻もちをついたまま事態を飲み込みきれず絶句する女】

ちょっ……、そろそろ止めさせた方が

【倒れた男の手足が不規則に跳ねる】
【この場において唯一笑っている人間を怖々見上げる】
62◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/09/30(月)00:10:12 ID:NQD [1/5回]


はいはい責任転嫁。

【歪んだ思想と目線。男のセリフを信じる様子はなく、毛玉が殴打を繰り返す。】

そうですか?
そろそろ反省したかな。

【送る視線は男の方へ。睨んでるわけでもないのに、ひどく威圧的。】

誘惑なんてするわけないじゃないですか。ね?

【そうして視線はやっと女の方へ。変わらず笑って、そちらを見た】
63◆</b></b>MIGS5JKgrk<b>[sage] 投稿日:19/09/30(月)00:23:33 ID:n86 [1/4回]
>>62

してない、してないけど、アンタには関係ない……
だからやめなさい……やめて……

【髪に隠れた危険な眼差しに、遅ればせながら女も気づいた】
【言葉も虚しく、続く殴打に見かねて。俯いて】


やめなさいって……言ってるでしょ!!

【耐えかねての叫び】
【左手をかざせば、手首に着けたシュシュの飾り。丸いボンボンが1つ毛玉へ飛んでいく】
【クルミ大のそれは柔らかい見掛けのわりに鋭く宙を疾って】

っ、似たような形してるけど、私のは鉄球だから。
当たったら痛いじゃ済まないわよ

【荒らげた呼吸で、腰をついたまま彼の方に手を向ける】
【ボンボンの片割れが、衛星のように彼の周囲を旋回し】
【同時に地面も微かに揺れるだろう】
64◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/09/30(月)00:37:58 ID:NQD [2/5回]

>>63

【自身に向けられる敵意。そこでようやく毛玉の動きが止まる。】
【しゅるりしゅるり、飾りが毛玉を貫いて霧散する。】

何か、気分を害してしまいました?

【両手を挙げて敵意がないことをアピールする。】
【懐から毛玉が現れる条件は不明だが、危うい視線に確かに敵意はない】

言うだけじゃわかってくれませんし、少しの痛みじゃわかってくれません
貴女も、もう同じことはいやでしょう? 
65 : ◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/09/30(月)00:40:14 ID:NQD [3/5回]
>>64

【両手を挙げて、取れる動作はごくわずか。だとしても制服の隙間からは異様な気配】
【霊気、あるいは怪異が発する気配と同じ。敵意はない、が応戦する意思までがないとも言えず。】

//抜けてました……こちらを最後に追加で。
66◆</b></b>MIGS5JKgrk<b>[sage] 投稿日:19/09/30(月)01:00:48 ID:n86 [2/4回]
>>64>>65

私の問題を勝手に解決して終わらせないでちょうだい。
とても不愉快だわ

【向けた手の人差し指を向け、憮然と振ってみせる】
【毛玉を貫いたのと旋回していたボンボンは女の手首に戻ったが、依然として緊張は解けない】

もし私の為に言ってるなら、
……いいえ、違うわね。
アンタこの男が気に入らないだけでしょう

【それは僻みか劣等感、と見当をつけて指さす】
【地面から黒い砂粒が湧き上がり、半死半生の男を守るように、球状に覆う】
【危険な場から話すべく、作られた球体は浮かび始めた】

こんな所に置いておけないから、連れていくわ。
アンタはついてこないで

【球体の浮遊に伴い、緩慢に立ち上がって歩き出す】
【何も無ければ、杖をつく歩みは睨みと警戒をもって彼の横を通過するだろう】
67◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/09/30(月)01:26:56 ID:NQD [4/5回]

>>66

……気に入らないも何も、だって禄でもない男には変わりないでしょう?
もしそうだとしても、関係ないじゃないですか。

【その根は僻み、劣等感。きっと間違いないとしても、"自覚していない"。】
【だから。その指摘がもしも彼の感情をあおっていたとしても、爆発するまで"気づかない"。】

助けるとまた勘違いされますよ。やめた方がいい。いい事なんてない。
別に殺すつもりはないですから、保健室には私が連れて行きましょう。
ねぇ。だから。放っておけばいいでしょう。

【手を挙げたまま、立ちふさがる。】

嫌いなんでしょう?迷惑な男に違いないじゃないですか。
おかしいでしょう。矛盾しています。

【言葉は冷静を"取り繕っている"、がしかし熱を帯びていく。】
【隠れた視線も、確かに鋭く、突き刺すように。】

//すいません遅くなりました……
68◆</b></b>MIGS5JKgrk<b>[sage] 投稿日:19/09/30(月)01:53:57 ID:n86 [3/4回]
>>67

……矛盾なんかしてないわ。
コイツは嫌なヤツだし、足も顔も痛いし、次に会ったら面倒だと思ってる。

【道に塞がる相手に首を振る】

でも、横から割り込んできて好き勝手に暴力をかざして笑ってる。
──そんなやつを見る方がよほど不快な気持ちになるって分かったのよ

【感情論であるが、女なりに筋道立った理論に基づいて行動しているつもり】
【体育館の窓や壁がガタガタと震え出す】
【膨れっ面ではあるが、ピッと指をつきつけて】

友達のいない私が言うんだから間違いないわ。
アンタは卑怯で碌でなしよ。

兎に角──ここは通してもらうから!

【宣言を合図に、コンクリートの壁が障子紙でも捲るように崩れた】
【外側に崩れた瓦礫と鉄筋が飛散する。尤も3人のいる所は避けて破片が落ちるはずだが】
【立ち込める土埃の中、空いた壁穴の中へ脱出しようとするだろう】
【勿論気絶した男の体を背後に従えつつ】

//こちらこそ遅くて申し訳ありません
//夜も更けてきたので、今回はこの辺で〆られればと思います
69◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/09/30(月)02:22:38 ID:NQD [5/5回]
>>68
……好きに言ってくれる。

【コンクリートに消える少女を見送って、吐き捨てる。】
【叩きつけられる言葉に言い返す事もなく、ただ黙っていた。】

どうしようもない人間はどうしようもないんだよ。
余計だろ、中途半端な善意なんか。

【追う事もなく立ち尽くす。動き出すのはずいぶん時間がたってからだった。】
【隠れた眼はひどく、赤く、血管が浮いて。虚空をにらみつけていた。】

卑怯でろくでなし、だからなんだって……必要なんだよ、僕は。

//スレ主自らテンプレに違反して申し訳ございません。また遅くなりました
//これにて〆とさせていただきます。お付き合いありがとうございました!お疲れ様です。
70 : ◆</b></b>MIGS5JKgrk<b>[sage] 投稿日:19/09/30(月)02:34:10 ID:n86 [4/4回]
>>69

退いてどいて、怪我人のお通りよ

【バレーボールで戯れていた数人が、突然の壁の崩壊に目を丸くしている】
【彼女らに手でしっしっと追いやるまでもなく、モーセの奇跡の如く人波は割れて道が出来た】

こういう事するから嫌われるのかしら?

【周囲の引いた視線に眉を顰める】
【保健室に男を運んだ後、校舎損壊により教師から雷が落ちたのは言うまでもない】

//絡みありがとうございました
//やり過ぎな点などあれば申し訳ございません
//遅くまでお疲れ様です、ありがとうございました
71 : ◆</b></b>8rFxggFY4vWv<b>[] 投稿日:19/09/30(月)13:52:56 ID:8xF [1/1回]
少女が佇んでいる。何かもの思いに耽っているようである。
72◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[sage] 投稿日:19/09/30(月)20:55:25 ID:bV9 [1/1回]

………………………

【昼休み、図書室。分厚い本を開いて、それを見ながらゆらゆら揺れる眼鏡の少女】
【かくん、かくん、眠っているのか、覚めているのかの境界に居るようだ。】
【真面目を自称する少女が、図書室で居眠り。授業のベルは近く。】
73◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/01(火)08:25:10 ID:0re [1/6回]
>>72
抜き足差し足忍び足、起こしてしまわないように慎重に近づく男が一人。
顔を覗きこんで夢現を確認、身動ぎの度に緩く括った明るい茶髪が踊る。制服の微細な差異からして三年生らしい。

「起きろっ」

言葉と同時、少女の顔の真ん前でぱちんと大きな柏手。
銀縁の眼鏡の向こう、珍妙な紫色の瞳が微かに細まって悪戯心を示した。

//まだよろしければ…!
74◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/01(火)12:51:14 ID:hCG [1/4回]
>>73
っわ!?

【声をかければビクンと跳ね上がって起き上がる。頭の位置が悪ければ頭突きだ。】

あ、あえ、寝てた……ごめんなさい……

【乱れた眼鏡を直しつつ、上目遣いに謝罪。】
【壁の時計を見上げれば、針が差すぎりぎりの時間。】

やっば!もうこんな時間……

【慌てて机の本をかき集め、持ち上げようとするが寝起きの体がバランスを崩し】
【勢いよくこけて本をぶちまけた】

//大丈夫です!
//17時ごろに落ちてしまいますがよろしければっ
75◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/01(火)13:53:38 ID:0re [2/6回]
>>74
「おうっ。ほらほら急げー、もう授業始まんぞ」

跳ね上がる頭を間一髪で避ける。鼻の先を頭頂部が擦った。
急かしながらもニヤついているのは、寝起きの反応がさぞ面白かったからだろうか。
慌てるあまりにずっこける様を見れば、やれやれとばかりに肩を竦めたが。
雪崩れた本の一冊が足の甲を強襲したものだから、ぴ思わずその場で蹲った。

「っ……おい落ち着け……ちょっとくらい遅れても大丈夫だからよ……多分」

しかし流石に痛みにやられたなんて言える訳もない、落ちた本を拾って誤魔化し。一先ず少女を立たせてやろうと手を差し出した。

//すみません反応遅れました!よろしくお願いしますっ
76◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/01(火)14:09:16 ID:hCG [2/4回]

>>75
ああごめんなさいごめんなさいぃ……
もうなんで符術の本って無駄に分厚いのよ……

【何度も頭を下げながら散らばった本を回収。その最中、無情にも響くベルの音】

もう鳴っちゃった……あの、貴方は大丈夫?
怪我させて遅刻までさせちゃって……
埋め合わせにできることがあればいいんだけど……

//よろしくおねがいします!
77◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/01(火)14:27:46 ID:0re [3/6回]
>>76
「いや別に痛くないから。全然平気だから気にすんなって」

大嘘だ。本当は未だ途轍もなく痛いが後輩女子には見栄を張りたくなるのが男のサガ。
しかしまた取り零されるのも面倒だから、特に分厚い何冊かを横から攫っていくだろう。
非情なる始業の鐘の音に愕然とするでもなく、むしろ少々の憐憫の目を向け。

「あー、あー……アレだ。図書委員の手伝いしてた、とか何とか言っとけば誤魔化せるだろ」
「俺の事は気にすんな。遅刻しそうな奴を叩き起こすのも仕事の一貫ってな」

徐に尻ポケットを弄って取り出すのは布切れ、否、腕章のような何か。
覗く歪んだ二文字が『風紀』と読めるのは断じて気のせいなどではない。
78 : ◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/01(火)14:47:40 ID:0re [4/6回]
//申し訳ありません、今から所用で一時間ほど離脱いたします…!
//不都合等ありましたら切っていただいて構いませんので!
79◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/01(火)14:47:58 ID:hCG [3/4回]
>>77
【本の重量からして決して平気ではなさそうだが、しかしそう言うのもちょっと失礼だし】
【ただありがとうとごめんなさいを繰り返して、ようやく本をしまい終わる。】

―――え、風紀委員?本物?

【飛び出す言葉は何処か失礼な響き。】

あ、あの、私、前の学校では風紀委員やってて
この学校って特殊だと思うんですけど、やっぱり風紀委員の仕事も特殊なんですか?
もしかして今も仕事中で、もしかして私邪魔しちゃいました?

【あふれてくる質問。既に遅れていることが頭から抜けたのか。あるいはもうあきらめたのやら。】
>>78
//了解ですー
80 : 名無しさん@おーぷん[] 投稿日:19/10/01(火)15:24:27 ID:Hya [1/1回]
てすと
81◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/01(火)16:23:55 ID:0re [5/6回]
>>79
「バッカお前、どこからどう見てもそうに決まってるだろ。偽者なんていたら即しょっ引かれるっての」

注意を受けないギリギリの着崩し方を見せる彼が言うと、どことなく胡散臭いが。
腕章をポケットに捻じこんで本を戻し、まさかとばかりに手をひらひら。

「……待てコラ、落ち着け。面倒だから質問は一つにしやがれ」

掌を突き出して制止の仕草、どこから答えたものかと数秒の思案を挟んで。

「他所は知らんけど、それなりに特殊なんじゃねえの。ウチは怪異にも対応する分、色んな特例が認められてるからよ」
「武装だの授業の免除だの……ま、そういう訳だから邪魔にはなってねえよ。むしろ仕事したって報告出来るからラッキーだったわ」

どっかと閲覧用の椅子に座って笑いかけるが、言っている事はわりと不真面目寄りである。

//大変お待たせいたしました…!
82◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/01(火)16:45:41 ID:hCG [4/4回]
>>81
だって……いやなんでもない、です。

【髪色、その着崩し方、あまり真面目そうには見えず。行ってしまいたい気持ちをぐっとこらえた】

……授業の免除!?
学生の本文って勉学の筈なのに……それだと授業を回避するために風紀に入る人だって……

【ぶつぶつ呟かれる言葉。少なくとも明星学園に於いては学生は怪異に対抗する者である】
【措置として当然ではあるのだが、外部から来た彼女には衝撃的らしい。】

……もしかして、この人もそうだったり?
ラッキーって、サボってるみたいだし……でも私も風紀に入れば授業も……

【小声で。後半には彼女まであまり真面目ではない言葉が飛び出した。】

【そうやって考え込んで居るうちに図書室の教員に声を掛けられ】

―――あ、遅刻!授業行かなきゃ!
ありがとうございます、えーっと……風紀委員さん!

【そそっかしく荷物をまとめ、手を振りながら教室へ。】

//すいません、こちらが落ちる時間になってしまったので私からはこれで〆で
//ありがとうございました!
83 : ◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/01(火)17:08:52 ID:0re [6/6回]
>>82
言わんとしている事は伝わっているだろうに、へらっと笑って気にしていない素振り。
実際こんな見た目であんな役職なのだから、似たような事は言われ慣れているのだろう。

「免除って言ってもサボれ……認められるのは当番の時くらいだけどな。流石に好き勝手に休めたりはしねえよ」
「……なぁおい、聞いてる?言っとくけどウチは、誰でも気軽に入れるようなトコじゃねえからな?」

言いかけた言葉は明らかに不真面目。頬杖をついて少女のリアクションに笑みを零す。
しかしだんだんとひとり言に移行していくのを見れば、肩を竦めてどこか呆れたような忠告。
しばらく考えこんでいる少女を眺めて時間を潰しているのもまた、職務怠慢の一端と言えた。

「おーう、焦ってまた転ぶなよ。本気で風紀委員に入りたくなったなら、ウチはいつでも歓迎してっから」
「……え、俺も?あー……分かった、分かったから言いつけるのだけは止めて、マジで」

控えめに手を振り返して背中を見送り、すぐに自身も教員から物言いたげな視線を向けられたから。
心なしか覇気のない足取りで、少しの間を空けて図書室を後にした。

//こちらこそありがとうございました!
84岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/02(水)17:43:46 ID:h3a [1/8回]

ビルの隙間から差し込む僅かな夕焼けが、公園の片隅、何をするでも無く佇む女性を照らす。
右手首に巻き付いた腕時計の針を見つめ、何かを待っているかのようだ。

「午後5時59分」

静かに呟き、眼鏡の縁に取り付けられた小さな装置のスイッチを入れた。
カメラとボイスレコーダーが一体となったそれが起動し、記録を開始する。

「6時」

腕時計が時刻を示した瞬間。、視線の先にあった叢から、何か影の様な物が立ち上がる。
それは、全身が黒い靄で形作られた人影の様であった。
ゆらゆらと叢を出て、歩き出し、向かう先は公園の出口。

「……ファイルナンバー1に収録済、現象名『ゴースト』を確認、記録を開始」

首から提げた名札には名前と『研究員』の文字。
明星学園都市に於いて怪異の研究、究明を生業とする人種だ。
『ゴースト』と呼ばれた怪異は、この街では比較的ありふれている怪現象である。
全身を黒い靄を形成した、人や、獣の様な姿の存在。
正体はどれも謎だが、人に危害を加える者や無害な者が入り混じっている、見つけた場合は基本的にゴーストが自然消滅する夜明けまで、誰かが監視にあたるのが通例だ。
85 : 岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/02(水)18:05:44 ID:h3a [2/8回]
//申し訳ありません、待ち置きましたが急用が入ったため、返信は20時頃からになります……。
86◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/02(水)20:59:35 ID:wQ2 [1/6回]
>>84
「後五分何も起きなかったら通報してましたよ、マジで」

ベンチに座って棒付きのキャンディーを口に含んでいた男が声をかけたのは、黒々とした靄が公園の出口に差し掛かる頃だった。
緩く括った明るい茶髪、夕暮れの色を映す眼鏡のレンズの向こうで紫の瞳が眩しげに細まる。
座る姿勢からしてだらしない風紀委員三年、京扇(かなどめおうぎ)は軽い調子でへらっと笑って観察対象を指差した。

「今日のお仕事はアレのストーカーっすか?ここに出てくるってよく分かりましたね」

不用意に注意を引かないように抑えめの声量、物音にも気を使いながら立ち上がってその場で大きく伸びをする。
研究員と風紀委員。互いに学園に属する機関とはいえ、年も立場も遥かに違う両者ではあるが。
怪異と相対する事が多いのはどちらも同じ、ふとした機会に顔を合わせた事があってもおかしくはない。
87岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/02(水)21:23:28 ID:h3a [3/8回]
>>86

「……あくまで業務上の監視です、ストーカー呼ばわりはやめて下さい。
 それから、仮にも年上の人間にはもう少し言葉を選んでください、京君」

ぼそぼそと、淡々とした言葉運びはいつもの事。
人差し指を立てて己の側頭部に当てる。

「過去のデータから……ここの『ゴースト』は、一定の周期で現れているという仮説を立てました。
 そして今日立証された、追跡します」

手伝えと言うかの様に京を手招き、歩き出した。
靴音は静か、公園を出ようとするゴーストからつかず離れずの距離を保ち後を追う。
どうやら、ゴーストはビル街の隙間、路地へと向かっている様だ。
88◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/02(水)21:40:16 ID:wQ2 [2/6回]
>>87
「冗談ですって、冗談。いやー真面目に仕事しててすごいっす、流石岸さん!」

軽薄、もとい如何にも面倒がりな態度を隠そうともしないがいつもの事だ。
雑とはいえ敬語だから構わないだろうと言いたげな、即ち正しい言葉の選び方と言う訳ではないのだけれど。

「はぁ……そいつはご苦労様です、それじゃ俺はこれで……」
「……あー……クソ、めんどくせえ……これ俺らの業務外だと思うんですけど、そっちからバイト代出たりしません?」

学術的な推論を生返事で聞き流して、巻き込まれる前に退散しようとしたが。
それより早く手招きを見てしまったから盛大なため息、頭を掻きながらも後をついて歩く。

「あのゴースト、ずっとそっちで観察してたんでさよね?なら後の行動も大体分かってるんじゃないすか?」
89岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/02(水)21:54:00 ID:h3a [4/8回]
>>88

「これくらいしか生き甲斐の無い人間ですので……」

早くも喋りつかれた様子で溜息を吐く。
胸ポケットから角砂糖を取り出し、口へ放り込んだ。
カリカリと、咀嚼音と転がす音が小さく鳴る。

「バイト代が欲しいならば上に申請を……私にそれを決める権限はありません。
 ……今すぐにと言うならば角砂糖であれば支給出来ます」

ゴーストを追って滑らかに路地裏へ、まばらに点き始めた街灯を、黒い靄は避けるかのように進む。
灯りがまだ点いていない、夕焼けも届かない奥へ奥へと、勿論それが行先を知らせることは無い。

「……今回の個体を直接監視に当たるのは今日が初めてです。
 データはあくまで目撃情報の域でしたから。
 私が触れられれば一番楽なのですが……触れた拍子に襲われる可能性もある以上無理は出来ません」
90◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/02(水)22:08:50 ID:wQ2 [3/6回]
>>89
「うげ、それはそれでめんどっちいな……しゃあない、今日はこっちの仕事って事にしときますよ」

掌で押しやる仕草で現物支給を言外に遠慮、いくら甘味が好きでも甘ければいいってものではない。
無意識に足音を忍ばせながら、周囲はどんどん薄暗閑散とした風景に移ろって黄昏よりも昏く染まる。

「下手に刺激するのもおっかないですからねぇ。やるならせめて準備が整ってからにしてくださいよ。俺、アレとやり合うのは苦手なんすから」

古びた街灯が不安定に明滅して影を揺らす。人の気配も疎らが過ぎて、否が応でも静寂の場に向かっている事を思い知らされる。
路地の奥の暗闇に紛れる標的の姿を辛うじて遠巻きに眺める合間、時折周囲に警戒を含めた視線を巡らせて。

「……にしてもアイツ、どこまで行くんですかね。こんな裏通りに何かあるとは思えないっすけど」
91岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/02(水)22:22:56 ID:h3a [5/8回]
>>90

「遠慮しなくて良いんですよ?」

甘味方向へ好みがズレまくっている研究員は、角砂糖の支給を拒んだ少年を不思議そうに見た。
新たに取り出した角砂糖を、己の口の中へ追加投入しながら。

「君子危うきには近寄らず……適切な距離を保ち観察しましょう。
 ……まぁ、出来るだけ血生臭い事はしない様にしていますが……ん……」

暗闇の奥、自分達が追っているそれとはまた違った靄が蠢いた気がして。
装置の暗視機能を作動させながら、じっと目を細める。

「……別個体?」

路地の分岐から現れた新たな靄が、追跡していた靄と合流し、また奥へ向かい進み始めている。
追跡を続ければ、分岐に差し掛かる度に個体数は増えていく。
92◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/02(水)22:31:56 ID:wQ2 [4/6回]
>>91
「いや遠慮とかじゃないんで。ほら、今口塞がってるし」

即答。ひくり片眉が蠢いて。
これ見よがしに咥えていたキャンディーをコロコロと、口から突き出た白い棒がくるくる回る。

「まだこの辺をウロついてる不良共を相手した方が、実体がある分マシっすよ」
「だからって出くわしたくは……どうしました?」

注視する仕草につられて目を凝らしてみるが、ごく普通の伊達眼鏡で黒の輪郭を的確に捉えるのは難しい。
それでも一つ、二つと増えて路地を埋めればいやでも見て分かる、分かりやすく顔を顰めた。

「なんだアレ……あんなにゴーストが集まってる所なんて見た事ないんすけど」
「……これ、もしかしなくてもそっちでも初めての発見だったりします?」
93岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/02(水)22:48:06 ID:h3a [6/8回]
>>92

「……データ上では、2、3体程度での行動が確認されています。
 しかしこれは……少なく見積もって10体以上、この規模の集団行動は初めてですね」

警戒と好奇心で逸る、しかしそれでも足音は静かに、進み続ける靄の集団を追いかけて。
10体は20体に増え、20体は40体に増え……。
ついには、追跡する2人からでは路地の奥を見ることは不可能になる。
それでも、靄はただ進み続けていて。




それから5分程歩いた先、不意に、靄がざっと晴れる。
しかし消えてはいない、一か所に固まっていた靄が分散した事によって、視界が開けたのだ。
その先から、『臭う』のは。

「……ぐっ……!?」

ちょっとした広場の様に開けた、路地の奥。
そこに漂っているのは、濃厚な『死臭』だった。
思わず歩みが止まる、鼻と口元を覆い、壁に手を突いて。
94◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/02(水)23:03:20 ID:wQ2 [5/6回]
>>93
進む度に色濃くなる黒闇を追いかける気分は、宛ら冥府への下り坂のようで。
しばしば空を仰いで一番星を見つけるだけで、人心地を覚える日は初めてであった。
けれど辿り着いた先、大凡普段の生活で感じる事のない臭いが鼻腔を擽ったのであれば。

「――っ……!!」

がり、と飴玉を噛み砕く音。大声とならなかったのは僥倖だったろう。
殊更に深くなる眉間の皺、たまらず手の甲で鼻を覆って背後に庇うように前へと出た。

「……多分っすけど、女が見るモンじゃない。無理しなくていいんで、岸さんはアイツらの方を見ててください」

少なくとも、人を不快にさせる何かがそこにある事だけは籠った悪臭から分かる。
統率の取れた黒靄の行方を彼女に委ね、散って晴れた視界の奥、臭いの大元を確認するべく目を凝らし。
95岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/02(水)23:15:10 ID:h3a [7/8回]
>>94

「……研究者として……怪異は、この目で直接……ぐぅ……」

(あぁ、嫌な臭いだ、嫌いな臭いだ)
無数の靄で遮られていた物が一気に溢れ出して、辺り一帯を死臭が覆い尽くしていた。
手で鼻と口を塞いでも限度がある、思わず視線は靄の行方へと逸れた。


……冥府への下り坂。
京の感覚は、強ち間違いでも無かったのだろう。

広場を埋め尽くすかのように転がっているのは、無数の死体であった。
街灯からぶら下がる紐の先には、首を吊った人影すら見える。
死んでから幾日も経った様子の物もあれば……ついさっき死んだばかりかの様な物もある。

そして、それらの間をゆらゆらと縫って歩く、無数のゴーストの姿も。

「ぉえぇ……ッ!!」

まさに不運だ、ゴーストを視線で追っていた岸も、その光景を目撃してしまった。
近くのゴミ箱の蓋を開けて、こみ上げて来た物を吐き出す。

その拍子に、不可抗力とはいえ『盛大に物音をたてながら』。
96◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/02(水)23:32:38 ID:wQ2 [6/6回]
>>95
いくら風紀を語っていても所詮は学生だ、殺し殺されの世界には程遠い。
だから死体、それも累々たる人のそれを目の当たりにして吐瀉せずに済んだのは偏に幸運としか言えなかった。
背後に人がいるという事実がなければ、胃の中の物を路上にぶちまけていたのはきっと彼の方に違いない。

「はっ……趣味が悪いってレベルじゃねえぞ……」

乾いた笑い声。口の端が引き攣るというのに、あまりの悍ましさに目を離せない。
冷や汗が頬を伝う感触すら遠く思える程の呆然、派手な音に鼓膜を叩かれてようやく我に返った。

「っ……逃げますよ。流石にこいつは俺らの手に負えねえっす」

後退り、浅美の腕を掴んで逃走を促す。今の音でゴーストの群れに気付かれてもおかしくはない。
最悪あの惨事の肉塊達の仲間入りになる可能性だってあり得るし、例えそれが杞憂だったとしても。
兎角生者はこの場から離れるべきだというのは痛いほど分かる、腕を引いて元来た道を辿ろうと。
後を追う気配があるのであれば走る事も厭わない、徐に取り去った眼鏡をゴミ箱に放った。
97岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/02(水)23:46:40 ID:h3a [8/8回]
>>96

「……ぐ、ぅ……すいません……!」

口元を拭い、荒く息を吐きながら、腕を引く手に従ってその後をふらふらと走る。

「はぁ、はぁっ……新たな発見、新たなデータ、ですが……些か刺激が強すぎる……っ」

不意に振り返り広場の方を見れば。
無数のゴースト、その黒く光を持たない双眸達が、広場の入り口を覆い尽くしてじっとこちらを見つめていて。
背筋を走った寒気に、ぐっと口を塞いで、それからしばらくは静寂のままに路地をひた走った。



「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」

何事もない街の喧騒の、なんとありがたい事か。
路地から人通りの多い通りへと飛び出せば、安堵感に地面に座り込んで何度も息を吐く。
震える手で角砂糖を取り出して、ガリガリと噛み砕いた。

「……京君……。
 バイト代、お支払いします、私の自費で……」
98◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/03(木)00:05:22 ID:VeT [1/10回]
>>97
昼と見紛うほどに通りを照らす街灯。聞き分けられない繁華の喧騒。
ありふれた光景、されどそんな人の営みでさえも今はひどく恋しく思える。
浅美が息を整えている間、少し待つようにだけ告げてふらと人混みに紛れた。

「――どうぞ。口、濯いだ方がいいっすよ」

ややあってそこらの自販機で買ってきたのはペットボトルの飲料水だ、未開封のそれを差し出して。
電信柱に背中を預けるや否や、ずるずるとしゃがみこんで大きく息を吐き出した。

「ああーー……控えめに言ってやっべえ……なんなんだよアイツら、あんなにおっかないなんて聞いてねえぞ……」

目線を上向けてひとりごちる。そうでもしないと、嬉しくもないお見送りの視線が背に焼きついて消えそうにない。
今更になってこみ上げる動揺、瞼の裏に名残る惨状を追い出すように頭を振る。

「や、水代だけでいいですよ。んな顔してる人から金なんて毟れませんって」
「その分の金はアレをどうにかする分に使ってほしいっす。ウチの生徒が巻き込まれたらって思うとゾッとしねえんで」
99岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/03(木)00:18:30 ID:o81 [1/7回]
>>98

小さな声で礼を告げ、受け取った飲料水を口に含んで近くの側溝に吐き出すと、残りを半分程まで一気に飲む。
いつの間にか、喉も渇ききっていたらしい。

「……ゴーストの危険度を上方修正するべきですね……。
 それから、見つけた場合の対応も……周囲の一般人には即時退避を計る様に……それで対策が出来れば良いですが」

冷や汗を拭い、深呼吸。
財布から水代と、千円札を気持ちとして添えて京に差し出した。

「気が済まないので……。
 ご協力に感謝します……それから……。
 興味本位で近付こうとする人が現れない様……無闇な情報拡散は避けてください、情報は信頼できる人にのみ……」

//では、この辺で〆でどうでしょうか。
100◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/03(木)00:33:20 ID:VeT [2/10回]
>>99
受け取った千円札に何か言いかけたが、結局思い留まり黙って受け取る。
思わぬ収入に頬を綻ばせる余裕なんてあるはずもなく。

「どーも。その辺の対応はそちらさんに任せときますわ。つってもこのままだと目覚めが悪いんで、何か分かったら教えてもらえるとありがたいっすけど」
「正直もう思い出したくもないし、下手に喋ったりなんかしませんよ。ウチの風紀委員にだけ、見回りのコースから外しとくように言っときます」

事後対策を考えるだけで鼻腔に死臭が蘇って、思わず視線を地面に落とす。
何度目かも分からない盛大なため息、ちらと浅美を見やって浮かべるのはシニカルな笑み。

「でも正直なところ――あんな大発見したんですから、案外俺らってお手柄ってヤツですかね?」

//そうですね、こちらからは〆になります!
//ロールありがとうございました、お疲れ様でしたっ
101 : 岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/03(木)00:43:32 ID:o81 [2/7回]
>>100

「調べるべき事は多いですね……あそこがゴースト達にとってどういう場所なのか……どの様にして生まれたのか……。
 一先ずはこちらで……この案件は預かります」

少しは気持ちも落ち着いてきたか、乱れた黒衣を正しながら、角砂糖を齧る。

「……お手柄だ……とでも思っておかなければ、精神衛生上の問題が……。
 まぁ何れにせよ……今日は寝る前に猫の写真でも見る事にします……」

深い深い呼吸と共に、苦々し気に呟いた。

//ではお疲れ様でしたー。
102岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/03(木)14:38:10 ID:o81 [3/7回]

「(昨日は酷い目に遭いました……)」

夕刻の喫茶店。
一通りの事務作業を終え、テラス席でまだ生暖かい風に吹かれながら、チョコレートケーキを口に運ぶ。
甘味は精神を安定させる意味でも非常に重要な存在だ。
鼻の奥にこびりついた死臭も、濃厚な甘い香りで上書きしてしまえば問題無い。

「(挙句、学生の前で嘔吐する醜態を晒す……あぁ、早く忘れたい)」

運ばれてきたカフェラテのカップに角砂糖を5、6個程落とす。
生クリームのチューブを絞りかき混ぜて、私物の甘いクッキーを砕き入れる。
魔改造を受けて変貌していくカフェラテの姿を、店員が恐ろしい物を見るかのように遠巻きに見つめていた。

「(嫌な思い出程忘れられないと言うか……人間の脳は気が利かない)」
103◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[sage] 投稿日:19/10/03(木)15:43:40 ID:Zp8 [1/4回]
>>102
お、さみちゃんじゃーん。

【ちっすちっすと軽薄な挨拶を、人差し指と中指を振る軽薄な動作で】
【軽くウェーブを描く茶髪、緩んだ、ラフに着崩した制服】
【顔立ちすらどこか弛く見える、そんな生徒】
【酷く馴れ馴れしいがもちろん特別親しい訳じゃない。誰にでもこうなのだろう。】

さみちゃんは陰のある雰囲気が良んだけど、今日はちょっとしんどそうじゃん。
お仕事お疲れっち?タピオカ食べるっち?

【さも当然のようにテラス咳の向かいに座り、右手に持っていたタピオカキャラメルラテを差し出した。】

//二時間ほどで落ちてしまいますがよければ……
104岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/03(木)16:04:35 ID:o81 [4/7回]
>>103

「……今時の学生は、皆そのように軽い調子なのでしょうか。
 それとも……私の所に特別そういう方々が集まってしまうのでしょうか」

不満げな口ぶりで呟いて魔改造カフェオレを口に運ぶ。
甘いカフェオレを吸い甘い生クリームを纏った粉々の甘いクッキーがサラサラと流れ込み、ストレスを緩和してくれた。

「タピオカは頂きます……流行というものはよく理解していませんが。
 しんどいと言えばしんどいですね、昨日少々嫌な物を見たので」

タピオカのラテを受け取り、角砂糖を投入してストローを掻き回す。

「……それで、そちらは授業終わりでしょうか?
 目的も無い寄り道はあまり感心しません、怪異が出ますよ」
105◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[sage] 投稿日:19/10/03(木)16:17:18 ID:Zp8 [2/4回]
>>104
軽いっちゃあよー言われるが俺ちゃん以外としっかりしてるぜ?
前期のテストも赤点なしの万々歳よぅ

【ぶちこまれる角砂糖に、それキャラメルラテよと困惑】
【差し出すドリンクはキャラメルとクリームを含み十分に甘いが、魔のカフェオレの前では霞むか】
【ぷちぷち食間のタピオカはほんのりと甘いが、こちらもやはり霞むだろう】

……マジきっちぃの見ちゃった感じ?
タピオカじゃ足んねかも。タルト食べる?

【右手に持っていたケーキショップの箱も机に置いてあける】
【この学園には嫌なものそのものは珍しくない。ましてや研究員ならなおさら。】
【それが尾を引くほどのダメージを追うなら相当だろう。】

そうそうだっるい授業も終わったからご褒美タイムって感じ。
大丈夫大丈夫俺逃げ足だけはマジ早ぇっから。
106岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/03(木)16:33:20 ID:o81 [5/7回]
>>105

「……せめて口調を整えてください。
 若者の言葉使いは、30を過ぎた私の様な者には理解が一瞬遅れるのです」

ガブガブとカフェラテとキャラメルラテを交互に飲みながら面倒そうに言葉を溢した。
机に置かれたケーキボックスに一度視線を向け乍らも、『流石にこれ以上物乞いをするのはみっともないので』と断る。

「まぁ……『きっちぃの』を見ました、久しぶりに不意打ちで。
 勉強は怠いでしょうが、かならず将来の為になるので、真面目に受ける様に。
 ……それから、逃げ足どうこうでどうにかなる怪異ばかりでは無いですよ」

少しばかり忠告を添えて、またちらついた昨日の光景を小さく頭を振って掃う。

「兎角物騒な世の中ですので……我々も、異質な力こそ持っていても万能の存在ではありません。
 ……まずは自分の命を優先する事、心得てくださいね」
107◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[sage] 投稿日:19/10/03(木)16:48:34 ID:Zp8 [3/4回]
>>106
っちゅーてもこれ俺のナチュラルだし
普通の口調ってもわっかんねーし……え?30?

【予想外だった年齢を聞いて困惑】
【小柄で華奢なその容姿から実年齢よりも大分若く見えていたようだ。】
【尚拒否されたケーキボックスは頷きながらもしまいはせずに。】

……もしかして俺ちゃん心配されてる?
だから大丈夫だって!
校則はびみょいけど、ヤベェ相手は避けるとか、そう言うとこしっかりしてっから。
ほら、今日もまだ明るいし。そんなヤベェのはでねぇって。

【にっと笑ってサムズアップ。】
【昨日の光景も介意の驚異も知らないからこそ言えるのか、それともその上で言っているかはわからないが。】
【夕焼け空はまだ赤い。】

んだしまぁ、俺は苦手だけど風紀の連中とかさみちゃんとかが皆頑張ってくれてる訳じゃん。
転入した時聞いたぜ、人間はもう怪異に恐れるだけじゃないって。

【なんかかっこよかったから覚えてんの、と付け足して。】
108岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/03(木)17:09:43 ID:o81 [6/7回]
>>107

「そう言えば年齢は言ってませんでしたか……。
 ……こんな世の中、大人が子供の心配をするのはおかしくも無いでしょう。
 大丈夫だと言うだけならば……幾らでも出来ますから」

少し、左指が締め付けられるような感覚がした。
眉を顰め、甘味を流し込んでストレスを和らげる、甘味万歳と心中小さく呟いて。

「……確かに、科学技術は進歩し怪異の究明も徐々に加速してきている。
 しかし何事にも限界というものはあるので、自分の身は最低限、自分で守るのが基本です。
 くれぐれも……気を付ける様に」

大人としての形式的な忠告、いつも通りの淡々とした口調。

「慢心と油断は敵ですよ」
109◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[sage] 投稿日:19/10/03(木)17:22:55 ID:Zp8 [4/4回]
>>108
大丈夫だって……

【しゅんとした。】
【できるだけ元気付けようとして声をかけたのに、結局少しも和めてないわけだし】

まあ、マジで大丈夫かとかわかんねぇけど、でもそういうしかねぇじゃん?
大丈夫じゃない時もそりゃあんだろうけど、でも全力で、ちゃんと生き抜くって。
諦めたりは絶対しねぇし。だから大丈夫!

【いつかあるかもしれない脅威に対しては気休めしか言えない】
【だからこれはせめての誓い。淡々とした言葉に、大した感情は籠っていなくて】
【彼が空回りしているだけかもしれないけど。】

んじゃ、そろそろ夜になっちまうし寮に帰んね。
俺らガキだって大人を心配するんだしさみちゃんも無理すんなよぅ?

【席を立って、両手を振って背を向ける。】
【机に置いてったケーキは、ただ忘れただけかもしれない。】

//短いですがキリが良いのでこの当たりで〆でどうでしょう?
110 : 岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/03(木)17:47:10 ID:o81 [7/7回]
>>109

「いえ、本当に気を付けるなら、それで良いです。
 (……しつこすぎたでしょうか)」

何処か寂しげな口調に、気を悪くさせただろうかと目を閉じる。
事務的で義務的な淡々とした言葉運びは最早癖になっている物なのだが、自己嫌悪に小さく溜息を吐いた。

「口五月蠅く、すみません。
 帰りはお気をつけて……手洗いうがいを忘れずに、お休みなさい」

小さな会釈と共に見送って、ふと、テーブルの上に置きっぱなしのボックスに視線をやった。

「とうとう子供を心配させてしまった……」

自嘲気味な薄ら笑い、冷めたカフェラテを一気に流し込んで、空を見る。
夕焼けと夜が混ざって空は紫色、風は、少しだけ冷たくなっていた。

「難しいですね、人生……」

黒衣が揺れる、一人きりのテラス席。

//了解です、お疲れ様でした。
111京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/03(木)19:29:17 ID:VeT [3/10回]
昼食に憩う者が多く訪れる昼休みの中庭、日陰に位置するベンチの一つで。
背凭れに体重を預けて晴れた空を仰ぎ、目を瞑ってじっと動かない一本結びの男子生徒。

「…………怠い」

ごく小さな呟きを聞き逃していれば、居眠りに興じているようにも見える体たらく。
一口だけ齧った焼きそばパンにも手をつけず、かれこれ十分程はこの状態でベンチを占領し続けていた。
112◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/03(木)19:52:59 ID:Cui [1/1回]
>>111

そんな彼の鼻元には、椿の香りをのせた秋風が届いた。
さく、さくと土混じりの草を踏む音、手にした書物に視線を落としながら歩く女子生徒が1人

「……」

視界には活字しか写っていない女子生徒、未来雪菜。
絶対零度の異名を持ち、告白したら無言で去られた。通りすがりに鼻で笑われた。等の噂に絶えない少女は
何を思ったか、本に目を落としたまま京の隣に腰かけようとする。
京がベンチ1つを占領しているのなら、その膝の上に、2人分の隙間が空いているのなら、隣に
要は、京が目に入っていないのだ

//よろしければ……
113京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/03(木)20:14:33 ID:VeT [4/10回]
>>112
季節外れの椿の芳香が、彼に身動ぎを齎す事は終ぞなく。

「読書はいいけど、周りはちゃんと見ろよ。出来ないなら最初から座って読みな」

ベンチのもう半分に人一人の体重がかかってようやく反応したかと思えば、動かしたのは口だけ。
相変わらず顔は蒼穹へと向いていたが、声量からして誰かに話しかけているのは違いなく。
薄ら開いた紫の瞳が、眼球の動きだけで隣に座る雪菜を見た。

//ありがとうございます、よろしくお願いしますっ
114◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/03(木)20:29:09 ID:qPp [1/6回]
>>113

まるで親が子供にするような説教
ベンチに座った伏し目がちな赤目は、刹那の間だけすぐ隣へと向けられた
言葉にするのなら、「あ、いたんだ」という所だろうか
そして忠告に対する答えはなく

「こんにちは、京先輩」

同じように口だけが動く。
名を知っていることをなんでもないように口にし、再び本の虫へと
横から覗ける本のタイトルは、『みにくいアヒルの子』
しかも――子供向けの横に長い簡単な絵本だった。
人の目を気にしない弊害か、高校生が読むには些かシュールな絵面である
115京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/03(木)20:44:15 ID:VeT [5/10回]
>>114
「おう……それだけかよ」

空いている方の片手を大儀そうに持ち上げる、ひとりごちた言葉には何の感慨もなく。
一方的に名を知られている事など慣れたものだ、それがおかしくない役職を持っているのだから。
つっけんどんな態度を気にした様子もなく、頁に戻った赤い視線につられて横目に本を見て。

「――――ぶっっ!?」

盛大に吹き出した。脱力していた身体を丸め、肩を震わせながら咄嗟に目を逸らす。

「わ、悪い。なんでもない……ふ、くくっ……」

口元を手で覆っているがどこからどう見ても笑っている仕草、極めて失礼であった。
116◆</b></b>8peY9E86uzb0<b>[] 投稿日:19/10/03(木)20:50:55 ID:FKC [1/2回]
「あ…………」

帰りのHRも終わり放課後、そろそろ帰ろうと中庭を歩いていたそのとき鳴き声のようなものが聞こえてきた。
ふと木の下を見てみれば、そこには鳥の赤ちゃんがぴいぴいと上を向いて鳴いていて。
どうやら木の上の巣から落ちてしまったらしい。きっとあのままではあの小鳥は死んでしまうに違いない――――

「……あと、少し…」

そう思うといても立ってもいられなくなった。木に登り、あと少しで巣へと手が届く。
目一杯手を伸ばして小鳥を巣に返そうとするその光景ははたから見ればやや危なっかしいものだろうか。
117 : 音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[] 投稿日:19/10/03(木)20:51:38 ID:FKC [2/2回]
//トリップの中にキャラの名前まで突っ込んでました…!
118未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/03(木)20:56:55 ID:qPp [2/6回]
>>115

「……何か?」

自らが笑われていると理解するのは容易い。
しかも、こう面と向かって笑われたのは彼女に久々の動揺をもたらした
クラス内での評判や対外での評判から。彼女に何かアクションを起こそうとした人間がしばらく皆無だったからである。
パタム、と閉じた本を膝に置き、抗議をするかのように細まった赤眼が京の顔を瞬きせず見つめる
中指と親指が、黒いアンダーリムのメガネの縁を抑えた
119京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/03(木)21:15:11 ID:VeT [6/10回]
>>118
「んんっ、ごほん……いや、なんでもない。気にすんな」

咳払いで一先ずの不行儀を誤魔化し……きれているとはお世辞にも言えないが。
どうにか顔に浮かんだ笑みだけは潜められたらしい、なんでもないように胸ポケットに収めていたハーフリムの眼鏡をかけ直す。

「なんつーか……意外だな。もっと難しそうな本ばっかり読んでるモンだと思ってたからよ、委員長だし」

アメジストの視線が本どころか双眸からも逃げるのは、威圧ではなく再び笑いがこみ上げるのを防ぐため。
態度と責務の齟齬が往々にしてあるせいか、多少のプレッシャーを遇らうのには慣れているようで。
いつまでも食べ進めない焼きそばパンを、先の衝撃でうっかり握り潰してしまわなかった事を確認してふと息をついた。
120未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/03(木)21:23:53 ID:qPp [3/6回]
>>119

「……」

怒っているのか、はたまた誤魔化されたか、咳払いと共に取り出されたハーフリムのメガネへと視線は移る
赤い瞳は目ざとくレンズを捉え、桜色の唇が溜息を零した

「文字に貴賎はありません、分厚い小説であろうが。絵本であろうが、私には等しく同じ」

それが答えだと言わんばかり、実に堂にいった態度で答えを返した
膝に抱えた絵本は中ほどまで開かれ、あひるが群れを追い出される場面を描く
――と、おもいきや。みにくいアヒルの子は、紙の上から忽然と姿を消した。
例え京がそれを、目撃していなくとも

「その眼鏡、度が入っていませんね。」

『ダテー!』

紫の毛並みを持つ、喋るあひるが、ベンチに座る二人の間にいて、京を見上げていた。
121京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/03(木)21:44:57 ID:VeT [7/10回]
>>120
そもそもが話題を逸らすための問いであったから、自分から振っておいてふうんと曖昧に頷くだけ。

「ああ、分かるか?いいだろ、オシャレで」

本当はそんなつもりなど更々ないし、見てくれを良くするための装飾品ではないのだが。
既にこれ以上食べる気のない昼飯に、どうしたものかと落としていた視線を上げて。
人語を発するアヒルを見るや否や、ずっと逃げていた紫の瞳が間を置かず雪菜をまっすぐに捉えた。

「おい……その本、学校のじゃないだろうな?」
「そうじゃなくても、面倒事を増やすのだけは勘弁しろっての」

初めに咎めた時の柔らかさは心なしか剥がれて、一抹の厳しさが変わらない気怠げな調子の中に混じる。
一先輩としての忠告ではなく、風紀委員としての注意喚起。食べかけの焼きそばパンを「食うか?」とアヒルに差し出す様だけは呑気なのだけれど。
122未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/03(木)22:01:16 ID:qPp [4/6回]
>>121

「……仮にも私は図書委員長なのですから、学校の備品は勝手に使いません」
「ご安心を、私物です」
『あひるが焼きそばパン食えるわきゃねーだろにいちゃん。』

まさかのアヒルによる正論、然し、アヒルは差し出されたやきそばパンを加えるとてとてとと彼女の元に戻っていき、絵本の中に潜り込んだ。
絵の中には、焼きそばパンを咥えるアヒルがそのまま描かれ

「面倒事……とは、やはり怪異絡みでしょうか。お昼を食べ損ねるほどに悩まれていたようですが」

ぼーっとしているように見えて、彼女の観察眼はそれなり、乾き始めた焼きそばパンはそれなりの時間が経っていたことを証明する

「今お見せしたのは私の能力です、実は……この力で顕現し、どこかに消えてしまった怪異もいるのですよ」

眉尻を提げて語るその様子は、困ったようにも。また、楽しげにも見えた
123京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/03(木)22:20:21 ID:VeT [8/10回]
>>122
喋るアヒルに常識を説かれる不思議な経験。しかし怪異蔓延るこの学園都市では仰天するほどの出来事ではない。
焼きそばパンを呆気なく譲り渡し、頁に戻る虚構のアヒルを見送る。

「ウチはいつだって面倒事だらけだよ。怪異やら好き放題力を使う奴やらでな」
「……ま、今は偶々食欲が無かっただけなんだけど」

飄々とした語り口は全てを語る訳ではない。死臭を思い出していたからなんて、言えるはずもなかった。
清々したとばかりに、空になった手をぶらぶら揺らして。
二面性の見て取れる眉の動きに呼応して大きなため息、背凭れに体重を預ける。

「お前、それ……無闇に使うなよ?制御出来ない使い方して最後に困るのは自分なんだからな」
「下手に俺らの仕事増やすような事になったら、委員長でいられるかも分かんねえんだぞ」
124未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/03(木)22:35:31 ID:qPp [5/6回]
>>123

「京先輩の役職上……怪異絡みの面白い話が伺えると思ったのですが。」
「先ほどの様子から察するに、直近で何かあったのは明確、だというのに語ってはもらえない」

彼女が他人に興味を持つことは珍しい、然し怪異絡みでの出動が多い風紀委員はまた別だ。
初めに名を知っていたのもそのためであり……そして、興味を引かれる話が聞けな語ったことへの落胆を溜息に含ませる
勝手な予想を立て、勝手に一人で納得して、これでは友達がいないのも納得されるだろうか
思案するかのように顎へと人差し指の腹をあてがい、赤い視線は手元の絵本に注がれる

「逃げ出した怪異の1匹を、探しているのです。先輩の言う通り、制御出来ない頃に逃げ出した怪異を」
「……先輩の仕事が増えるということは、私の楽しみも増えるので……怪異、好きなんですよ。私。」

アヒル入り絵本は胸元に抱えて、席を立った、冗談交じりの声色を残しながら。
「これ、いりますか?」と絵本を差し出した。断られるのを心待ちにしたような楽しげな声色で
125京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/03(木)22:55:43 ID:VeT [9/10回]
>>124
「あっても言う訳ねえだろうが。一般生徒に首突っ込まれてもめんどくせえだけだっての」

普段から、適当で無精屋だが。だからこそいらぬ厄介事を厭い、事前の予防を是とする。
彼女がどのような意思を持っていようとそれは変わらない、頑固を示すように眉を顰めて。
幼心の悪戯を告白された気分、呆れたように頭を振るに留めたのは聞かなかった事にするつもりだろうか。

「何か勘違いしてねえ?ウチはあくまで風紀委員であって、手当たり次第に怪異を相手してるって訳じゃない」
「そんなに怪異が好きなら、研究室の方がお前の性に合ってると思うよ」

ベンチにかかる質量が減った気配に、薄らと瞼を持ち上げて雪菜を見上げる。
絵本の申し出にはひらと手を振って拒絶の意、偏に「嵩張って邪魔」という理由のためだけに。
結局どこまでもやる気のなさそうな態度は崩さず、それでいて務めに対しては妙に誠実なようであった。
126未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/03(木)23:17:39 ID:qPp [6/6回]
>>125

京の答えには一言、「残念です」と零すだけ。
見た目に反して己の意思は曲げない頑固者だという評価を胸に抱きながら
これ以上は禅問答だろう、一般生徒という括りにいる限り、情報の提供は望めまい
イタズラな左手が、前髪を指に巻いて擦る

「ですが、一般生徒よりは"それに"遭遇する可能性も多いはず。それ故に専門ではない故の、忌憚なき話を伺いたかったのですが……」
「残念です、それならば。怪異の方から寄って来て貰えることを祈りましょう」

絵本の譲渡を断られた声に、小さく頷き
ついで、胸元の絵本はそれ自体が眩く発光した、光に目を取られる、または瞬きをした後。空へ飛び立つ1羽の白鳥が数枚の羽を置き土産として京の頭に零す。
京が最後に視界に移すのは、手ぶらとなり、背を向けながら校舎に戻る雪菜の姿だろう

//こちらは〆で、ありがとうございましたー
127 : 京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/03(木)23:36:42 ID:VeT [10/10回]
>>126
「どうしてもってんならウチみたいな所より、そこらの奴に聞きな。そっちの方がまだ安全な怪異の話が聞けるだろ」
「相当上手くやれば、ウチの他の奴からも聞き出せるかもしれねえけど……」

風紀委員が持つ情報はその特色上、どうしたって人に危害を及ぼす可能性が高い怪異のものが多い。
故にその管理もまた並ではない、人によっては話術次第で口を滑らせる事もあるかもしれないが。
それをこの後輩が出来るのか。なんとも言えない、というのがこのやり取りで抱いた彼の所感であった。
陽光の中に浮かんだ光の階に吸い寄せられる視線、それ自体はほんの刹那の動作。頭に触れた幽けき感触から数秒おいてその正体を指で摘み。

「……アイツ、人の話聞いてたか?」

小さくなっていく背中に何度目かも分からないため息、なんの気もなしに一枚の羽をくるくると弄ぶ。
手慰みを続けたまま、また一人黙していた体勢に戻り。泥のような怠さに身を任せて目を閉じた。

//お疲れ様でした、ありがとうございました!
128空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/03(木)23:52:39 ID:j7S [1/1回]
>>116
「あーぶないんだー」

そんな木の上の彼女を見上げながら、間延びした声をかける。
警告とも、煽りともとれるような言葉は、特に何も考えていないと解釈するのが一番だろう。

「落ちちゃうぞー、パンツ見えちゃうぞー」

木の上の彼女のことを、ひょいひょいと背伸びをしながら覗き込もうとしている。
小鳥の姿など見えても居ないか。或いは意に介していないか。

/まだいらっしゃれば、すぐ凍結になってしまいそうですが……
129音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[] 投稿日:19/10/04(金)00:25:08 ID:qtm [1/7回]
>>128

「…え……?」

あと少し、ほんの少しというところでそんな間延びした声に思わず気を取られてしまう。そしてそうなればバランスはあっという間に崩れてグラグラと。

「あっ……!」

辛うじて小鳥だけでもと巣の中に渡すが……その後は真っ逆さま、思いきり背中から地面に落下。
ただ本人は落ちた後も特に大きな怪我も無いのかあまり表情を変えることなく背中をさすりながら立ち上がって。

「……見えてた?」

気にするのはそんなことである。

//こちらも凍結になるかもしれませんのでお気になさらずに…!
130空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/04(金)00:40:31 ID:0g2 [1/6回]
>>129

「あっははははは!! だいじょうぶー?」

声を掛けたから落ちた……というのに、まったくと言っていいほど責任を感じていない笑い声だった。
そこに大きな怪我も見受けられず、ちゃんと立ち上がってきたことも理由としてはあるだろうが。一応、心配はしているようだ。

「見えてたよー、ばっちり、青色!」

両手でピースを作りながら、バッチリ見たぞと色まで指定。
……適当言っているかどうかは、彼女の身に付けているものだから、分かるだろう。

「あんなところでなにやってたの? 元気すぎちゃった?」

/ありがとうございます、少しの間ですがよろしくおねがいします……!
131音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[sage] 投稿日:19/10/04(金)00:48:23 ID:qtm [2/7回]
>>130

「大丈夫、身体は丈夫な方だから」

怪異だからというのもあって普通の人間よりかは幾らかは身体は丈夫だ。
ただ当然衝撃による痛みは多少はある、本人があまり感情が読めない言動ばかりする故に分かりにくいが。

「……正解」

どうやらバッチリ見られていたらしい。少しだけ恥じらいはあるもののやはり表情には中々出ない。

「鳥の赤ちゃんが……巣から落ちてたから」

そう言って指差すのは木の上の方。そこには鳥の巣があり、さきほど届けた小鳥とは別に他の赤ちゃんがぴいぴいと鳴いているのがわかるだろう。
132空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/04(金)01:01:27 ID:0g2 [2/6回]
>>131

「じゃあ大丈夫だー」

もとより大きく心配していなかった以上、反応はかなり薄い、というより適当だった。
少なくとも今のところは、彼女が怪異であるとは認識していなかったが。

「意外と可愛いの履いてるねー、大人しそうなのに」

外側から見てあまり恥じらっていないように見えるのを良いことに、ズケズケと突っ込んでいく。
怒られても仕方ないが、それは文香にとっては恐ろしいものではないようだった。

「あー、鳥かぁー。ほんとだ、可愛いねー……でも私のほうがかわいいな」

指差された方へと視線をやって、また背伸びをする。今度はちゃんと見れたのだが、言葉の割には興味は薄いようだった。
鳥に対して妙な対抗心を燃やす程度に、意識は散らかっているようだ。

/すみません、ここで凍結をお願いします……!!
133 : 音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[] 投稿日:19/10/04(金)01:13:16 ID:qtm [3/7回]
>>135
//すいません…文章を誤って消してしまったために返信に時間かかります…!凍結了解しました…!
134音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[] 投稿日:19/10/04(金)01:21:59 ID:qtm [4/7回]
>>132

「可愛い、かな…適当に選んだだけだし、あまりそういうのは分からないかも」

そういう服装などにはあまり頓着しないタチであり、大抵は制服でいることがほとんど。
こういった会話はほとんど経験がないために少しだけオロオロと困惑するその様子は伝わるだろうか。だがあまり普段から表情に出ないためにわかりにくい。

「……?そう、だね?」

鳥の可愛さと人間基準の可愛さというのは別物な気がするが本人がそう言っているのならあえて否定する必要もないだろう。
それに事実彼女のその容姿は十分可愛いと呼べるものだろうしあながち間違いではないのかもしれない。

「同じ二年生、なんだ」

そこでふと彼女の制服に目が行く。どうやら同じ二年生であるらしい、とは言ってもクラスの人たちの顔すらほとんど覚えられていない自分が知っているわけもないのだが。
135岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/04(金)15:32:02 ID:qwt [1/7回]

一口に怪異と言っても、性質や姿形は多種多用だ。
人の姿に近い者から、生物よりも機械等に近い物まで、データを集めても集めても法則性は確認されずキリも無い。

騒めく街角、歩道のど真ん中。
空間に漂う直径3m程の『虹色の大穴』も、怪異の一つであった。

『お願いします、どうかお願いします!子供が向こう側に飛ばされてしまったんです!』
「……取り乱さないで下さい」

大穴を前にして泣き崩れている女性は、黒衣の岸の足に縋りつく。
『ゲート』と呼ばれるその怪異は、出現と同時にその場にあった物を『穴の向こう側』へと転送する性質を持っている。
穴の先が何処なのかは時によって異なり、前例では外国の山中や、海の中に繋がっていた事もあった。

「……分かっていますから、少し落ち着いてください……。
 今穴の向こうがどうなっているか調べるので……」

鞄から取り出した小さなケース、その中に居た鼠を一匹起こす。
右掌で触れれば、自分の視界に鼠の視界が重なった。
口笛を吹き、二重の感覚に多少の戸惑いを見せていた鼠を穴の向こうへと向かわせる。
136◆</b></b>33wUgYpPno<b>[] 投稿日:19/10/04(金)18:52:52 ID:h1t [1/7回]
>>135
「おーおー、やってんねェ大将」

いかにもシリアスな様子を茶化すように現れる女が1人。
明星学園の制服を身に纏い、鞄と黒い剣道用の竹刀ケースを小脇に抱える桃髪のその少女は軽薄さを隠す様子もなく無防備に近寄って来る。

「すげェー、穴型のヤツは初めて見たわ私。
どこ繋がってんのコレ、やっぱ黄泉の国とか?」

シャレにならない冗談に子供を飛ばされたばかりの女性が凍りつくのを見て、若干バツが悪そうに謝罪する程度の気遣いはあるらしいが
それが岸に向く事は今のところないらしい。

//今からでよろしければ……!
137岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/04(金)19:10:25 ID:qwt [2/7回]
>>136

「……慎んでください、人命が懸かっているんですよ」

窘める様に細い視線を向ける。
あぁ、やはり自分の周りにはどういう訳か『こういう人』ばかりが集まって来る、と溜息を一度。
いよいよ死にそうな表情の足元の女性の背を擦った。

「ゲート出現から10分が経過しました……消滅までの目安としては4、50分程です。
 ……ところで聞きますが、今、防寒着か厚手の布は持っていますか?」

ゲートを見つめる表情は、少しばかり険しい物。
身体はまるで『寒さを誤魔化すかのように』小刻みに震えている。
とはいえ急な事だ、持ち合わせが無くとも不思議では無い。

//大丈夫です、宜しくお願いしますー。
//次の返信は遅くなります。
138劔 緋色◆</b></b>33wUgYpPno<b>[] 投稿日:19/10/04(金)19:22:06 ID:h1t [2/7回]
>>137
「ありゃりゃ、マジモンかァ。
ごめんごめん、"劔神社"として協力するから許してちょうだいな」

そう言いながら竹刀ケースを降ろしファスナーを開くと現れるのは大幣。
長尺の棒に一対のみの紙垂をつけたそれは神職らしい祈祷というより殴打に使われそうな様相であり。

「……で、どこ殴ればいいカナー?」

その印象を裏切る事なく棒術のように構えを取ると思考の殆どを丸投げしたような質問を投げかける。

「暴漢ギ?あぁ、殴るのは得意得意」

けらけらと笑いながら言うあたり、その手の用意は皆無らしい。
寒さにも強いのか、それとも馬鹿は風邪を引かないのか。
動じる様子を見せる事もない。

//了解しましたー!
139岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/04(金)20:23:31 ID:qwt [3/7回]
>>138

「何でもかんでも殴って解決しようとしないで下さい……ぐっ……!」

眉を顰め呆れた様に呟いた次の瞬間、何かに弾かれたかのようによろめいて。
2、3歩と後退る、額には冷や汗が浮かんでいる。

「……確認の為先行させた鼠が死にました……直前のシルエットと……この衝撃からして、大型の肉食獣に殴られたかと……。
 ゲートの向こうは何処かの雪山でした、この季節に雪ならば……外国、北国でしょうか」

防寒着を取りに戻る時間は無い、肉食獣がいる雪山で、子供一人が何十分も耐えられるとは思えなかった。
ならば、早く済ませる以外の選択肢は無い。

「……突入と同時に私が子供の保護に向かいます……獣の相手の方が貴方にとっては簡単でしょう。
 制限時間は子供の限界を考慮し10分程度……保護が済み次第、向こうにある穴からこちらに戻ります。
 手っ取り早く済ませましょう」

深呼吸、ゆっくりとゲートの前に歩み寄り、手を伸ばす。
……ゲートに触れれば、その身体は穴の向こう側へと飛ばされる事になる。
140劔 緋色◆</b></b>33wUgYpPno<b>[] 投稿日:19/10/04(金)20:40:31 ID:h1t [3/7回]
>>139
「そーは言ってもねェ……
何でも殴れちゃう身としては「その方が早くね?」ってなっちゃうもんでして」

そう言いながらも棒をくるくると回し、
時折殴った時の効果音であろう何かを口にする様はこの緊迫した状況にそぐわぬ無邪気さと能天気さを感じさせる。

「雪山ァ?
どーしよ、サングラスとか無いけど向こうどーなってんの?」

やや珍しく不安そうに、そして凄く珍しく真っ当な事を言う。
戦闘やそれに関する事には直感が回るタイプである事が伺えるだろう。

「オッケオッケ、鬼火出しまくりの髑髏とかあたり一面銀世界な雪女の500倍くらいマシ!
劔 緋色(つるぎ ひいろ)、行ッきまァース!」

棒を構えれば、岸を追い越す勢いで恐れ無くドアを蹴り開けるようにしてゲートへと突っ込んでいく。
そして岸の予測通りに雪上へと降り立つと

「寒────ッ!?」

盛大に計画性のなさを露見した。
141岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/04(金)21:04:33 ID:qwt [4/7回]
>>140

見渡す限り一面、雪原と葉が落ちた木々。
緋色の側に降り立ち、白い息を吐いた。

「流石に寒い……警戒を、獣は近くにいる筈……!?」

視線を細め子供を探す、次の瞬間、背後から響いた唸り声に視線を向けて。

強い衝撃。

「がぅ……!!」

咄嗟に防御に構えた右腕を圧し折って、3m近い背丈の大熊の腕は、軽々と岸の小柄を遠方へ弾き飛ばした。
空腹からか口元からはダラダラと涎を垂れ流し、劔へと血走った視線を向けている。
続け様の一撃、太い右腕を振り上げて、劔の頭上から叩きつけようと。



「うっ……ぐ……幸先が悪い……!」

吹き飛ばされた先では、岸が折れた右腕を左腕で抑え、雪の中から身を起こしていた。
額から零れた血は冷気ですぐに凍り付く。

「……緋色さん、予定通り『それ』の相手は頼みます……!
 私は子供を探すので……!」

とにかく、自分の仕事をこなさなければ。
鼠の事前捜索をもとに、子供を探して周辺を駆ける。
142空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/04(金)21:13:54 ID:0g2 [3/6回]
>>134

「え、可愛いと思うけど……あ、私の見るー? そしたら分かる?」

自分の感性が疑われることがどうにも耐えられなかったらしく、ひらひらとスカートの端を摘んで揺らしている。
彼女とは正反対に、空哭の表情は驚いているのを隠そうともしていなかった。なぜだか神妙な顔つきであった。

「そうだよ、私空哭文香。漫研の部長してるよー……えっ、私のこと知らない? ほんとー?」

その通り、同じ二年生……別に驚くほどに顔が広いというわけでも無いのだが、今は脊髄で会話をしている空哭であった。

「私、あなたのことは知ってるよ。音切さんだー、じゃあこれでお互い名前知ったし、お友達ってことで」

/先日はありがとうございました、遅くなりましたが返信させていただきます……!
143劔 緋色◆</b></b>33wUgYpPno<b>[] 投稿日:19/10/04(金)21:17:07 ID:h1t [4/7回]
>>141
「アー、ごめんシツチョー!任せた!」

先程までの1人だけ緩い雰囲気から一転、字名通り剣のような気迫を纏った緋色は雪上だと言うに身軽に駆けていく。

「クマ公たぁね、真っ当な動物じゃいっちゃんタチ悪いやつじゃん!」

背後より振り上げられた一撃を前方へ躱し旋転。
熊へと正対すれば大幣を槍のように構え、地を踏み雪に鼻が付こうかという前傾姿勢で疾駆する。

「邪魔ァ────ッ!」

大熊の足元で大きく踏み込むと、前傾によって乗った勢いのままに下から顎狙いに大幣を放つ。
刺突だ。
紙垂を雪風に揺らしながら放たれるそれは寒さに張り詰めた空気を裂いて進む。
もしも熊が野生の本能を持っているか、あるいは熟練の戦士ならば。
この刺突がなんらかの理由から斬れ味を以って自分を害なすものだとわかるやもしれない。
144岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/04(金)21:38:30 ID:qwt [5/7回]
>>143

獣にとって空腹とは極限状態に近い。
動く者も少ない雪山に於いて、新鮮で食いでがありそうな『肉』は貴重な栄養源だ。
多少の抵抗ならば知った事かと、死に物狂いで食らいにかかる。

『グルルルルルァァァァァアアアアア!!!』

そんな時に優先されるのは、本能よりも勘よりも、食欲だ。
体格差というものは存外に大きなアドバンテージになる、木の幹の様な大腕を再び振り上げた瞬間。
大幣が首の側を通り抜けた。

『グォア……!!』

鋭い痛み、首元が切断されたように抉られている。
致命傷にならなかったのは幸いか、怒りに震え、反撃の腕をまた緋色に向けて振り下ろした。



「確か、この辺りに足跡が……あった!」

一方、子供を探す岸は、雪原に残された真新しい小さな足跡を見つけ出していた。
薄い生地の黒衣は寒気を防ぐには不便だ。
震える身体、膝を叩き、足跡を追う。
145音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[] 投稿日:19/10/04(金)21:54:51 ID:qtm [5/7回]
>>142

「え……じゃあ、参考程度に」

ここで普通なら見ようなんてしないが、そこはやはりどこかズレている彼女のことだ。
可愛い下着……というものに興味がないわけではない。どうせ見せる相手などはいないがこういうのは気分の問題だ。

「ごめんなさい、知らない。漫研って……漫画研究会のこと?」

あまり漫画などは読まないために詳しくはないが確かそんな略だった気がする。
あまり他人と関わってこなかった故にクラスメイトに対しての知識が無いのも当然と言えるのかもしれない。

「私のこと、知ってるの?……友達…」

以前に知り合い、共に合唱部を作ろうとまで言ってくれた入間罅来。
でも自分は怪異だ、そのことを忘れてはいけない。隠し事をしたまま友達になるなんてそれこそ相手に失礼だ。
本当のことを言えない自分の弱さが嫌になる。結局あのときも否定するでもなくかといって肯定するでもない曖昧な返事を返してしまった。

「…………空哭さん、友達って…一体なんなんだろう」

//こちらも返信させていただきました!
146劔 緋色◆</b></b>33wUgYpPno<b>[] 投稿日:19/10/04(金)21:55:00 ID:h1t [5/7回]
>>144
────

「ウッソ、マジで!?」

熊、嘗めてた。
首スパーンやって終わりと思っていたものがこうもしぶといとは。
そんでもって今まさに反撃の一撃が迫っている、もらえばシツチョーと同じように転がされるのは間違いない。
しかし刺突を放つのに身を伸ばしきった状態から重心を戻すのには一瞬の間が必要となる、命取りだ。
ならばどうするか、考えろ、考えろ、考えろ緋色……!

「苦し紛れ……っとォ!」

重心を無理やり後方へアジャスト、
雪の滑りに任せるようにして後ろへと派手にすっ転ぶ。
同時に大幣を短く持ち替える事で、倒れこむ動作を柄による下から腹目掛け抉りこむような一撃としつつ、

「ご────ッ!」

宙に浮いたその身を熊手に豪快にヒットされた。
骨は何本かイっただろうか、だが空中で跳ね飛ばされた分踏ん張って衝撃を受けるよりは遥かにマシだ。
大幣雪上を転がりながらもなんとか踏み止まる。

「これ以上やれば酷いよ……死にたかないでしょォ……?」

一撃もらってかなり虚勢入ってはいるが、再び立ち上がれば大幣を棒、或いは槍、若しくは剣のように構え威嚇する。
時間稼ぎだ。
147空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/04(金)22:10:48 ID:0g2 [4/6回]
>>145

「えっ、見るの!? 意外と大胆だなー、別に良いけど……はい」

自分で提案しておきながらこの言いぐさである。実際見せてほしいと言われるとは想定もしていなかった。
言いつつも、あっさりとスカートの前をめくる。色は桃色……サイドを細い紐で結ぶタイプだった。

「そうだよ、漫画を研究するのだー。私、読んでるだけなんだけど。どう?」

知らない事自体は気にしている様子もなく、かる~く部活へと勧誘をかけるのであった。
漫研は部員数はそれなりだが、幽霊部員がとにかく多い……空哭本人も、そこまで熱心に活動していなかったり。

「え、いきなり難しいこと聞いてくるな……こわい……でも……」

友達とは何なのか。軽く言ったものに、そうまで踏み込まれるとは思わなかったよう。

「……一緒に居て、“嫌な思いをしなくていい”人かなぁ」

ただ、答えが出るのは早かった。まるで最初から、そういうことが決まっているかのようだった。
148岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/04(金)22:11:26 ID:qwt [6/7回]
>>146

分厚い皮膚を裂いた傷跡は、致命傷では無くとも十分に深い。
どくどくと溢れる血を太い腕が拭う、焦げ茶の毛皮が濡れた赤色で塗装された。

『グルルルル……!』

荒い吐息と共に滴る涎。
冷静さは無い、怒りと空腹で気が狂いそうだ。
一刻も早く目の前の肉に食らいつきたい、これだけ動けるならさぞ締まりの良い美味い肉になっているだろう、と。

『グォ……!?』

次の瞬間、熊が前屈みにふらついた。
怪訝そうに見つめるのは己の右腕、おかしい、異常は無いはずだ。
それなのにまるで『何かに強烈に殴られた後の様な痛み』が腕を鈍らせていた。

突然の事態に気が逸れている、明確な隙が生まれた。



「ハァ……ハァ……」

一方、岸は足跡を追って辿り着いた小さな洞穴から、木々の隙間から見える攻防を覗き見ていた。
左腕には五歳ほどの少年を抱えている。

「一応……触れておいてよかったですね……隙になれば良いですが」

掌から伝わる、弱々しい少年の心臓の音に少し安堵しながら、『裂かれたような首の痛み』に目を閉じる。

「(……早く終わらせて下さい……痛くて死にそうなので……)」
149劔 緋色◆</b></b>33wUgYpPno<b>[] 投稿日:19/10/04(金)22:25:25 ID:h1t [6/7回]
>>148

「えー、まだ諦める気ィ無いの?
長生きしないゾ……っとォ!」

痛むのは腹だけ、軋みに悲鳴を上げる身体を無理矢理に動かし熊へと疾駆する。
さてどうしたものかと画策していると、急に右腕を気にし始める大熊。

「アー?熊もそーいうビョーキあんの?
難儀なこって……!」

その隙を逃す道理もないが威力も足りない。
ならばと駆け出した身を大幣に預け、しなる大幣は勢いを提供し身体をさらに高くへと投じる。
大幣を棒に見立てた棒高跳びだ。

「チェーストォォォ────ッ!」

跳躍、そして落下。
位置エネルギーを帯びた身体と大幣は、そのまま大上段から振るわれる事で大剣の如し一撃となり大熊の脳天目掛け襲い掛かる。
150音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[] 投稿日:19/10/04(金)22:26:53 ID:qtm [6/7回]
>>147

「これが……可愛い下着…」

自分のようなシンプルなものとは違う凝ったデザインのものだ。しっかりとその"可愛い下着"を脳内にインプット。
はたから見ればかなり異様な光景、放課後とはいえまだ残っている生徒もいるかもしれないのだが……

「私は、その……合唱部作ろうって約束したから、せっかくの誘いだけど…ごめんね」

部活を作るということ自体はこの学園では珍しいことではない。
だがそれが理由で部員の人数がかなり少なくなってそのまま廃部なんてこともあったりもする。

「嫌な思い…」

その言葉には少しだけ引っかかるような、疑問に感じるようなそんなものを感じた。だがこういうものの捉え方は人それぞれ、それも一つの答えなのだろう。
友達というものがいたことがない彼女にとってはそれも十分に参考になるもので。

「友達って、やっぱり難しい……でも、友達になっても、良いのかな」

仲良くしたい、もっといろんな話をしたい。
怪異だからと割り切って、人間との関わりを断ち切って。距離を置くのは簡単だ、だが距離を詰めるのはその倍以上の努力と苦労が必要だ。
だからこそ躊躇ってしまって。
151 : 劔 緋色◆</b></b>33wUgYpPno<b>[] 投稿日:19/10/04(金)22:31:29 ID:h1t [7/7回]
//すみません、次の返信は日付変わってからになりそうです……!
152岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/04(金)22:41:51 ID:qwt [7/7回]
>>149

先程まで無かった感覚。
先程まで感じていなかった痛み。
緋色の叫びに現実に引き戻されて視線を戻した、その先には、大熊とそれに斬りかかる緋色の姿が見える。
……当事者である筈の自分達の姿が、『第三者』からの視線と重なって見えている。

『グォ、ォオ、オォオ……??』

困惑は判断を、動きを鈍らせて、緋色が放つ一撃を妨げる物がそこから無くなる。
大幣の縦一閃は、分厚い毛皮を一文字に叩き切るには十分すぎる威力を内包していた。

一瞬の静寂の後、地響き。
前のめりに倒れ込む大熊は、最後に一度だけ腕を跳ねさせて息絶える。



縦に切り裂かれる感覚が一瞬。
大熊の死により自身の能力が解除され感覚が消える、飛びかけていた意識が引き戻された。

「ッ……」

少年を抱きかかえて立ち上がり、ふらふらと緋色の元へ向かう。

「……お疲れ様です……子供の保護に成功しましたが……かなり弱っているので早めに帰りましょう……」

先程自分達をここへ運んできた虹色の穴は、今も怪しげに蠢いている。

>>151

//了解です!
153空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/04(金)22:42:12 ID:0g2 [5/6回]
>>150

「はい、おしまーい。サービス終わりでーす」

それをかわいい下着として認識するのは結構危険かもしれない。機能的ではあるが、過激である。
そうなったほうが面白いので、空哭としては訂正することはなかった。大いに間違った方向に向かうべきである。

「えー、つまんなーい。まぁいいけど」

部活に比重をおいていないために、その言葉よりも意識は軽めだった。
そもそも、人数が増えてどうにかなる部活でもなかった。合唱部に対して、大して興味が沸かないのもあるが。

「いいんじゃない? まずはなるとこから始めないと、友達とか出来ないよ?」

彼女の悩みなど知らないばかり、或いは知っていたとしても態度は変わらなかっただろう。
これは一応ではあるが、経験則でもあった。

「あ、でも気をつけてね」

大袈裟な身振り手振りで、手を振って足を振って、彼女との間を作った。
それからくるりと振り返り、前屈みになりながら笑顔を作る。隠れていた片目が、彼女を見つめている。

「私、怪異に遭いやすい体質なんだよね」
154音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[] 投稿日:19/10/04(金)23:00:54 ID:qtm [7/7回]
>>153

「……ありがとう、参考になったかも」

間違いなく、このままでは確実に間違った方向へと進むだろう。
物を知らないがためにそんな勘違いをしてしまうのはどちらかと言えば彼女の自業自得でもあるのだから仕方がない。

「なるとこから…」

怪異であるということはどうあっても変えられない。でも……今は、友達としている間はそのことは忘れよう。
まだ克服できたとは言わない、怪異として人間と関わるということに抵抗感がないわけではない。
ただそれは今は置いておく、いつかきっと克服できると信じて。

「っ……」

一瞬、背筋に寒気が走った。……気づいているのだろうか。彼女は、自分が怪異だということを。
その言葉の真意は分からない、だが……どこか底知れない恐怖を感じてしまって。

「じ、じゃあ……私は、これで…今日は、お話してくれてありがとう」

その言葉だけ残して軽く頭を下げれば、その場を去っていくだろう。
悪い人じゃない、こうして自分のことを友達と言ってくれたのだ。なのにどうしても胸の奥のもやもやは拭い去ることができなかった。

//それではキリもいいのでこちらはこれで〆となります!ロールありがとうございました!
155 : 空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/04(金)23:17:57 ID:0g2 [6/6回]
>>154

「いいよー、またお話しようね?」

片手をひらひらと振って、その背中を見送った。
空哭は体質上、怪異を感じやすい。『怪異に遭遇しやすい』というのは嘘っぱちではあるが、それが全てウソではない。
友達、友達、そう呼んでいる相手は幾人もいる。それが怪異であろうとなんだろうと大差はなかった。

「……次はどんなパンツ履いてくるかな~」

邪な楽しみをしながら、少女もまた歩き出した。

/すみません、少し遅くなりました……!
/それではこちらもこれで〆で、ありがとうございました!
156劔 緋色◆</b></b>33wUgYpPno<b>[] 投稿日:19/10/05(土)00:24:05 ID:Eg8 [1/2回]
>>152

「アー……お疲れェ~……」

つい先程までの剣幕は何処へやら、安堵によって脱力した返答を返しながら振り向く。
だが帰るという提案に対しては、ふるふると首を振り。

「ごーめん、神職的には簡単にでいーから弔わせて。
ホラ、どっちかってーと怪異の被害者だし。
先帰ってていいから、ヒーロ的にも長居したくないし大丈夫大丈夫」

そう言いながら大幣に纏わせた"気"をスコップ状にしてせっせと穴を掘っていく。
両断された熊をその中へ投げ込むとまた埋め立て、礼を入れる。
遅くはないが、ただ待っているのも辛い程度の時間でそれを済ませると来た時とは異なり重い足取りでゲートに脚を踏み入れるのだった。

//遅くなりました!
157岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/05(土)00:36:58 ID:d1B [1/2回]
>>156

「……そうですか、分かりました……では、私は先に戻って、救急車を呼んでおきます……」

寒さに震える身体を引き摺って、一足先にゲートの向こうへ。



緋色がゲートを潜れば、少年を抱え泣く母親と、今時古臭いガラケーを丁度閉じた岸の姿がある。

「お疲れ様です……っくしゅん……」

淡々とした口調で労いながら小さくくしゃみ。
癖になっている溜息と共に電柱に寄り掛かった。

「救急車は数分で着くそうなので……一先ず、命は助かりそうです。
 ……くしゅっ……ご協力感謝します、緋色さん……」
158劔 緋色◆</b></b>33wUgYpPno<b>[] 投稿日:19/10/05(土)00:53:51 ID:Eg8 [2/2回]
>>157

「うん、ホントお疲れ。
お給料出るんだっけコレ、無いならなんか奢ってよマジで」

疲れて取り繕う余裕もないのか、歩道に大の字で倒れこむと欲望の溢れ出るままに無茶を言い始める。
だが気合いか信念か、発条仕掛けのように跳ね起きると少年と母の元へ歩み寄り。

「アー……さっきはホントごめんね?
でも、これがホントの黄泉還りってね。
安心して、人間は怪異なんかにゃ負けないからさァ」

あたり頭のよろしくない緋色なりに元気付けるというか、決め台詞を放つ。
逆に頭がよろしくないからこそ、取り繕わない本心からの言葉だと先程からの流れで分かるだろうか。

「……って事でヒーロもう帰るよ、帰って神酒飲んで寝るかんね」

アドレナリンが切れたか、戦闘中より更に痛んできた腹部を押さえながら大幣を竹刀ケースへ仕舞い込みそのまま帰路につこうとする。
仮にも教職ではないにしろ大人の目の前で飲酒発言をするなど、やはり取り繕うという概念はないようだった。

//こちらからはこれで〆させていただきます、ロールありがとうございました!
159 : 岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/05(土)01:11:48 ID:d1B [2/2回]
>>158

「出ますよ、給料……一応仕事の内ですから……」

冷え切ってガチガチの角砂糖を取り出して口に放り込む。
口の中の僅かな熱で溶けていく糖分が、疲れを癒してくれた。

ありがとうございます、ありがとうございますと、何度も何度も数えきれないほどに感謝しながら頭を下げる母親の姿。
取り繕いもしない緋色の態度に半ば呆れた様子で片手を振る。

「お疲れ様です……クシュン……お礼代わりに、最後の言葉は聞かなかった事にしておきます。
 どうかお気をつけて……」

遠くから、救急車のサイレンの音が響き始めていた。

「……いっそ、黄泉の国なら良かったんですが……」

小さな呟きは掻き消される。

//お疲れ様でした、ありがとうございました。
160至区 鐡◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/05(土)18:21:50 ID:I7b [1/1回]
午前授業終了後、家庭科室にて。

「ふんふんふふ~ん」

煩わしい授業が終了し、大半が振り向きもせず思い思いの場に散ったであろう昼時過ぎ。
物好きは教員に許可を得て家庭科室で遅めの昼食を鼻歌交じりに調理中であった。

「思うんだがよー…
 今の時間帯、健全な男子生徒ってのはダチとつるんでゲーセンかカラオケじゃねえかと。
 オレ、そう思うわけよ」
「ふ………ふふ~ん」
「鼻歌で誤魔化すなよ…オレはお前の為を思ってだな……」

鐡の身体からは二つの声が発せられていた。
一つは見た目に準じた青少年のものであるがもう一つはガラの悪い輩のような声色だ。

「てか声発しないで欲しいんだけど…」
「ああ?別にいいだろ?誰も居やしねえんだし、頭に直接ってのは疲れるんだよ、気分的に」
「気分の問題なのか…」

卵をかき混ぜ熱したフライパンに注ぎ込んで…
食欲をそそる良い音と匂いを廊下にまで漂わせて、もうじきオムライスが完成する。
161京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/05(土)21:20:54 ID:WBV [1/6回]
>>160
出し抜けにドアが開いた。匂いに誘われたにしては堂々としている、それでいてのんびりとした勢いだった。

「おい誰だ、飯作ってる奴ー。ここ、今日は開放されてねえぞ」

ずかずかと踏み入る彼は、お世辞にも真面目そうには見えない風体で。
注意の言葉も内容に反して覇気の感じられない、抑揚のない平坦な調子。
手にしている未開封のカップ麺もまた、やる気の乏しさを強調しているかのようであり。

「……あ?お前だけ?今誰かと話してなかったか?」

紫の双眸が家庭科室内を一望して、最後にその先に落ち着くのは当然ながら調理中の少年。
話し声を外で漏れ聞いていたのだろう、怪訝そうに片眉を持ち上げた。
162至区 鐡◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/05(土)21:31:05 ID:ALB [1/5回]
>>161
「うぉっ!?…
 …いや、気のせいじゃないっスかねー?
 後、センセーに使用許可は貰ってるっス」

急に現れた京に驚く鐡。
学年を示す紀章なり何かしらはあるのだろうから、
相手が3年というのは、それを即座に確認し分かる事。
なので鐡は後輩口調で応対する。

「てか先輩も今から飯っスか?」

更に話題を振って誤魔化しにかかる鐡。
怪異とつるむ男子高校生…あんまり公にするものでもない。
163京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/05(土)21:50:37 ID:WBV [2/6回]
>>162
「ふーん……ま、許可取ってるんならいいけど」

案外にあっさり引き下がって、しかし訝しげな眼差しでじっと見据えること数秒。
やがて追及を放棄したのか、視線を切って薬缶を手に取った。

「そうだよ、見回り前の腹拵え。まさか昼飯前に仕事するとは思わなかったけどな」

水を汲んでコンロにかける。白い蒸気を待って、丸椅子にどっかりと腰を据え。
気怠げな眼差しがどこか物珍しげな輝きを孕んで、フライパンに向き合う様子をぼんやりと眺める。

「お前こそなんでこんな所で飯作ってるんだよ、弁当持ってくればいいじゃねえか」
164至区 鐡◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/05(土)22:03:57 ID:ALB [2/5回]
>>163
「見回り…?ああ、先輩、風紀の人っすか?」

風紀委員なる存在は知っているが顔までは覚えていない。
ただ学生で見回りとなると所属は限られてくる訳で。

「いや急に創作意欲が湧いたもんで…
 午前授業っスから朝の段階では昼は適当に何処かでとか考えてたんスけど」

言いながらオムライス完成。
慣れた手つきでフライパンから皿へと滑り落とす。

「態々一旦学校出て近場のコンビニで材料買ってきたんスよ?
 その手間と嵩む費用を惜しまない位の創作意欲ッス、仕方ないっスよね?」
165京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/05(土)22:28:51 ID:WBV [3/6回]
>>164
「まあな。お陰で午後が空いてても放課後なんてあってないようなモンだよ」

ポケットにしまってあった風紀の腕章を覗かせる。普段身につけていないせいか皺が寄っていた。
欠伸を一つ、態度だけで見れば如何にもやる気がなさそうだが。

「なんだ、料理好きかよ。その熱意をちょっとでもいいから分けてほしいもんだ」

果たしてどれだけの情熱を分け与えれば、彼にも活気が齎されるのかは不明だが。
沸いた湯をカップ麺に注いで、薬缶の蓋を重石代わりに乗せて後は待つだけ。

「……家でやれって思わなくもないけどな。午前で終わりなのに誰かと遊んだりしねえのかよ」
166至区 鐡◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/05(土)22:37:23 ID:ALB [3/5回]
>>165
「はー…風紀委員ってキツいんスね?何でやってるんスか?」

もっしゃもしゃとオムライスを食べながら京へと問う。
他意はなく、風紀委員の重要性は然程認識しておらず。

「あー、まあ、自分、多趣味っスよ?
 今日は偶々料理作ろうって思っただけなんス。
 積みプラやら積みゲー消化したりする事も多いっス」

ボッチマスター鐡は一人でいる事に苦を感じない、訳でもない。
そもそも本当の意味で鐡が一人だったのは幼少期までだ。

だからこそ。

「うッ」

京の何気ない一言は刺さる。
何せ人間の友人と呼べる存在は今のところ皆無だ!

完全に鐵の動きが止まる。
167京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/05(土)22:57:53 ID:WBV [4/6回]
>>166
「さあなー……なんで入っちまったんだか。我ながらよく続けてると思うよ」

だらしなく頬杖をついて何も考えていないような、はぐらかしているような。
一分も経っていないカップ麺の蓋を剥ぎ取り、持参していた割り箸を口で割る。

「どれも面倒くさそうなヤツばっかりじゃねえか。つか、多趣味っつってもそれ……」

彼からすれば、大半の趣味が面倒くさいの括りに入ってしまいそうではあるが。
挙がった例え、それから一人家庭科室に残って昼飯を自作している事に思うところがあったのか。
ずぞぞと未だ大分固い麺を啜りながら、硬直してしまった鐡をもの言いたげに見やったのも刹那。

「なんだ、友達いねえのか」

オブラートも何もない言葉の選び方。揶揄うでもなく、あっけらかんと言ってのけるものだから余計にタチが悪かった。
168至区 鐡◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/05(土)23:04:06 ID:ALB [4/5回]
>>167
「おっふぁっ!」
「ゲヒャハハハハハッ!!」

顎を殴りあげられたように仰け反る鐡。
堪え切れない下品な笑い声が同時に身体から発せられる。

「いやいや兄ちゃん、ストレートだぜ!笑かしてもらったわー!!」
「アズマェ……」
「イヒヒヒッ!悪い悪い、あんまりにも愉快なもんでよ!引っ込んでられなかったわ!」

突っ伏し顔が見えない鐡の身体から発せられる二つの声。
声優か腹話術師を目指していてもチョッと無理な現象。
169京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/05(土)23:22:06 ID:WBV [5/6回]
>>168
「ゴフッ――」

咽せた。高笑いをBGMにして、気管を攻める固形物としばらくの格闘。
手の甲で口を覆ってはいるが、噴き出さなかったのは不幸中の幸いか。

「んんっ、ゲホッ……事実だろ。驚かせんな」

立ち直るのは存外早い、眦に浅い涙を浮かべながら違和感の残る胸を軽く叩く。
気味悪がるでも倦厭するでもなく。向けるのは先程までと変わらない眠たげな眼差し。
慣れているのだ、怪異やそれに準じる不可思議な力を目の当たりにするのは。

「なんだお前、怪異か?それともそういう力でも持ってんのか」
「どっちにしろうるせえぞ、ちょっと落ち着け」

自分の一言でここまで笑われるのは心外とばかりに、僅か眉を寄せる。無為に銀縁の眼鏡を外して胸ポケットに収めた。
170 : 情熱的な少女 ◆</b></b>sEcggW3ExmYZ<b>[] 投稿日:19/10/05(土)23:22:29 ID:IKY [1/1回]

昼休みの食堂。

「――――偉いセンセイの言う事は絶対に聞かなきゃ駄目ですからねぇ。」

一人の少女が電話をしながら手に持ったカフェオレをストローでかき混ぜた。
その大きな声に周囲の人間は少しばかり彼女に視線を送る。
彼女は傍に置いた日の丸印の旗が刺さったオムライスを眺めながら情熱的な視線を向けた。

「子供達にはしっかりと伝えなきゃ駄目ですよ~。」
「反戦、フェミニズム。この二つは絶対に教えなきゃ駄目です~。」
「え、選挙ですか?私は勿論リベラルですから~!……。……。」

少女はうふふと笑うとカフェオレを口に運んだ。

「それじゃあ今夜の集会には絶対に間に合う様にしますよ~!」
「失礼します~!」

少女はうふふと笑うと携帯電話を切ってふぅ、と一息吐く。
171至区 鐡◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/05(土)23:34:20 ID:ALB [5/5回]
>>169
「いやいや、落ち着いてるって!そう見えなかったらヒトとの差異ってやつだな!
 んで、誤解を恐れずに言うと怪異であり能力であり…ま、オレの事はアズマって呼んでくれ」
「説明が雑ぅ…」

観念したのか鐡は食事を再開。
だと言うのに声はハッキリと出てるのだから奇妙なものだ。

「しかしなんだな?アンタせっかちだな、未だ三分経ってねえぞ?
 流石に美味くねえと思うんだが…好みの問題ってレベルか?どう思う?」
「いや、僕に聞かれてもね……」

そして今更ながら京の食べ方に疑問を呈するアズマ。

「あー…先輩。ぶしつけで悪いんですけどアズマの件は余り人に喋らないでください。
 色々と説明が面倒な上に本人が最も面倒なので」
「心外だぞテツぅ!」
「この通りタガが外れると際限なく調子に乗るので、お願いします」

食事を終えると、そう言って深々頭を下げる鐡。
172京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/05(土)23:56:53 ID:WBV [6/6回]
>>171
「憑依型みたいなモンか。お前も苦労してんなぁ」

その他人事の労いが、どちらに向けられているのかは語るに及ばず。
ようやく物を口に含めるまでに落ち着いて、麺を啜れば時折明らかに噛み砕いている音。
「待つのが面倒」と投げやりにアズマの疑問に返し、汁までしっかり飲み干すのは鐡が食べ終えるのとほぼ同時。

「……頭上げろよ。そこまでしなくても、言われなくても黙っててやるって」
「お前以外にも隠れて過ごしてる怪異はいるからな。人の秘密をペラペラ喋ってちゃ風紀委員はやれねえよ」

手をひらひらと振って、目の前の旋毛を煩わしそうに。
居心地が悪そうに視線を外す。こうまでして頼み事をされるのは、どうにも慣れていないような。

「三年、京扇(かなどめおうぎ)だ。その相棒で困った事があったら、面倒じゃなければ聞いてやるよ」
173至区 鐡◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/06(日)00:08:05 ID:fDG [1/1回]
>>172
「助かります。悪いやつじゃあないんですけど、誤解を恐れない性質なので…」
「オウギが良い奴で良かったなテツ!」
「ちょっと黙ろうかー?」
「…ウッス」

頭をあげてる最中もアズマが調子に乗っているので遂に鐡はキレた。
意外な事かどうかは京の考え方次第だが怪異が素直にヒトに従っている事実がそこにあった。

「ええと、至区鐡です。まあ、テツで構いませんので、そう呼んでください」

もう一度、挨拶の為に頭を下げる。
今度はすぐに顔を上げたが。

「洗い物をしたら失礼します、ちょっと話し合いたいので…」
「…ヒェェ」

そう言った鐵の笑顔は何か怖かったと言う。

//日も変わりましたので、ここ等で締めとさせてもらいます。ありがとうございました
174 : 京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/06(日)00:22:30 ID:z0p [1/4回]
>>173
「仲良しさんでいいじゃねえか。人の友達もいればもっといいんだけどよ」

意地の悪い笑み、掘り返す友達事情。揶揄っているのは明白で。
しかし関係性を冷やかす気は皆無だ。事実、一方が一方を支配する構図に比べれば遥かに微笑ましいのだから。
とはいえ宿主の不興を買ってしまったアズマには、少々の憐憫を含んだ目を禁じ得なかったのだが。

「……おう。じゃあ俺は先に行くから……程々にな?」
「あ、それと火元、電気、戸締りはしっかりしとけ。後で面倒なのはこっちなんだからよ」

巻き込まれてはたまらない、そそくさと濯いで捨てるだけの後始末を済ませて。
最後に廊下から顔を覗かせて言い含める姿だけは、ようやく風紀委員と言える言動であった。

//ありがとうございました!お疲れ様でしたっ
175岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/06(日)01:17:39 ID:z3C [1/5回]

明星学園付近に佇む雑居ビルは、研究員により魔改造を施された研究施設と化していた。
看板は『第八研究室』と銘打たれ、日夜怪異の情報を収集し、解析し、研究に当たっている。
明星学園の生徒達も学園都市に存在する幾つもの研究室に出入りする機会は多いのだが、好き好んでこの『第八研究室』を訪れる生徒は少なかった。

原因は、この研究室の室長の存在にある。

「……」

『根暗という言葉に服を着せてみました』とでも言うかの様な黒衣の女研究員は、右腕にギブスを嵌めパソコンに向かっている。
慣れない左手でのタイピングはモタモタと遅い、不機嫌そうに眉を顰めた表情は如何にも話しかけられたくなさそうで。

ただでさえ事務的で義務的、不愛想な対応に定評のある彼女のそんな姿が窓から覗けるものだから、訪れる人々も別の研究室に向かおうと踵を返してばかりだ。

「……あぁ、打ち間違えた……」

瓶に入った角砂糖へと手を伸ばし、口に放り込んでストレスの緩和を願う。
甘味万歳。

//返信は昼前後からになりますが、待ちです。
176音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[] 投稿日:19/10/06(日)11:49:53 ID:ocQ [1/5回]
>>175

この研究施設に訪れる生徒には種類がある。
一つは一般生徒、怪異に対抗するために集められている生徒たちはそれぞれの能力や装備の調整のために訪れることが多い。
もう一つは――――

「――――失礼します、定期検診に来ました」

"怪異"そのもの。学園に集められている怪異のことは学園の一部の人間には周知の事実。
怪異そのものを研究できるからこそこの学園の対怪異能力はズバ抜けて高い、もちろん怪異本人もそのことを了承をしているのだ。

「…………タイミング、悪かったでしょうか」

彼女のそんな不機嫌そうな様子を見れば申し訳なさそうに申し出て。

//よろしければ…!
177岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/06(日)12:48:00 ID:z3C [2/5回]
>>176

「……いえ、良いですよ。
 一人でモニターと向き合うのも……些か疲れて来たので」

カラカラとキャスター付きの椅子が回る、相も変わらずの鋭い目付きは、意図せずとも睨みつけている様にも見える。
不人気の理由はこういう部分にもあるのだろうなと察するのは容易だ。

「どうも、音切さん……。
 体と『声』の調子はどうでしょう、前回から何か変わった事はあるでしょうか」

椅子から立ち上がり、部屋の中央にあるソファを指し腰かける様促した。
電気ポットにミネラルウォーターを注ぎスイッチを入れ、備え付けの棚から大きめのカップとドリップコーヒーのパックを取り出す。

更に冷蔵庫から生クリームとチョコレートと……冷凍庫から大きいパックのアイスクリームと……。
勿論、机に置かれた瓶詰の角砂糖も。
178音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[] 投稿日:19/10/06(日)12:58:50 ID:ocQ [2/5回]
>>177

彼女の目付きにはもう慣れてしまったもののやはり客観的に見ると怖い。ただ無愛想なのは自分との共通点のようなものを感じていて少しだけ親近感が湧く。
研究員には女性は少ない。同じ女同士というのもあっていつも診断を受けるときは彼女に任せていた。

「調子は問題ありません。声もいつも通りです、力の行使に支障はないです
……先生は血糖値とか、大丈夫ですか?」

促されるままに腰掛ければ淡々と主観的にみた自分の調子を報告していく。
相変わらず溢れ出てくるのは様々な甘味で、それは止まることを知らない。甘いものが嫌いなわけではないがここまで来ると少しだけ心配になってしまう。

「あ、でも……変わったこと、と言えば……同じクラスの入間さんが部活動を…合唱部を作ろうって言ってくれました」
179岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/06(日)13:22:11 ID:z3C [3/5回]
>>178

二人分用意したコーヒーパックをカップに入れて、最初は僅かなお湯で粉末を蒸らしてから。

「目立った不調が無いのなら何よりです。
 ……私のことならばご心配なく、仕事柄身体を動かす機会は多いですし、最悪栄養はサプリメントでも補えます」

音切の心配の言葉にも淡々と返し、十分に蒸らしたパックに湯を注ぐ。
ある程度の量になれば音切の前にカップを差し出して、先程用意した恐ろしい量の甘味とアイスディッシャーを置いた。
コーヒーに入れろとでも言っているのだろう。

「ご自由に。
 合唱部ですか……私も小さい頃、短い間ですが嗜んでいた事があります。
 誘ってくれる友達が出来たのですね……どうでしょう、嬉しかったですか?」

自分のコーヒーに角砂糖を落としかき混ぜながら、ディッシャーでアイスを一掬いしてぶち込み、生クリームを絞り入れて砕いたチョコレートを叩きこむ。
慣れた光景だろうか、これで丁寧にコーヒーを淹れた意味は殆ど消え失せた。

「……交友関係は、大切にした方が良いですよ」
180音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[] 投稿日:19/10/06(日)13:39:43 ID:ocQ [3/5回]
>>179

「たまには、まともな食事も大事ですよ」

確かにそれらでも補えるのだろうが、ずっとそれで済ましているのはやはり心配だ。
それに研究職と言うと徹夜をしていると言うイメージもある、生活サイクルの乱れはもろに体調に影響するのだから。
ちなみにコーヒーには砂糖入れたものの自重した量。流石にあれだけ入れてしまえばコーヒーよりも砂糖のほうが主体になってしまう。

「意外です…あまり、自分から歌うタイプには見えませんでした」
「友達……嬉し、かったんだと思います。でも……」

言葉を濁す、彼女だって今までの音切のことは知っているはずだ。
友達はいないし作らない、極力人との関わりを避けてきていた。それもこれも全て自分という怪異が人と関わることを"恐れていた"から。

「…………でも、私は人間じゃないです。あの学園の人たち、の……倒すべき相手です、もし私が…怪異だということがバレたら……」

関係が壊れてしまうのが怖い、あの学園に生徒が集められているのは怪異に対抗するためだ。そんな彼彼女らが、もしも身内に怪異がいると知ってどうするか……
それを想像するのがただひたすらに怖かった。
181岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/06(日)14:09:49 ID:z3C [4/5回]
>>180

「善処します」

食事はコンビニ飯で済ませている事が多い。
耳が痛い忠言に、溜息混じりにコーヒーを流し込んだ、甘味が体に染みわたる。

「これでも、昔はそれなりに喋る方でしたので、まぁ合唱もすぐにやめてしまいましたが。
 ……でも?何か問題が?」

言い難そうに言葉に詰まった音切の様子に不思議そうに。
独白を聞けば、考える様に目を閉じた。

「成程、『怪異』と一纏めにしてしまうと、確かに如何にも恐ろしい物の様に思えてくる。
 しかし……研究者として私が思うに、怪異とはあくまで便宜上のカテゴリーに過ぎません」

部屋に漂う甘い香り。
声は変わらず淡々とした義務的な音色で、感情も碌に込められていない物だったが。

「分かりやすく言うとするなら……『動物』というカテゴリーがありますね。
 ライオンもゾウもシマウマもハムスターも、皆同じ『動物』として扱われています。
 ですが……ライオンとハムスターを同じように恐れる人はいないでしょう?」

溢す言葉は、『岸浅美』として抱えている持論だ。

「恐れられたくないならば、ハムスターになれば良い……今日は精密検査の機械は使わずに、軽い触診程度にしておきましょうか。
 あとは採血、それで最低限の事は分かりますので」
182音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[] 投稿日:19/10/06(日)14:19:48 ID:ocQ [4/5回]
>>181

「そうだったんですか…先生の歌、いつか聴いてみたいです」

彼女の声は確かに凛としていてよく通る声だ。きっと歌えばとても素敵な歌声に違いない。
凛として透き通る、きっと芯のある歌を響かせてくれるはずだ。

「カテ、ゴリー…」

首を傾げながら彼女の言葉を反芻する。難しいことはよく分からないが、それでも必死に頭を回転させて。

「ハムスター…私が……」

暫く俯いて考え込んで、そして顔を上げればさきほどまでのような沈んだ表情よりかは幾らかマシになっていて。
もちろん音切自身表情には乏しい方だ、だからほんの僅かな変化かも知れないが。

「…………ハムスター、頑張ってみます。試しに、帰りにひまわりの種を買って帰ります」
「分かりました、じゃあ……」

なんて的外れなことを言っているが、ただきっとその言葉はちゃんと届いているだろう。あとは音切次第、受け入れるか受け入れないかだ。
そして軽い触診と言われればその場で制服の上を脱ぎ始める。いつものことであるし恥じらいなどはない、ただこの先のことはほんの少し恥ずかしい。
音切の背中、そこには鳥の翼を模想させるような白い翼が姿を表す。そしてその手や脚は羽毛に覆われて"怪異"本来の姿を表す。

「それじゃあ、お願いします」
183岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/06(日)14:49:50 ID:z3C [5/5回]
>>182

「……態々聞く程でも無いですよ」

自嘲気味に小さく笑いながら、さてと切り替え、すぐに研究者の顔に戻った。
聴診器と、注射器と……棚から最低限の道具を取り出し、揃える。

「食用のひまわりの種は、軽く塩味を付けて炒ると美味しいと聞きます、私はやったことは無いですが。
 ハムスターへの第一歩、頑張ってください。
 ……では、検査を始めましょう、出来るだけリラックスしてください」

聴診器を首にかけ、始めは翼の状態の確認から、手で触れて掻き分けて、気になる部分や不調な部分が無いかを確かめる。

「触られて気になる所があれば言ってください」

義務的に、事務的に、今日も仕事をこなす。

//この辺りで〆ということでどうでしょうかー。
184 : 音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[] 投稿日:19/10/06(日)14:52:14 ID:ocQ [5/5回]
>>183
//キリがいいですしそれでお願いします!ロールありがとうございました!
185黒岩 非◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/06(日)19:54:11 ID:Lm9 [1/7回]
昼休みも始まって早々体育館では緊迫した状況が続いていた。
というのも現在体育館に居るのは人の倍以上はある巨大な蜘蛛の怪異とそれと睨み合うひとりの男子生徒、その後ろで怯え震える二人の女子生徒とそれを見届けんとする多くの人間、所謂野次馬

「ハァッ!!!」

黒く巨大な蜘蛛の形をした怪異は縦に斬り裂かれ崩れ落ちる。斬った張本人は震える二人の女子生徒を背に漆黒の剣を納めた。

「もう大丈夫、怪異が僕が倒した」

振り返り二人の肩にポンと手を置くと笑顔でそう言い
体育館を去ろうと出口に向かう。
しばらくの静寂の後歓声が上がる。
心地いい。
実に心地いい。

「バカ共が、こうもアッサリ引っかかってくれるなんて
全部僕のシナリオ通りだってのに」

体育館から去り校舎裏の自販機前まで来ると小さく呟く
全ては仕組まれていた事だったのだ。この男、黒岩非をヒーローに仕立て上げるための。
だがこのシナリオにも欠点はある、怪異を操り戦いを演じている訳なのでそこには必ず違和感が生じる。
幸いそこに気付き非を疑う者は今のところ居ない様だが
186未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/06(日)20:27:01 ID:xaE [1/1回]
>>185

「キャースゴーイ」
「先を越されてしまいましたね」

彼の背後から囁かれる、冗談交じりの凛とした声色、声の出元は怪異好き、怪異を追うものとして知られる未来雪菜である。
自販機の前に立つ彼を異とせず硬貨を投入した後、白い指先がピーチティーのボタンを押した。
排出口からでたそれは、彼女の手によって彼の手元へ差し出される。
――それは労りか、または情報をよこせとの暗示なのか

「"怪異が出た"と話題になれば、必ずそこには貴方がいる」
「それも毎回の事です。私が何度、歯がゆい思いをしたか……」

紅の目を細め、避難するような声色が紡ぐ音色に乗る
秋風に攫われた横髪を抑えて、「なぜなのでしょう」というつぶやきが流された
187黒岩 非◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/06(日)20:50:14 ID:Lm9 [2/7回]
>>186
「うわっ…!?君は…」

突然の来訪者に肩をビクつかせ驚く、先程の発言から数秒後の事であるからそれも当然か、まず脳裏に浮かぶのは聞かれていないか、という事

「くれるのかな?…タダでって訳じゃなさそうだけど」
(何が言いたい…疑ってるのか……?)

「君は何が言いたいのかな、僕は不幸にもそういう体質なのかよく遭遇しちゃうんだよ」

実際助けた生徒やファンを名乗る生徒がこのように食べ物や飲み物を持ってくるのは珍しくない、だが目の前の女はやや異質、ただのファンや労りでこうしている様には思えなかった。
188◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/06(日)21:06:47 ID:z0p [2/4回]
暗い、昏い夜の路地裏の何処かで重い何かを引き摺る音が響く。
黒い、黎い襤褸布で全身を覆い隠した何かが遅々と歩いていた。
深く被ったフードと地面に届く裾、一切の素肌を見せない様相。
指先以上に長い袖からは、全てが漆黒に染まった大鎌を覗かせ。

ずるずると粘ついた、言いようのない不快感を伴う音の要因はその先端。
刃に胸を貫かれ、苦悶に満ち満ちた表情のままに絶命した男が無慈悲に引き摺られていたがため。
掠れた血の跡、死の臭い。薄汚れた野良猫すらも背を向けて逃げ去った。
189未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/06(日)21:08:17 ID:dDT [1/6回]
>>187

つぶやきを聞いていない故、大仰なまでの驚きには不思議そうに小首を傾げた
その様相から、心配が杞憂である事は察せられるだろう。

「いえ、別に……先程の健闘を労わっての事です。」
「何が言いたい……ですか、直球で言うのであれば、現れた怪異に対する反応が早すぎる。」
「あなたは"よく遭遇"するとは言いましたが、毎回ではない。」
「私も毎回、怪異が現れたと聞いた時点でその場に急行しているのに、いつも見るのは怪異をたおしたあとの、貴方の背中で……」

彼女は、まだ疑いを持っている訳では無い。ただ結論を先延ばしにするようにゆっくりと語っているだけだ
それはもしかしたら、彼にとって詰問されているように思えるかもしれないが。
間を縫うように、「飲まないのですか?」とピーチティーを指さして
190黒岩 非◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/06(日)21:40:52 ID:Lm9 [3/7回]
>>189
「ああ、そんな事か」

フッと、先程のやや張った表情は弛んで口元には微笑が
表れる、それは彼女が自分に疑いを向ける様な存在ではないという事が分かったからだ。

「反応が早すぎる、か…僕は怪異を討伐した数だけは誰にも負けないと思ってる、つまりは経験だよ、戦えば戦うほど相手の手が分かってくるからね」

勿論嘘だ、だが現にそうでもないと説明がつかない事を彼はやってのけているのだから信じられないとは俄かに言い難いだろう。

「これはありがとう」

ピーチティーを飲み喉を潤す。

「僕からはこんな事しか言えないかな」
191未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/06(日)21:52:04 ID:dDT [2/6回]
>>190

「いえ……そうではなく」
「怪異が現れてから現場に駆けつけるまでが早すぎると言っているのですが……」
「つまりは、私が言いたいのは……」
「貴方は怪異に対する何らかのセンサーを有しているのではないかと。そういう予想を立てたのですが……」

勿論、彼が怪異を操っているなど予想できるはずもない。故に連想されるのは、または考えられるのはこの辺りだ
――そして、ひたり、ひたりとベタつく足音が"2人の"耳元にとどくだろう
聞こえているはずなのに、彼女はなんの反応も示さない。
黒いモヤに包まれた、小さな虎のような怪異は彼女のすぐ後ろにいて
唸り声をあげると共に、彼女の背後へと飛びつこうとした
192黒岩 非◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/06(日)22:12:43 ID:Lm9 [4/7回]
>>191
「ははぁ…そういう事か」

振り返り頭を掻くのは恥ずかしさ故か
そしてまた振り向けばないないという風に首を横に降る

「う~ん、でも人一倍怪異の気配には敏感だと思うかな、センサーまでとは言わないけどさ」

と言ったそばから聞こえる足音は彼にとって未知のものであった。

「…よ、避けろ!」
(なんだあの怪異!?よりによって!)

有効打になるとは到底思えないが飛びつこうとする怪異に向かってまだ飲みかけのピーチティーのボトルを投げつける。
193未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/06(日)22:28:31 ID:dDT [3/6回]
>>192

(さて、いつものお手並みを見れると良いのですが……)

彼女は先の声に反応していなかったにも関わらず。頭を抑えてかがみ込む
そこに影を落とすように、虎のような怪異は彼の前へと躍り出た
中身の入ったピーチティーはボトルごと噛み砕かれ――

「ひゃっ……」

そのままドロドロの液体は彼女へと降りそそぐ、虎の尾は中身のないボトルを弾き飛ばして
前足による一撃を、彼の肩口へと放った
194◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/06(日)22:33:44 ID:Cgt [1/3回]

>>188
少年、朝明陽一は戦士でなければ術師でもなく探究者でもない。
脅威を視認する、その才を買われてこの学園都市にやってきた。
茶髪と、着崩した制服。少し軽めの、実に学生らしい容姿の通り、彼はただの人だ。

脅威は光となってみえる。路地裏から、街灯の何倍もまぶしい光が漏れ出していた。
それは危険信号。今すぐ走り去るべきだった。だけどもしも、その光の中に誰かが居たら。
それだけ確認して逃げよう。言い聞かせて、路地裏へ足を進めて、後悔した。もう手遅れじゃん。

刃の先から滴る赤色は、ひどく安っぽく見える。余りにも非日常的で、それを現実だと思えなかった。
妙に頭は冷静だ。手遅れだった。出来ることはない。走れ。逃げろ。
素人の挙動、足音は響いて、"それ"が路地裏に顔を出す少年に気付くには十分すぎるが。

//まだいらっしゃれば……
195至区 鐡◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/06(日)22:35:34 ID:PTr [1/1回]
「お願いします」
「…」コクリ

人通りの殆どない森の奥。
ボロボロの黒いフード付きローブを纏った背の高い人型の甲殻類らしき姿の怪異に
平均的な身長で鉄パイプ片手の学生がお辞儀をし、互いに構えをとる。

「…」
「…」
「…よっ!」

暫しの静寂の後、ガキンッ!と森に響き渡る甲高い音。
学生の振り下ろした鉄パイプは怪異の左腕で受け止められ蹴りによる反撃が学生を襲う。

「っ!」
「このっ!!」

お互いの足がぶつかり合い学生が勢いに負け後方へ大きく飛ばされる。

「おわわっ!?あだっ!」

そうして着地をしくじりもんどり打って倒れた。
196黒岩 非◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/06(日)22:49:20 ID:Lm9 [5/7回]
>>193
「大丈夫か!?下がってろ!」
(何なんだよフザケやがって!よりによって何でこんな時に俺の怪異じゃない奴が出てくるんだ!?)

「速ッ…!」

演じている戦いではない、正真正銘の戦い…そんな経験は悲しい程に持ち合わせてはいなかった。
だが生来の臆病者でもある彼は反射的に能力で剣を生成し守りの体勢に入った。
それは側から見れば普段のヒーローじみた彼とは真逆の臆病者そのものと言った感じであったが。

「やった…!これで!」

剣で受け止めると当然黒い液体が怪異に付着する。
この液体には怪異を支配下に置く特性があるのだ、しかしそれも低級の怪異にしか通用しない物なので目の前の怪異にはどう作用するのか。
197◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/06(日)22:59:27 ID:z0p [3/4回]
>>194
月明かりの幽けき路地ではいやに響もす物音。少し遅れて、肉を引き摺る音が止む。
ぐりんと、人の可動域を越えて首が回る。無論注目を向けるのは、隠密を落とした少年の方。
その相貌は黒い布の奥の薄がりに隠れて、やはり伺えない。あるいは本当に、影を押し込めて形作った身体のような。

大鎌が男の胸部から引き抜かれる。二度と力の入らない肢体が地面に落ちて、その後を滴る血雫が淑やかに追う。
その佇まいはゆらゆらと覚束ず、どこか不安定。しかし新たな生者に狙いを定めているのは明白で。
傾ぐ体勢、低い姿勢。闇に沈む襤褸切れが凶風にはためく。
足音もなく一直線に駆けたそれは、肉薄と同時に大振りの横薙ぎで愚直に首を狙った。

//すみません少し遅くなりました…!よろしくお願いしますっ
198未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/06(日)23:06:38 ID:dDT [4/6回]
>>196

(いつもに比べて……動きがややぎこちない気が致しますね)
「ぐるる……!」

前足による一撃は、剣に阻まれて弾かれる。唸り声と共に距離をとって威嚇とした。
彼女に背を向け、尾を垂らし、彼へとうなり続ける虎の怪異は、付着した液体を不思議そうに眺め……

「……きゅう?」
(あら……私の支配下から消えた?)

猫のような鳴き声を上げ、大人しく居直った。支配は彼に移り次の指令を待ちながら
――虎の怪異の正体は、彼女によって生み出された絵の化け物だ
そしてそれを支配下に置いたということは当然、彼女に疑いの材料を強く持たせることになるが
199◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/06(日)23:13:05 ID:Cgt [2/3回]
>>197

背を向けて走る。それが一番早いから。
路地裏の終わりへ向けて全速力。揺れる視界の隅、また脅威を示す光が映る。

(―――俺の、首!?)

発するは首。その位置に何かが来ると、咄嗟に身をかがめれば。さっきまで首があった位置に刃。
体温が下がる。血の気が引いて、でも冷や汗をかき続けて、寒いのに熱い。
さらには安心する暇すら与えてもらえない。急に体勢を変えれば当然、バランスを崩して前方へ転がった。

「……な、なな、なんか、ちょっと喋んね?
 ほら、さ、ほら、なんか、話せばわかるって言うじゃん?」

必死に体を起こしながら、あふれる言葉は命乞いの様なもの。話せばわかるなんてはずもない。
その陰にそもそも意思があるのかすら怪しいのに。
定まらない視線。何か都合のいい物を期待して、周囲を見渡せば転がる死体と目が合った。
苦悶に見開かれた目は、確かにさっきまで生きていたと感じさせる迫力があった。
ようやく今が夢じゃないと理解し始めて、こみ上げる吐しゃ物をどうにか喉で押さえつけた。
200黒岩 非◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/06(日)23:15:34 ID:Lm9 [6/7回]
>>198
「隙ありだッ!!!」

大人しくなった怪異は不自然そのもので、それに気づかない非でもなく、即座に大人しくなった怪異の首を落とすべく斬りかかる。

「ハァッ!!!」

先程までとは打って変わっていつものヒーロー然とした堂々たる態度、そしていつもの動き、それは操作が効いた安心感から来るものである。

201未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/06(日)23:29:07 ID:dDT [5/6回]
>>200

「ぎゃう……!」

怪異はあっさりとその首を落とされ、影となり霧散する
その黒い霧は彼女が持つ服の内側、小さなメモ帳に吸い込まれて言った

「……助かりました、と言うのはおかしいですかね」
「驚かせてしまいました、すみません。先程の怪異は私が発生させたもの……」
「……急に支配権が、黒い液体に触れた途端に貴方に移ったようで……くしゅん」

言葉の通り、虎は彼女が発生させたもの
問い詰めるような確かめるような口調で彼に詰め寄るも
――ドロドロに降り注いだピーチティーが体を冷やし、張り付いた制服にくしゃみをこぼした。

「……寒い、今日の所は一度退散しましょうか……」
202◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/06(日)23:37:52 ID:z0p [4/4回]
>>199
首刈りの一閃はあまりに大振りだった。振り切った後に生じた隙が数秒にも渡る程に。
当たらなかった。殺せなかった。その事実を飲み込むのにもまた、更に少々の時間を要する。
それらを統合すれば、体勢を整えるだけの時間は取れるはずだ。

接近に際して捲れたフード、その下には文字通り顔がなかった。正しく影、黒い靄と呼ぶべきモノ。
怪異に当て嵌めるならば『ゴースト』が最も近いそれと、意思疎通を図るのは無理難題が過ぎると言わざるを得ない。
つまるところ取れる手段は抵抗か、逃走か。どうあれそれは再びの肉薄を果たせたならば、心の臓を一突きにせんと鎌を振り上げるだろう。
203黒岩 非◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/06(日)23:48:16 ID:Lm9 [7/7回]
>>201
「大丈夫かい?その、ピーチティーはごめん…え…」

彼女に駆け寄ろうとするもののあるものに目を奪われ
足を止める。
斬った怪異の行き先だ、それを見て今の状況と自身が犯したヘマを彼女が口を開く前に察するのは容易だった。

「どうしてこんな事を?それに支配権?何の事か分からないな」

不思議と恐怖や焦りが湧き上がることは無いように感じる、それもそれ以上に沸き立つ怒りで霞んでいるだけなのだが、怒りは静かに、だが確実に声のトーンにも表れている。

「おっと、もうすぐ昼休みも終わる、僕はコレで失礼するよ」

振り返り歩く、脳裏に浮かぶは彼女を如何にして葬るか

//こちらからは〆という事で!ロールありがとうございました!
204◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/06(日)23:53:39 ID:Cgt [3/3回]
>>202
立ち上がり、体制を整える時間はあった。次なる脅威は心臓の位置。だが来るとわかっていれば避けるのは――――――

「―――無理無理無理っ……」

跳ね上がる刃に対し、全力で上体を逸らす。刃は制服を引き裂き、肉をえぐる。
心臓はどうにか無事。余りに鋭利な刃で抉られた胸に痛みはない。ただ煮えたぎるように熱い感覚だけがある。
追撃が来れば今度こそ心臓は一突きだ。だが今度は、次の手もちゃんと持っている。

(持っててよかったお守り!)

学園の生徒に配布されるお守り、くすんだ水晶玉が怪異の元へ放られる。
それは言わば対怪異の手榴弾のようなもの。学園の術師が込めた呪力が、光が怪異の前で炸裂する。
隙が作れたのなら走り出す。十分な距離をとるまでは背を向けず、その手にまたお守りをもって。
だがもし、その隙すら作れなかったら……
205 : 未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/06(日)23:53:56 ID:dDT [6/6回]
>>203

(ふむ……もう少し……ゆさぶれればあるいは)
(もしかしたら。彼自身が怪異を……)

去りゆく彼の背中を見つめながら思うのは、そんな事
まさか自分が殺害対象に考えられていることなど露とも知らず
変なところで鈍感な彼女は、危機管理能力がなっていないのだった。

//ありがとうございました!
206◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/07(月)00:21:04 ID:qL1 [1/8回]
>>204
やはり一撃毎の隙は大きい。ゆらゆらふらふら、朧げな輪郭が向き直る動きは戦士と呼ぶには似つかわしくなく。
刃を赤で上塗ったというのにまだ息の根を止められていない現実を認識する時間も、また存在していたのだろうが。
宵闇を照らす白光は、それに多大なダメージを与えるのに十分な威力を内包していた。

「――――ッ!!」

背を向けて縮こまり、襤褸布を盾にやり過ごす。発声器官が存在しないはずの靄が、声もなく悲鳴をあげたように思えた。
それが動き出したのは、光が収まってから更にしばらくが経ってから。走り出すのに十全な時間。
しかし命への執念は未だ衰えず、心なしか体積の減った影は尚も後を追って駆ける。
足音のない追跡で追いつくのは悠長と悟れば足止めを計って大鎌の投擲、直線的な軌道なれど届くだけの膂力はあった。
207◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/07(月)00:52:01 ID:Sn9 [1/6回]

>>206
お守りは確かに効果を発揮した。好機とみて走り出す。この路地裏の終わりも目前に。
走り出す。街頭の光に手を伸ばす。けれどまた、驚異の光が見えてきて。
風を切る音が聞こえた。投擲。接近戦は逃れた今なら、避ける難易度はいくらか落ちた。
だがしかし当然の事。走り出せば痛み出す、その裂けた胸が。

「いっ……ぁぁぁああああああああ!!」

前のめりに倒れこみ、無防備になった背中を大鎌が引き裂いた。
溢れ出す赤色は、だがしかしそれでも影を満足させるには足らぬのだろう。彼は生きている。
どうにかまだ手に持っていたお守りを後方へ放り投げた。
痛み震える体をどうにか、動かして街へ出る。
208 : ◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/07(月)00:52:50 ID:Sn9 [2/6回]
>>206
//すいません遅くなりました……
209◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/07(月)01:14:29 ID:qL1 [2/8回]
>>207
それは笑いも泣きもしない。されど獲物が倒れ伏したのを見て、肩を揺らしたようであった。
後はその生の鼓動を終わらせてしまうだけ。だというのに、近づこうとする襤褸布の動きは鈍い。
先の閃光だけが原因ではない、偏に其処がそれにとって都合が悪い故。街灯の眩しい人通りは、本体である黒い靄に適さない環境であった。
元より反応が鈍いきらいはあったが。些細な逡巡は、お守りの正確な投擲を許す。

「ッ――――!!ッ――――!!!」

路地裏の闇に咲く光の花弁を、空気を震わせない雄叫びが散らす。
束の間の昼が失せた頃。不吉を象徴するかのような黒の影はそこにはなく、手放した大鎌だけがそこに残されているのだろう。
塵となって消え失せたのか、はたまた何処へと逃げ果せたのか。どうあれ、彼が一先ずの凶刃から解放されたのは事実。

//こちらも遅くなってしまいがちなのでお気になさらず…!
210◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/07(月)01:41:39 ID:Sn9 [3/6回]
>>209
街灯に赤い血が照らされ、悲鳴が上がる。駆けつける医療部隊、彼はどうにか命を拾った。
影は消えて、けれど残る凶刃は。学園に回収されたか、あるいはそれとも。

「あー……大丈夫、じゃねぇこれ。超いってぇ……」

流れ出す血に紛れて、脳内に今までの記憶がよぎる。
くだらない日々の記憶と、そこに混じるあまりに異質な死体の記憶。
現実として蘇る明確な死の光景。抑えていた吐瀉物は、とうに胸からこぼれたらしく。

(吐くもん残ってねぇや……これ……)

//ありがとうございます、お疲れさまでした!
//大鎌の扱いはこちらで決めてしまって大丈夫でしょうか?
211 : ◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/07(月)01:59:19 ID:qL1 [3/8回]
>>210
表通りの騒ぎは星の光に遮られて届かない、未だ死臭のこびりついた路地裏で。
冷たい路上に転がっていたはずの遺体は、終ぞ見つかる事はなく。

結局、彼を襲った怪異は後に『ゴースト』、もしくはその亜種であると結論づけられることとなる。
その発生、目的、自我の有無さえ不明だが、人への害は今回の件で明白。
調査こそ続けられどその出現率は極めて低く、当分は遅々として進まないままであろう。
置き去りにされた大鎌は、どうやら元は変哲のない物らしく。しかし長く異能に触れていた影響は捨てきれず、何らかの異質化の可能性もまた存在するのであった。

//お付き合いいただきありがとうございました!
//大鎌に関しましては変質も含めて、そちらで決めてもらって大丈夫ですっ
212長谷川亜堂◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/07(月)09:56:57 ID:dr9 [1/4回]
>>195

「いやぁ運が良い、気紛れで散歩コースを変えたけど、面白い物を見れたなぁ」

至区が弾き飛ばされた先、木の影から顔を出し、彼の顔を覗き込む姿がある。
森の中には似合わない高級そうな白いスーツに身を包む長身痩躯、張り付いた笑顔、赤い瞳はまるで値踏みでもしているかのようだ。

「人と怪異が手合わせか、それとも襲われてる?
 手出しはいるかな、それとも放っておいた方が良いかい?」

両手をポケットに突っ込みニヤニヤと。
213至区鐡◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/07(月)10:52:18 ID:N29 [1/13回]
>>212
「…どちら様で?」

学生が地面に転がったまま視線だけを長谷川へと向けて問う。
周囲の状況にミスマッチな存在が値踏みするようにして現れたら警戒もするって話だ。

「まあ助っ人なら大歓迎ってやつです。してみたい事は色々あるもんで」
「…」コクリ

鉄パイプ片手に立ち上がる学生の言葉。
それに同意するかのように腕組をして立ち尽くす怪異が頷く。
214長谷川亜堂◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/07(月)11:42:39 ID:dr9 [2/4回]
>>213

「そうか、じゃあ遠慮なく手出しさせてもらおう」

上機嫌で懐を漁り、取り出すのは小さながま口の財布。
口を開けると、腕を肘まで突っ込んだ。

「ただし勘違いはしないでくれ、俺が言ったのはあくまで手『出し』で手『助け』じゃない。
 俺は君を助けはしない、やりたいようにやるだけだ」

数秒後、ずるりと引き抜かれた腕の先には、所謂『デリンジャー』に分類される小さな銃が握られていて。
眼の前への怪異へと真っすぐ腕を伸ばした。
……次の瞬間、劈く様な甲高い声が轟き始める。

『グッ!グッッグッッ!!グッッッッッッッモォォォォォォォォニィィィィィン!!!』
「おはよう、それからごきげんよう」
『ハァァァァァロォォォォォオオオオオオオ!!!!』
「怪異物『お喋りなレミントン(ノイジー・レミントン)』だ、ごめんよ、五月蠅いだろう」

楽しそうに口角を上げて、まるで無邪気な子供の様に。

「生きているんだ、拳銃も弾丸も。
 更に俺に似て気紛れと来た、だから二人共十分気を付けて」

躊躇なく引鉄を引いた。

「誰を狙うかも、コイツの気分次第なんだよ」

銃口から放たれる弾丸は、曲線を描き、上空高く跳び上がり。
一先ずは眼の前の怪異の頭上から飛び掛かった。

『グッッッッッッッナァァァァァァァァァアアアアアアアアアイッッッ!!!!!』
215至区鐡◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/07(月)11:53:25 ID:N29 [2/13回]
>>214
(あ、トラブルメイカーだコレ)

鐡は声には出さなかったものの、この場が混沌に至ったことを嘆く。
自分はただ鍛錬がしたかっただけなのだが…今となっては場を如何凌ぐかに状況が変わってしまった。

「…」

黒ローブの怪異は弾丸の軌道を着弾ギリギリまで見極める。
弾丸まで生きているとなれば軌道も割と物理を無視して急変しかねない。
冷静に、そして素早く腕を振るい、攻撃を防ぐため、
払い落とすようにして弾丸に自らの手を叩き付ける。
216長谷川亜堂◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/07(月)12:07:40 ID:dr9 [3/4回]
>>215

「ご機嫌だ!」
『アンビリィィィィバボォォォォ!!』
『アッッメェェェェェェイズィンッッッ!!』

白スーツ、デリンジャー、更には弾丸の、果てしなく楽しそうで耳障りな三重奏が森の中で響き渡る。
甲殻の腕に弾かれた弾丸は、若干の減速の後再度急カーブを描きまた甲殻の怪異へと飛び掛かった。
気付けるだろうか、明らかに弾速が落ちている。

「アメリカ旅行に行った時、知り合いが紹介してくれたのがこのデリンジャーだ。
 怪異って面白いよなぁ、わくわくするね」

//次の返信遅れますー。
217至区鐡◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/07(月)12:17:03 ID:N29 [3/13回]
>>216
「ッ!」

気が付いたのだろう。
黒ローブは速度の落ちた弾へと左手によるフェイントを仕掛け右手で掴み掛らんとする。

「そこは同感ですけど」

長谷川の言葉に黒ローブへと駆けながら鐡。

「見せびらかして遊ぶものとしちゃあ物騒だと思うんですが」
「だよなあ?我ながらソー思うぜ?」

身体から二つの声を発した鐵の左腕が大きく脈打ち肥大化していく。
見る間に左腕が肉と骨だけで構成された狼の頭のような怪異へと変わっていく。
218長谷川亜堂◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/07(月)13:21:41 ID:dr9 [4/4回]
>>217

「こんなに面白い物、使わないと勿体ないじゃないか」

張り付いた笑顔は変わらない。
掴みかかられた弾丸は咄嗟に軌道を変えようとカーブしかけるが、間に合わず。
どうやら一度減速すれば再加速する事は無い性質らしく、そのまま黒ローブの手の内で静止した。

「飾っておくだけ、閉じ込めておくだけじゃあ勿体ない勿体ない。
 俺は怪異物を蒐集するのが趣味でね、でも集めるだけじゃ満足出来ない。
 だからこうやって、使える機会を探してる」

デリンジャーをがま口へ放り込み、また中へと手を突っ込んで。

「君もそうじゃないのか?君の『怪異』を、大手を振って使いたいのでは?」

引き抜く、握られているのは針と青い糸。
手を振ると針が空中にピタリと張り付いた様に止まり。
ぴんと軽く後ろを弾けば、縫い針は糸を軌道上にするすると伸ばしながら、黒ローブに向かい真っ直ぐ飛んでいく。

「物を空間と結んで繋ぎ止める、俺は『空の縫い針』って呼んでる」

男にとっては『運が良いことに』、無造作に飛ばした縫い針は吸い寄せられるように黒ローブの甲殻の隙間、比較的柔らかいと思われる関節部に向かっている。
もしも突き刺されば、空間に張られた糸は黒ローブの行動を阻害することになるだろう。

//申し訳無いです、夕方以降まで返信出来なくなってしまいました、場合によっては〆ても良いです……!
219 : 至区鐡◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/07(月)13:44:42 ID:N29 [4/13回]
>>218
「そりゃ大きな思い違いですよ」
「生存戦略の基本はー」
「「目立たないこと!!」」

鐡の左腕が転じた骨肉の狼頭が牙をむき大口を開ける。
それは飛来する針を飲み込み付随する糸を、例えそれが如何なる強度を誇ろうと、食い千切る。

「ひっさびさの怪異、ゴチになったぜ!」
「アズマ、トツカ!」
「…」コクリ

黒ローブが頷き鐡の背に触れると、溶けて吸い込まれるようにしてその姿が消えた。
鐡の能力でトツカと呼ばれた人型甲殻の怪異はその身に戻った。
同時に左腕に発現しているアズマも礼を言いつつ消え失せる。

「使うにしても目立たずコッソリ人知れず。干渉なんて以ての外。
 本来怪異なんてヒトの手に余るもんで僕らが五体満足なのは今、運がいいだけだと思ってます。
 類は友を呼ぶとも言いますし、関わるだけで致命的な怪異なんてのも居るそうですし?
 正直大手を振って存在を誇示するなんて考えられないってのが僕らの持論なんで!」

ズダン!と大きな音を立てて鐡が地面を蹴った。
人に非ざる跳躍を見せ、見る間に長谷川との距離を開け、振り向きもせず一目散にその場から逃げ去った。

//では逃走という形で締めさせてもらいます ありがとうございました
220未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/07(月)15:57:21 ID:xvL [1/1回]

「はっ……はっ……はあっ……」

人知れない路地裏、暗闇の奥の奥へ、追い立てられるように逃げる女子生徒
大事そうに小脇に抱えた小さな本を落とさぬよう、黒髪を夜風にたなびかせて漆黒を駆ける
黒髪に隠れたその背を追うのは、正体不明の白いモヤ。風切り音と共に真空の刃を身に纏う白いモヤだ

「かふっ……ふっ……ふうぅっ……」
「"い"っ"!?」

長い事続いたらしい追いかけっこ、女子生徒の方は息を切らせて、カラカラにかわいた喉が足を引っ張る。
見れば制服は至る所が引き裂かれ、白い肌と下着が所々から覗いていた
そして、濁った声と共にくるぶしから吹き上げる鮮血
女子生徒は足を取られ、もんどり打って路地に転がった。
221至区鐡◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/07(月)16:28:12 ID:N29 [5/13回]
>>220
「うぉっ!?」

路地の奥から今まさに姿を現した学生が驚きの声を上げる。

「……一難去ってとはこの事かな」

何やら呟きながら女子生徒へと近寄っていく。
その間に、女子生徒の様子は見て取れるので危険な事になっているのは百も承知だ。

「おい、立てるか?」

周囲から何が来てもいいように、辺りを見回しながら声をかける。
222未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/07(月)16:43:57 ID:X01 [1/4回]
>>221

「いっ……つ……」
「申し訳ありません……少し、難しいです。」

額に汗を浮かべ、踝から流れる血を鮮血のように赤い瞳が見据えた
起き上がろうと両腕を地に付けるも、すぐさま右足に走る鈍痛に顔を顰めて、かぶりを振る

『シャッハァ!新しい獲物かァ!?』

そして、真空を放つ、実態のない白いモヤの方は、手負いの彼女はいつでも仕留められるとタカを括り、新たに現れた少年の方にターゲットを変える
放たれるのは真空の刃だ、それは少年の足を狙い、まずは機動力を削ぐ腹積もりである
223至区鐡◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/07(月)16:56:57 ID:N29 [6/13回]
>>222
「あぁ?獲物はテメエの方だ三下ァッ!」

ドスの利いた低い声と共に火花が散る。
放たれた真空の刃を鐡が手にした得物が『弾き砕いた』事で生じた現象だ。

「アレかな、鎌鼬の類かな?」
「だったら切傷に効く薬の一つも持ってるんじゃねえか?オイ、どーなんだよ?」

鐡の頭にデフォルメされた髑髏の面が生じる。
ドスの利いた声はそこから発せられている。
そして真空の刃を弾き砕いたのは鐡の右手から生えた骨の刀だ。
所々に肉がこびり付き脈動している事からソレは生きているようにも見える。

「念の為聞いておくけど、何でこんな事を?」

女生徒を庇うように怪異の前へと位置を移す鐡。
男子学生は中途半端な怪異の刀士へと変異を遂げる。
224空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/07(月)17:03:47 ID:zP8 [1/6回]


深夜の公園での逢引などは、珍しいことではないだろう。
まだ若い男女のカップル……学生だろうか。ベンチに座り、並んで雑談の最中であったようだった。
その目の前に、一人の男が現れた。長身で、髪はあまり手入れしていないもので、ポロシャツとジーンズの普通の服装であった。
ただ、その目元を白い仮面が覆っていて、その手には玩具のコントローラーが握られている。

『なぁ、なんだあれ……』

『知らない……ねぇ、もう行こ』

そうして立ち上がった瞬間のこと。女の顔、その表皮のみがごっそりと剥ぎ取られた。
瞬間、周囲に響き渡る絶叫。男はそこで直立したまま、二人をじっと見つめるのみであった。



「――――あっははははは!!! 笑えるー!!」

そして、そこから少しだけ離れた、植え込みによって影になったそこに少女が居た。
パーカーのフードを目深に被り、口元をマスクで覆って、片手にはスマートフォンを掲げている。

「今の表情サイコー、ざまぁ無いなぁ。どんどんやっちゃってー!」

声色は喜色満面、実に楽しそうにその光景を録画し続けているようだった。
225未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/07(月)17:07:53 ID:X01 [2/4回]
>>223

『おおっと、これはイキのいいのの登場だねぇ!』
『シャッハァ!これは失敬!こんなもやもやじゃ申し訳ねぇなぁ!』

甲高い悪役声を響かせ、白いモヤは集まって形を成す
それは彼の予想通り、鎌鼬の怪異、野生動物の鎌鼬をふたまわりほど大きくしたその体躯。尾の部分は白刃と貸し、1振りなぎ払えば電柱を真っ二つに引き裂いた。

「いっ……つぅ……申し訳ありません……ありがとうございます……」
『薬なんざ持ってるわけねぇだろばぁぁぁぁぁぁか!お前ら混じりもんかぁ!?だったら真っ二つになった方が収まりいいよなぁ!』

女子生徒はずりずりと這い、守られるように壁を背にして踝の治療に取り掛かる。
鎌鼬はと言えば、たん、たんと地を跳ねた後、疾風の如き速度で男子生徒の足元まで潜り込むと同時。
すぐさま振り返ると、その遠心力を用いてやはり。両足を両断すべく横薙ぎの一閃を放った。
226至区鐡◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/07(月)17:21:00 ID:N29 [7/13回]
>>225
「ああ、気にしないで」

女生徒の方を向くには少々危険が大きいのでそのまま声だけで答える鐡。

「でもまあ、行動は縛られてるね」

直後に振るわれた一撃に対し、とん、と軽やかにその場で跳ぶ。
先程から思っていたが如何にも執拗に『転ばせてから一撃を見舞う』事に縛られた動きだと。

「そういうものとして生じたんなら理解出来るけど」
「そう印象付けるつもりだとしても悪手だぜ、戦いの基本は」
「「一撃必殺!!」」

一閃を避けつつ此方は真一文字に骨刀を振り下ろすだけだ。
怪異絡みであれば真空の刃すら斬って捨てる怪異の刃。
その切れ味は怪異に対してのみ凶悪に牙をむく。
技術上の問題からも二の太刀はない。
故に決められる時に渾身の一撃を見舞う!
227未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/07(月)17:33:06 ID:X01 [3/4回]
>>226

『飛ぶたぁ!悪手だぜええええ!!』

少年の思考は正しい
この怪異は、"他人を追い詰めてから殺す"という行為に快楽を抱く快楽殺人者
故に、一撃必殺にはこだわらない。少年とは真逆のタイプと言える
次いで、上空へと飛び立つ少年へ向けて、地を蹴り。尾を立てながら迎撃とする。

『ちっ……なにぃ!?』

然し、予想を越えられたのは鎌鼬の方、怪異に対して特攻とする少年の刃は、尾の白刃を真二つに切り裂いて血に落とす。断面からは鮮血が吹き出した。
鎌鼬は空中で入れ替わるように、少年の上を取り、そして

『くっそが……見誤ったぜ……だがなぁ……!』
「"う"っ"……」

宙空で回転、壁に背を預ける女子生徒へ向かい、刃の如き鋭い爪先を喉元に突きつけた
とことんまでの小悪党に、少年はどう対応するのか
228至区鐡◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/07(月)17:50:28 ID:N29 [8/13回]
>>227
「やっぱりこう言うのって今後の課題だよなあ……」

頭痛でも起こしたように顔をしかめる鐡。
誰かを庇い助ける段階まで技術が至っていない事をこうも示されては。
そして相手の要求は予想するまでもない。
だからこそ発現した怪異一切を消失させて刀士は学生へと姿を戻す。

「ほら、要求には従ってるんだから先ずは僕からだ。
 その子は怪我してるんだからお前の見立て通り遠くには行けない。
 じっくり焦らず僕をいたぶる様子でもまざまざ見せつけて楽しめばいいさ」

観念したように両腕をヤレヤレと被りを振りながら広げる。
徒手空拳、無抵抗、そう印象付けられるだろうか?
それとも少し物分かりが良すぎると警戒されるだろうか?
ただ此方の速度では事前の警戒なしには不意の一撃を怪異発現で凌ぐ事は出来ない。
それは事実。

だが諦めたわけではない。
警戒しているにせよ、していないにせよ、
此方を斬りつける為に相手が近寄ってくる事を狙っている。

怪異の発現以外にも一つ、至区鐡には特異性が備わっている。
宿した怪異の影響で齎された常人の枠を超える身体能力。
人の身で狙うのは熊式鯖折り。
相手が密着中でも非実体化するかが勝負の分かれ目だが、
そうなったらなったで怪異発現から一気に攻め立てる算段もある。

果たして。
229未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/07(月)17:57:50 ID:X01 [4/4回]
>>228

「"う……"ぐ"っ"」
『物わかりのいいガキは好きだぜぇ?丸腰になりゃ流石のテメエもなぁ?』

幸いにして、鎌鼬の怪異は頭は良くないらしい、鋭い爪先を女子生徒の細い首に僅かに埋め込み、いたぶった後。
気分を良くした鎌鼬は、悠々と一歩、二歩と距離を詰め、尾から垂れる鮮血がべちゃべちゃと血の道のりを作る
女子生徒といえば、苦しそうに呼吸に喘ぎ、両腕を血について吐血を零した。
未だ死に至らないとはいえ、それなりの深手ではある。

『てめぇみてえな奴は窮地に何をすっか分からねぇからなぁ?』
『俺のポリシーには反するが、いたぶらないで殺してやる事にする。感謝しろよ?』

そして、人二人分程の距離を取り、野蛮に唇を釣り上げた怪異は
身を翻して少年の喉元にくらいつこうとするだろう
当然、その体は実態化する。
鎌鼬は怪異を纏わねばどうしようも出来まいとタカを括っているのだ
少年がつけ入るとするのなら、こここそが好機であろう。

「……っ、逃げてくださいっ……!」

少年のその身を案じるのは、女子生徒の切羽詰った声色
230至区鐡◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/07(月)18:17:01 ID:N29 [9/13回]
>>229
「…今更だよ」

切羽詰まった声に返すは諦めの言葉ではない。
そう、此方は逃がすつもりがないのだから此の場から去る選択肢はない。

それに此方が慎重に過ぎたらしい。
戦いの基本は一撃必殺、相手を絞め落とすと言うのは時間がかかり過ぎだろう。
まるでそれを教えてくれるかのように相手は一直線に此方に向かってきた。

じゃあやることは一つだ、殴れッ!!

「ふんッ!!」

常人であれば流石に怪異の耐久性の前に無意味な抵抗だろう。
だが投球フォームにも似た振りかぶりから叩き落すようにして繰り出される全力の拳は
洒落で積み上げた複数枚の瓦を引くレベルで木っ端微塵に粉砕した事がある。

相手を地面に叩き付けろ、ソレが叶えばプランは変わらぬ。
後は怪異を食らう怪異で攻め立てるのみだ。
231未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/07(月)18:26:41 ID:lOG [1/1回]
>>230

『ぷ……ぐらぁぁぁぁ!!?』

まさか、まさか怪異を纏わぬ少年が、怪異である己をどうこうできるはずがないと
油断に油断を重ねた結果、抉りこまれるような拳が鼬の頬を捉え、地面と床とのサンドイッチ状態を作る
――攻撃性能の高い怪異は、耐久性能には難があったようで
潰れた顔面を持ちえる死体はぴくぴくと跳ね。霧となり霧散していく
もし少年が何かしようとするのなら、死体が霧と消えないうちに

「……っ、重ね重ね、ありがとう。ございます……命を、拾えました」
「……っつ!」

全てが終わった後、女子生徒は壁を背によろよろと立ち上がるだろう
然し、踝に走る痛みが強いのか、立ち上がること叶わず膝から崩れ落ちた
232至区鐡◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/07(月)18:36:27 ID:N29 [10/13回]
>>231
「んだ?脆いな…喰いごたえもなさそうだ」
「得るものはあったから無駄ではなかっと思うよ」

消え去る怪異に一人と一匹?が何かする事はない。
流石に今から喰らった所で霞を食うようなものだろうし。

「ああ、別に放っておくのも違う気がしたから…って」

自身は全力で殴った拳が痛むくらいだが目の前の女生徒はそうもいかないようだ。
これ以上の事態の悪化はないだろうからそそくさとその場を後にしようと鐡は考えてたのだが…

「大丈夫じゃなさそうだな…救急車、呼ぶか?」

近づきしゃがみ込み問う。
そして今更ながら刺激的な格好の女生徒に自分の上着を纏う様に渡す。

「呼ばれて困るって事はないよな?いや、困ろうが呼ぶんだけどさ、流石に…
 ただ怪我の言い訳だけは今の内に考えておこう。怪異は秘匿されるものだから」
233未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/07(月)18:51:24 ID:eVF [1/7回]
>>232

「大丈夫……では、ないのですが」
「救急車は……平気です、近くに行きつけの病院が……あるので」

貸与される上着は、小さなお礼の言葉と共に受け取り、自らの格好を省みてそれを羽織った。
踝と、喉からの微出血、死には直結しなさそうであるが。失血によるショックで吐息は熱っぽく荒い。
壁を背に、手を着いてゆっくりと立ち上がりながら。
力強い深紅の瞳が少年を見据え、腰を折れぬために目礼とした

「すぐ……そこです、路地を出て、道を曲がれば……」
「お世話になりました、これ以上ご迷惑をおかけする……訳にもいきませんの……で」
「制服は、いつか必ず洗ってお返し致します……」

喉元から垂れる血が制服の胸元を汚し、小脇に抱えた小さな本を取り落としながら、危うげな足取りで少年の傍を離れていく……が
その足取りは、目的地までたどり着けぬであろう程に頼りなかった。
234至区鐡◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/07(月)19:00:31 ID:N29 [11/13回]
>>233
「ああ、もう…こういうのキャラじゃないんだけど」

がりがりと頭をかくとズカズカと荒々しい歩調で女生徒に歩み寄り、
有無を言わさず片手に本を、もう片方の腕でヒョイと女生徒を担ぎ上げた。
怪異を殴り飛ばす腕力だ、軽いものである。

「で、近場の病院って何処」
「あー…スマホで調べたらどうよ?」
「手が塞がってるんだよなあ…」

深く考えもせず身体が動いてしまったので、
必要なことに気が付くと気恥ずかしさもあり今更女生徒を下すわけにもいかなくなった。

「……何処、案内して」

だから顔を見ず、ぶっきらぼうにそんな事を言うのが精いっぱいだった。
235未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/07(月)19:10:57 ID:eVF [2/7回]
>>234

「ちょっ……と……ま……っ!?」

普段冷静な彼女も、これには声を上げて抵抗せざるを得なかった。
おぶられるならまだしも、抱えられるならまだしも。少年がとったのはまるで荷物のように担ぎ上げること
予想外に予想外が重なり、戸惑いの声をあげるのも無理はないだろう。

「……あの、抱えられ方に不満はありますが……ありがとうございます」
「すぐ側です、声でご案内するので……」
「……くす」

どうやら、言葉より先に体が動いたらしい少年、照れ隠すように顔を背けるのがその証拠であり
それを察した彼女は小さく笑みを零してる、大人しく体を預けた
――然し、その体は見た目に反して重い。何故ならば

「………………重く、ないですか?」

胸部にて存在を主張するそれ、片方にして約1kg、両方合わせて2キロにもなる脂肪の塊であり
彼女はその分、自分が重い事を把握している。故に、問う言葉は蚊が鳴くようにか細い
最も、少年の腕力にしてみれば誤差ではあろうが……
ともあれ、そのまま何も無いのであれば、彼女によるナビによって目的地へと辿り着くのだろう
236至区鐡◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/07(月)19:25:30 ID:N29 [12/13回]
>>235
「…」
「オイオイ、態々話しかけてくれてるんだぜ?」

笑われた事や問いかけを無視しようとしていた鐡。
しかしその均衡は毎度毎度余計な事を言う居候のせいで崩れる。

「…いや、あえて何がとは聞かないし意識させないで頼むから」

鐡も健全な男子高校生である。
女生徒の容姿を見て思う所は勿論あった。
内心やっべーやっべーなんかいろいろやっべーっと語彙が消失している。
それでもブレず真っすぐ病院に行くのは男の見栄と言うやつだ。

「着いた…じゃ、僕はコレで」

目的地に着くや否や女生徒を下すと押し付けるようにして本を手渡し踵を返す。
気恥ずかしさがいよいよ限界を超えて今にも走り出したい。

「お大事に」

それだけ言って限界を超えその場から駆け出して行った…
237未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/07(月)19:40:30 ID:eVF [3/7回]
>>236

「ああ……そうです、もうひとつ聞こえる声、そちらについても聞きたいことが……」
「……あ、いえ。すみません。調子に乗ってしまいましたね……」

意識させるつもりではない、とは言え。口に出した言葉は変えられまい。
この当たりは性差という所だろう。少年へと問いたい事は多々あったものの。それは次回に持ち越されるのだろう
――あっという間に目的地には着き、お礼の言葉をかける間もなくその背中は去っていく。
待ってという間もなく、嵐のように。然し

「……重ねて、ありがとうございました。助けられた身で名乗らないのも失礼に値します。」
「図書委員長を務めております、未来雪菜、と申します。」
「このお礼は、いつか……必ず。ご恩は決して忘れません」

決して声を荒らげることは無いが。強い意志の籠った凛とした声色
その背に向けた言葉が何処まで届いたかは分からなくとも。
胸元に本を抱えた少女は、少年の姿が消えるまで頭を下げ続けた

//〆ます!楽しかったです!ありがとうございました!
238 : 至区鐡◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/07(月)19:45:45 ID:N29 [13/13回]
>>237
おそらく必死に走る鐡の耳には届かなかっただろうが、
怪異である居候の感覚にはしっかりと声は届いていたそうな。

「いっひっひっひ!これも青春ってやつかねー?」
「知らああああん!!」

夜の闇にそんな声が響いて どっとはらい

//ありがとうございましたー
239京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/07(月)20:16:01 ID:qL1 [4/8回]
>>224
「はいはいはーい、そこまで。いや俺もな?正直仕事したくないし、仲良いところを邪魔したくはないんだけどよ」

悲鳴に紛れた平坦な声。平然と割って入るのは絶妙に着崩した制服姿の男。
見るに怪しげな仮面の男の背後に立って、如何にも気怠そうに頭を掻けば括った茶髪が揺れる。

「この時間は物騒だからさぁ。イチャつくなら家に行くか、その辺のホテルにでも入ってろっての」

風紀委員にあるまじき言動、下手人と思しき男を見据えるレンズの奥の紫眼だけが鋭く重い。
しっしっと、惑乱する男女を手で追い払う仕草の間にも目を逸らさず、近くに隠れた真犯人には見向きもしない。
銀縁の眼鏡を胸のポケットにしまう。代わって取り出す風紀の刻まれた腕章を、器用に片手だけで身につけた。

「ほら、さっさと彼女連れて逃げな。ついでに人を呼んどいてくれねえかな」
240未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/07(月)20:48:33 ID:eVF [4/7回]
首元と足元に白い包帯を巻いて登校してきた彼女に、クラス内では密かに動揺が起こる。
スクールカーストのどこにも属さず、それが故に注目を集める彼女なのだから、尚更。
朝から昼にかけて流れる噂はいつしか尾ひれが着き
DV彼氏に捕まった、はたまた自傷癖持ち。昨夜のうちに事件に巻き込まれた
極めつけはマゾなのではないかという憶測まで流れ――

「……」

然し、それら全てを意に介さないのが普段の彼女である。
時は放課後、カウンターに座り、図書委員の仕事に従事していた。
鞄は傍ら、黒いハーフリムのメガネの奥、深紅の瞳が目を落とす書物は少年漫画のドラゴン○ール
話しかけるなオーラすら出さないものの、話しかけるのもはばかられるが如く一人の世界に入り込んでいる
241空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/07(月)21:02:45 ID:zP8 [2/6回]
>>239

『おい、おい、大丈夫か!!』

『顔、顔が……痛いぃぃ……!!』

顔を抑えて、蹲っている女。それに対象的に、仮面の男はただそこに直立で立っていて、身動ぎもしなかった。
その瞳には感情らしいものは見当たらなかったが、視線だけはわずかに彼らを追っているのが見て取れる。

「……はぁ~~風紀委員? 鬱陶し……空気読めないなー!!」

そして突然乱入した男についても、動きは見せなかった。その代わりとして、影から観察する少女が毒づいた。
右手に握ったスマートフォンの向こう側の景色は、少女にとっては理想的ではなかった。
しかし仮面の男は目もくれなかった。それは少女の感情を解決するために出来ているために、最優先事項が設定しているからだ。

『あ、う……い、行くぞお前!! 早く立てよ』

『ひぃぃ、ま、待っ……』

そして乱入した男に対して、二人は礼の言葉を言うこともなくさっさと立ち去ろうと背を向けた。
顔を抑えて蹲る女を無理矢理立ち上がらせて、走り出そうとする、が。

「まぁいいや……殺しちゃえ」

その瞬間、女の体が“分解”されていく。
血を撒くだとかそういうことすらなく、細胞レベルで一つ一つ肉がこそぎ落とされて、その場には一瞬で白骨だけが残っていた。

『……あああ、あああああああ!!!!! どうなってんだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!』

そして恐怖に駆られて男は走り去っていった。
残っているのは、白骨と仮面の男のみ……一瞬だけ、妙な沈黙が訪れるはずだ。
242京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/07(月)21:42:58 ID:qL1 [5/8回]
>>241
女が細かに千切れていく様を、ただ黙って見ていた。否、見ているしかできなかった。
予備動作はなく、不可思議な予兆を捉えられた訳でもないのだ。止めるにはあまりに材料が足りなかった。

「…………チッ、最近の怪異は趣味が悪い奴しかいねえのかよ」

逃げ去る男に一瞥だけ向けて、舌打ちは狂乱の悲鳴にかき消える。
瞬く間に肉をこそぎ落とされた白骨に分かりやすく動揺する事はないが、より色濃くなる眉間の皺。
無感動が過ぎる仮面の男に何を思ったか、素早く視線を周囲に巡らせて。少女が潜む方を刹那睨んだような。

「……まあいいや、大人しく捕まってくれねえかな。無駄な運動はしたくないんだよね、もう夜も遅いし」

しかしそれも一瞬、口を開いて静寂を押し込めながら何気ない所作で腕を伸ばす。
背面から指を掴めれば淀みなく捻り上げ、容易くリストロックにて手首を極めてしまうだろう。
その痛みは見た目に反して大きいはずだ、人の組成と生物の本能が正常に機能していれば。
243空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/07(月)22:00:21 ID:zP8 [3/6回]
>>242

「……やばっ! バレちゃったかな?」

一瞬視線を感じたような気がして、さっと姿勢を低くした少女。
こういうことは何度でもやっているため、とりわけ視線には敏感になっていた。とは言え実際にこちらを見ていたという確証はない。
まだ大丈夫だろう、と判断して録画を続行。ただし、やはり姿勢を低くして、声を潜めて。

「まあいいや……傑作だったなぁ、今の……邪魔さえ入らなければ……」

抱える不完全燃焼に歯噛みしつつも、カメラを向ける。どうせなら、あいつもやっちゃえばいいや、と思いながら。

『……ぎ、ぎっ……』

彼の行動はあまりにも容易く決まるだろう。指を掴んで捻り上げて、手首を極めればそれで一発で拘束は完了するだろう。
身長に反して、その筋肉量は成人男性の平均を下回るほどであった。

『夜よ、どうか明けないでくれ。君達の朝はぼくらには眩しすぎる』

……しかし、仮面の男はコントローラーを離さなかった。
それはまるで、痛みを感じないか、或いは無視しているかのようにそれを握って離さず、ボタンの一つを押した。
直後、その手を握る腕に黒色の、然し光に反射する何かが見えるだろう……それが、女を襲った正体だ。
金属粒子らしきものである。それは彼の腕を、服を分解して、それから皮を分解し、肉や骨すらも……段階を踏んで壊そうとする。
素早く反応すれば、被害は軽微に収まるが……。
244京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/07(月)22:28:37 ID:qL1 [6/8回]
>>243
彼女の方を見た瞬間の有無は些事だ、今注意が向いているのは当面の脅威である男なのだから。

「あ?何言って――」

したがってコントローラーのボタンにかかった指に、僅かな力が入ったのも見逃さなかった。
その行為の意味は分からなくても、理由を察する事はできる。この状況を打破し得る何かしらのためであると。
離れるか、手首関節の機能を奪うか。僅かな逡巡の間隙が生まれた。

「――――んなろっ」

黒銀の礫に反応したと言うよりは、本能が回避を選んだと表現する方が正しいだろうか。
咄嗟に手を離して摺り足で横に逃げる身体、逃げ遅れた左腕の表皮の一部が刮げて肉を晒す。

「いっ……てえなこのヤロォ!!」

間髪入れずにしなる足、振り上げられる爪先は一切の躊躇を持たずにコントローラーを握る手を狙う。
その間紫の視線がじっとコントローラーを捉えて離さないのは、密かに脆く弱い物に変えてしまうがためで。
245空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/07(月)22:43:03 ID:zP8 [4/6回]
>>244

『ぼくらは夜の住人だった。夜闇でしかなかったぼくらは君達と共にあった』

彼の皮を剥いだ瞬間に、その身体は動き出した。
ほとんど這々の体と言った様子で、運動には全く慣れていないようであった。
しかし振り上げられた爪先から、逃れる前にその手に直撃する。それはあまりにも容易く粉砕され、破片が宙を舞った。

『うぐぅ――――おごぉ』

その瞬間、仮面の男の口が大きく開かれた。
それと同時に、その皮が、肉が、削ぎ落とされて分解されていく。彼に行われたそれと同様の現象であるが。
違うのは、大きく開かれた口、身体に空いた穴から、金属粒子が止めどなく溢れ出たことであり……そしてそれは、一つの大きな靄のように蠢いた。

『ぼくらは身体を与えられた。ぼくらは意志を与えられ、身体はぼくらとは別に動き出した』

そして靄は、彼へと飛びかかるように向かっていく。実態のないそれらは、触れるにはあまりに微細すぎたが……。

『どうか、夜よ明けてくれ。ぼくらには、朝の光は眩しすぎる。ただ、意志なき闇で良い』

一瞬、街灯の下で照らされると、その身体はより黒く濃く映し出されたのだ。まるで形を持つかのように。
246朝明陽一◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/07(月)22:49:56 ID:Sn9 [4/6回]
>>240
軽い色の茶髪、着崩した制服、図書室と言う空間にひどく不釣り合いな男が扉を開ける。
慣れてないのは彼の方も同じ。並ぶ本を物珍しそうに眺めて、視線が動く。
そうして彼の視線が行き着いた先は

「……お、ドラゴボじゃーん。
 今どこどこどこ。ナ〇ック星行った?」

ぱっと目についた、見慣れた表紙を持つ少女。
カウンターに肘をついて、実に馴れ馴れしく声をかけた。初対面である。
着崩した制服、二つ外した釦の向うには、赤い色の包帯がのぞいている。

//まだよろしければっ
247未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/07(月)22:59:04 ID:eVF [5/7回]
>>246

「………………………………」
「…………………………○人ブウ編です」

たっぷりと間を取った呟き、彼にとっては1分にも1秒にも感じたことだろう。
答えが遅れた理由はただ一つ――集中していた。それに尽きる
決して目の前の相容れなさそうな彼を不快に思っていた訳では無い。
怪異が絡まなければ、不良であろうが一生徒であろうが彼女にとっては変わらないのだから

「本の貸出ですか?」

やっと漫画から目を上げる赤い目、メガネの奥のルビーは初めて彼の目を捉え、離さず覗き見た。
軸りと痛む首筋に左手を添えながら

//ありがとうございます!
248京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/07(月)23:03:26 ID:qL1 [7/8回]
>>245
夜風が剥き出しになった肉を撫でる。冷ややかで、神経ごと触れられている感覚。
されど動かせない程ではない。何らかのファクターであろうコントローラーの破壊に飽き足らず、追撃に続こうとした動きがふと止まった。

「ハッ――そいつが本体ってか?面倒ってレベルじゃねえな」

口から溢れ出る黒の塵。それが襲いかかるより早く、大きく飛び退って目先の時間を稼ぐ。
人の姿ではなく、金属粒子としての存在であるならば。視界に収めているだけで劣化を促せるのだが。
暗闇の中で黒い形を捉えるのは易くはない、街灯の下まで下がって己を餌に光の方へ誘うように。
249朝明陽一◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/07(月)23:11:41 ID:Sn9 [5/6回]
>>247

「うわめっっちゃ良いとこじゃん……
 そこマジヤバくてさ、ミスターサ〇ンがさ……
 ……ッベ、ネタバレするとこだった」

語る口調に熱が入り、そのままおぼれていくかと思いきやすんでの所で踏みとどまった。

「あ、そうそう本探してんの。
 なんか呪いとか、なんか、そう言うのどうにかできる本。」

実にアバウトな要求だが、この場所を考えれば何らかの怪異に悩まされているという予想は立つか。

「いいんちょも怪我してっべ?
 話は聞いてたけどここマジ治安ッベェよな。」

抑える手首を見てこぼす一言。噂話は彼には届いていなさそう。
なおいいんちょとは印象で勝手にそう呼んだだけである。
250空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/07(月)23:13:39 ID:zP8 [5/6回]
>>248

金属粒子が宙を舞う。粒子という形質上、微細に分断されたそれを無策で破壊するのは難しいだろう。
なんらかの異常な方法を利用するか、或いはその性質自体を変化させるか……その方法さえ掴ませなければ、それは無敵だった。
故に少女はその怪異に自信を持っていた。

「よーし! やれー! ぶっ殺せ!!」

自分の楽しみを邪魔する、風紀委員をぶっ殺せと小さく叫び……呼応するかのようにそれは飛来する。
だが、街灯の下に来た時点でその性質が変わる。光に照らされた金属粒子は……その時点で動きを鈍くし。
あろうことか、一個の固体のような振る舞いを見せ、鈍重に動き出す。

「は……? そんなとこで弱点晒すとか聞いてないんだけどー!」

……然し、その手から先が街灯から離れた時、分解された粒子は再度彼へと襲い掛かるだろう。
251未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/07(月)23:20:02 ID:eVF [6/7回]
>>249

「ご安心を」
「既に一度読破しておりますので、もう一度読み直すのはファンとして当たり前でしょう」

どうやら彼女、この漫画に対して並々ならぬ熱意を持ち合わせているらしい。
パタム、と本を閉じれば、しっかりと本を探しに来た少年に対し向き直る。
委員長という言葉に呼応してかせずか、黒縁メガネの端を抑えて位置を微調整。

「そうですね、治安に関してはなんとも」
「……で、呪いに関する本、ですか。具体的にはどのような?」
「その手の類はオカルトめいているもの、蔵書はあまり多く取られていないのです。」

ともあれ、カウンターから立ち上がれば、小脇に本を抱えて彼へと手招き
黒魔術関係の妖しげな書架へと連れていくだろう。
252◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[sage] 投稿日:19/10/07(月)23:31:10 ID:fXH [1/1回]
>>251
「いいんちょ流石じゃん……
ちな誰推し?俺はピッコロさん。
マジ悟飯の真のオヤジはピッコロさんなんだよな……」

読破済と聞けばまた溢れる感想文。
だが本題を思い出せば話はスッと切り替わり、導かれるまま黒魔術書架へ

「……ここオカ研?」

見慣れない光景がさらに見慣れなくなって、思わず呟いた。
図書室に入ってきたときと同じように辺りを見渡すが、そもそも無知且つ成績も悪目な彼には何を手に取ればいいかもわからず。

「今俺さ───!?」

宛度なく歩いていた、彼の体が急にびくりと跳ね上がる。

「あれに、さ。ストーカーされてんの」

指差す先、図書室の壁に立て掛けられた大鎌。血濡れ錆び付いていても、そのおぞましさは変わらない。
当然こんなものがここにあるはずもない。何らかの怪異の影響があることは確かで。
253京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/07(月)23:37:09 ID:qL1 [8/8回]
>>250
街灯の柱に背を預ける。左腕から滴る血が路上に道筋を描いた。
輪郭を明確にするための移動であったが、得られた思わぬ収穫に唇の片端が持ち上がる。

「ふーん……なるほどねぇ。明るいのは苦手ってか?」

であれば先程からの意味深長な言葉の真意も、朧げながら察せられる。
確実なのは、旭日でもって彼らに逃れられない光を齎す事なのだろうが。

「朝までここでランデヴー……って訳にもいかねえよな、っと」

灯りに覆われた場所から出てしまわないように気を使いながら、徐に足を踏み出す。
蠢く勢いのない黒の粒子を踏み躙るがための行為であったが、ともすれば煽っているようにも見えなくはないような。
254未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/07(月)23:42:12 ID:eVF [7/7回]
>>252

「ベジータです」
「初めはサイヤ人の心を持っていた彼が、次第に地球人になっていく過程が」
「立派な父親になる彼がとても好きですね」

趣味の話というのは、存外楽しいもので。普段は口を開かない彼女が流暢に言葉を紡いでいるのを、図書室にいる数人が物珍しげに眺めていた。

「その感想は間違いではありません」
「私も当初は……っ!?」

並ぶ本の林の中、よく分かる黒魔術という本を手に取ろうとした彼女の動きが止まる。
反応は彼と同じ、ビクリと肩を震わせて、図書室のことは誰よりも知る彼女の事。見慣れぬ大鎌が立てかけられているのに、なによりも驚くのは彼女である。

「……どういう、事でしょうか。あれに……とは、大鎌に付きまとわれている……と?」

にわかに信じがたいその事態、恐怖心からか、人差し指と親指が彼の服の裾を掴もうとした
255空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/07(月)23:48:41 ID:zP8 [6/6回]
>>253

夜闇が形を持った存在である以上、それらは明かりの下では極端なまでにその能力を下げられる。
金属粒子と化していたその姿は、今や鈍重な一つ個体へと変化する……そうなれば、実体である彼もまた、実体である夜闇へと干渉することも可能となろう。
最も……。

「よし、殺られる前に殺っちゃえ……!! 」

かと言って、それがおとなしく討伐されるかと言えば、そうではない。
夜闇は、少女の感情を満たすために生み出されたものである。となれば、感情に従ってその原因を滅するように動く性質を持つ。
動きはひどく鈍重になったが、その殺意は失われていない。

「あいつ馬鹿っぽいし、君なら殺れるー!! 頑張れー!!」

その蠢く闇から、二本の黒い刃が飛び出した。
動きが鈍重なのであれば、自らを変形させてしまえばよいという行為だった。踏み出すのに合わせて、刃を生成し、串刺しにせんとする。
256朝明陽一◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/07(月)23:57:02 ID:Sn9 [6/6回]
>>254
呪いの人形だとか、捨てても離れても必ずそばに忍び寄る物品。それそのものは怪異の中では有触れている。
だがしかし、この大鎌は。

「ちょっと、キツめの話なんだけどさぁ。
 ……聞いてくれる?」

頷くならばありのまま、拒否するならば曖昧に、先日あった出来事を話すだろう。
黒い影が人を殺すのを見た、自身も殺されかけたがどうにか逃げた。そしてその影が使っていたのがこの大鎌であると。
話しながら彼はだんだん涙目になって、震えて、怯えていた。幾らか時間は立って、過去になったとしても。
あの鮮烈な体験は、思い出せばあまりにも刺激が強い。確かな死を目撃し、自分もそうなりかけたのだから。

「……これ自体は、普通って、センセ言ってたのに。
 じゃあなんだよこれ、殺しきれなかったから鎌だけになって殺しに来てんのか!?」

勿論怪我を治療する過程で学園はこの物品を認識している。だがこれそのものからは怪異の反応はなかったらしい。
明らかに異常だが、しかし大鎌が襲い掛かってくる様子はないのも確か。
ただ彼のそばに在り続けるのだ。
257未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/08(火)00:05:45 ID:lR9 [1/4回]
>>256

「……ここまで巻き込まれて、何も知らないというのは逆に危ないかと」
「……全く、迷惑な話ですが……」

強がる態度に反し、その声は震えている
勿論彼女自身もただの一生徒、卓越した精神力を持ち合わせている訳でもない
――だがしかし、人というものは自分より怯えているものを見ると、逆に冷静になるという
彼の口から語られる内容は鮮烈とはいえ、彼の反応自体が彼女の恐怖心を幾ばくかやわらげた

「……つまり、この大鎌は。あなたの初めの発言通り、呪いとしてついていると考えるのが妥当」
「成程、合点が行きました。しかし、ただあり続けるのであれば」
「危害を加えようとしないのであれば、やりようはあります……少し、怖いですが」

そうして、震える彼の肩を落ち着かせるように叩くのだ。「深呼吸して落ち着いてください」という言葉も付随して
そうして彼女は、顕現した大鎌の元へと近づいていく、左手には胸元から取り出した小さな本を抱えて

(なにがしかのモノ、であるならば。私の本に閉じ込めることで封印することも可能なはず……)
258朝明陽一◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/08(火)00:18:07 ID:qBb [1/3回]
>>257
「いいんちょごめん……巻き込むつもりは、って言ってもしょうがねぇよな……
 ……マジでわりぃ」

しゅんと沈んで、そして鎌に近づく彼女をみれば

「え、いや、絶対ヤベェってやめてって……マジで!!
 じゃじゃあ俺前に立つから……ヤバくなったら俺のが先だから……」

怖い怖いと言いながら、彼女が鎌に近づくならその間に自分が入ろうとして。
最終的に横から手を伸ばして、一応彼女を守ろうとするような形に落ち着くだろうか。
そして封印を試みるならば

「……あれ、なんもねぇ。」

"何も起きない"。封印されることがなければ、動き出す事もない。
それそのものは怪異でも何でもない、それはどうやら事実らしく。
ならば残るは、あの影に原因があるか、もしくは彼に原因があるかである。
259京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/08(火)00:20:11 ID:aC3 [1/9回]
>>255
馬鹿というか、浅慮というか。本来、手の内が全て分かっていない怪異には不用意に手を出すべきではないのだが。
怠惰故に思考の見切りは早く、当然相応の代償は存在する。

「……イッテェ。そんなのもアリかよ」

貫かれる足の甲、強く顔を顰めて苦々しげにひとりごちる。
凝集による実体化なんて考えれば思い当たるのは難しくはないというのに、いらぬ負傷が増えただけで。
黒い刃から引き抜いて数歩下がり、また街灯に体重を預ける。
徐に制服の上着、更にその下のシャツまでを脱ぎ始めた。上着だけを締まった素肌に羽織り直して。

「さーて……ほら、頑張って来いよ。なんなら朝までこのままでもいいんだぞ?」

遊んでいるにしては、あまりに場にそぐわない行動。ボタンを全て留めたシャツを肩にかけて、分かりやすく挑発で笑った。
260空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/08(火)00:27:03 ID:GZs [1/2回]
>>259

――――そしてそれは、次こそ正しく止めを刺すべく、さらなる変形を開始した。
空けられた距離を詰めていく。鈍重ながら、その形が変えられていく。その姿はまるで蜘蛛のような……。
四本の巨大な刃へと変形していた。ギチギチと言う音を立てながら、それはゆっくりと、そちらへと近付き。

「そろそろ止めかな……!! 決着だ、やったやった……!!」

少女のスマートフォンは、その光景へと夢中になっている。
それは正しく捕食するように、わずかに刃を展開すると、彼へと四方から振り下ろされようとするだろう。
真正面から当たれば、正しく喰らわれるようにそれは斬り刻まれる……。

『――――ここで合ってるようだな!! おい、そこの君!!! 一体何が……それはなんだ!?』

その瞬間、公園の入口から強力なハイビーム……パトカーから放たれるライトが、二人を照らした。
そこから下りた何人かの警官が、懐中電灯を持って彼と怪異を照らし出す。
それを以て、より明瞭にその黒い姿が映し出され……より、その身体が“脆く”なっていく。
261未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/08(火)00:28:14 ID:lR9 [2/4回]
>>258

「……貴方は度胸があるのかないのか」
「というか邪魔です……鎌に触れません」

間に入られること、それ自体が触れる事を邪魔する事になる
眉を顰めながら彼の体の側面から手を伸ばすように。移動の計算に入れていない胸部が彼の横っ腹にかする
触れた白刃は、それ自体はただの刃であった。何も起きないという事象に目を潰れば
――試しに指先を刃に滑らせる、人差し指の腹に一本の筋が生まれたあと、ぷっくりと血の玉が浮かび上がる

「……んっ、ちゅる……」
「つまり、これ自体はただの大鎌、であれば。貴方自身がこれを引き寄せているのか。はたまた別の原因があるのか……心当たりはありませんか?」

ぷっくりと血の浮く人差し指が唇に含まれる、赤子が乳を吸うように水音を立てながら消毒とし。
僅かな唾液と共に抜き去ったそれを白ハンカチで拭った。

「また、もしくは……この大鎌自体に貴方を害する意識がないのなら、いっその事怪異に対する対抗手段として貴方が使用するのもありではないかと」
262朝明陽一◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/08(火)00:47:29 ID:qBb [2/3回]

>>261

「あ、ごめ―――ごめん。うん。」

結局恐怖は消えていない、いわば見えとかっこつけで立っている訳だから。
ふと生じた感触のせいで力が抜けて、盾として割り込ませていた腕が垂れた。

「―――!?」

その拍子に少女の指先が刃を撫で、指先から赤色がこぼれていく。
背筋に氷が這うような感覚があったが、何も起きないことを確認してどうにか意識を保つ。
指先を吸い上げる、妙に艶かしい仕草を見て、不安に色々な感情が混じって逆に落ち着いたのかもしれない。

「そんなのないべ……
 なんかヤベェってのが見える体質ってだけだし。」

彼の能力は脅威を視認する能力。少なくともそういう風に自覚しているし、そういう風に登録されている。

「いや、流石にさぁ……」

恐る恐る自身も鎌に触れてみる。少女にできた事が自分にできないと言う訳にもいかないし。
柄に触れて、握る。持ち上げる。何も起きない。ただ恐怖感だけあるが、あるだけだ。

「……とりあえず害はない、っぽい。」

自身に対抗手段がなかったからこそあの時何もできなかった。それは確かではある。
この鎌をどうするか、少なくとも今すぐにどうにかしなきゃいけないものではない、とは思い始めていた。
263京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/08(火)00:56:15 ID:aC3 [2/9回]
>>260
最初は人、それから霞、そして今は虫を模した断頭の形。
その全てを目の当たりにして、驚愕を微か見開いた目に表す事こそあれど。恐怖をそこに映す事は終ぞなく。

「いいじゃねえの、そっちの方がやりやすい」

それどころか、柱から身を起こしてようやくの明確な臨戦の姿勢を取った。
とはいえその佇まいはやはり、単なる棒立ちにしか見えないのだけれど。
突然の閃光に文句を言う事も、警官達の声に答える事もなく。

「――――っし、やるか」

一枚目、右から迫る刃を腕で下からかち上げて一閃を頭上に逸らす。
二枚目、懐に踏み込んで軌道の内側に潜ることで胴の両断を避けて。
三枚目と自分の間に滑り込ませたシャツで視界を遮りつつ、僅かに上体を逸らせば胸に薄く血線が引かれた。
四枚目が皮膚のない左腕を貫くと同時、そこを支点として逆上がりめいた跳躍。
両足で蜘蛛の首を絡め取り、締め上げながら刃から左腕を無理矢理に引き抜いて。
両手でその頭をもぎ取るように捻るまでの一連の動きは、実に熟れたものであった。
264未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/08(火)00:59:54 ID:lR9 [3/4回]
>>262

「真実を得るには情報が足りないと言わざるを得ませんね」
「もしくは……貴方に原因があるのではないのなら、怪しいのはその影」
「影という特性上、死してあなたの影と同化している……という説もとなえられなくはないですが。」

なにせ、彼女は当事者ではない。与えられるのは情報から推測出来た事実を伝える事のみ
いずれにしよ害がないのなら、毒を持って毒を制する事もありであろうと彼女は考える。
――ふと思い出す右足の痛みに眉を顰め、よろけそうになる体は背後の書架へと預けて安定とした
未だ本調子ではないらしく、顔色を僅かに青ざめさせて

「……それから、私は確かに委員長ではありますが、いいんちょという名前ではありません」
「未来雪菜、とお呼びください。」
「その大鎌については……私も調査しようと思います。興味はありますからね……ふうっ」

自己紹介と共に、溜息をついた。
それは呆れでもなく、ただ単に疲れたという意思表示
初めの頃、唐突に現れた大鎌に対する心拍は未だ止まらず。血が足りないのも加えて胸元に両手を添えた
265空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/08(火)01:17:01 ID:GZs [2/2回]
>>263

「いけ!」

一枚目の刃、当たらない。

「いけ!」

二枚目の刃、当たらない。

「いけ!」

三枚目の刃、与えたのはほんの僅か。

「いけー!!」

四枚目の刃、腕を貫いた――――その瞬間、彼の身体が跳躍する。
それはまるで流れるかのように。そう思った瞬間には、その両足が身体を絡め取り、その首を――――捻り、千切り、斃した。
夜闇が消えていく。暗闇は雲散霧消していく。あるべき場所へと還っていく。怪異へと作られた化け物は、ようやくあるべき姿に解放されて。

「あああー!!!なにそれぇー!! つまんないつまんないつまんなーい!!」

少女は、植え込みの裏で録画を停止させる。
ギリギリと歯軋りをして、その逆転負けにありったけの不満をぶつけたかったのだが……。

『い、一体何をしていたんだ君は……な、大怪我じゃないか!! 早く病院に行こう、応急手当を……おい、なにかないか!!』

そしてその決着の直後、警官の一人が彼へと駆け寄ってくる。
たった今の戦いを、彼らは正しく認識できていなかった……怪異とは関わりのない、普通の警官。恐らくは、このあとすぐに記憶処理を施されるのだろうが。

「くっそムカつく!! 何が風紀委員だよ、私の邪魔ばっかりして……」

少女はそこから、警官達に見つからないように暗闇に紛れてそそくさと逃げ出していく。
残されるのは彼一人のみ。

「次は絶対、ぶっ殺してやる!!!」

……ただ、その裏に潜む少女に彼が気付いているかどうかは……今は彼だけが知るところだろう。

/こちらからはこれで〆でお願いします、絡みありがとうございました!!
/またお相手お願いします、お疲れさまでした!
266朝明陽一◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/08(火)01:18:27 ID:qBb [3/3回]
>>264
あの影は姿を消し、今は何処にいるやもわからない。その影響が残っている可能性は十二分。
なんなら自分にとりついている可能性すらあると来た。謎は深まるが、今は何もできないことだけ確か。

「気ぃ重いわぁ……」

なんて弱音がこぼれた。

「とりあえず、もうちょっと様子見てみるわ。急に刺されたりはないっぽだし。
 ……わりぃなせっちゃん。」

わかりやすく疲れをあらわにする少女にまた謝る。軽そうな容姿のくせに、今日はどうも謝ってばかり。

「っし、今度ちゃんと礼すっから。
 俺この辺のケーキ屋とか飯屋制覇してっから、マジうめぇもん食わせてやんよ。」

「俺、朝明陽一。アサちゃんでもヨウちゃんでもいいから。
 次合う時まで食べたいもん考えといてくれよな!!」

その上がった心拍の意味が大鎌にある事は分かっていた。
だからそれを持って、手を振りながら図書室から立ち去ろうとするだろう。
当然ながら、出た直後に悲鳴が聞こえてしまうわけだけど。凶器だし。

//この辺りで〆でよろしいでしょうか?
267 : 未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/08(火)01:31:43 ID:lR9 [4/4回]
>>266

「全て私の憶測に過ぎませんが……それ故、あまり背負い込まなくてもよろしいかと……」

慰めている、つもりではあれど。
スクールカーストを気にしない友人ゼロの少女の事。口下手なのは否めない
時が解決すると、楽観的に見れない事象、早めに解決策を見つける事が少年にとっては吉となるのだろうか

「アサちゃん……ヨウちゃん……あだ名というものですね、けれどどうしても慣れないもので」
「それでは、陽一さんとお呼びすることに致しましょう。」
「……あ、の、そのまま抜き身の武器を持ってでるのは些か……」

彼の気遣いとも取れるそれはありがたく受けとり、然し、早すぎる行動に忠告するまもなくその背中はとおざかる。
間髪入れない悲鳴が耳に届き、思わず額を揉んで

「…………ふむ、セッちゃん……ですか。初めて呼ばれましたが……悪くは無い。」
「食事に誘われたのも初めてですね……格好は制服でいいのでしょうか……こういう時に聞ける人間がいないのは些か不便です。」

呟きは書架に吸い込まれた

//ですね、ありがとうございました!楽しかったです!
268 : 名無しさん@おーぷん[] 投稿日:19/10/08(火)01:35:21 ID:l6a [1/2回]
鳩や毒島いるとかマ?
269 : 名無しさん@おーぷん[] 投稿日:19/10/08(火)01:35:29 ID:l6a [2/2回]
誤爆
270 : 京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/08(火)01:40:18 ID:aC3 [3/9回]
>>265
「もーらい――あでっ」

本気で首を折ろうとしたのは、久方振りのことであった。
人相手であれば容易く絶命に至らせるだろう技術、頚椎をねじ切ってすぐに背中から落ちて。
仰向けに倒れたまま、黒が夜に溶けていく様をぼんやりと見送る眼差しは既に常の眠たげなそれ。

「あーーー、クソ痛え……厄介なのも来たし……」
「ええとですねぇ、とりあえず病院より明星学園に連絡しといてくれません?後はあっちが大体どうにかしてくれるんで」

駆け寄る警官を一瞥して大きなため息。どう説明したものか、それを考えるだけでも頭が痛い。
まだ痛みの弱い右手を小さく振って、警官にどうにも尊大かつぞんざいな指示。
後の事を教師やら研究員やらに押し付ける算段を抱えながら、ちらと視線をやるのは遠ざかる人の気配の方。

「……なんだかなぁ。そろそろ素手も怠いよなぁ」

その面影を、今回の件で彼が語る事は最後までなく。
怪異による通り魔的な凶行として、この夜の事件は幕を閉じるのであった。

//お疲れ様でした、ありがとうございましたー!
271京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/08(火)15:59:38 ID:aC3 [4/9回]
少し肌寒い屋上で屯する人影は、放課後と雖も疎らであった。
だから鎮座するベンチの一つから聞こえる話し声も、秋風に吹かれてよく響く。

「――だーかーらー、いいから送れって言ってんの。は?送料?ケチ臭えなぁ……」

耳にスマートフォンを当てて、どうやら誰かと通話中のようだった。
仰向けになってベンチを占領しながら、眉間の皺がいつもにも増して濃いのは見上げる蒼穹のせいか。

「流石に素手じゃ無理があるっての…………うっせえハゲ親父、とにかくなる早で頼むわ」

言うだけ言って一方的に電話を切り、もそもそと寝返りをうって横向きに。
緩やかに目を瞑る。腕章は外してあるとはいえ、立場のある人間にあるまじき怠惰具合で。
272黒岩 非◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/08(火)16:53:13 ID:iHs [1/6回]
>>271
(ふぃー、あの女どうやって消してやろうか……)

カツカツと階段を登り屋上への扉を開く
その手にはまだ買ったばかりでボトルも空いていない、少し結露の出ているピーチティーが握られている。

「ん?あれは…?」

予想外の先客を発見した、確か風紀委員の誰かだった気がする。

「ちょっと隣いいかな?」

この黒岩非という男は風紀委員と呼ばれる存在が嫌いであった、主に同じ学生でありながらなにかと上から物を言ってくるといった理由でだ。

「君は風紀委員…なんだよね?」

それはもう嫌味ったらしく言った。

//宜しくお願いします
273京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/08(火)17:19:18 ID:aC3 [5/9回]
>>272
彼の見立て通り、如何にもだらしのない様相でも風紀委員の一員。そのはずであるのだが。

「…………んあ?」

呼びかけられて数秒、ようやくゆるりと開いた紫眼はさぞ眠たげで。
声をかけられなければ間違いなく、このまま惰眠を貪っていたのだろう。

「……あっちのベンチも空いてんだから、そっちに行けばいいだろ」

言いながらも、ひどく大儀そうに身体を起こしてベンチの半分を空ける。
手すりに頬杖をついて大きな欠伸、浅い涙を湛えた目でちらと一瞥。

「そうだけど。ウチになんか用か?俺に相談するんなら、出来れば面倒事以外がいいんだが」

皮肉な物言いに気が付いていないのか、一切意に介していないのか。言い返すのはなんでもないような語調。
274岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/08(火)17:54:24 ID:Y20 [1/6回]

怪異と接触する機会が多い研究員という職業は、その性質上『顔ぶれが入れ替わること』が珍しくない。
その理由は多岐に渡るが、大部分は『怪異との接触により、何らかの再起不能状態に陥った』という理由が占めている。
精神的にしろ肉体的にしろ、危険が多い職である事に間違いは無い。


午後7時。
路地は湿っぽい音と、鉄の臭いで満ちていた。
辺りには2、3人の遺体、地面に倒れている者と、金属製と思われる棘で壁に張り付けにされている者。
その全員が、血塗れになった白衣に身を包んでいる。

「……ケホッ……」

そこからやや離れた位置に1人、1メートル程の棘で壁に左腕を固定され、身動きが取れない状態の黒衣の女の姿があった。
咳と共に血を吐き出し、疲れた暗い表情で視線を向けた先には、全身が銀色の棘で包まれている体長3m前後の巨大な『怪異』。
路地を塞ぎ、幾十幾百という鋭い棘が蠢いており。
それはゆっくりと、棘を女の身体の中心に向けて伸ばしていく。

「さて……」

棘が目前にまで迫った時、岸は咄嗟に右腕を動かし、自身を刺し貫こうとする棘に触れた。
次の瞬間、棘の主である怪異は何か困惑するかのように棘を引っ込め、ざわざわと次の行動を躊躇する様に揺れ動きだす。

「(一応、感覚はあった様でなにより……こちらは重傷、そちらはほぼ無傷……この状況なら、私の能力はほぼメリットですね……。
  しかし……多少相手の手が緩んだとして……さてどうしたものか……。
  いつまでも攻撃が来ない訳じゃない、慣れられてしまえばそれまでですし……)」

左腕を黒衣ごと貫く棘は深く壁に突き刺さっていて、拘束から脱出するには左腕一本犠牲にするくらいの覚悟はいる事になる。
死ななければ安いと思えば良いだろうかと、鈍くなって来た脳をフル回転させて状況を打開する方法を考える。

//返信は8時頃からになりますー。
275至区◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/08(火)19:08:18 ID:mzZ [1/6回]
>>274
岸が打開案を模索している最中にソレは起こる。
突如として怪異目がけ複数の分厚く鋭い刃のような骨が降り注いだ。

狙いは乱雑で怪異の周囲に雨霰と降り注ぐ刃の雨は本来であれば純粋に岸を手助けするものだったろうが…
その能力の切り替え速度如何では岸にもそれなりの衝撃を与えるだろうか。
中々に頑丈そうな怪異であるから、表面の棘を折るぐらいの結果にしかならない可能性も十分にあるけれど。

何にせよ怪異に対し骨刃による攻撃が始まった。
骨刃の射手は棘の怪異から少し離れた背後に四肢を地につけ構えていた。
骨と肉で構成された狼の様な形の怪異。
その背には放たれた骨刃と同じものが幾つも生えている。

「喰い応えはありそうだけどクチん中ズタズタになりそうだよなあ…」
「外殻割ったら栗やウニみたいに中身が美味という可能性に賭けてみれば?」
「あー…ワンチャンそれに賭けるか、行くぜ!」

ベキベキと音を立て尾の先に骨の刃が生じる。
怪異狼は駆け、棘の怪異に尾を叩き付けんと身体を半転させながら滑り寄る。
276斑鳩 玲◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[] 投稿日:19/10/08(火)19:16:06 ID:D13 [1/3回]
>>274

「――――救難信号に駆けつけてくれば……」

ジャリ、と地面を踏みしめる音がする。それは路地の上からであり、そこには一つの人影があった。
そこから飛び降りればその人影は女性の隣へと降り立てば怪異を睨み付ける。

「息はあるな?他の二人は……助からないだろうな、まだ動けるかどうかだけ答えろ」

そしてすっと手を女性の左腕を指し貫く棘へと左手を伸ばせばそっと添える――――次の瞬間、炸裂音と共に衝撃が走り手を添えた部分のところの棘が千切れ飛んでいた。
それによって棘からの拘束は恐らく外れることだろう、当然棘が抜けたわけではないのだが。

「動けるのならここから離れろ、動けないのなら……せめて隅でじっとしていろ」
277 : 斑鳩 玲◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[] 投稿日:19/10/08(火)19:16:36 ID:D13 [2/3回]
//リロード忘れ…!>>276取り消します…!
278黒岩 非◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/08(火)19:34:55 ID:iHs [2/6回]
>>273
「そ、風紀委員の君に用があって来たんだよ」

ベンチに腰掛けるとまずはピーチティーを一口飲んでから話し始めた。

「いや~、この前ちょっとイケナイ娘に会ってね、その娘僕に向かって怪異を差し向けたみたいで」

如何にも深刻そうな表情を浮かべて話す。
咄嗟に思いついた事だが嫌がらせをしようという魂胆である。

「勿論撃退はしたんだけど……ちょっと危ないかなって思ってサ…」

//すみません見落としてました!
279京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/08(火)20:07:29 ID:aC3 [6/9回]
>>278
「うげ……聞きたくねえ……」

元より彼は、人と比べて怠惰なきらいがある人間だ。
あからさまに顔を顰めて、けれど一応話は聞いているようで。

「怪異を、なぁ……しゃあねえ、もう少し詳しく聞いてやるよ」
「……まさかと思うが痴情の縺れだとか、どこかで恨みを買ったとかじゃないよな?」

横目で伺う紫の瞳に空気につられた憐憫や同情は皆無、探るような眼差しでじっと凝視するのみ。
とんとん、と足の裏が床を軽く叩いてリズムを刻んだ。

「ま。お前の事だから、怪異の方はいつもみたいにさっさと片付けたんだろ?」
「仕事でもないのによくやるよなぁ。俺からしたら、楽できるから助かるんだけどな」

//お気になさらず!
280岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/08(火)20:26:20 ID:Y20 [2/6回]
>>275

ギチギチと、金属同士が擦れる様な音。
二重の感覚に戸惑う棘の怪異、その隙を突き降り注ぐ骨の刃は、棘の山を削り抉る。

全身を刺される様な感覚は岸にも伝わっていた。
が、能力の主である岸は、それがあくまで感覚的なものでありダメージが無いと分かっている。
歯を食い縛り痛みに耐えながら、眼の前に滑り込む骨の獣に疲労の色を孕んだ視線を向けた。

「……棘は伸縮性です、分離し飛ばす攻撃もあります……。
 それから……」

防御にと鈍く伸ばした棘を骨刃が斬り折った瞬間、それは棘を自分の身体の方へと収縮させる。
掠れた声で岸が怪異の性質を伝える最中、収縮した棘が細かく震えだす。

――キィィィィィイイイイイイイイン……!!

「……この、黒板を引っ掻かれている様な音波での攻撃……。
 相当不快ではありますが……この音自体には特殊性は無いかと……初見の怪異ですので、分かる情報は以上です……ふ、くっ……」

目を閉じ、顔を顰めて。
棘の怪異の興味が骨の獣へと移ったと判断すると、ゆっくりと左腕に刺さった棘を右腕で掴み引き抜き始める。

//遅れましたー、宜しくお願いします。


>>276

//申し訳無いです、また今度機会があれば改めて……!
281至区◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/08(火)20:42:54 ID:mzZ [2/6回]
>>280
「うおっ!?うるせぇ!」
「あばばばば!?」

如何に怪異と言えど怖気走る奇怪な音色に不快感を抱かないはずもなく。
宿主たる青少年は現在、身体の支配権を放棄しているとはいえ煩いものは煩く意識も手放したい位。
しかし、敵対者に対する不快感はそのまま攻撃性へと変わるのは容易で。

「黙って大人しく喰われろッ!!」

今度は怪異狼の頭部に分厚い骨が生じる。
最早その姿は骨の鎧を着こんだ四足歩行の獣位の表現しかできない。
新たに生じた其れでもって棘の怪異に頭突きをかます。
刺突や切断よりも殴打が効果的ではないかという目論見もあるが、
何よりこの不快な音を如何にかしたいので衝撃でも食らわせれば怯むのではないかと。
282岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/08(火)21:10:19 ID:Y20 [3/6回]
>>281

血が通う肉には有効的な棘も、相手が骨の鎧ともなれば、何処を刺せば良いのかまるで分からない。
棘を弾き防ぎ強引に突き進む骨の獣の一撃に、困惑のままじわりと後退、奇怪な金属音が鳴り止んだ。
『ただ、相手もこちらに有効打を与えられていないのは事実だ』と、数本の棘をギチギチと一点に纏め一本の太い棘へと形成する。
食べ応えも何もありそうにない骨だらけの獣より、ちゃんとした『肉』を食らいたいのだ。

――ギイイイイイイイィィィッ……!

金属音はまるで鳴き声だ、太い棘を伸ばし、突き刺せはしなくとも兎に角骨の獣を遠くに弾き飛ばそうとする。
隙が出来れば良い、隙さえ出来れば、棘で人間3、4人を串刺しにでもして住処へ持ち帰ってしまえる。


ほんの一瞬、地面に近い棘の隙間から、まるで口の様な大きな穴が覗いて見えた。


「よ、し……動ける……」

棘を引き抜きふらふらと立ち、血が溢れる傷口を右腕で強く握る。
ひび割れた眼鏡の奥から、じっと棘の怪異を睨みつけて。

「……気が散るでしょう、二重の感覚……それじゃあ、全身全霊で足を引っ張りますよ……」
283黒岩 非◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/08(火)21:12:40 ID:iHs [3/6回]
>>279
「まさか、そんな話は僕と無縁さ」

軽く笑ってその場は流す。
だが実際彼は評判を利用して何人かの女子生徒にちょっかいをかけているのでそれもありえない話では無いのだが。

「怪異の方は幸い無傷で倒せたさ、彼女も僕に危害を加えようとした訳じゃ無いみたいだしね…でも危ないだろう?」

うんざりだと言うようにため息をつく。

「…と言うか僕の事知っててくれてたんだね」
284至区◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/08(火)21:41:52 ID:mzZ [3/6回]
>>282
「…なあテツ、気づいたか?なんかアイツを彷彿とさせるよな?」
「ラ○ォス?」
「おう、見た目も煩い金切り声も、何となくな」
「怪異の幾つかはヒトの思念の集合体なんて説も強ち出鱈目でもないかもね」
「まあ、他人の空似って線が濃厚だけど…なあッ!」

伸び迫る針を骨の獣が自身の身体を擦り付ける様にして躱す。
ガリガリと嫌な音と火花さえ散らして獣も棘の怪異へと駆ける。

憶測に過ぎないが口のような隙間が下部に見えた。
であればやはりコレはウニのようなモノに近しい構造をしているやもしれぬ。
怪異に生物の常識を当て嵌めるのは聊か滑稽だが、
人の理解の外にある姿形をした怪異は存在するだけで周囲を圧倒する。
自身らとやりあっている以上、目の前のコレはそこまでの存在ではあるまい。
で、あるなら。

獣は駆けながらその姿を徐々に変貌させていく。
前足は腕に、更には太く分厚い刀の様に。
四足の獣から両腕を骨刀へと変貌させた人型の巨躯へと。

「「おおおおおおおおおおおおおおおッりゃあああああああああッッッ!!!」」

制動をかける意味合いに加え、棘の怪異の真下へと骨刀を滑り込ませる為に。
地面に突き立てた骨刀がコンクリートの地面を削りながら棘の怪異へと迫る。
棘の怪異へと骨刀が到達した瞬間、両腕を思いっきり振り上げる。
宛らフライ返しでオムレツでもひっくり返すかのように。

「やっててよかった趣味、調理!!」
「そこはちゃぶ台返しじゃねえのなッ!!」
285京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/08(火)21:42:22 ID:aC3 [7/9回]
>>283
表情を変えずに「どうだか」と呟いて、後は流されるがまま。
裏の顔を知る故というよりは、隠す気のない興味のなさが露呈しているのだろう。

「ふーん……じゃ、一応こっちからも少し言っとくわ。名前か特徴くらいは分かるんだろ?」

果たしてこの不真面目に近しい態度で、どれだけ真剣に取り組むかは不明であるが。
飄々としているが勤怠だけは怠らない男であるから、存外やるべき事はやり遂げるはずだ。
今更な存在の認知の確認に、顔を向けて思わずといったように片目を瞑る。眠たげ、意外そうな。

「そりゃ知ってるに決まってるだろ。いつもいつも校内の怪異を、俺らが駆けつける前に済ませてくれるんだからよ」

非の自作自演は、どうやら風紀委員からは治安維持行為として認識されているらしく。
仕事を奪われている側だというのに、薄らとシニカルな笑みを浮かべた。

「どうせならウチに入ればいいのによ。そっちは今より自由に色々出来るし、俺らは一人当たりの負担が減る。ウィンウィンじゃん」
286黒岩 非◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/08(火)22:02:58 ID:iHs [4/6回]
>>285
「長い黒髪で眼鏡をかけてて……巨乳」

最後は言いづらかったが一応非視点での最大の特徴なので仕方なく言うことにした。
それ故口調にやや恥ずかしさが滲んでいる。

「え?僕ってそんなに有名人だったの?」

少しわざとらしさを含ませたこの発言は10人聞けば10人ともどこか鼻に着くものだろう。

「残念だけど僕も好きでやってる訳じゃ無いんだ、たまたま近くにいるから毎回怪異を倒してる訳であって」

そんな役職に着けばいずれボロが出ると確信しているので適当な理由をつけて勧誘は断るようにしているのだ。
287岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/08(火)22:10:42 ID:Y20 [4/6回]
>>284

棘が刺さらない、遠くへ追いやれもしない。
鬱陶しい、苛立ちから続けざまに棘を連打しようと、狙いを定めて。

劈く金属音と共に棘が収縮する、叫びの様なそれは、突如として身体に『経験したことの無い激しい痛み』が走ったからだ。

「フー……フー……」

骨の巨人の後方に立つ岸は、傷口に当てていた右手指を、そのまま傷口に突っ込んでいる。
歯を強く食い縛り、荒く息を吐きながら傷の内側を撫でた。

「たまらないでしょう……棘の鎧に覆われて、こういう類の『痛み』は初めての感覚なのでは……?
 ぐ、く……フー……仕事柄、私は何度か経験がありますが……。
 (しかし少し……やり過ぎ……ましたね……全く……)」

気が遠くなる、だが失えば感覚の共有が途切れてしまう。
平静を取り戻せば棘の怪異が更なる脅威に変わるのは明白だ、終わるまでは、気を保っておかなければいけない。

「出来るだけ早く……お願いします……」

棘の怪異が晒した大きな隙、それを突いた骨の巨人の一撃は、狙い通りにその足元を。
否、口元を掬い、ひっくり返す。
ぽっかりと空いた大きな穴の内側には、身体を覆う棘を一回り小さくしたようなものがまるで歯の様に並んでいた。

――ギィィィイイイイイイイイイイイ!!!

自分の窮地にようやく気付いたのだろう。
棘の怪異は再びの抵抗を試みた、口周りの棘を骨の巨人の頭目掛けて鋭く伸ばす。
それさえ凌げば、決着の時はすぐそこに迫っている。
288至区◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/08(火)22:24:37 ID:mzZ [4/6回]
>>287
「無茶するヒトだなあ!?」

岸の行為に驚きを隠せない鐡。
だがアズマは迫る棘に集中していた、当然である。

「ぜってぇ不味いだろその棘、だがよぉ!!」

バキメリと頭部の骨が内側から割れる。
人の顔で言えば耳まで裂けた大口が開かれる。

「怪異を喰う怪異のオレが好き嫌いしちゃあ駄目だよなあッ!」

大口に備えた鮫の如きギザついた連なる歯がガリガリバキリと迫る棘を噛み砕く。
ポテトチップスでも咀嚼するかのようなお手軽さであった。

「んじゃ、そのままパックリ割れてみなあ!!」

怪異を食らう怪異が振り上げる骨刀と化した右腕。
右腕に宿す怪異のみを斬る刀がその能力を遺憾無く発揮せんと棘の怪異へと振り下ろされた。
289岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/08(火)22:42:36 ID:Y20 [5/6回]
>>288

連なる金属音、棘が砕ける、折れていく。
苦し紛れに身を返そうとしても、食らいついた骨の怪物がそれを許さない。

――ギキャァァァァァアアアアァァァァアァアアァァァアアア!!!!

棘を震わせ放つ音波も、事ここに至っては悪足掻きにも満たず。
不細工に刃が並ぶ口中へと骨刀は深々突き刺さり。
ぷつりと、一転鳴り響いていた金属音が止み、そこは何事も無かったかのような静寂に包まれた。

対象の絶命により、感覚の共有が途切れる。


「……どうも」

小さな小さな礼の呟き、傷口に突っ込んでいた指を引き抜いて、岸はそのまま前へと倒れ込んだ。

「病院……お願いします……」
290京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/08(火)22:46:24 ID:aC3 [8/9回]
>>286
「ほーん……へーえ、なるほどねぇ……」

頬杖をついていた指を顎に添えて、何故だかこれまでより格段に楽しげな笑み。
少しだけ身体を寄せて、耳元で小さく囁いた言葉といえば。

「……でかいのが好きなのか?」

下世話だ。ものすごく下世話だ。
男二人、閑散とした場所だからこそ口に出来る内容と言えるのかもしれないが。
微細な恥じらいを揶揄っているのは明白、答えの有無に拘らずニヤけた顔でまた頬杖に戻る。

「んだよ、せっかく楽出来ると思ったのになぁ」
「にしても普通、怪異って狙ってもねえのに頻繁に出くわすモンじゃないんだが。自分から首突っ込んでると思ってたけど、違うのか」

引き下がるのは至極あっさり、特別残念そうでもなく。
何気ない日常会話のそれでしかない声の調子、落胆めいて長く息を吐いた。
291斑鳩 玲◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[] 投稿日:19/10/08(火)22:55:08 ID:D13 [3/3回]
「………………はぁ…」

職員室の自身のデスクにて報告書と睨めっこをしている教師が一人。
それもそのはずここ最近の怪異の出現率があまりに多いのだ、まさに異常といえるほどに。
そして怪異に襲われる生徒も増えている、そのことに関して今日も風紀委員会の顧問である斑鳩は上から色々と言われてしまった。

「私にどうしろと…原因究明と言われても私は怪異の専門家なんかじゃないと言うのに」

昼休憩のチャイムが鳴れば他の教師たちは各々の行動を取る。ひとまず自分も休憩を取ろうと職員室を出て廊下へ。
ネガティブなことというのは重なるもの、そしてそういうことを思っているときには大抵他のネガティブなことも思い出す。

「…………そういえば、この前の合コンもだめだったな…なんなんだ…一体何が悪いんだ…?」

壁にもたれ掛かり以前の敗戦を思い出しまたため息。身内…というかこちらの事情を全員知っていたしこの腕と目が原因ではないはず。だが悩んでも悩んでも敗北の理由が思い浮かばず途方に暮れて。
292至区◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/08(火)22:58:55 ID:mzZ [5/6回]
>>289
「って、最近この展開多くない!?」
「気張れオトコノコ!!」

ずるりと骨と肉の怪異の中から鐡が姿を現す。
その瞬間に怪異は霧のように消え失せ霧消した。

「ちょ、大丈夫…な訳ないなコリャ、ああ、ホント困るなこういうの…」
「いやまあ、厄介事に首突っ込んだんだし、こうなるの自明の理じゃん?」
「…怪異食べたいって僕を連れ回したアズマの我儘が発端なんだけど?」
「ぷひゅー、ぷひゅー」
「今、口は無いでしょうに!馬鹿やってる暇もないし!」

やいのやいのと一つの身体で二倍喧しい鐡。
ぶつくさ言いながら岸を背負って周囲を見回す。

「今更ながら大事件じゃない?コレ…」
「オレが全部喰らってやろうか?綺麗に飛び散った血まで舐めとるのも、やぶさかじゃあないぜ?」
「そういう時ばっか見つかって僕らが危険な怪異として狩られる側になりそうじゃん…」
「ジックリお食事と行きたかったんだがなあ…喰いっぱぐれも多くねえか最近」

影響力のある組織の後ろ盾などない鐡には岸を病院に運ぶ以外の事はできない。
屠った棘の怪異も自然に消えないのであれば岸の様態が心配な今は転がしておくしかない。

「あー…どうにでもなーれだ、僕は出来る事しかしない!」

こうして岸を病院に運ぶ。
さて、病院にはどう言い訳をしたものか…
293岸浅美◆</b></b>cVp8hGVXPE<b>[] 投稿日:19/10/08(火)23:13:54 ID:Y20 [6/6回]
>>292

「ご迷惑をおかけします……。
 ……二重人格か何かでしょうか……賑やかな事で……何より……」

至区に背負われ、薄れていく意識の中で、途切れ途切れに呟いた。
怪異である事に対する抵抗は無い、そういう学生がいる事も十二分に理解しているからだ。

「……ここは……放っておいて構いません……。
 後ほど、係の者が来るかと……」

現場を放置することに不安そうな至区に対し、最後にそれだけを伝え、意識を手放す。
病院で岸が身に付けている名札を見せれば、多少の融通は利くだろう。

何にせよ、目が覚めれば病院の一室だろうか。

//ではこの辺で〆ということで……!
294黒岩 非◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/08(火)23:17:02 ID:iHs [5/6回]
>>290
「……当たり前だ、君はどうなんだ」

数少ない本音である。
不思議と今度は恥じらいは湧かない、何故ならここで気に入られておけば後々疑われる可能性が低くなるのではという考えのもと発したことだからだ。

「僕は普通じゃない、昔から怪異に出くわしやすい体質なんだ、来るのはあっちからって時も多い、勿論自分から行く場合だって無いことも無いんだけど」

真剣な説明だが勿論嘘だ。
怪異の方からやってくるというのはただ不幸体質という要素があるほうがより自分がヒロイックに映るかもという考えのもと作った設定に過ぎない。

295 : 至区◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/08(火)23:31:39 ID:mzZ [6/6回]
>>293
「…身バレしてないかな」
「顔は見られてねえから大丈夫だろ」

どうにも人付き合いに躊躇する気がある鐡。
始めから怪異状態になっていたのも其れを懸念してだった。
岸が意識を手放した直後にそんなやり取りをしながら病院へと。
よもや病院が岸を受け入れる上で融通が利くとは思ってもいなかった。

「あの人、怪異関係の組織の人だったみたい」
「いやそりゃそうだろ、え、気づいてなかったのか?」

そもそも名を売ろうとかそういう気はなかった鐡。
学生はあくまで友人の我儘に付き合っただけに過ぎない。

「最近怪異騒ぎ多くない?颯爽と現れたイケメンが瞬時に解決って話もよく聞くけど」
「ナマで見たことねえんだよな、誰かさんボッチスキーだから」
「そーいや、風紀の先輩にも言われたなあ……そろそろ部活も決めないとだし」
「内申か」
「流石に万年帰宅部はねえ?怪異狩りのエキスパートって訳でもないし……大学出とかないと就職とかさあ」

地位とか名誉とかより明日の平穏が欲しい鐡。
表向きの平穏を掴むため、学生の本分は蔑ろにできないのであった…

//お疲れさまでしたー
296京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/08(火)23:45:35 ID:aC3 [9/9回]
>>294
「バッカお前、大事なのは大きさじゃなくて柔らかさだろ」
「欲を言えばだいたいこれくらいの……」

言葉ではなく、手でわし掴む仕草で表現しようとするあたり、そこはかとなく生々しい。
大きすぎず、小さすぎず。第三者からすれば途轍もなくどうでもいい主義主張なのだが。
俗な笑みはしかし、自称する体質を聞けばすぐになりを潜めることとなる。

「出くわしやすい、ね……そいつは難儀なこって」

言葉だけは境遇に寄り添うかのよう、だというのに観察する面持ちに情はほんの僅か。
どこか一歩引いた、客観的な視線。声色は雰囲気に流されない他人事そのもの。
単純に心を揺り動かす事すら、面倒がっているともまた異なる泰然とした居住まい。
しかし次に口を開く頃には、物見の気配は雲散して瞬く間に先程までの気怠そうな眼に。

「……だったら、尚更自分だけで無理に相手しない事だな。ヤバくなったら素直にウチに頼っとけ」
「俺は三年の京扇(かなどめおうぎ)。面倒だから、声かけるなら俺以外の風紀委員にしてな」
297黒岩 非◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/08(火)23:59:43 ID:iHs [6/6回]
>>296
「ああ、我ながら厄介な体質さ…」
(コイツ他人に興味がないのか?)

どこか悲しげに目線を落とすとまたすぐ向き直って一瞬だけだが疑惑の目を向ける。

「お気遣いありがとう、もしキツくなったら頼ることにするよ」
(俺が全部やってんのに誰が頼むかスケベ野郎が…)

先輩だと初めて知ったがいきなり口調や態度を変えるのも少し恥ずかしい、なのであえてその部分には触れないでおこう。
298京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/09(水)00:15:48 ID:jDC [1/4回]
>>297
その返事に小さく笑声を喉の奥で鳴らし、こみ上げた欠伸を噛み殺す。
ずれ落ちそうになった眼鏡を指で戻しながら、のんびりとした動きで腰を上げた。

「ま、そういう訳だ。怪異と戯れるのはいいけど、大怪我したくなきゃほどほどにな」
「んじゃ、俺はどっかで寝直すから。仕事だけは増やすんじゃねえぞ」

秋口の風は冷たい。今更になって、外の昼寝には相応しくない気候だとしみじみ思う。
ひらと手を振り、背を向けて校舎内の方へ。心なしか、片足を庇っているようであった。
言い残したのはある種職務怠慢とも言える宣言であったが、この負傷が放課後に正式な余暇を生んだ要因なのだ。

屋上から去って、何処かで惰眠を貪る場所を確保してから。
誰に言うでもない声が、彼の鼓膜だけを揺さぶった。

「――正直、そういう体質って眉唾物だと思うんだけどなぁ」

//それではこちらからはこれで〆になります!
//お付き合いありがとうございましたっ
299朝明陽一◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/09(水)00:17:46 ID:vrE [1/12回]
>>291

「ちーっす。溜息ばっかしてっとシワ増えるっすよ。」

廊下の前方より現れる、緩んだ茶髪の男子生徒。背後には謎の、棒状の何かを背負っている。
手には揚げたてのドーナッツ。学食故に凝った調理話されてないが、しかし湯気とともに上る飾り気のない香りが寧ろ胃液を誘う。

「丁度センセ探してたんすよ。これ書いてきたんで。」

そう言って手渡す紙は報告書。先日襲われた怪異に関する情報を書き綴ったものである。
発見時にそれなりの怪我を負っていたものだから、詳しい情報は後日報告書と言う形で提出することになっていた。
といっても実にこの風貌らしい文章で書かれた報告書からは、それが非常に強い害意を持つゴーストの亜種、程度しか伝わらないだろうが。
自身は怪異の専門家ではないと言った直後にこの報告書、少々皮肉なタイミングではあるが。

//まだよければっ
300斑鳩 玲◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[] 投稿日:19/10/09(水)00:37:20 ID:Hce [1/6回]
>>299

「ッ……」

こんな時にそんなことを言われてしまえば気に触るのは当然、余計にシワを増やす原因がまたできてしまった。
だがここで八つ当たりをしても意味がないし大人げもない。だからここはぐっと我慢して。

「……こちらで処理しておく」

報告書を受け取り、少し目を通すが内容は斑鳩から見ればただのゴーストの亜種のようなものが出たというもの。攻撃性のゴーストの報告はもう何度も受けているしその亜種が出てきたところで今はさして重要度はない。
……という判断はきっと彼女が未だ怪異という存在に対して認識が甘いからなのだろう。

「そういえばその背負っているものはなんだ?言っておくが不要物は没収対象だ、学校に許可を取っていなければ一度こちらで預かることになるぞ」

ふと気になったのは彼が背負っている棒状の何か。
最近の生徒の間ではあぁいうものが何か流行っているのだろうか、そこらへんは不明瞭だが不要物の持ち込みは取締り対象、風紀委員会の顧問である以上こういうところでしっかりと仕事をしなければ。

//大丈夫ですよ!よろしくお願いします!
301 : 黒岩 非◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/09(水)00:46:10 ID:2ha [1/1回]
>>298
「はいはい」

「……」

「…」

彼の中にあった風紀委員のイメージは偉そうに上から物を言い口煩いと言った感じだったのだがさっきの男はどうだ、口煩いどころかこちらに興味がないとしか思えない態度と職務を面倒臭がるような明らかに風紀委員とは思えない言動、どれもこれも非のイメージを崩すのには十分過ぎた。

「なんだよアイツ、じゃあなんで風紀委員なんてやってんだよ」

1人呟き既に緩くなっていたピーチティーを飲み干すとそれを投げ下に落とす。

「あーあ、色々言ってやろうと思ったのに」

つまらなそうに肩を落とすとそのまま眠りにつく。

//ロールありがとうございました!
302朝明陽一◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/09(水)01:00:14 ID:vrE [2/12回]
>>300

「センセ、どったの?
 めちゃくちゃ機嫌悪いっすけど……ハラヘリな感じ?」

微かにできた眉間のしわ、その原因がまさか自分だとも思わずに。
差し出すドーナツが一つ。まだまだ揚げたてである。

「あーこいつね……俺も渡せるならセンセに渡してぇんだけど……」

どう説明するか悩みながら、要点を得ない説明であったが纏めればこういう訳だ。
報告書にある怪異の所持していたものであり、どういう訳か彼から離れない。
彼が所持する以外に管理する方法もないため、一応彼に持たせているらしいと。

「ってわけで、ま、許可ってかまあいっちょ大丈夫って事になってんで。多分。
 センセ気ぃ張り過ぎじゃね?昼休みなんだしセンセだって休んでいいっしょ。」

//すいません気づくの遅れました。よろしくお願いします
303斑鳩 玲◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[] 投稿日:19/10/09(水)01:21:52 ID:Hce [2/6回]
>>302

「……いや、なんでもない…気にするな…それに私にはこれがある」

差し出されたドーナツを拒否すれば取り出すのはなんと軍用レーション。普段からこれを昼食にしているというのだから変わっているという他ない。
こういうところが恐らく恋人ができない理由なのだろうが彼女がそれに気づくことができるのは当分先だろう。

「ふむ…そういうことならばまぁ、良いだろう。ただし後で正式な届け出は出しておくように」

怪異の所持物を人間が持っているというのは恐らく珍しいケースではある。あれが何かしら呪われたりしているものだったとしてもきっとこの学園にとっては良いサンプルなのだろう。

「大丈夫だ、これくらいで倒れるほど柔な鍛え方はしていない。少し休憩を取った後は校内の見回りをしなければならないからな」
「お前こそ、その持っているものはまだ謎が多い。何か身体に不調があればすぐに報告しろ、何かあった後では遅いぞ」

軍人時代に鍛えた身体は伊達ではない、多少の心労など気にかけている暇はない。
仕事第一、これは絶対だ。
304朝明陽一◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/09(水)01:36:57 ID:vrE [3/12回]

>>303

「……うめぇモン食わねぇとハートに栄養行かないべ?」

味気ない色の味気ない形の味気ない塊。実はグルメな彼には、それを食べモノだととらえることが難しくって。

ちっちっちっと指を振り、ため息を一つ付いた。わかってないなぁ、なんて言いたげな顔。

「俺の事はモーマンタイっすよ。それよりセンセよセンセ。
 体よりハート、このままじゃシワ癖になっちまうって。」

腕を組みながら唸って考え事。さてどうしよう、こんな彼でも、彼女はきっとちょっとの言葉じゃ聞いてくれない。
多少強引な、或いは納得のいく手段を提示しなければならない。

「……わった。見回り手伝うっす俺。
 まず食堂から行きましょ食堂から。」

なんて提案
305斑鳩 玲◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[] 投稿日:19/10/09(水)01:55:27 ID:Hce [3/6回]
>>304

「いついかなる時も常在戦場、これはその表れだ」

だからと言ってレーションを日頃の主食にするのは些か栄養バランスの偏りを否めない。
ただ食べられればそれでいいという彼女自身の食に対する意識が低いためにこれで満足をしてしまうのだろう。

「シワの話題を出すな、私はまだまだ平気だ」

ギロリと睨んで釘を刺す。実際その手の話題は大方の女性には禁句だ、そういう思考回路はまだ彼女にはあるらしい。

「なに?…………まぁ、いいだろう、ただなぜ食堂からだ……?」

生徒が自主的に見回りを手伝う…というのはなかなかないこと。それにある程度の自主性は大事と聞くもので彼の同伴を許可することに。
そしてなぜ食堂なのかは理解はしていないが仕方なしと言うように食堂へと歩みを進めていくことだろう。
306朝明陽一◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/09(水)02:16:06 ID:vrE [4/12回]
>>305
常在戦場、この場所じゃまるっきりおかしい言葉じゃないんだろう。
だとしても、戦場だからこそ食わねばならない。だから。

「なぜって勿論……あ、おばちゃん厨房借りっから!」

食堂に付けば彼は迷わず厨房へ、慣れた手つきで髪を調理帽にしまい、食堂のおばちゃんも慣れた様子ではいよとだけ。

「マジ俺顔パスゥ~。
 俺こっち見回りしてっから、センセは外見ててくれよ。
 ツッパリ野郎共が食堂前ツッパってたりすっからさ。」

実際食堂前は不良が溜まり易い場所で、一見筋は通っている。
まあ当然彼が厨房に入る意味も無い訳で、理屈なんてない。おばちゃんは彼の意図を察したようで、くすくすと笑っていたが。

厨房の奥に引っ込んで、その間は呼びかけてもまだ見回り中だからの一点張りで出てこない。
やっと出てきた彼の手には、

「俺ちゃん食べ物にはマジ厳しいっち、食べ物捨てるとかマジ許せんから。
 ってわけでこいつが見回りの成果!!余り物をかき集めて作ってみました特性デザート!!」

プレートに乗ったクリームトースト。飴色に焼けたトーストからは香ばしい煙が立ち上り、とろけるクリームと混じって甘露。
クリームは余っていた豆腐を使用したヘルシー仕様で女性に優しい。しかし濃厚な甘みがその中に。
意外な料理の腕を発揮した特性デザートの出来は、実際かなりのものである。

「いやマジセンセもそう思うっしょ。センジョーだったらそれこそ食べ物大事っしょ。」

なんて言って、デザートを押し付けるのだ。
307斑鳩 玲◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[] 投稿日:19/10/09(水)02:36:40 ID:Hce [4/6回]
>>306

「…………なんなんだ、まったく…」

彼女には彼の意図が全く分からず途方に暮れるばかり。だが仕事はしっかり果たさねばと周囲の見回りは怠らない。
だが今日の食堂は普段よりも人が少ない。それもそのはず"彼女"が食堂で見回りをしているとなればそれも当然の流れだろう。

「何のつもりだ?」

渡されたのは何やら彼の手作りらしい料理。甘い匂いが鼻腔を擽り、食に関心がない彼女でもこれが美味しいものだというのは分かる。
だが今は見回りという勤務中、そんな中でこれを食べるわけには……

「…………今日だけだぞ」

だが生徒がせっかく作ってくれたもの、それを無碍にするのもいかがなものか。
後ろめたさを感じながらも席につきゆっくりと口に運んで。

「――――美味いな…これを本当に朝明が作ったのか?」

まろやかな口触り、甘みが広がりつつも決してくどくはない絶妙なバランス。どれを取っても文句のつけようがないものだ。
そしてそのまま口に運ぶ手は止まらずあっという間に平らげてしまって。

//すいません、そろそろ眠気が……
//続きは明日からでも大丈夫でしょうか…!
308 : 朝明陽一◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/09(水)02:37:18 ID:vrE [5/12回]
>>307
//了解しました。いったんお疲れ様ですー!
309朝明陽一◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/09(水)02:52:40 ID:vrE [6/12回]
>>307

「モチのロンの勿論って奴ゥ!
 この辺の飯屋は制覇しちまったし、んじゃ自分でも作りたくなるっしょ!」

料理するようになった経緯は本当に言葉の通り。
いつの間にやら慣れ慣れしく向かいの席に座って、満足げに彼女の表情を見つめていた。

「やっぱウマいもん食った方がテンアゲっしょ!
 マジイイ顔。すっげイイ顔してっし今。」

彼女の表情は、きっと決して大きく分かりやすく変わるわけじゃないけど。
変化はわずか、だとしても疲れた顔よりずっといい。

「仕事人ッ、って感じでカッコいーけど、どうせ食わなきゃいけねんだし。
 今みたいに平和な時ぐらいウマいもん食っちまった方がお得だって絶対。
 ここの蕎麦、おっちゃんの手打ちでマジヤベェし、マジ食った方がイイってマジで。」

//それではお好きな時に返信していただければ!
310斑鳩 玲◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[] 投稿日:19/10/09(水)18:24:36 ID:Hce [5/6回]
>>>309

「…………いかんな、生徒に心配されるようでは…」

流石にここまでくれば彼女も察することができる。仕事中では確かにこれほど上等なものはあまり食べていない。
彼の言うことはもっともなのだろう、食べる時に食べておかなければいざと言うときに備えられない。

「そうだな……なら、一週間に一度はここで食べることにしよう」

それは彼女なりの精一杯の譲歩なのだろう。未だ軍人としての生き方が抜けていないからかまるで不器用という他にない。

「何か困ったことがあれば風紀委員に相談すると良い。お前たちは怪異と戦う為に集められたとはいえ、まだ子供だ。無理だけはしてくれるな」

//返信置いておきます…!
311朝明陽一◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/09(水)19:30:19 ID:vrE [7/12回]
>>310

「いんじゃね?。ちなおっちゃんの蕎麦は金曜日だけだから。」

食堂の店主の趣味により、金曜日には手打の蕎麦が販売されるが、それは非常に競争が激しい。
何せ手打ちであり、出汁にも手間をかける物だから出せるのは数十杯。
それを食うために能力を使用するものまで現れた事例もある。そんな意味でも週に一度はここを訪れるべきかもしれない。

「俺は大丈夫っての。怪異と会ったらまず逃げる!出来るだけ会わない!
 見えるだけで戦える力はねーから。無理はしねぇって。」

とは言いつつ、そうしなかったから負った傷が胸にあるのだけど。

さて彼女がまた見回りに動き出すのなら、言った通り彼も見回りに付き合うだろう。
目に入った売店にすぐに惹かれて行くのが困りものだが、きっと思った以上に仕事ぶりはしっかりしている。

//早速ですが〆の流れでしょうか?
312 : 斑鳩 玲◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[] 投稿日:19/10/09(水)19:46:59 ID:Hce [6/6回]
>>311

「ではここを訪れるのは金曜日だな」

週一の楽しみができたと喜ぶべきか。少なくともまともな食事を口にする機会が増えたのだから食事の偏りが少しは改善されて。
それでもまだ週一だと言うのだからまだまだ遠いが。

「それで良い、自分にできることをするべきで無理などするべきじゃない。できることからしていけばいい」

そう言ってそれを食べ終えたのならまた見回りへと戻る。生徒と共に見回りというのは新鮮なものだったがいかんせん寄り道をすぐにしたがるのが困りものだが仕事自体は良くしてくれた。
そうして昼休憩が終われば礼を言って別れて、また自分の仕事へと戻っていくことだろう。

//そうですね、こちらはこれで〆となります
ロールありがとうございました!!
313至区鐡◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/09(水)20:17:59 ID:Hs5 [1/6回]
放課後、学内廊下にて。

「で、部活を決めようと思うんだ」
「今更感が凄いな」
「なるべく浅い関係性で済む部活がいいんだけどなあ」
「テツは部活を何だと思ってんだ?」

周囲に誰もいなかろうと相変わらずの二重奏な高校二年は掲示板を眺めていた。
色々な部活動の勧誘ポスターが貼られているのだが、勧誘が盛んな時期はとうに過ぎている。

「…オカルト研究部」
「いやオレ等がオカルトだかんな?」

怪異と関わるのは好きであるからして心惹かれるものがある。
益々人との関わりは遠のきそうであるが…
兎も角、ほげーと掲示板を眺め時間は過ぎる。

//待ちです
314入間罅来◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/09(水)22:09:16 ID:vrE [8/12回]
>>313

「合唱部でーす!よろしくお願いしまーす!」

廊下の向こうから、手書きのチラシを配って歩く声。
眼鏡とおさげ、化粧っ気のない、要ってしまえば地味な顔立ちで。体つきもごく普通、そんな少女。
要は部活の勧誘らしい。時期が時期だけに、見向きもされていないのだが。

「……ねぇ、もしかして。部活探してる?」

そんな少女が、掲示板を眺める少年を見つければ当然こうなる。
チラシを差し出しながら、期待に満ちた声をかけた
315壬生瀬 和歌◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/09(水)22:16:00 ID:jDC [2/4回]
放課後の中庭はちらほらと人が通るが、昼休みに比べればその数はずっと少ない。
時折人の影にかき乱される木陰の下で寝そべっているのは、片翼の白猫であった。
翡翠の瞳で一点を見つめるそれは学園によく現れる、無害で知られる怪異の一種。

「…………」

その視線の先、じっと見つめ合うのはすぐ側にしゃがんでいる少女。
膝で檸檬色のテディベアを抱え、おそるおそる白猫へと手を伸ばしては。
少し身動ぎをされただけでびくりと腕を引っ込める度に、黒から藤色へと流れる髪がさらさら踊る。

「……ぅ……」

どう見たって触りたくても触れない動作を繰り返して、かれこれ五分近くが経つだろうか。
物悲しげに眉尻が下がる。にゃお、と呑気な鳴き声が木霊した。
316 : 至区鐡◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/09(水)22:17:53 ID:Hs5 [2/6回]
>>314
「えっ!いや、その……ええと」

ほげーが何時の間にかボケーになっていた鐡。
つまりは上の空であった訳で。
急に声をかけられた形となりしどろもどろ。
加えて内心こう思っていた。

(合唱部?ユニゾンしたりするアレ?お互いの波長合わせたり?)
(…)
(………)
(いや無理無理無理無理!?)

完全にテンパっている。
人に対する苦手意識が行き過ぎたコミュ障。
怪異相手なら全く物怖じしないのだが…心のありようとは奇怪である。

「おう、探してる」
「!?」

鐡によく似た声が鐡の身体から発せられる。
何の事はない、アズマが鐡を語っただけだ。
だが知らない人からすれば鐡が答えたように聞こえるのは間違いない。
317入間罅来◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/09(水)22:27:39 ID:vrE [9/12回]

「―――よかったぁ~!
 こんな時期だから、誰にも見向きされないかと思ったわ……」

ぱっと明るくなる表情。怪異の存在が身近とは言え、共生関係なんて想像もつかない。
その声を承諾と取ったのか、半ば押し付け気味にチラシ(手書き)を手渡した。

「友達と二人で始めようと思ったんだけど、二人だけじゃ相手してくれないの。
 ね、良かったら、名前を置いてくれるだけでいいの!お願い!」

両手を合わせて軽く頭を下げる。お願いのポーズ。
318至区鐡◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/09(水)22:38:15 ID:Hs5 [3/6回]
>>317
(アズマああああああ!)
(いいじゃねえか、ほれ、目の前の子も名前置くだけで良いって言ってるし?)
(部活探してる目的ぃっ!!)
(内申だろ?…浅い付き合いで評価得られる訳ねーだろ馬ー鹿ッ!)
(ぐぬぬ…正論だけどもー!)

「…ええと」

脳内で正論に叩きのめされ、いよいよ逃げ場が失われていく。
深くそして重く考え過ぎなのは間違いないのだが…

「その、うん、分かった」

関わり合いは避けたい反面、目の前で困っている人を無視出来るほどの図太さはなく。
所謂、流され易い良い人な鐡。ノーと言えない日本人とも言う。
これも最終的には大学合格への大事な一歩である。
とりあえず手段として何も間違っていないと変に自身に言い聞かせる鐡である。

「で、具体的にはこれからどうすれば…?」
319八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/09(水)22:40:58 ID:gU6 [1/2回]
>>315

その少女が歩みを進めれば、すれ違う教師学生は少なからず忌避の目を向ける。
嫌われ者。厄介者。そういう者はいつどの場所でも存在し、特にこのような街であればそれは際立つ。
腫物を見るような、それとも────怪異でも見るような。いやいや、この街では怪異はよほど受け容れられいる存在。
ならば結局は怪異ならざる人であるのだと、くつくつと笑いながらその少女は中庭へと足を踏み入れたのであった。


「────おや、先客」

銀の髪が風に触れてふわりと動く。少女が眼鏡ごしに見つめるのは、猫に触れ合おうとして触れ合えない一人の少女。
然し自分は嫌われ者、好き好んで自分から誰かに話しかけるなんて気が向かない限りはしないのだから。
小さく欠伸を零しながら、校舎の壁に背中を預けて他人の距離感を保ったまま、猫に触れようとして触れられない少女を眺めるのだった。

────そして嫌われものな彼女の手の中にあるものは猫缶。
何故かとは言うまでもなく。白猫の視線は明確に嫌われ者へと────より正確にはその腕の中の缶詰へと。
日頃の成果である。怪異を餌付けなんて、きっとこの街だからこその珍光景。さてさて、そんな乱入者に彼女はどうするか。
320入間罅来◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/09(水)22:48:09 ID:vrE [10/12回]

>>318

「具体的に……ね。うん。
 とりあえず、人集めたら誰か顧問の先生付いてくれるかな、って。」

具体的な計画などはなく、さらに言えば具体的な手続きまでよくわかっていない。
そもそも取り合われないのはただ人が足りないからだと思った、それだけなのである。

「だから、そうね……名前、教えて貰えるかしら。
 とにかくこれだけの人数が合唱部を求めるってわかれば、出来るはずなの!」

驚異的な計画性のなさではある。

「……ちなみに、歌は得意?」

更には名前を置く以上のことまで求めて。
321至区鐡◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/09(水)22:57:42 ID:Hs5 [4/6回]
>>320
「部活として認められるのに必要な人数って何人だっけ…」

ふわっとした計画に一抹の不安を抱かずにはいられない。
頭数さえ揃えば部活としては設立できるだろう。
実際の活動人数や個々のヤる気をいちいち精査するような面倒な事は無い筈だ。

「あー……至区、鐡です」

覚悟を決めて、だけどおっかなびっくり自分の名を告げる。
とりあえずこれで解放されるだろうしサッサと家に帰ろう、そう思った矢先に。

「歌?…任せてくれていいぜ?」
「~~~~~!!!」

人目さえなければ此処で自らの頭を流血するまで壁に打ち付けたい衝動に駆られる鐡。

(なんなの?なんなのなの!?)
(ハッハッハ、一人カラオケで培った歌声をいよいよ披露だな!)
(今日のアズマ余計な事しかしないっ!!)

これはもう崖っぷちである。鐡の心情としては、だが。
322入間罅来◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/09(水)23:04:23 ID:vrE [11/12回]
>>321

「至区さんね。私は入間罅来って言うの。
 これから同じ部員として、よろしく頼むわね。」

既に持たれてしまった仲間意識。無意識に踏んでいく地雷原。
差し出す手は握手の要求。近めの距離感、きっと彼が一番苦手なタイプ。

「とっても自信があるのね……安心したわ。
 私、歌はあまり得意じゃないから。
 顧問が決まるまでは貴方に教えて貰う事になるかもっ。」

名前だけから部員、部員から部員兼顧問、なんて、どんどん役割が広がっていっている。

「良かったら、貴方の歌を聞かせて貰えないかしら。
 勿論カラオケ代は出すわ!」

なんて、地獄への切符を差し出した。
323壬生瀬 和歌◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/09(水)23:06:38 ID:jDC [3/4回]
>>319
コミュニケーション能力の不全は、他者からの視線の鈍感に繋がる。
レンズの向こうから見られているとは夢にも思わず、毛皮との接触に踏み切れない様子を晒し続けてしばらく。
羽を畳む白猫が首を擡げて、同時にまた日和って手を引き戻して。

「…………?」

翡翠の眼差しが始めて他所に向いたものだから、少女も思わずつられてその先を目で追う。
辿り着くのは白猫と同じ猫缶ではない。その持ち主、静観に徹していた観察者。

「ひあっ……!……あ、ぅ……」

蚊の鳴くような、耳を澄ませなければ聞こえない程にか細い悲鳴。
ぺたと尻もちをついて、愛撫への挑戦も忘れてテディベアを胸に抱きしめる。
咄嗟に言葉が出てこないのか、何か言いたげに口をぱくぱくさせるものの、それが声となることはなく。
木漏れ日を落とす木の幹に背中を押し付けて、仄かに目に涙を溜めるばかり。
一方猫はといえば、その手にある飯を早く寄越せと言いたげに鳴いて。ぱたんと尻尾を一度大きく振った。
324至区鐡◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/09(水)23:16:49 ID:Hs5 [5/6回]
>>322
(…)
(ありゃ?テツ?おーいテツく~ん……やっべ、やり過ぎたか?)

入間罅来。
まさに至区鐡が一番警戒しなければいけないタイプの人間であった。
物怖じしない積極性は光だ。間違いなく色々なものを惹き付ける。
日陰を住みかとする鐡には少々刺激が強い。
精神の許容力が限界を迎え、無になってしまった鐡。
本来であれば気絶、と言うやつなのだが。

鐡の手は入間の差し出された手をゆっくり、しかし確りと力強く握る。

(…おろ?)
(…)

握手を交わし、コクリ、と大きく頷く鐡…の身体。
気絶した事で身体の支配権を失ってしまった鐡の代わりにその身体を操るのはアズマではなく。
アズマに劣らぬ力量を持つ怪異のみを斬る怪異、トツカであった。

神の視点で見れば一つの身体の支配権があちこちに移り変わる目まぐるしい展開だが、
まあ、事情を知らない人から見れば少しの違和感を感じる程度のやりとりだ。
当然そうなるようにトツカが注意をはらったからである。アズマではお調子者だから無理だ。
325入間罅来◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/09(水)23:27:05 ID:vrE [12/12回]
>>324

「……?
 よ、よろしくね至区さん。」

実際の変化があるわけではない。だがまるっきり中身が入れ替われば当然違和感はある。
だとして、それは結局気のせいに感じる程度のもの。何も言わず、挨拶を済ませて。

歩き出す先は、学園都市の中でも娯楽施設が集まる地区。
カラオケゲーセンボウリングetc、彼には見慣れない光景かもしれない。

「……実は、私誰かとカラオケ行くの初めてなのよね。
 だから、合唱部を作ろうとしてる癖に人前で歌ったこともないの。
 至区さんは慣れてるのかしら。」

前を見て、顔を合わせずこぼす言葉。

「だから、今日は実は私の練習でもあるの。
 付き合ってくれてありがとうね。」

カラオケに近づくたびに動きは少しぎこちなく、歩みは小さく、実は彼女も緊張しているのだ。
拒否しないのであれば店舗に入り、受付を済ませるだろう。少年の中の怪異はどう反応するのだろうか。
326八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/09(水)23:29:21 ID:gU6 [2/2回]
>>323

「なんです。まるで、お化けでも見てしまったみたいに────そこの野良猫の方が、よっぽどお化けでしょうに」

それとも、無害な怪異と有害な人間ならば前者の方がマシだろうか、きっとそうだろう。
涙目で引き攣る彼女とは対照的に、腕を組んでくつくつと笑みを零す嫌われ者。そういった所作の一つ一つが嫌われ者を嫌う相手を増やしていくのだ。
浮世離れした銀の髪も、近寄り難い雰囲気も、底の知れない言動も、全てが絶妙な怪しさを醸し出す演出になる────悪い意味での有名人、八雲はんなである。

そして嫌われものは悠然と歩みを進める。怯える少女をまるで追い詰めるかのように。
一歩、一歩、歩みを進める度に大気の温度が下がっていくような、湿度が上がっていくような、空気を侵食するかのように。
怪異のようで怪異でない、けれどもそれよりタチの悪い人間である八雲はんなは、すぐに彼女の目の前にまで辿り着いて、その手をぐい伸ばして────────


「よ~しよし。相変わらず太々しいドラ猫ですね。怪異の癖に
 ご飯が欲しいですか?ならばもっと喉を鳴らすことですね怪異の癖に!!!!!」


────────白猫の喉元をぐいぐいとナデナデして、ゴロゴロ鳴らさせて遊び始めた。
猫の方もそれなりにリラックして喉を鳴らしている。そうこれは餌やりもとい餌付けの前に毎回行われる儀式的な通過儀礼なのである。
そんな光景を目の当たりにして彼女がどう思うかは彼女次第であるが、きっと途轍もなく困惑することだけは確かなのだろう。




327至区鐡◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/09(水)23:46:57 ID:Hs5 [6/6回]
>>325
(……ん?此処何処!?)
(あ……オカエリー)
(…あーずーまあああああ!)
(悪かったってぇー!でも悪気はなかったんだぜ?いやマジで!!)
(あーもー!トツカはトツカで何当然のように女子と歩いてんの?!)

幸か不幸か割と早く無から有へと返り咲く鐡。
アズマとの馬鹿なやり取りの最中に入間の独白を目の当たりにする。

「…別に何てことない。
 友達に付き合うのに難しい理由は要らないし、
 何なら緊張する要因なんて欠片も見当たらない。」

果たしてそれは誰の言葉であったか、等とぼかす意味もないし、そもそもぼかせるのか。

人付き合いは苦手だ、自身の正体を知られ拒絶された時の痛みは何時までも付きまとう。
しかし厄介な事にそれで人を拒絶するかと言えばそういった立ち位置に心は動かない。
何時だって自分のやれる事をやる。
当然、差し伸べられる手があるのなら差し伸べるのだ。
そこに迷いはないし、逆にそうしないと非常に気分が悪い。
ただその結果付きまとう人間関係も又、心を苛むのだが…厄介な性分だとは思っている。

「友人の前で歌うのに恥ずかしがってちゃ合唱コンクールで入賞も遠い。
 せっかくの部活なんだから半端にやるのは面白味がない。ガンガン練習しよう」

あくまで内申の為である。
それ以外の理由などない。
ああ、なんて完璧な理論武装。
一分の隙もないだろう?

(ガッバガバだな)
(シャラップッ!!)
328壬生瀬 和歌◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/09(水)23:57:50 ID:jDC [4/4回]
>>326
大前提として、壬生瀬和歌は人との会話に際して大きなハンディキャップを持つ。
それは彼女に対人への忌避を齎し、自然コミュニケーションの経験値を稼ぐ機会もまた、人より著しく減る事となる。
だからこのような突発的な事態において、咄嗟に言葉を紡げるはずもないのだ。

「や……っ……ぐすっ……」

追い詰められてすっかり縮こまる様はまさに小さな獲物、今にも毒牙に絡め取られてしまいそうな。
ぬいぐるみを抱く腕に一層の力が入る。半ば恐慌状態なのだろう、泣き出してしまってもおかしくない程に肩を震わせて。
近づく手、その行く末を見るのを恐れてぎゅうと強く目を瞑り。

「っ――――……?」

いつまで経っても何も起こらず、それどころか全く別の何かに注目が向いているようであったから。
おっかなびっくり瞼を持ち上げて、そこにあった光景に呆然と幾度かの瞬き。

「……ねえフラメル。猫さんって、あんなに簡単に触れるんだね」
「それとも……ご飯をあげないと、触らせてくれないのかな」

幾分かの落ち着きを取り戻したのか、語る言葉を腕の中のぬいぐるみに向けるのはまるで幼子がするような。
しかし伺うような双眸はしっかりとはんなを捉えている、どうやらこれが対話のつもりらしく。
どこかちぐはぐな言動であったが、それこそが彼女に出来る精一杯の円滑な会話の方法なのだ。
329入間罅来◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/10(木)00:00:03 ID:FjI [1/4回]
>>327
語られる言葉と、頼もしい提案と。実を言えば弱弱しい印象を抱いていたのだけど。

「……頼もしいのね。
 それじゃあ、甘えさせてもらおうかしら。」

くるくる回る印象の果てに、初見よりもずっと頼もしい男の子がいた。
それは実のところ強がっただけの理論武装だとしても、不安を抱えた少女の心にはあまりにも心強い。

受付を済ませて個室の中へ。別に、カラオケそのものは初めてじゃないのに、誰かと来ると妙に緊張する。

「……熱がこもってて熱いのよね、個室って。」

顔は赤くて、体も熱くて。口にしたのは緊張の言い訳。
ブレザーを脱いでシャツをあらわに、着やせして見えるのか、起伏は決して小さくない。

「あの、先に一曲お願いしても?……
 手本を見せて欲しいのよ。」

おずおずと差し出すデンモク。
330至区鐡◆</b></b>3FuPA2YG2U<b>[] 投稿日:19/10/10(木)00:10:51 ID:UJR [1/4回]
>>329
「いや別に頼もしくは…え、熱い?……あー…そうかもね」

健全なる男子高校生、至区鐡は入間の起伏に気づいてしまった。
気づいてしまったから意識してしまって必要以上に視線があらぬ方向に向く。
何故かこういう時に限ってお調子者は気配すら消し去る。
いや、潜んでるよな?知らないうちに出て行ってないよな?疑いは晴れない。

「手本、ねえ…あー……アニソンでも引かない?」

溜まったストレスを魂込めてアニソンを歌い吐き出す。
お気に入りはキング○イナー・オーバー!

慣れた手つきで曲を選択。

「序に何か注文する?」

もうどうにでもなーれ、と腹を括ってしまえば何時も通り。
目の前の女の子は怪異です、位の自己洗脳も行ける気がしてきた。
いやはや入間に対しては失礼極まりない対処かもだが。
331八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/10(木)00:21:16 ID:Bf0 [1/4回]
>>328

八雲はんなという女子生徒は明々白々なまでに嫌われ者である。
それは外的要因と内的要因が噛み合った結果の産物であるが、そんな奇人変人のコミュニケーション方法なんてまともである筈がない。
だからこそ八雲はんなが語らうのであれば、その形容は不自然で歪なくらいが適切なのだ。その方が彼女だって自然体でいられるのだから。
ちぐはくな会話であったとしても、会話の意図があるのであれば、解釈はどうであれ八雲はんなはそれを汲み取る。そして勝手に言の葉を紡ぐ。
言の葉────彼女にとってそれは通常以上に意味のある概念であるからして。


「猫というのは実に気分屋です。気分屋に気を遣うなんてご足労────無駄足だと思いませんか?」

「それに所詮、尻尾の別れてない猫が怒ったところで、引っ掻かれるくらいでしょう。ほらこんな風に────あ痛いです!?」

がぶり。
喉を集中的に弄くり回していたせいで、いい加減白猫も嫌気が指してしまったらしい。
甘噛み────というには痛みが鋭いが、それでも流血沙汰には至ってない辺り加減の分かる利口な野良猫であった。
そうしていればいつかは餌を貰えると理解しているからでもある。猫なんて怪異だろうがそうでなかろうが、本質的に自分勝手が過ぎる生き物。
だから遠慮なんてしなければいいのだ。拒絶されたらそれでお終いだし、機嫌が良ければ何時迄も続く────どうせ次の日には覚えていないのだから。

白猫はのそのそと数歩だけ歩んで、陽だまりに移動すればそこで再び丸くなる。
それはきっと────彼女にとってのチャンスなのだろう。存外、手を伸ばせばすぐに届くだろうから。
332入間罅来◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/10(木)00:30:56 ID:FjI [2/4回]

>>330
「あ、昔見たことあるわ!こういうやつでしょ!」

両手を振る例のOPの再現。少々年代が違う気もするが、きっとケーブルテレビでも引いていたのだろう。
自分が見られているなんて思いもしないのか、不審な位置の視線には反応なく。

「素敵な歌だったわ!
 ……私も、アニソンになっちゃうんだけどいいわよね?」

そう言って歌うのは某海賊漫画のOP。アニソン、ではあるが確かな意識の違いがあった。
得意じゃないと言う通り、実際上手じゃない。低温が苦手で、何より照れくささが隠せていなくって。
怪異であるとしてしまうのならば、ぎこちない歌は何の階段だろう。さしずめ合唱部の亡霊か。

「私は大丈夫。
 それよりも至区さんこそ何か頼まないのかしら。
 せっかく付き合ってもらってるんだもの、貴方も少しは甘えてもいいのよ?」
333至区鐡◆</b></b>vPwqKzGAK6<b>[] 投稿日:19/10/10(木)00:39:14 ID:UJR [2/4回]
>>332
「うん、練習なんだし好きな歌をガンガン歌おう」

アニソンを歌って引かれないことに取りあえず安堵する。
一つ一つハードルを越えていかないと又気絶するやも知れぬ。
何か全く別の次元の危機感を抱き気が休まらない鐡。

「甘え…ああ、じゃあお言葉に甘えさせてもらうよ」

何か一瞬、邪な想像が過った様な気がするようなしないような…
それを置いても正直喉がカラカラだ…あれ?ドリンクバーとかって頼めるよな?

少々混乱気味の思考で入間の歌を自分の中で評価していく。
そして。

「…よし、歌って歌って歌いまくろう」

練習すればいいじゃん。
専門の先生じゃないんだからテクニックなんて教えられる域にない。
そう結論付ける。

//相談所の方が身に覚えのない私のせいで申し訳ありません
 トリップばれをしているようですので変更させていただきます
334壬生瀬 和歌◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/10(木)00:47:11 ID:0xw [1/3回]
>>331
顎をテディベアの頭に埋めて、微かに目を見開いた。どうにも驚いているようであった。
己の意思伝達の方法を、気味悪がるでも倦厭するでもなく。なんでもないように受け答えをされるのは久方振りで。
喉を撫でまわす手、目を細める白猫、それらに交互に視線をやりながら。やはり噛み合わず、それでいて噛み合う会話は続く。

「……だって。そう……フラメルも触ってみたいの?じゃあ――ひっ」

励まし、とは少々異なるのかもしれないが。猫とは存外無遠慮に触ってもいい生き物だと、ようやく合点がいったのだろう。
木肌からゆっくりと身体を起こす。芝生を潰していたお尻を持ち上げて、こわごわ手を伸ばそうとして。
尋常じゃなく痛そうに見えた甘噛みを見てしまえば、また喉を引攣らせて情けなく尻もち。

「ぁ……だいじょう、ぶ……?」

布の熊の頭から顔を覗かせて、テディベアを介さずかける心配の言葉はひどくたどたどしく。
血が出てないのを見てとればほっと肩をなでおろし、ちらと手持ち無沙汰に翼を遊ばせる白猫を一瞥。
唾を飲む。おずおずと伸ばした手は、なけなしの勇気を振り絞った行為。
いやに神妙な顔で少しずつ近づけて。ついに、ようやく。その掌が白の毛並みに触れた。
反応した尻尾が手首を撫でる感覚にも挫けず、ぎこちなく滑らせて。

「……わ……もふもふ……」

先程までの涙目はどこにいったのか、すっかり乾いた瞳は心なしか綻び長閑を示した。
335入間罅来◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/10(木)00:54:50 ID:FjI [3/4回]
>>333
カラオケ経験なしが幸運、そもそも選曲を相手に合わせると言う意識がないものだから違和感もない。
更には一応知っている曲であったのもまた幸運である。

「……結局、何も頼まないのかしら。遠慮しなくていいのに。
 飲み物でも頼む?」

勿論ドリンクバー付きであり、こちらは機器で注文するタイプ。欲しいドリンクを入力すれば店員がやってくる。
便利ではあるが、この場に人がやってくるのは寧ろデメリットかもしれない。それに。

「私は……どれがいいかしら。」

二人に対し機器は一つ、なれば当然距離は縮まる。肩を寄せ合い、一つの画面を見ることになるのだし。
少女の方は特に気にしていないようで、さっと一つ自分の欲しいものを選んでしまった。

「……うん、まずは数をこなさないとよね。」

次に少女が選択したのはま〇かでマギカな魔法少女のOP。有名どころは知っているらしい。
歌ってるうちに照れが取れてきたのか今度はさっきよりも生き生きしている。
サビ直前で店員がやってきて、止まってしまったりはしたが。
336至区鐡◆</b></b>vPwqKzGAK6<b>[] 投稿日:19/10/10(木)01:08:14 ID:UJR [3/4回]
>>335
「ん、ああ、お願いします…んぐ」

自身が意識しすぎなのは分かっちゃいるんだが悲しき性と言うヤツだ。
これ知ってる、勘違いして告白して撃沈するやつ、よく見る、漫画で。
ぶつ切りぶつ切りの思考が卑屈な姿勢を強めていく。

実際入間の距離感は近い。
正直、勘違い男子を幾人か生み出しているのではないだろうか?
阿保な考えばかりが次から次へと。
飲み物を注文しながら湧きに湧く。

「そうそう、習うより慣れろって言葉もあるくらいだしね」

湧いて湧いて、ふと冷静に。
うん、意識し過ぎ。
何か期待している、下心があるんじゃないのか?
それは駄目な奴だろう。

「あ、飲み物ありがとうございます」

習うより慣れた、この環境に。
店員への対応も小慣れたものだ。
337入間罅来◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[] 投稿日:19/10/10(木)01:24:41 ID:FjI [4/4回]
>>336
対して入間は錆の途中だとしても店員が入ると歌うのをやめてしまうタイプであった。
無言でドリンクを受け取り、歌のキリがいい所でまた歌いだす。ちょっと気まずい時間。
そんなこんなで時間は過ぎて、初めての人とのカラオケは、たぶんきっと悪くない感触。
気まずい時間はあっただろうが、少なくとも少女にとっては楽しい時間だった。

「それじゃあ、約束通り私が払うね。」

会計の機械の前で財布を取り出して、何もなければそのまま少女の財布から料金が支払われるだろう。

「今日は本当にありがとう。参考になったし、楽しかった。
 今度はちゃんと、みんなで合唱したいね。」

さてこのころには名前だけなんて話はすっ飛んで行ったのか、すっかり部員の一人として扱われている。
にっと笑って少年を見る、その眼には打算なんてきっとない。多分、おそらく。

//ここらで〆でどうでしょう?
338 : 至区鐡◆</b></b>vPwqKzGAK6<b>[] 投稿日:19/10/10(木)01:37:19 ID:UJR [4/4回]
>>337
「いやいや、割り勘で。記念すべき第一回目の部活動で全部お願いするのは違うかなーって」

人付き合いは苦手だ。
いつだって思い込みが邪魔をする。
出来る事なら表面上の付き合いだけで済ましたい…
って言うのは少し寂しい考え方かもしれない。

荒療治に近い環境下に置かれた鐡の考え方は少し前向きになったようで。
それもあってか、いや、どちらかと言えば古臭い男の意地なのだろう。
ただ現実問題としての懐事情も加味されて折半を進言する。

「こちらこそ、色々いい刺激になった。合唱、頑張っていこう」

そう言ってから自身の言葉に驚く。
ああ、何だかんだと気にいったんだな僕は、と。
入間の中にあるのが、考え難いが…打算だけだとしても、悪くないと思えるほどには。

「んじゃ、此処で解散?……いや、迷惑にならないところまで送ってくよ」

楽しい心持のまま解散でよかったのだと思う。
しかし最近は怪異の活動が活発だ。
日常が非日常に食われる事だけは許せない。
入間は否定しがたいくらいには鐡の日常に組み込まれた。
故に、鐡は後悔だけはしない為に思うようにする事にした。

//ハイでは此方はこういった形で 色々とありがとうございました
339音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[] 投稿日:19/10/10(木)14:24:39 ID:PwV [1/8回]
放課後、合唱部旧部室。今は使わらておらずほとんどのものが埃を被っていてかつての面影は見る影もない。
ただかつては音楽室としても使われていたからか色々な楽器が並べられており中にはまだ使えるものも多く残っている。

「――――♪」

そんな旧部室の中から聞こえてきたのは歌声だ。透き通るような声は旧部室の外まで聞こえて、歌声はまるで弾むような明るさの中に少しだけ寂しさが混ざっているようなそんなもの。
自分を友達と言ってくれた彼女は合唱部の為にきっと頑張ってくれているに違いない。自分にも何かできることはないか、そんなことを考えてもしかし良い案は思い浮かばなくて。
だからここにこっそりと忍び込んで歌を歌っていた。そうしたら何か思い浮かばないかと思ったがやはり何も思い浮かばない。
いつもは聞こえない場所から歌が聞こえてくる、それは少しばかり真実を知らない人にとっては不可思議なことだろう。

//返信は夕方頃からになるかもしれませんがどなたかよろしければ……
340 : ◆</b></b>9trZzJKO7Rh/<b>[] 投稿日:19/10/10(木)15:03:00 ID:tSG [1/1回]
!icon
https://i.imgur.com/rpLOorY.jpg
考えたことがありますか?
我々はこれに縛られてるんですよ。
例えばこれが攻撃したと表記すれば私は何もしなくても攻撃したことになります。
そうですね、じゃあやってみましょうか。>>441に対してトマトを投げようとした。

これだけで攻撃したことになるんです。でも私は今、何もやってません。
ただ貴方の前に座って淡々としゃべってるだけなんです。あ、トマト美味しいですよね。
不思議だと思いませんか?私はこれに。これに縛られてるんです。

もう5年でしょうか。私はここに来て色々な姿で色々な役割を演じて来ましたよ。
もしかすると我々は本当は椅子に座ってただこれを書いてるだけなのかもしれませんね。
今私がやってるみたいに。
色々ありましたよねぇ。もう遠い遠い昔の話ですがね。まぁ余り触れない方がいい過去ってものもありますから。
ああ、これは唯の世間話のような独り言のようなものですのでお気になさらず。

ソレデハマタ。
341至区 鐡◆</b></b>vPwqKzGAK6<b>[] 投稿日:19/10/10(木)20:10:55 ID:OAn [1/8回]
>>339
「あれ?歌が聞こえる…」
「気配もするな」

歌声に気づき其方に向かっていくのは姦しい体質の男子。
先日、入間の誘いに応じた手前、合唱同好会でしかない現状を打ち破るべく、
鐡が導き出した回答は、歌の上手そうなヒトを勧誘するという無難なものだった。
そして今はその為に校内を徘徊していた。

歌上手を何人も勧誘できれば自身の重要度は急激に減り、
浅い交友で部活動を凌げるんじゃないかという打算は大いにある。
少々前向きになったとは言え、根は未だ暗い…

「歌う怪異か、少し運命を感じる―

等と言いながらガラリと旧部室中も確認せず、その扉を開いた。

 ―な…ってヒトじゃん!!」

バン、と入室するや否や反転、扉横の壁に己の顔面を押し付ける。

(ヒトじゃん!怪異じゃないじゃん!)
(気配がするとは言ったが怪異のとは一言も言ってねえよ?)
(いつもは怪異の存在を知らせるじゃないか!)
(そうだっけぇ?)

音切りの前で盛大な勘違いをして一人で悶絶している鐡。
急に現れた男子が挙動不審だ、どう考えても心象は悪い。
342音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[] 投稿日:19/10/10(木)20:34:21 ID:PwV [2/8回]
>>341

「っ!!?」

突然扉が開いたと思えば次の瞬間に入ってきた人物が壁に顔面を押し付けて悶絶。
誰か来るとは思ってもおらず、更にその来た人物が見ず知らずの人間で更に挙動不審であるのならば流石に困惑する。
歌うのなど入ってきた瞬間に中断してしまい近くの布が被せられた何やら大きな楽器の後ろに隠れて。

「…………だれ、です…?」

ひょっこりと頭だけを出して恐る恐る尋ねる。至区から見てもその姿が怯えているというのは見るに明らかだろう。
343至区 鐡◆</b></b>vPwqKzGAK6<b>[] 投稿日:19/10/10(木)20:42:44 ID:OAn [2/8回]
>>342
「…あー…ごめん、その、ヒトじゃないモノがいると勘違いをして…
 いやなんでもない……いやなんでもなくはないけど…ええと、ごめん」

ここ最近やらかさなかったので油断していたと鐡。
予想外の出来事に対しての咄嗟の動きがとても下手。

「その、信用ないだろうけど別に怪しいものじゃないんだ。
 ちょっと部活設立の為に部員勧誘しようと校内をうろついているだけで……」

しどろもどろになりながらも言うべきことを言おうと必死。
相手の警戒が強いのを感じ、振り向きこそすれ扉横の壁から動くことはない。
344音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[] 投稿日:19/10/10(木)21:02:55 ID:PwV [3/8回]
>>343

「ヒト、じゃない…?」

ヒトじゃないものと言えば動物、虫、魚……それに"怪異"。
まさか、気付かれた?そんなはずはない、何もボロなど出していないはずだ。怪異としての力だって使っていない、人間に見分けられるはずがない。

「部活設立、部員勧誘……つまり…………ライバル…」

何も知らない彼女からすればそう思うのは仕方ないのかもしれない。
まさか同じ合唱部の勧誘をしようとしているなんて夢にも思わなくて、今の音切にとっては至区は部活設立のライバルでしかない。

「ま、負けない……勝つのは合唱部(仮)…!」

未だ顔しか出していないが拳をギュッと拭って宣戦布告。
345至区 鐡◆</b></b>vPwqKzGAK6<b>[] 投稿日:19/10/10(木)21:09:59 ID:OAn [3/8回]
>>344
「その部分は気にしないで、いや、聞き間違いだと思ってくれていい!」

話がややこしくなると鐡。
当然、音切の正体に気付いているわけもない。
そして自分が人間なんだか怪異なんだか非常に微妙なラインに立っているなんて身の上も晒せない。

「そう、合唱部を何としても設立……んん?」

はて?何かおかしいぞと鐡。
難しい顔をして首をひねる。

「ん?……あの、君、入間って苗字の知り合いがいたりする?」

そう言えば友達と二人で設立がどうのと言っていたなと鐡。
あの時は余計なことを考えていたせいで友人の名前まで聞いてはいなかったのだ。
346ミハギ◆</b></b>tqzcbq026E<b>[sage] 投稿日:19/10/10(木)21:26:32 ID:4MF [1/1回]
ふらふらと不安定に歩くワンピース姿の小柄な少女。獣のように鼻を鳴らし、辺りへきょろきょろと視線を彷徨わせている。

「うぁう?」

その瞳が捉えたのは道端の自動販売機。それに目を輝かせ、ずるずると引きずっていた茨を突き刺すと自動販売機から電気が消え、少女が小突くと砂のように崩れ落ちてしまった。
転がるペットボトルを拾い、蓋をどうにか開けようとしばらく苦戦していたが諦めて茨を突き刺して吸収を始めた。

「う…まい…」

少女の姿の怪異それをお気に召したらしく次々に茨を突き刺して吸収していく。その場に座りこみ、きっと全ての飲み物を吸収するまでこの怪異はそうしていることだろう。
347音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[] 投稿日:19/10/10(木)21:37:35 ID:PwV [4/8回]
>>345

「そ、そう…」

だがそれでも音切の胸の中には何かが引っかかる。
怪異だからこそわかる違和感。それは違和感でしかなかったが、それでもその違和感はどうしても拭い切ることができない。
まるで混ぜ物のように感じるそれの正体を突き止めるまでにはいかなかったが。

「……へ…?は、はい…入間さんは、その……とも、だち…で……」
「……い、入間さんはだめですっ…か、勧誘はさせませんっ……」

友達の部分はあまりに小さくて聞き取れるか怪しいが知り合いであることに変わりはないらしい。
そして未だに勘違いの真っ只中である音切は入間に狙いを定めたと勘違いしたのかそんなことを言って。
348八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/10(木)21:46:57 ID:Bf0 [2/4回]
>>334

彼女が白猫に手を触れて顔を綻ばせる姿を見て、八雲はんなが何を思うかは定かではないが、少なくとも悪感情ではないのだろう。
その証拠に小さく笑みを浮かべている。然し普段から薄笑いを浮かべているような人間だから、判断基準としては信憑性に欠けるかもしれない。

「病も怪異も気の持ちよう。どうとでもないと思ってしまえば、どうとでもないのです」
「偶に、どうにもならない代物だって有りますが、尻尾の岐れていない限りは大丈夫でしょう」

などと宣いながら掌に缶詰を乗せる。猫の視線は瞬く間に銀の輝きに奪われる。
そう、幾ら彼女が触れる掌が温もりに溢れた心地良いものだったとしても、猫缶という旨味の暴力の前にはさしたる意味を成さない。
所詮野良猫、羽が生えていようが尻尾が裂けていようが、猫であることに変わりない。そして奴等は自分の飯が何より大切なのだ。

立ち上がった猫は八雲はんなの目の前にのそのそと移動する。最早この猫畜生は己の空腹を満たすことしか考えてない。
さあそのおいしいものがつまったやつのなかみをよこせにゃん────なんて伝わってきそうな傲慢な態度と瞳を誇示する猫。
然し八雲はんなは缶詰を開けようとはしない。そしてその視線は猫から再び彼女へと。

「にゃーん、じゃなかった、じゃーん。ここに猫の心を掴んで離さない魔性のレアアイテムが御座います」

「────欲しいですか?」

にゃーん。にゃんにゃん。
魔性のレアアイテム、イズ猫缶。ペットショップやコンビニでも簡単に手に入りそうなレアアイテムだった。
それでもあればきっと白猫の心を奪うのは容易い────そして触れることももっと容易くなるだろう。


//凍結ありがとうございました!
349至区 鐡◆</b></b>vPwqKzGAK6<b>[] 投稿日:19/10/10(木)21:52:50 ID:OAn [4/8回]
>>347
音切が鐡に違和感を感じているように、やはり音切に違和感を感じているモノもいる。

(テツにはああ言ったが…正直目の前の嬢ちゃんヒトかどうか微妙なんだよなー)

鐡すら知らせず密かにアズマは音切を観察している。
まあ、危険な感じはしないという前提があるので警戒はしていないのだが。

「いやいや、僕は勧誘された方で勧誘したのが入間さんなんだよ…ん?」

勘違い継続の音切と異なり鐡は今どういう状況なのか読めてきた。
目の前の女子は入間罅来の言っていた友人、即ちもう一人の合唱部員だ。

……え、暫くは女子二人と部活動するの?

「…………いやそうかもとは思ったけどワンチャン男子って可能性に期待してただけに」

つい先日まで友人らしい友人がいなかったのに行き成り異性二人と部活動という交友を重ねねばならない。
ハードルが高すぎる、気さくな男友達が緩衝材に欲しい。いやもう全部未だ見ぬ気さくな男友達に全部投げてしまいたい。

衝撃の事実に思い至り膝をつき床に手を当て項垂れる鐡。
独り相撲が過ぎるし、性格的に唐突な動きに音切は狼狽しかねない。
そんな気の回しすらできないくらいの衝撃なのだ鐡にとっては。
350音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[] 投稿日:19/10/10(木)22:01:39 ID:PwV [5/8回]
>>349

だが分からないことには変わりない。いつまでも拭えない違和感ならばひとまずは保留にしておこうと頭の中で整理をつけて。

「勧誘…された…?」

一度今までのことを整理する。まず彼は部員を探しいるらしい、そして入間から勧誘を受けたらしい。
これだけでもう答えには十分に導ける、つまり彼は――――

「……目的は同じ…?」

そこに思い至るのがあまりに遅かった。
ただ一度思い至ってしまえばなるほど、今までの言動も繋がるというもの。おずおずとそこから出てくればやっと彼女の身体全体を拝むことができるだろう。

「さ、さっきから大丈夫…?……もしかして、何か悪いものでも食べたの…?」

最初ここにきた時といい今といい音切にとっては何かと謎なリアクションを取る彼に対しどこか心配そうに話しかける。
たださきほどまでよりかは警戒心が薄れているというのは感じ取れるだろう、その証拠に距離が僅かではあるが近づいている。

「でも…驚いた…入間さん、もう一人捕まえてるなんて……」
「……それに比べて、私は……」

と、今度はこちらが落ち込む番。肩を落として申し訳なさそうにするその姿はちょっとした小動物のようにも見える。
351至区 鐡◆</b></b>vPwqKzGAK6<b>[] 投稿日:19/10/10(木)22:08:05 ID:OAn [5/8回]
>>350
「いや、気にしないで…ちょっと現実に打ちのめされてるだけ……」

場を取り繕う余裕すらない雑魚メンタル化。
もうひと押し圧がかかると開き直る事も出来ようが。
今は、おそらく一番面倒くさい状態に陥っている。

「ある意味捕まったかもしれないけど言い方独特だね…って、えぇ……?」

急に落ち込みだした音切に狼狽える鐡。
見本みたいな棚上げっぷりだが、結果これが頭を冷やすきっかけとなった。

「え、どうしたの?」
352音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[] 投稿日:19/10/10(木)22:24:36 ID:PwV [6/8回]
>>351

「自分の情けなさに絶望してる…」

今思えば最初に合唱部を立ち上げようと提案してくれたのも罅来からだ。自分から何も行動ができていない自分が本当に情けない。
こんなでは友達と言うなんて烏滸がましいレベル、穴があったら埋まりたいほど。

「……そういえば、二人はどうやって知り合ったの…?」

そこは少し気になるところだ。二人の交友関係というものに興味がないといえば嘘になるし、もしかすれば元から友達同士だったのかもしれない。
もしそうならば後から来た自分は邪魔になるんじゃないか……そんなマイナスなイメージばかりを先行させながらもやはり好奇心には勝てないらしく聞いてみる。
353至区 鐡◆</b></b>vPwqKzGAK6<b>[] 投稿日:19/10/10(木)22:34:44 ID:OAn [6/8回]
>>352
「おぅ…類友」

成程、ご同類ですかと鐡は変な共感を感じているようで。

「ん?僕が部活探してたら偶然入間さんが居たってだけだよ。
 入間さん押し強いからあれよあれよと話が進んじゃってね」

入部の経緯はアズマが糸を引きまくって鐡の逃げ道を塞いだのが最大の要因なのだが言えるわけもなく。

「ええとソッチは?……序に名前も教えてくれる?あ、僕、至区鐡」

鐡が同類と思う位には思考は似通っているかもしれない。
入間と音切の関係というものに興味はあるし、もしかすれば元から友達同士だったのかもしれないとも。
もしそうならば後から来た自分は邪魔になるんじゃないか、やはり早々に出来る部員を集め、一歩引いてみるべきでは…
と、マイナス方面への積極性はトントンであろうか。
354壬生瀬 和歌◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/10(木)22:47:25 ID:0xw [2/3回]
>>348
ふわふわでさらさらで、指を通せば一瞬たりとも淑やかな毛並みに引っかかりを覚える事はなく。
動物を愛でる事に慣れていない拙い愛撫。いつも抱いている布の皮とは違う温もりに、朝露に起こされた蕾の如く頬を弛めて。

「尻尾が分かれてたら危ないのかな……この猫さんは、羽が生えてるけど大人しいのに」
「怖いね、フラメル……ぁ」

フラメル、と呼ばれたテディベアが言葉を返す事は、当然ながらいつだってない。
猫の毛を梳いていた指が、白猫によって意図せずして空を撫でてしまったものだから。
遅れてその注意の先に視線をやって、今更ながらこの怪異がずっと求めてやまない物の存在を思い出す。

「……すごいよフラメル、猫さんも夢中になってる」
「………………」

不遜に餌を要求し続ける白猫に並んでしゃがんで、じっと物欲しげに見上げる瞳。猫缶に降り注ぐのは、二対の希求の眼差し。
本当は金さえ出せば、彼女だってそこらで入手できる代物なのだが。まるでそんな事には意識が辿り着かないらしく。
何かを言おうと何度か口を開けて、躊躇ってを繰り返し。彼女自身の言葉が静寂を揺らしたのは、たっぷりと時間を空けてから。

「………………欲しい、にゃ」

不自然な語尾になってしまったのは、慣れないおねだりに意図せず喉が引き攣ってしまったからだろうか。
恥じ入るようにぬいぐるみで顔を隠すが、すっかり赤くなった耳までは誤魔化せない。
おじおじと覗かせた双眸は心なしか潤み、期待と不安の綯い交ぜになった表情で反応を待った。

//すみません、反応遅くなりました…!
355音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[] 投稿日:19/10/10(木)22:58:43 ID:PwV [7/8回]
>>353

「……あぁ…なるほど…」

少しだけ場面が想像できる。その姿を想像すると少しだけおかしくて、思わず口元に笑みが少しだけ浮かんで。
でもこれで決心もついた。罅来が本気なのだ、ならば自分だって本気にならないでどうする。

「私は…音切 鶉。えぇと…至区さん、よろしくね」
「私の方は…最初は、道に迷ってるところを案内して……それで次の日、また学校で会って……最初は、私が合唱部を見学したい、って…でも、もう合唱部は無くて……それで入間さんから合唱部を作ろうって、言ってくれたの…」

つまりは元からの友達ではなくここ最近友達になったということ。そこは至区と同じような感じだろうか。
ただ合唱部の話題について最初に出したのは音切からであり、言うなれば発端ということだろうか。

「合唱部ってなんで潰れたんだろう…やっぱり人気がないのかな……」
「……今風でみんなが歌とか、音楽に興味があることってなんだと思う…?」
356八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/10(木)23:05:53 ID:Bf0 [3/4回]
>>354

「欲しがり猫さんがもう一匹現れました。にゃんということでしょう、録音しておくべきだったでしょうか」

冗談なのか本気なのかよく分からない。赤面する彼女を好奇心のままにじっと見つめる嫌われ者の少女は。
銀の髪をふわりと踊らせると、思案するまでもなく次の行動に移るのであった。

────銀の猫缶が差し出される。
ただし一枚の白紙とボールペンを添えて。

「猫の言葉は分からないので、紙に書いて教えてください」
「ほら、貴女が誰なのか私は知らないのですから、お代は貴女の名前にしましょう」

やはりこの八雲はんなという少女は少々、いやかなりの変人であった。
名前を書いて寄越せというのも、その変人気質の一旦なのだろうが────然し嘘を吐いている訳でないことは明白。
胡散臭いことに違いはなくても、悪意と呼べるものは全くないのだから、きっとそれが嫌われ者の一因でもあり。

何にせよ────名前を書いて寄越したならば、猫缶が彼女の手に渡ることになる。
プルタブ式の蓋を開ければ、きっと白猫は甘えた鳴き声を零しながら擦り寄ってくるのだ。
357至区 鐡◆</b></b>vPwqKzGAK6<b>[] 投稿日:19/10/10(木)23:08:00 ID:OAn [7/8回]
>>355
「んー?つまり入間さんは音切さんの為に合唱部を作ろうとしているって事?」

てっきり入間が周囲を巻き込んで合唱部を設立しようとしているのだと思っていた鐡。

「…ああ、歌い慣れてないなあって感じたのは間違いじゃなかったんだな」

しかし入間が友人の為に奔走していると言うのがスンナリ受け入れられるし、
成程、発端が別であれば合唱部を作ろうとしているのに歌う事に不慣れなのは何もおかしい話ではない。

「潰れた理由…ごめん経緯は知らないから適当なことは言えない。
 人気はどうなんだろう?全国的な大会はあるんだし、不人気ってことはないと思うけど……
 え、今風?…………ごめんそれ僕に聞かないで、答えられそうにない」

ボッチのコ鐡には難しすぎる質問だ。
こういう時にこそ入間のような人物が必要なのだろう。
己の不甲斐無さと彼女の凄さを思い知るばかりだ。
358音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[sage] 投稿日:19/10/10(木)23:28:28 ID:PwV [8/8回]
>>357

「どう、なんだろ…」

自分のためだなんてそんな大それたことは考えたことがなかった。
もし本当にそうなのだとしたら……自分はどれだけ恵まれているのだろうか。それなのに自分は怪異だということを隠して罅来と接している。そう考えると胸の奥が苦しくなって、言いようのない気持ちが胸の中を支配する。

「入間さんの歌、聞いたの…?気になる……」

まだ一度も罅来の歌っているところは見たことがないために興味が湧く。そもそもどこで歌ったのかなども気になる。
歌の話題のことになると先ほどよりも目を輝かせて楽しそうにする姿はとても無邪気なものに見えるだろう。

「そっか…そう、だよね…ごめん、変なこと聞いて」
「でも私は……歌ってとても素敵なものだから、みんなに聞いてもらいたい。だって、言葉がたとえ通じなくても、上手く言えなくても……歌でなら、伝えられることもあるから」
359至区 鐡◆</b></b>vPwqKzGAK6<b>[] 投稿日:19/10/10(木)23:39:35 ID:OAn [8/8回]
>>358
「いや疑いようもなくそうなんだと思うよ。
 知り合って数日も経ってないけど彼女はそういう子だと思う」

鐡は入間の在り様が苦手ではあるが評価はしている。
と言うか大半は彼女を気に入るだろうとも。

「そしたら今度カラオケに誘ってみるといい。
 場数を踏もうと頑張っているから喜んでくれると思うよ。
 うん、是非ふたりっきりで行って欲しい」

成程入間さんは勘違い男子以外に乙女のハートまで射貫くかーと鐡。
いや、評価しているのである。悪意は一切ない。

「歌でなら伝えられるか、うん、そういうのってあると思うよ」

頷く鐡。
360壬生瀬 和歌◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/10(木)23:43:20 ID:0xw [3/3回]
>>356
「ぅ……あ、ぅう……」

まとわりつく視線から逃げるように俯いて、行き場のない羞恥を呻き声で誤魔化す。
珍妙な間を早く早くと急かす鳴き声が埋める。何かを差し出される気配にぱっと顔を上げて。
そこにあった求めていた物と、用途は分かれど意図の読めない物に目をぱちくり。
困惑と逡巡、それから躊躇いがちにボールペンと紙を受け取って、利き手に握るのに抵抗はなく。

「自分だけお名前を教えてくれないのはズルい……ね、フラメルもそう思うよね?」

なんて細やかな不満を零しながら、素直にさらさらと書きつけた紙と役目を終えたボールペンを返す。そこには丸く、可愛らしい字で『壬生瀬 和歌』の字。
そうしてお代を払えばいよいよ念願の時だ、一所懸命に受け取った猫缶のプルタブを起こす様はやたらと力んでいて。
如何にも緊張しています、といった手つき。そっと白猫の前に餌を差し出して、反応を見守る眼差しはどこか不安げであったが。
悲願の飯にがっつく様子を見れば、それも杞憂であったと愁眉を開くのだ。

「……わふ……もふもふ、ふわふわ……」

そうなれば後はじっくりと手触りを堪能するだけだ、先程からずっとおっかなびっくりであった顔つきも今やすっかり弛緩して。
難事をどうにか成し遂げた幼子のように、はんなを見上げて歓喜も顕に目を輝かせた。
361八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/10(木)23:50:03 ID:Bf0 [4/4回]
>>360

因みにその白紙は妙に厚紙であった。
まるで本当は薄い紙を折り畳んで、縁を糊で固めているかのように────本当にその通りだったら何故そんな面倒をする必要があるのだろうかという話。
けれども八雲はんなが一筋縄では行かない言動と思考回路の所有者であるからには、理屈の筋道通らぬ筈が屁理屈罷り通ることもある。
そして肝心なのは彼女が嫌われ者であることであり、嫌われるからにはそれ相応の理由があって例えばそれは詐欺師のような手法手段。

べり、べり、べり。
それは厚紙の縁を閉じていた糊を剥がす音。そして封を丁寧に剥がし終えたら、八雲はんなは今まで折り畳たまれていたそれを広げる。
白紙と思われていたそれは書類であった。折り畳んでインクが印刷された部分を器用に隠して、白紙のように騙してあった。
そして肝心な点は彼女が名前を書いた場所について、────見事なまでに署名欄であった。書類の中身さえ伝えずに、名前の記述だけを頂いた。


「お代は名前と言った通り────嘘は言ってません。言の葉とは難しいですね」


書類にはこう記されてあった────"蒐集部 入部届"。

さて事情はつい先日にまで遡る。
誰からも忘れていた部活を発掘して一人占有し続けていた八雲はんな、然しとうとう教師指導が入り部活を名乗るなら体裁を整えろと通達される。
そうしなければ部活動の名目も居心地の良い部室も没収となり、それは困ると部員集めの必要に駆られた彼女。
然し流石は変人奇人、真っ当に誘うなんて発想には至らず名義さえ借りて額面上の人数さえ揃えてしまえばいいじゃないかと天才ながらの発想に至り────そして今に至る。

つまり即ち、名前がお代とはそういう意味。
書類上の部員が欲しかったので頂きましたという────そういう所が致命的なまでに嫌われ者の嫌われ者たる所以なのだろうが。


「かくかくしかじか、そういう訳です。つまりは数合わせの幽霊部員でいてくれたら、それでいいのです」
「ところで幽霊部員って新手の怪異みたいな言の葉ですね────お前、怪異だったのか…!私を騙したな…!」


八雲はんなという変人奇人はどうやらノリと勢いに任せた戯言を吐いたりもするらしい。
かと思えばけろりとした表情を浮かべると、後はもう何もなかったかのように猫の脇腹をツンツンと突いたりしてしる。
どうやら彼女の中では全部終わったら話らしい、恐ろしいことに。
そのジェットコースターばりの勢いで迎えた顛末について言及するもしないも、彼女────和歌次第であるのだろう。


「猫、可愛いですね。はんな的にはこの怪異猫よりも和歌猫の方が学生需要は高いと思いますのですが」
「あ、私は八雲はんなです。猫っぽく言い換えると八雲はんにゃです────なんだその強面っぽい名前」

さらりと名乗った。
362黒岩 非◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/10(木)23:52:36 ID:q7o [1/1回]
>>346
「なんだ…?あれ」

いつもの如くピーチティーを買いに自販機まで来てみれば見慣れない奇妙な少女の姿がそこにあった。

「…は?」

好奇心からその少女を観察していると人間離れした一連の行動を目撃してしまう。
彼女は恐らく怪異の類だと、すぐに分かった。

(マズイ逃げないと…)
(…ハッ!でもあの力を支配下に置けば邪魔者を消すのにも使えるはず!)

「どうせいつか誰かにやられるんだ…僕が有効に使ってあげないと」

ふと閃いた計画を実行しようと電柱の裏から姿を表す。

//返信は明日になりますがまだ宜しかったでしょうか
363音切 鶉◆</b></b>uqMgal.KEE<b>[sage] 投稿日:19/10/11(金)00:09:08 ID:aVj [1/1回]
>>359

「本当…私にはもったいないくらい…」

自分は彼女の友達に相応しいのだろうか、考えれば考えるほど不安になる。
もしも怪異だとバレたら…どうなるんだろう。"ハムスター"に徹してもなお怪異であるということは変わりない。もしも、それで拒絶されてしまえば――――
考えても仕方ない、どうしようもないと思ってもなおやはりそれだけは脳裏を離れなくて。

「カラオケ…う、うん…今度、誘ってみる……至区さんは、来ないの?」

二人っきりという言葉に疑問を投げかける。どうせなら一緒に来ればいいのに、と彼の気遣いを無碍にするようなことを言って。

「だから歌は好き、それに…私には歌しか――――」

そこまで言いかけたところで完全下校のチャイムの音が鳴り響く。
これ以上は学校に残っていると怒られかねないと旧部室内に置いてある荷物を持てば入り口へと歩いて行って。

「合唱部のこと、ありがとう…今日はいろいろ話せて、楽しかった」

微笑んで最後にそう告げて、呼び止められなければそのまま帰路につくことだろう。

//こちらはこのあたりで〆たいと思います…!ロールありがとうございました、楽しかったです!
364 : 至区 鐡◆</b></b>vPwqKzGAK6<b>[] 投稿日:19/10/11(金)00:16:22 ID:D28 [1/1回]
>>363
「いやそれは卑屈になりすぎだと思うけど…否定し辛い心境だな僕も」

友人としては不相応なのではという自虐思考は中々に拭えない。

「いやー…まあ、ほら、女の子同士だからこそ出来る会話とかもあるでしょ?
 友情を深めるにはそういうのって大事だと思うなー」

尤もらしいことを言っているが、神視点からは色々察せられることだろう。
女の子二人と狭い空間に?気まずさで息が本当に詰まるかもしれない…

「あはは、未だ何にもできちゃいないから御礼は早いかな?」

此方は気恥ずかしいやら情けないやらで苦笑い。
呼び止めること等出来るはずもなく見送ることとなった。

//ありがとうございましたー
365壬生瀬 和歌◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/11(金)00:17:27 ID:izs [1/2回]
>>361
何故声ではなく、文字で名前を伝える必要があったのか。それを気にかける程に、彼女は賢しくも狡猾でもなかった。
だから無心で貪る白猫から顔を上げるのは、紙と紙が剥がれる不思議な音を耳にしてようやくの事だ。
そして無論そこに元々記されていた内容は、全くもって不本意極まりない約定の証であり。

「………………」

反芻、沈黙、硬直、無表情。
猫を撫でるのも忘れて、書面の文字を目で辿る。

「――!?ぇ……や、まっ……ちがっ……!かえ、して……!!」

現実を認識するまでたっぷり十秒、我に帰るや否やさっと顔から血の気が失せる。
騙し討ちが結実した書類をどうにか取り戻そうと躍起になるのも致し方ないだろう、猫の事も忘れて必死に手を伸ばすが。
そもそもが人より低い背丈、加えてぬいぐるみを抱いているから実質片手、更に見た目通りの非力さであるから、奪還は夢のまた夢に違いない。
しばらくは粘るだろうが結局は息を切らして諦めて、実に恨みがましげな涙目でじとっと睨むに留まるはずだ。

「……うぅ……やっぱり、フラメルも酷いと思うよね?このまま卒業までボロ雑巾みたいにこき使われて、人権がないみたいに扱われるんだ……」

なんだか盛大な思い違いをしているようだが。拗ねたように頬を膨らませて、ふいとそっぽを向いてしまう。
その先の白猫をやたらめたらに撫でまわすのは最早現実逃避なのだろう、すんと小さく鼻を鳴らした。
366 : 名無しさん@おーぷん[] 投稿日:19/10/11(金)00:38:02 ID:NVM [1/1回]
852:↓音切 鶉◆uqMgal.KEE:19/10/11(金)00:34:05 ID:JWq ×
ほんと何考えてるんだか
853:↓■忍【LV1,バラモス,QA】:19/10/11(金)00:34:19 ID:JWq ×
あっ
367八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/11(金)01:05:35 ID:xAA [1/1回]
>>365

「でもフラメルさんはそんなことないって言ってますよ?」
「ほら、やってみないと分からないって、偶には良いことも言うじゃないですかフラメルさん」

ある種絶対不可侵の領域に躊躇いなく踏み込んでフラメルの発言を上書きするという暴挙を実行して成し遂げる。
いや成し遂げたのかどうかは不明であるが────この少女はそういう人間である。共感性だけは異常に高かった。

風変りな者である程、つまりは自分に近い部類である程、八雲はんなは好奇心を向ける傾向にある。
ならば彼女に対する好奇心はそれなりに高まっており、少なくとも友好的であることだけは確かなのだ。
こんな歩く厄ネタに友好的な矢印を向けられるなんて、それこそ災厄のような災難かもしれないが。

「まあ、そんなことはさて置いて、捨て置いて」

「私は貴女の名前を頂きました────なので貴女の人権までは必要ありません。犬でも食べません」

こほん。

本心を告げるならば、別に部活動の仲間なんて必要ないところである。これまで一人だったし、これからも一人の予定。
けれども折角の機会なのだから、偶には部長らしいこともして見よう────本質的には悪巫山戯だとしても。

────空気が変質した。気温が変動した訳でもなければ、風流が傾いた訳でもないが。
それは人が表現する場の在り方であり、八雲はんなが取り繕った、如何にもそれらしい雰囲気たっぷりの空気。
役者のように、気取った風に、未だそっぽを向いた彼女に対して、八雲はんなは悠然と歩み寄りながら。


「────その上で、怪異を知りたいと思いませんか?怪奇に触れたいと思いませんか?問いかけは、たったそれだけ」
「もしも頷くのであれば、私は貴女を拒みません────私の仲間として、友人として」

「怪異譚を────────蒐集しませんか?」


定型的な────しかし本心からの、それは勧誘文句。
断られるのは承知の上で、掌を差し出すのだ。何故ならそうするのが八雲はんなという少女の在り方。
本質的に嫌われ者のはみ出し者だからこそ、何処までも自分の思うがままに────そんな人間の誘いなんて、跳ね除けるのが懸命なのだろうけど。
368ミハギ◆</b></b>tqzcbq026E<b>[sage] 投稿日:19/10/11(金)07:38:39 ID:tfh [1/2回]
>>362

「うー……」

物音で気付いて緩慢に振り向く怪異。しかしそこからの動きは速く、獣めいた俊敏さで飛びかかって男を押し倒すだろう。
それを男が許したなら首を華奢な体に見合わない強い力で締め上げる。

「おなか……すいた……!」

髪の毛の合間から伸びる茨が男の腕に巻き付こうと。その棘が皮膚に刺さったならばエネルギーを吸収されるような感覚があるだろう。
男の抵抗力によっては全く吸収できない可能性もあるが。

/お待たせしてすみません。ぜひよろしくお願いします
369壬生瀬 和歌◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/11(金)11:52:35 ID:izs [2/2回]
>>367
それは本当に、土足で踏み込んではいけない領域だったのだろう。
顔の前に檸檬色のテディベアを持ってきて滔々と口にするのは、先程までの空想との語らいとはまた別の。

「――言ってない」
「ボクはそんな事、一言だって言っていない。虚言もいい加減にするんだな」

まるで『フラメル』と呼ばれる何かに扮するかのような。口調のみならず、声のトーンや間の取り方すらも別人のそれ。
熊の頭に隠れた表情は伺えないが。先程までのたどたどしい発音、あるいは架空の人格を通した対話と比較しても冷たい響きを孕む。
それは生来及び腰である彼女の感情の起伏としては、怒りと呼ぶに差し支えない言動であった。
話題がはんなの手で次へと捲られても。ぬいぐるみの両耳の間から覗かせる黒目は、奥底の嫌疑を拭おうともしない。

「…………、……っ」

浅い呼吸、力の入るフラメルを抱く腕。近づく距離に身体を縮こまらせる様からして、そこにいるのはもうただの一人の気弱な少女。
一変した空気は、猫を可愛がるには微塵も相応しくない息苦しさを齎す。あっという間に猫缶を平らげた白猫も、少し離れた日向で寝そべってしまう。
それでも一歩も引かなかっただけ、彼女の気性からすれば努力した方であった。
差し出された手とその主の顔に、何度も何度も視線を往復させて。明らかな当惑を黙したまま思案を弄んで、どれだけ経っただろうか。

「………………んぅ」
「でもフラメルは危ない事、したくないよね。ワカも、怖いのは嫌……」

そっと、手を伸ばす。白く細っこい指が握るのが掌ではなく、先の噛み跡が残る指なのも彼女の内向的な性格をよく表しているようで。
しかしそれは単なる了承の仕草ではない。触れた手から溢れる淡い光で、尾を引く痛みと生傷を癒すため。
その動作が何よりの答えであり、精一杯の歩み寄り。

//お待たせ致しました!
370未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/11(金)12:12:30 ID:lhE [1/12回]
ミステリアスだ
何を考えているのか分からない
すれ違っただけで見下された
校内において、様々な噂を流されている変わり者のレッテルを貼られている彼女、未来雪菜。
しかし一皮むけば、むしろ剥かなくても。代わり映えのしない一女子生徒である。
未だ孤高のぼっちの名を欲しいままにするスクールカーストを意識しない彼女は、学園からの帰り道にて

(今日のお夕飯は……すき焼きにしましょうか)

神妙な顔をしながら歩いているのだった。
時折つく溜息に、道行く人は振り返り、そして彼女の顔を見てそそくさと退散する。
傍から見れば不機嫌そうに見られるのだ、そして。

『ああ?なにガンつけてんだぁ?』

「はっ……?」

――面倒臭い輩に絡まれるのだ。
371空哭 文香 ◆</b></b>yICPUcht1Q<b>[] 投稿日:19/10/11(金)13:08:11 ID:jI8 [1/4回]
>>370
「何してんのー、帰ろ帰ろ」

神妙な顔つきの少女と、そんな彼女に絡む輩。
その間に割り込むように、空哭は現れた。
ブレザーの胸元を開いた、着崩した制服、何も考えていなさそうな笑顔を浮かべたまま。
ちょいちょい、と少女の服の裾を引っ張っている。

「早く行こーって、暗くなっちゃうよー」

どうやら、この会話を強制シャットダウンさせるつもりらしかった。
引っ張る力は次第に強くなっている。このままだと無理矢理連れて行きそうな気配だが……。

/夕方まで起きになりますがよろしければ!
372未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/11(金)13:40:24 ID:lhE [2/12回]
>>371

「はっ……?」

彼女にとっては、未知の連続
不良に絡まれた事と、袖を引く少女に絡まれた事
毒のない笑顔をいつも通り、見下すつもりもなくみくだせば。毒気を抜かれて
袖をひかれるままに少女の元へと誘われるのだが

『おい、待てよ。今俺がこいつと話してるんだからなぁ?邪魔すんなよ』

粗野な男は着崩した胸元に目線を奪われたまま、打って変わって下卑た笑みでもう片方の手を文香の胸元へのばした
歪められた瞳には獣欲を抱いて

//こちらも不安定なので大丈夫です!
373空哭 文香 ◆</b></b>yICPUcht1Q<b>[] 投稿日:19/10/11(金)15:20:33 ID:jI8 [2/4回]
>>372
「だから、私たちこれからカラオケ行くんでしょー、早く行こーって」

勿論、これは大いに嘘だ
彼女を現場から引っ張り出すための方便であり、そのまま押し通すつもりだった。
少女は、彼女へと興味を持ったのである。その変わり者がどれほどの程度なのか推し量りたかったのだ
ただ、見通しが甘かったのは事実か。

「……はぁ!? な、何すんの!?」

胸元へと伸ばされた手がそこに触れた瞬間、僅かにその手を押し返す柔らかな感触が返ってくるだろう。
それに対して反射的に彼へと突き飛ばす動作を行なった……大いに感情、羞恥心や怒りが綯い交ぜになったものを爆発させて

「一人で遊んでろ! ばーか! ねっ、行こ!」

……悔し紛れにそう叫んで、また袖を引っ張って走り出すのである
しかし今度は置き土産を置いていった。感情に呼応して生み出された怪異が、男のことを蝕もうとしていた。
それは人間の意識に寄生する精神生命体。規制の対価として、宿主の求めるものを永遠に与え続けるという代物。
大きな人影のようなものが、男にだけ見えるだろう。その両腕に包まれたなら最後、その視界は『一生流れ続けるポルノにジャックされる』ことになる。

/ありがとうございます、よろしくお願いします!
374未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/11(金)16:10:45 ID:CyG [1/1回]
>>373

「か、カラオケ……ですか?いえ、私にそのような予定は……」
『へへ……そそるような反応じゃねえか。お前経験ないだろ?俺が手とり足とり……痛ってぇなぁ!?』

双方から流れるノイズ、彼女の方は急な路線変更についていけず空気が読めずに
男の方は指先に感じる柔い反応に気を良くしたのか、押しつぶすように揉みこもうとして……突き飛ばされた後、悪態を着いた

「あっ……はい……あっ、待ってください。いま怪異のような反応が……」
『ひっ……なんだこれ……あ、いや……なんだこれ……視界が幸せに……』

返しの反応も三者三様の如く、彼女はどこまでもマイペースに少女に手を引かれるまま、男の方を何度も振り返る。
これが確信ではなく、ただの勘、疑惑であることがまた面倒の元
男の方はといえば、衆目の注目を浴びながらトリップしていた。怯えるような素振りを見せたあと。幸せそうに声を漏らして

彼女の行く先は少女の思うがまま、1度握った手を離すまで連れていかれる事だろう。
時折体温を確かめるように強く握りこんだり緩めたりと、自由に
375空哭 文香 ◆</b></b>yICPUcht1Q<b>[] 投稿日:19/10/11(金)17:04:03 ID:jI8 [3/4回]
>>374
(マズった~……いや、まだセーフセーフ!!)

普段とは違い、後先考えず感情のままに力を振るったのはマズかったと移動しながらちょっと焦っていた。
あの男もそうだが、彼女が怪異に気付いていたことも聞き逃さなかった。
誤魔化しようは幾らでもある、いざとなったら……と、自分で自分を励ましつつ。

「ほんっと最悪だよねああいうの! 余計なお世話だっての……!! めっちゃムカつく!!」

それから早歩きで現場を離れて、彼女の手を引きながら人通りの多い通りに躍り出る。
先の男への怒りは紛れも無い本心である……とは言え怒っているばかりでは目的も何も無いだろう。
歩く速度を緩めつつ、彼女の手が自分の手で遊んでいるのを好感触と捉えながら話しかける

「いやー、突然ごめんねー。話したいなーって思ってたら、変な人に絡まれてたからつい変な絡み方しちゃった」
「良かったらお話しない? ほんとにカラオケ行く? 奢るよー?」

とりあえず落ち着いて話せる場所に入りたいと歩きながら提案するのだった。
376未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/11(金)17:20:35 ID:lhE [3/12回]
>>375

「余計なお世話……未経験なのですか?」

空気が読めないというか、気になった事はあけすけに尋ねるタイプらしく。人通りに紛れて訪ねるのはそんなこと
少女の容姿と、手を繋いでいるということも相まって、多少の注目を浴びているが
当の彼女は何処吹く風。普段と変わらず人目を気にしないのである。
緩まる歩行速度、彼女は辺りを見回しながらどこに連れていかれるのだろうと呑気に構えていた。
視界に映るのは喫茶店やカラオケ、そしてスーパーである。

「ああ、いえ……こちらこそ。助けて頂きありがとうございました。戸惑ってしまって……恐らく対応が良くなかったのは自覚しています」
「お話……ですか、構いませんよ。私も丁度気になる事があったので。」
「行先は……どこでもいいです。こうして話すのは初めてですよね。"空哭文香"さん。」

友達が居ない故の、握手。尋ねられた上でどこでもいいと答える事ほど嫌がられる事もそうあるまい。
眼鏡の奥の紅い瞳は、身長差によって。相変わらず見下すようであった。
377空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/11(金)18:07:09 ID:7X3 [1/9回]
>>376

「……そういう話は後でしよっか……」

今をエンジョイする女子高生とは言え、こんな表通りでそんな話はなかなか憚られる。
できればその話は流れてくれることを祈るのであった……いや、必要とあれば、それを使うことも必要だろうが
ということで、答えは先送りとする。さて、どこに行こうかと考えているのだが

「ああいうのはさー、もっとビシッと言ったり、そっこー警察に連絡しちゃって良いんだよ、危ないし」
「えっ、私のこと知ってるの!? 嬉しいなー、私も知ってるよ、未来雪菜ちゃん!」

……果たしてどういう理由で気になっていたのか。名前を覚えられていたのか。気になるのは少し過敏になりすぎか、と考えながら
とはいえ、表情はゆるく綻ばせて、露出した片目と、隠れたもう片方が、彼女の赤い瞳を見上げて覗き込む
――――なんでもいいが一番困る。困るが、こういう時は強引に決めてしまえばいい……と

「……何? スーパーに用でもあった? ……あっ、そうだ!」
「じゃあうちでご飯作ってよ、お金出すからさー」

軽々しい誘いである……とはいえ少女としては助かるものだった。
他人に話を聞かれることもなく、密室で二人きりならば万が一のときも対処がしやすいからだ。
我ながら名案だ、と心のなかで得意気になる。
378岸浅美◆</b></b>8.dgNwE7Ek<b>[] 投稿日:19/10/11(金)18:13:15 ID:7gp [1/6回]

我ながら、運は悪い方だと思っている。
行く先々で不運に見舞われるという程ではないにしろ、不運や事件、事故に遭遇する確率は比較的高い、特別運に恵まれた様な経験も無い。
強いて今までの人生で最も幸運な事を考えるならば、不器用なりに優しく穏やかな夫に恵まれ、短い間だったにしろ一般的で幸せな家庭を築けたことだろう。

……兎も角、運が悪い方だという自覚はある。



『申し訳ございません!申し訳ございません!』
「……」

休日の昼下がり、黒衣の研究員、お気に入りのカフェテラスでのティータイム。
派手に濡れた右手で角砂糖を口に放り込み、噛み砕く。
つい数秒程前、岸に頭から冷水をぶちまけてしまった若いウェイトレスは、只管に頭を下げて謝り続けていて。
それを左手で制しながら、ただただ角砂糖を噛みストレスを鎮めようとする。

『本当に申し訳ございません!すぐに代わりをお持ちしますので!申し訳ございません!』
「……(代わりよりも、タオルか何かを持ってきてほしいのですが……)」

癖になった溜息を一度。
テーブルの上、買ったばかりの小説が濡れて台無しになっているのを見て、もう一度。
悲しみよりも諦観の方が大きかった。

//返信は20時頃からですが……!
379未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/11(金)18:26:19 ID:lhE [4/12回]
>>377

「いえ、あまりに唐突でしたので。一瞬思考が置いていかれまして」
「それはそれは……ありがとうございます。影が薄いと自負している私を覚えてくださっている方が居るとは驚きでした」

低めの自己評価に反して、その立ち居振る舞いから彼女を汁物は存外多い。目の前の少女がいい例だろう。
そして、他人に興味を持ちにくい彼女が、文香の事を知っているのにはやはり。"怪異に出会いやすい"という噂からのものであった。
見下すような瞳の中には、文香に対する興味が伺える。
止めた足に、握った手を離して
上目でこちらを覗き込む文香に対し、瞳が柔らかく微笑んだ。

「ご飯……ですか、それは構いませんが……全額出していただくわけには行きません」
「ここは半分で手を打ちましょう。メニューに対して何かご希望は?」

ともあれ、1度離した手をもう一度差し出し、それはまるで子供の手を引くかのように繋ごうとするだろう
迷子にならないように、との配慮だが、仮にも同じ高校生としてその扱いはどうなのだろう。
はてさて、無事スーパーへ入店したのなら、カゴは彼女が手に持ち。まずは青果コーナーに向かうことになるか
380空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/11(金)19:04:03 ID:7X3 [2/9回]
>>379

「……えっ、影が薄い……? それは違くない……?」

少女は、自分が学校の中でそれなりに目立っているという自覚があった。
だから名前を知られていても驚くことはなかったのだが、彼女……雪菜に関しては予想外。
少女が接触したいと思ったのは色々立っている根も葉もない噂からなのだが……自覚がないからこその周囲の評価なのだろうか。
柄にもなく少し心配になるくらいだった
そこまで間が抜けているとなると、少しくらい気を緩めてもいいかと思う。彼女が柔らかく微笑んだのが回答のような気分だった。

「あ、笑ったほうが可愛いねー。作ってもらうんだから、別に良いんだけどなー……まあ良いならいいんだけど」
「私はユキちゃんが好きなのでいいよー、困るならなにか決めちゃうけど」

手を離されたのならば、これで終わりかな、と油断する。
彼女が何を得意としているのか、何が好きなのか分からないからこその何でもない……は困ると思うので、最後に付け加えつつ。

「……? ……あ、見て、りんご美味しそー」

差し出された手に一瞬考えてしまうが、手を繋ぎたいだけかなと判断
そっと手を伸ばして、ゆるくその手を繋いだのだった。本人は快く応じたつもりであり、実際には子供扱いされているとは露ほども思っていないようだ。
引かれるまま青果コーナーに行くと、旬の果物を見て見たままの感想を述べるのであった。迷子の心配も致し方なしかもしれない
381未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/11(金)19:15:50 ID:lhE [5/12回]
>>380

「常に人に囲まれている文香さんとは違い、私はいつも1人ですので……」

近寄り難い故の変わり者という評価。彼女自身は周りに興味を持ちにくく、また持たれていない為と自らを評している。
然し、寂しいという感情は伺えず、ただそうあるものとして認識していた。
故に、その声色に悲壮感はなく

「そう……でしょうか?ありがとうございます。お世辞でも嬉しいものですね。」
「ユキちゃん……はて、ああ、私のあだ名でしょうか。成程……雪から取りましたか」
「ふぅむ……でしたら……お魚。いえ、お肉……やはりすき焼きにしましょう」

当初の予定通り、カゴを片手に少女の手を引きながら献立を伝えた
青果コーナーではネギ、白菜に春菊、しらたき、豆腐を。
次いで精肉コーナーでは牛肉の切り落としをカゴに入れて。

「後でうさちゃん林檎に剥いて差し上げましょうか?」

カゴに入れたりんごに視線を落としながら、やはりどことなく子供扱いしているのである。
片手が空いていれば頭など撫でていた事だろう。
ともあれ、買いものをすませたのなら、レジに並んで精算、袋詰めまで済ませることだろう
道中菓子類やおやつの要望があれば、そちらも追加されるのだろうけど
382空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/11(金)19:37:38 ID:7X3 [3/9回]
>>381

「そうなの? じゃあ私が友達一番乗りだー」

彼女の自己評価や自分に対する意識はあまり重視していなかった。
少女は雪菜という少女と関わって、友人になってみたいという好奇心で接触している……友人が多い理由はこれだ
それに相手に友人が居ないのだとしたら、それはそれで都合が良い話でもあった。

「可愛い可愛い、、お世辞じゃないよー。まあ、私のほうが可愛いけどー」
「あ、駄目だった? せっちゃんのほうが良い? でもユキちゃんのほうが可愛いと思うんだけど、どうかな?」

とは言え、少女の可愛いの競い方は小鳥とすら比べるものである。
自分のほうが可愛いという謎の自信も本気で言ったものではない。
そして、あだ名で呼ばれることには抵抗がある……としても無理矢理推していく。

「……うそー! すき焼き、やったー!!」

自炊をしない少女にとってはとんだご馳走だった。
ウキウキしながら彼女の後ろをひっついて回っていく。牛肉が籠に入る様は正しくクライマックス。

「ほんと? やった、うさちゃんだー」

実際のところ、りんごを食べられたのならなんでもよかったが、付加価値は有り難く享受する。
途中途中、大きめに入ったお菓子やジュースなんかもカゴに放り込んで、精算のときにはしっかりきっちり半分出した。
そして店外に出たならば。

「じゃー、私の家に行こー! そんなに遠くないからだいじょーぶだいじょーぶ」

今度はまた、少女が雪菜を案内する側になって、買い物袋を片手に、彼女の手を片手に歩き出す
その言葉通り、五分もしないうちに、寄り道やアクシデントが無ければ何の変哲もないマンションに辿り着くことだろう。
383白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/11(金)19:54:52 ID:NgG [1/6回]
>>378

「こういう時ってまず拭くもの渡してからじゃない? 気持ちはわかるけどねー」

ウェイトレスの斜め後ろからかかる少年の声。
余計に驚かせる、または動揺させるだろうその声の主はウェイトレスに先を示すように白いタオルをそちらに渡すだろう。
少し使った跡が見えるのは許してほしい、とは今の少年の本音。

「代わりのお冷や、良かったら追加できるかな?」

やや幼さ残る顔立ちの少年はそれだけ言うと、テーブルの上の小説に目を向ける。まあ乾かす技術など持ち合わせてないが。

「災難でしたねぇ、お姉さん?」

笑みではあるが、気まずそうな声。瞳の白い彼は調子よさげに声をかけている。
角砂糖追加してたら、いやどれだけとツッコミ入るかもしれないが。

//もしよろしければ……
384未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/11(金)19:56:59 ID:lhE [6/12回]
>>382

「友達……これだけで友達、なのでしょうか。詳しくはないのでわかりませんが……でも、助けられた……ふむ。友達……」
「ん?ああいえ……あだ名についてはどちらでも、せっちゃんと呼ぶ方も1人居ますから。」

友達についての独特な価値観を披露するのは帰りの道中
買い物袋を持たれた故にてとてとと呑気に少女の背中をついていき
たどり着くのは彼女の住居である、「お邪魔します」とひと声掛けたのなら、向かうはキッチンだろう。
「エプロンはありますか?お米は?」
と事細かに聞きながら、袋から出した食材をシンクに並べていく
懐から取り出したヘアゴムを口に咥えて、後ろ髪を束ね。長い黒髪をポニーテールに纏めあげた。
エプロンを渡されたのであれば、流れるようにそれを纏って

「ご飯は早炊きにしましょう。」
「まず白菜を茹でて……ご存知ですか?高級店ではすき焼きを作る際。白菜は茹でてから入れるのですよ」
「……あ、あと。文香さん……お野菜切れますか?」

蘊蓄を披露しながら手早く進めていく
慣れている、という印象を抱かせる指捌きでもって。
最後の言葉は、まな板の上にネギを乗せてから振り返り。
385黒岩 非◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/11(金)20:02:04 ID:K3V [1/3回]
「え」

怪異に対して舐めてかかっていた彼は当然の様に押し倒される。
目で追うのがやっと、腕を動かそうとした刹那の出来事だった。

「がはッ…!」
(ヤバイ…殺される…!)

首を掴まれ息もできずただただ死を待つのみに思えたが人間とは窮地に陥れば陥るほどに冴える生き物、それは当然彼も例外では無い。

「これでも喰らってろ…!!!」

蔓が巻き付こうとした瞬間サッと手を引き黒剣を出現させる。
このまま何も無ければ蔓は怪異を服従させる黒い液体を滴らせた剣に巻きついてしまうだろう。
だが黒い液体で完全に支配下に置くことができるのは低級で知能も低い怪異、人語を操る彼女には通用しないかしたとしても効果は薄いだろう。
386 : 黒岩 非◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/11(金)20:02:47 ID:K3V [2/3回]
>>368
//遅くなり申し訳ございません!
387空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/11(金)20:13:13 ID:7X3 [4/9回]
>>384

「そうだよー。こうやって、ここまで話してるんだから、もう友達だって」
「あ、そーなんだー。じゃあユキちゃんがいいなー。被るの嫌だしー」

少女の友達認定は早い。先にも音切という少女を半ば無理矢理友達認定していた。
なので今回も、である。被るのは嫌だと妙なところで独自性を出すことに決めて。

「じゃあ、いらっしゃいませー。キッチンとか冷蔵庫の中身は自由に使っていいからねー」

さて、やってきた部屋であるが……足の踏み場がないわけではないが、まあまあ汚い
靴の並べ方は適当だし、脱ぎ捨てた服やスカート、タイツがソファーに放られていたり。
キッチンの直ぐ側にはカップラーメンやコンビニ弁当のゴミが詰められ、テーブルの上には立てられた鏡と化粧品が出たまま
テーブルの上を片しながら、「お米とエプロンはあるよー」と返事をする。エプロンには気の抜けたひよこの絵が貼り付いている、ほぼ新品だ。

「おー……凄い、全然知らなかった……今のユキちゃんはお母さんみたい!」

手慣れた料理の手際に、ちょっとした豆知識。エプロンをして髪を束ねた彼女に、そう言うのは褒め言葉のつもり
そうこうしている間にテーブルの上を空けて、ガスコンロはないのでコルクの鍋敷きを置きながら。野菜が切れるかという問いに

「切れるよー、嘗めないでよね、そのくらいはできるとも」

そう言いながら、手を洗ってフンスと包丁を握った。
まな板のネギへと向けて、斜め切りを披露する……のだが、手つきはちょくちょく危なっかしい
歪ではあるが、一応ちゃんと切れてはいる……まばらなペースで切っていくのだった
388岸浅美◆</b></b>8.dgNwE7Ek<b>[] 投稿日:19/10/11(金)20:24:10 ID:7gp [2/6回]
>>383

それにしてもそろそろ寒くなってくる。

「……あの」

タオルを持って来てくれませんか、と、口を開こうとした時。
代わりに視線の先に差し出された白タオルに、軽く頭を下げる。

「どうも」

ともすれば、喧噪に掻き消されて聞こえないかもしれない小さな礼の言葉を呟いて、タオルで頭を拭く。
衣服の水分までは取りきれないかと、諦観と共に続けて首周りを。
少年の言葉に慌てながら頭を下げ、店内へと急いで駆け戻るウェイトレスを尻目に見て、ようやく視線を少年の方へ戻した。

「……えぇ、まぁ。
 昔から運は悪い方なので……タオル、ありがとうございました」

ガリガリガリガリ、変わらない無表情で角砂糖を二粒噛み砕く。

「最近は特に、度々子供に迷惑をかけていますし……。
 ……タオルは洗って返します、時間がある時に研究室に取りに来てください」

首からかけた名刺ホルダーが揺れる、『第八研究室』の文字。
ウェイトレスがコップを二つ、お盆に乗せて戻って来た。
389未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/11(金)20:25:08 ID:lhE [7/12回]
>>387

(これは……後でお掃除ですね)

目に入った部屋をみながら、無言の思案。
特に衣服の脱ぎ散らかしには瞳を細めて避難したげな
言葉に表すなら、女の子なんだから部屋くらい片付けなさいというところか
エプロンの様相から見て、料理をしないのも察せられる。
一人暮らしであるのなら、心配しそうな程に栄養が偏りそうだ
可愛らしいひよこの絵を、指先が撫でた
まずは手を洗い、釜に入れたお米を研ぎながら
同時進行で鍋に水を貯め、コンロの火にかける

「……指、切りますよ。文香さん」
「左手は猫の手で軽く添えて、不慣れでしょうから大きさは適当でいいです。ゆっくり……こう、こうです。」

さて、米をとぎ終わり、釜に入れてスイッチを入れた彼女は
少女が抵抗しないのであれば、背後から両手を回して少女の両腕に添え、切り方の指導に当たるだろう。
――最も、胸部が邪魔する故、手をめいいっぱい伸ばしているのだから少し危ない。
ネギの指導を終えたのなら、少し離れて次は白菜をまな板の上に置いた

「これも蓮に切ったら……お湯の中へお願いしますね。」
390空哭 文香 ◆</b></b>yICPUcht1Q<b>[] 投稿日:19/10/11(金)20:40:07 ID:jI8 [4/4回]
>>389
部屋の汚さを非難する瞳には気付かないフリ。気付いたら負けな気がする
このくらいなら大丈夫でしょー、で済ませていたのが裏目に出ていたようである
逃げるように適当に場所を開けていく。脱いだ服はまとめて抱えてクローゼットの中に突っ込む。

「おおー……柔らかい……!!」

教えられたことは素直に実行していく、が余計なことは口走る。
とは言え呑み込みは早かった、手元を真似して、怪我をしないよう、とんとんと野菜を切っていく。
彼女の言う通り、形はまばらだが、すっかり自信をつけた少女は、どんと置かれた白菜に。

「はすにきる……まーかせて!」

よく分かっていないが快諾する。
ともあれ言われた通りに手を動かしながらに、彼女へと言葉を向けていく。

「いやー、色んな噂聞いたけど、ユキちゃんと友達になれて良かったよー。ふつうに良い子だったし、楽しいしー」

ここに至るまでに、少女の目的は半ば達成されたと言っても良いだろう。
腹には幾つも抱えているものがあるが、目的自体はそれで終わり……あとは彼女の出方次第だった。
391ミハギ◆</b></b>tqzcbq026E<b>[sage] 投稿日:19/10/11(金)20:40:44 ID:tfh [2/2回]
>>385

「うう……っ!」

黒剣に茨を巻き付かせた怪異は手を男の首から離し、頭を抱える。
そして男から飛びのくようにして離れると二本の茨を地面へと突き刺した。更に髪の隙間から複数の茨が現れ、それは束ねられると銃口のような形に変わり男を捉えている。

「よく……も!」

自らの精神を見出した黒剣に恐れを抱き、怪異は男に接近するのを避けだした。その銃口のような茨からはまだ何も発射される様子はない。
392白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/11(金)20:41:52 ID:NgG [2/6回]
>>388

「どういたしまして」

ニコニコとした顔のまま、やや上体を前のめりにする程度のお辞儀。
行ってらっしゃいと見送る姿は至って普通の学生のように見えることだろう。

「まあ今日の不運分良いことありますよー。角砂糖どんだけいくんですか」

タオルの方は礼を言われるまでもないと思ってるようだ。
そして角砂糖にはやはりツッコミが入る。無理もない、基本は珈琲などに入れるものというイメージがあるからだ。

「子供に? もしかしてその年でお子さんが?」
「タオルはそこまで気にしてくれなくても良いですけどね、お言葉に甘えて。あ、自分明星学園の白崎冬馬って言います」

洗濯のタイミング、乾燥の頃合いを見て取りに行くことになるだろう。自己紹介したのは、取りに行く時生憎不在でも目的を果たすためだろう。
さてウェイトレスの方には心配そうに目を向けて、また溢さないかと内心はらはら。

「……それにしても第八研究室かぁ、どんなところだっけ?」

思考が、声に出た系である。目線が明後日に向いてるのでそれはよくわかるだろう。
393未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/11(金)20:53:10 ID:lhE [8/12回]
>>390

「そりゃあ……ネギよりは白菜の方が柔らかいでしょう」

どこかズレた答えを返しつつ、切られた白菜はお湯の中へ
同時進行でフライパンを取りだし、牛脂を引いたのならまずは牛肉を入れ
この段階で牛肉に砂糖を振る
キッチンに肉のやける匂いを充満させて、小さな器に醤油みりん砂糖酒だしの素を入れて混ぜ合わせ
ネギと湯を切った白菜春菊を投入、同時に手の上で豆腐を切って入れていき
タレを入れた後、フライパンに蓋をして放置。
あとは出来上がりを待つだけという段階で、体ごと少女の方へ振り向いた。

「普通に良い子、というのが分かりませんが」
「私も、文香さんとは是非お話したかったのです。」

少女が聞いた噂の中には、怪異に対して目がない女。というのも当然あるだろう。怪異だと聞けば西へ東へ。どこまでもついて行く執念深さを持ち合わせていることも

「怪異に出会いやすいというその体質、羨ましくもあり。そして」
「ここ最近、同じく怪異に出会いやすいという少年に出会いました。それなのに何故、私は毎回怪異に逃げられるのかと」
「……そして、少し前、その彼と出会った時、違和感を感じたのです。彼は……怪異に出会いやすいという体質なのに、その場に現れた怪異に対して酷く動揺していました。」
394岸浅美◆</b></b>8.dgNwE7Ek<b>[] 投稿日:19/10/11(金)21:05:16 ID:7gp [3/6回]
>>392

「……糖分の摂取には、精神的疲労を鎮めてくれる効果があります。
 職業柄……頭脳労働も肉体労働も人並み以上にはこなしているので……」

問題はないと手をひらひら。
運ばれてきたコップが冬馬と岸の前に慎重に差し出される、二度目は無かった様だ。
子供がいるのかという問いかけに、一瞬ぴたりと手を止めて。

「幾つに見えますかね……30ですから、別に子供の一人くらいは居てもおかしくは無いかと。
 しかし……この場合は娘や息子という意味ではありません、学生を子供と呼んでいるだけです」

改めて冷水を口に含む、砂糖で水分を失いかけていた口中に染みわたる。

「岸浅美です……第八研究室の室長を務めています。
 別に特別なことはありません、怪異の情報を集めて研究する……普通の研究室です。
 学生さんなら、これからも顔を合わせる事は……まぁ、あるかと」

怪異を集める、怪異と戦う。
それを目的として設立された経緯もある明星学園、そこに属する学生と、怪異の研究を行う研究室との関わりはそれなりに深い。

「……ところで、貴方は『普通』の方ですか、それとも『怪異』の方ですか。
 見た目は普通と変わりませんが……」
395空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/11(金)21:15:38 ID:7X3 [5/9回]
>>393

「……なんか凄い心配になるなー」

ズレた答えに不安感は募ってくる。
音切という少女も相当だったが、それを上回るかもしれない……そして不安をよそに続いていく調理。
すき焼き特有の、甘いタレの匂いが部屋の中に充満してくる……ふつふつと煮込まれていく鍋の中。
コンビニ弁当やカップ麺とは違う、手料理の匂いがなんとも心地よい

「普通に……普通ってなんだろうね。まあいいか」
「そうそう、それが気になってたんだよー。私に何の用?」

興味を持って自分から話しかけることはあっても、話しかけられることは珍しい。
しかしながらその言葉にはすぐに合点がいった。噂は根も葉もない者だが、怪異に目がない、のは事実なのだろう

「そうだねー、私は怪異に遭いやすい体質なんだー。それっていうとー……うーん、なるほど」
「私と同じ、怪異に出逢いやすい体質……なのに怪異に動揺した。それってさー……」

ここから先は、多分に経験則が含まれるものである。が、勿論本人はそれを隠す。
流しの前に少し体重を預けて、微笑みを浮かべたまま。彼女の瞳をじっと見上げて。

「怪異に遭いやすいんじゃなくて、怪異を生み出してるか……操ってるんじゃない?」
「怪異に出逢いやすいのは、自分で作ってるから。現れた怪異に動揺したのは、自分の支配下に無い怪異だから」
「今までの怪異との遭遇はほぼ自作自演で、だからこそ想定外に取り乱した……」

その憶測、予測は、“少女もまた似た存在”であるからだ。
自作自演とまではいかないが、怪異を生み出す力を思うままに振るう。その辻褄合わせのために怪異と出会いやすい体質という設定をする

「……なーんて?」

だからこそ、ある程度まで予測できる。
とはいっても予測の範疇。そう断りを入れるように、最後に冗談ぽくそう言った。
396白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/11(金)21:16:22 ID:NgG [3/6回]
>>394
「なるほど」と納得するのも意外にあっさり、女性にタブーなことも口にする以前に考えから消えたようだ。

「居てもおかしくないと思って、失礼なこと聞いてすみません。ああ、じゃあ僕も一応子供の枠に?」

お冷やを流す喉は一瞬膨れて。
その視線が向くのは岸の手。質問をかけるのもまた当然だろう。

「怪異! そうそう、そんな感じ!」
「それならこの前、公園で砂の塊みたいな怪異に遭遇しましたね、倒したはずですけど」

ぱちん、と手を叩いて合点がいったように。すぐに居住まいを正して小声で。
ならばと明かすそれは意外にもあっさりしたもの。追及するなら今くらいか。

「あ、一応『普通』で。得物は普通じゃないってだけです」

そして追加の返事も忘れずに。けれども得物なるものは明かさない。……明かす流れと思ってないだけであるが。
それは裏表無さそうな笑みから十分伝わるかもしれないし、逆に怪しまれるかもしれない。
397未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/11(金)21:26:03 ID:lhE [9/12回]
>>395

少女の答えは、彼女が聞きたかったことで相違ない
だからこそ、小さな頷きが答えになる。
そして、よどみなく流れるような答えは彼女に確信に近いものを抱かせた
然し、それはあくまで近いもの、確定とまではいかないのだ
傍ではグツグツと煮えそうなすき焼きの香りが漂ってくる、蓋から溢れる蒸気が、見上げる少女と、見下すような彼女の視線を遮った。

「同様もせず、明快に答えを紡げる、怪異を生み出すなど、恐らく常人では思考にすら浮かばない。と私は思います」
「つまり……文香さん、貴女は」

――感じるプレッシャーは、自分の気のせいなのだろうか
いきなり引いた辺りに、はやる心臓が鼓動を増す。生唾をのみこめば、白い首がそれを嚥下する

「怪異に出会いやすいのではなく、怪異を生み出す、または怪異を使役する能力を持っている」
「怪異に出会いやすい人間というのは……つまりそういうこと、です」

それはある種のタブーに触れる行為なのだろう
最早それは、人型の怪異といって相違ない。であるのなら
怪異と人との線引きは、どこから付ければよいのだろう
398黒岩 非◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/11(金)21:40:02 ID:K3V [3/3回]
>>391
「やっと離しやがったか…このアバズレが」

黒剣を突き立てよろよろと立ち上がる。
その瞳に宿したドス黒い怒りの炎は獲物を見据え邪悪に揺らめく。

「どうせ狩られるんだから俺が有効に使ってやろうと思ったのによォォォオオオ!!!」

怒りに任せ剣を振るうと纏っていた液体は飛ぶ斬撃となり怪異に向かう。
399岸浅美◆</b></b>8.dgNwE7Ek<b>[] 投稿日:19/10/11(金)21:43:07 ID:7gp [4/6回]
>>396

「えぇ、入っていますよ、『子供』の枠に。
 最近はこうして子供に醜態を晒す事が多く……大人としては、中々に恥ずべき事ですが」

子供の前で嘔吐した、怪異との戦いでは手を借りた、窮地を救われた、今日はこうしてタオルを借りている。
それが全てここ一週間前後内での出来事なのだから情けないやら何やらだ、小さく溜息。

「……砂の怪異……情報提供、ありがとうございます。
 どの様な存在だったか覚えてはいますか、見た目や能力、性質等……分かる範囲で結構ですので」

テーブル脇のナプキンを取り、懐からボールペンを取り出して。
こんな状況でも研究員としての仕事はしっかりとやるらしい。

「差し支えなければで構いませんが、後程その得物の方の確認もさせてください……」

些か事務的義務的な言葉選び、まるで取り調べでもしているかのような。
冬馬の学園内での交友関係にも寄るが、『学園付近の研究室に根暗な黒服の研究員がいる』という噂くらいは聞いた事があるかもしれない。
400空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/11(金)21:45:01 ID:7X3 [6/9回]
>>397

最早隠し通せると思っているほどに、少女も、空哭文香も阿呆ではなかった。
こうまで語れば推測もできるだろう。状況証拠は揃っている、ここまで揃えれば簡単にその答えには辿り着くことだろう
やはり少女は小さく雪菜へと笑みを浮かべていた。少なくとも現段階では、未だに彼女を友として見ている。

「さぁ、どうだろー? これは状況から私が思ったことを言っただけ」
「ぜーんぶ、私が間違えてるかもしれないし」

預けていた腰を上げて、ゆらりとその身体が動いた。
身長差はやはり彼女を見上げる形にしている。
ぴょん、と跳ねるように一歩距離を詰めるだろう。

「仮に私“も”そうだとしても――――」

そしてその人差し指を彼女の胸元へと突き立てんとするだろう
例えば先の男のような下卑た感情を抱くものではなく、ただ友人同士で戯れることのようである
そしてそれをゆっくりと下ろすと、その胸の中心で指先は止まる

「ユキちゃんは、私の友達でいてくれるよね?」

……人が怪異と成ることは相応に在る。なぜならばそうしたこともあるからだ。
おそらくその境界線は思っている以上に薄いものなのだ。
401未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/11(金)21:54:57 ID:lhE [10/12回]
>>400

「は、ではなく。も……ですか」

予感は確信に変わる。
そして、その次の問いかけが最早答えのようなものだ
詰められる距離に、彼女は息を呑む、それは恐怖からではなく
まだ優しげを保っている瞳を見たからだ。募る緊張感は、敵意を明確に感じとるから
少女が伸ばす指先は、エプロンを通して。柔らかいと言うよりは、少し張ったような肉感をその指に伝え、中心部にはまた感触の違う肉感
もし、少女の指先が敏感であるのなら、少し早い心音が指の腹を通して伝わるだろう
マイペースそうに、自分の空気を崩さないように見えて、緊張しているのが伝わる
そして

「……嫌だと、言ったら?」

彼女が彼女である所以、変わり者であることを今ここで発揮した
彼女の中で、怪異と友人になる事はタブーではない。それは自らも怪異を使役し得る人間だからだ。
なればこそ、少女という人間を試したかったのだろう
仮に断れば、簡単に危害を加える人間なのか否かを
――そして、彼女の分かりにくい点その二、彼女は冗談で発した言葉も
真剣な面差しと、見下したような紅い瞳がそれを冗談だと取らせないかもしれないからだ
402白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/11(金)22:00:19 ID:NgG [4/6回]
>>399
「むしろ話し掛けやすくて良いと思いますけどね」
「怪異集めするなら親しみやすくなるのもいいんじゃ?」

それがドジ踏み……と言っていいのかはアレだが、前向きに捉えてはどうかとしているようだ。
大人の心を子は知らず、溜め息吐いては幸せが逃げるよとは何もわかってない子供の台詞。

「砂で作られたマネキンって感じで、身体の大部分は殴っても蹴っても斬っても意味なしで砂を操るのが能力と判断しましたね」
「性質としては……小さな人型の本体が居て、あとは水を嫌がってましたね。こっちがやけくそで池に落ちたらまったく攻撃してこなくなりました」
「あ、言葉は発しませんでした。引き摺り込もうとしてきましたね。……敵意であってほしいけど」

小声なのは多分秘密と認識してるのだろう。説明としては砂の化け物と聞いて浮かぶイメージをいくつかマイルド、オミットしたようなものか。
曰く、本体を砕いたところ形を保てなくなり消えたため、彼は倒したと思ってるようだ。……しかし相手は怪異。
案外近いうちに同じようなものが生み出されてもおかしくはないだろうか。

「ここだと物騒なんで全貌は勘弁していただければ」
「まるで取り調べみたいでちょっと楽しいですね、こういうの」

なおこちらは、目上相手に敬意を払ってる……と本人なりにやってる口調だ。素はこれをさらに砕いたもの。
そしてその噂を思い出してるのか、ニコニコした笑顔には若干ニヤニヤが混じったりしつつも服の内側に手を入れてから取り出す。

「これです」とそちらに向けて広げれば、見えるのは果物ナイフ程度までの長さしかない刀のような何か。
質感は金属でも木製でもなく、骨を見たことがあればそれだと判断がつくほどのものであった。
403空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/11(金)22:21:22 ID:7X3 [7/9回]
>>401

「……とーっても……」

――――少女が他者に捧げる愛情、親しみ、それらは紛れもなく本物ではある。
ただ、それに関係なく感情での行動があまりにも著しい
それこそ、ちょっとした弾みで誰かを傷つけることだってあるように。先程の男のときのように。
そして少女はそれを良しとしている。当然の権利として、振るっている

「……傷ついちゃう♪」

冷静でいるように努めている彼女に感じる心音
きっと彼女も緊張はしているのだということが、少女に心の余裕を作ったことは間違いがなかった
だからこそ、そこで少女は誤魔化すようにそういった。見上げる瞳は感情を悟らせにくかった、だからこれは賭けに近い。
ただ、事実ではあった。嘘はついていなかった。傷ついて、そうしたらどうするか、本人でもその感情の行き先は分からない

「大丈夫大丈夫。私、友達にそんな酷いことする人に見える?」
「……いや、でも、変なことはするかもしれないよー? そういう意味では危険がアブナイ!」

そうして戯けてみせる。手の指をワキワキと動かしながら、彼女へと怪しげな視線を送り。
それから煮えるすき焼きへと向けて、物欲しげな視線を送りつつ。

「あ……でも、皆には内緒にしてね? これ知ってるの、今のところは、ユキちゃんだけだからさ」

その中には、先に彼女が抱いた疑念にも通ずる。
これが仮に明るみに出たならば、少女そのものが怪異として収容か、或いは処分される。
それは恐ろしいことだ。何よりその口止めの言葉は、情報が漏れればどこからか分かるということも暗に示している
404岸浅美◆</b></b>8.dgNwE7Ek<b>[] 投稿日:19/10/11(金)22:23:28 ID:7gp [5/6回]
>>402

「……そう簡単に取らないで下さい」

百歩譲って、親しみやすいと取られている内はまだ良い、だが『頼りない』と思われてしまう事は駄目だ。
怪異の情報を預かる身、本来は子供達を守るのは自分達の役目だというのに。
知らず知らずのうちに、また溜息が零れる。

「砂……人型……本体と分離体で構成……。
 水を嫌がるのは、砂系統の怪異としては比較的ベーシックな性質です……池に落ち……落ちた?」

そこまで聞いて、怪訝そうに眉を顰め冬馬を見た。

「……あまり無茶はしない様に……一人での対処が難しい場合は、助けを呼ぶか逃げに徹してください。
 『怪異を見つけたら戦って死ね』等とは言われていない筈です……あくまで情報共有と自分の安全を第一に……」

ブツブツと小言の様に。
『あぁ、こういう感じだから子供からの評判が悪いのだろうな』と察せる行動。
冬馬を諫める呟きは、彼が得物を取り出せば収まって、情報を纏めたナプキンをしまいながら骨刀を覗き込んだ。

「骨でしょうか」

見慣れている。
眼鏡を押し上げてまじまじと。

「……材質以外、見目は普通ですね。
 詳細は調べてみる必要がありそうですが……ありがとうございます」

テーブルに置いていたコップを取り、水を一口。

「情報は怪異に対する一番の武器になりますから……暇があれば、自分でも色々調べておいてください」
405白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/11(金)22:35:18 ID:NgG [5/6回]
>>404
「了解ー」

なお。現時点では白崎はそちらに対して頼りないと思うことはない。そもそもそうなる場面に遭遇してないためだが。

「引き摺り込まれそうになったので斬った蹴ったしてたんですけどねぇ」 

当然、先に話した通り物理攻撃の通じなさは砂らしいもの。よって、行動を予測すれば撤退、回避の際に池ポチャしたと見ていいだろう。

「助けは考えたんですけどね、物理専門だと余計に被害出るかと考えちゃって間に合いませんでした。次から気を付けます」
「ご心配お掛けしました」

変なところで頭を回した結果でもあって。討伐こそ果たしたが本体ごと崩れ去ったがゆえに詳しいことはこれまで。
小言めいた呟きには、心配されたと受け取ったかそう返していた。

「骨は骨でも怪異の影響を受けてるって言われましたね、これに関しては刃こぼれとか折れたりしても牛乳に浸けてたら修復される」
「あとは伸び縮みするとかが知ってるところです」

何かしらの参考になれば、もしくは開発などの手がかりにでもいつかなればの小さな情報。
怪異を受けただけでそんな変質が起きるのも何気に恐ろしい話の気もするが、とりあえず刀は再びしまわれるか。

「……話変わりますけどそれ乾きそうです?」

手を出せない小説、濡れたそれを指差して結構気にはなってたらしい。
濡れた本でも一応乾けばめくれなくもなかったりするものだが果たして。
406未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/11(金)22:42:51 ID:lhE [11/12回]
>>403

彼女は、少女が怪異を差し向けて人を害する姿を、未だ知らない。
では正義感があるのかと言えば、それもまたノーである
彼女はとことんまで興味のない人間には関わろうとしない。世間一般の常識からかけ離れた変わり者。
その行動原理は全て自己によるものであり……然し明らかに人を害するものには抵抗を示すのだ
もっともその価値観は、そばにいる人間によって塗り替えられる可能性もあった。

「では、傷ついたらどうするのですか?」
「文香さん、貴女は私に怪異を差し向ける?殺しますか?それとも生かさず殺さず……」

それは、ただの確認に近い
少女が近づいたのならそれを利用し、両頬を両掌で挟んで顔の逃げ場を無くそうとした
瞳すら逸らすことを許さず、紅い目が少女の垂れ目がちな瞳を捉えた
垂れ落ちる黒髪がまるで檻のように黒く、視界を埋め尽くす
いずれにせよ、ここまで深入りしてしまったのなら逃れられない。
そして彼女は、この展開に至る事に後悔は抱いていなかった。
日を吹きそうなほど煮えるすき焼き、指先がツマミを回し、火が消える。

「……あ、すき焼きが出来ましたね。食べますか?」

そして彼女は、マイペースな変わり者だった
407空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/11(金)22:59:19 ID:7X3 [8/9回]
>>406

それで誤魔化そうとしていた。が、どうやらそれは失敗に終わったようだ。
視線をそらすことは出来なかった。顔を動かそうとしても、ガッチリとその両頬を手のひらで挟まれて逃げ場を失った
黒く染まった視界の中で、ここで少女は初めて自分が明確に動揺していることを自覚した。

「――――私の怪異は……私のために動くだけだよ」

……そして観念したように、そう言った。
少女の怪異は、少女が抱いた強い感情を解決するために行動する。
その解決方法は多岐に渡る。ありとあらゆる手段を尽くす。その中で殺害という選択も非常に多い
そのために怪異は自ら動く。少女の望むままに。或いは死を望まないならば……それこそ、別の手段を取るかもしれない
兎角、自らの怪異でありながら、味方であるということ以外、予測のつきにくい存在であった。

「……食べる!」

……そして気圧されていたのを振り払うように、こくりと大きく頷いて大きな声を出した。
バタバタと動き出して、更に端と皿を並べて、冷蔵庫の中から卵を取り出して
ウキウキと対面に彼女が座るのを待つ様は、先程のことなど無かったかのよう
408岸浅美◆</b></b>8.dgNwE7Ek<b>[] 投稿日:19/10/11(金)23:14:09 ID:7gp [6/6回]
>>405

「……無茶をする前に、まずは考える事です。
 砂の怪異という時点で、例えば水をかけて固める……等といった対抗策も考えられなくはない。
 いつも冷静でいろとは言いませんが……あぁ、いえ……この辺でやめておきましょうか」

ボソボソと諫める言葉を再開させて、しかし。
説教臭くなってしまったと、途中で俯き気味に口を噤んだ。

「兎も角……情報提供感謝します」

軽く頭を下げ、骨刀を携帯のカメラで撮影。

「牛乳に浸ける事で治るなら……カルシウムの摂取でもしているのでしょうか。
 骨刀が『生きている』という可能性を加味しましょう……いずれにせよ、今の情報だけで分かる事は限界があるので。
 ……命を大事に、情報収集の継続をお願いします」

水を飲み干し、さてと一息。
傍らの本を手に取って、軽く風に晒してみる。
ページ1枚1枚がふやけて渇いてゴワゴワになってはいるが……どうやら、なんとか読める程度には回復した様だ。

『失礼します』

丁度その時、ウェイターがお盆を手にテーブルへとやってくる。
並べられるのは色とりどりのケーキやクッキー、甘味、甘味、甘味の群れ。
同時に運ばれてきたカフェラテに角砂糖を放り、生クリームを絞り入れて、クッキーを砕き入れ躊躇う事無くケーキを口にする。

「……食べますか?」

もそもそと口を動かしながら。
まぁ、飲み物は自分で注文しなければいけないが。

//時間も遅くなってきたので、この辺で〆で如何でしょうかー。
409未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/11(金)23:22:29 ID:lhE [12/12回]
>>407

「ふむ……承知しました」

さて、彼女の鶴の一声で、場にみちる緊張感は霧散する
ともあれ、ひとまずは友人という括りを受け入れたようだ。
はたまた、少女の子供のようなその態度が毒気を抜くのに一役買ったか
彼女は割と、面倒見のいい方であったから。
情報は得ておらずとも、いわば共犯者のような関係だろう
もし文香が何かを起こせば、彼女も疑われる可能性があるのだから。
友人など作らないと噂されている彼女が作った明確な初めての友人。関連性を疑われる事もあるだろう。

「ご飯も炊けたようですね、流石は早炊き」
「まずは野菜から食べるのですよ、文香さん。お肉はあとの楽しみです」

ともあれ、ホカホカに湯気が立つ米を茶碗によそい、テーブルに着いたのなら
正しく母のようなセリフを吐いて対面に座る。
出会った当初からの子供扱いは変わることなく。

(……はて、友達になったのはいいですが。友達というのは何をして過ごす物なのでしょうか)

脳裏によぎるのは、そんな馬鹿みたいな思考であった
夕方は超え、夜は深けていく。泊まって帰るか。はたまた家に帰るかは少女の選択次第

//こちらはこれで〆で!長々と失礼いたしました。楽しかったです!
410 : 白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/11(金)23:25:55 ID:NgG [6/6回]
>>408
「まずは考えること……そういえば最近忘れてたなあ」
「いえいえ、良い助言もらいました、ありがとうございます」

どこに、いつまで活かされるかはわからないけど、小言もたまにはいい薬だ。
下げる頭にはきちんと感謝の意もあった。……多少説教好きだなぁ、という意もあったが。

「撮影は事務所を通して、なーんてね」

台詞に反して別に撮影は止められない。端から見ればあまり良くない趣味のものにしか見えないのだ。

「そうなんですかねー? 今までそれで直してたからそういうものだって納得してましたけど」
「カルシウムなら……なるほどなぁ」
「あ、情報収集了解ですー」

なお岸の推測は普通に当たってる。これは経験、見てきた怪異の多さがもたらした慧眼か。それとも分かりやすすぎるだけか。
そして読めるようになった本には「ああよかった」と最悪のパターンは回避したらしいところを見て一人安心。
そして運ばれてきたクッキーやケーキを見れば、おお、と息を漏らし、ご提案にも目を輝かせて。

「じゃ、一つだけ貰いますねー」

社交辞令が通用しないのか、厚意は受け取る少年と見るか。
宣言通りクッキーとケーキ一枚ずつ、それに頼んだミルクコーヒーを合わせて少しの時を過ごせば。

「それじゃ、そろそろこの辺で。気を付けて帰りますね」
「ではまたー、タオルは近いうちに取りに行きますねー」

そう言ってカフェテラスから去っていくだろう。勿論、自分の分はきっちり払ってから。そこは甘えなかった。

//了解ですー、それではこちらはこれで〆でっ。ロールありがとうございました、楽しかったです!
411 : 空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/11(金)23:41:31 ID:7X3 [9/9回]
>>409

緩和したその場の緊張感に安堵する。
……結局、自分の腹をほとんど彼女に晒してしまったことになる。かなりの痛手だろう
だが今のところは、こちらに敵意を向けられることも、危害を加えられることもなさそうだと思う。
何よりせっかく作った友達には出来る限り手を掛けたくないのは本心である。
とにかく現状だけを見たら、保留というべきか……とりあえず、友人としては続けられそうだと考えた

「やた! わー、炊きたてのご飯も鍋も久し振りだよー……わかりました~お母さ~ん」

彼女の発言を茶化しながら、目の前にしたすき焼きを前に目を輝かせる。
なんとも味気ないインスタントでジャンクな食事から一点、正しく夢のような光景である
ワクワクとしながら、カチャカチャと卵を溶いているのであった。

「それでさぁー……勿論、泊まっていくよね……? ね!」

夜は更けて、少女が一人出歩くのは危険な時間帯である……というのは完全に名目。
彼女を誘った時からこうなることは分かり切っている。
ので、今夜はクローゼットに埋もれているボードゲームや、テレビに繋がったゲーム機をなんども使うことになるだろう

/それではこちらもこれで〆で! いえいえ、こちらこそ長い時間ありがとうございました!私も楽しかったです、ありがとうございましたー!
412未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)00:19:46 ID:sTx [1/21回]
「ふぁ……あふ……」

前日の邂逅から一日、結局夜遅くまでゲームに興じ、眠れなかった彼女である。
珍しく欠伸をかましながら登校し、授業中に眠たげに船を漕いでいた
今日一日の彼女の様子から、彼氏と朝帰りをした女という呼び名が追加されるのである
夢現の狭間にいながら、気づけば放課後である。
それでも彼女は、未だに自身の机の上で船を漕いでいた
差し込む夕日が黒髪に映り、黒いメガネのレンズが反射する

「……かえりま、しょうか」

背もたれに背を預け、気だるげに伸びをした
机の上に乗るのは、武器図鑑である。朝明陽一という少年に取り付く呪いのような大鎌についての情報を求めてのものであった。
413白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)01:01:56 ID:XqW [1/18回]
>>412
「昨日どれだけ楽しんでたの未来さん?」

追加された呼び名で何があったのやらと覗き見れば放課後でも眠そうな相手の姿。
それを見れば、教室内で声をかけて誤解を生みそうな聞き方を。

「そんな調子で帰れる? 良かったら送ってくよー?」

なお声かけは正面から。そしてやはり机の上の武器図鑑にも目が向かい、手に取ろうとするのは自然なことだろう。
興味深そうに見てるのは、少年特有のものと見るか、別のものと捉えるか。

//まだよろしければー……
414未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)01:11:24 ID:sTx [2/21回]
>>413

「昨日……ですか、昨日は……」

昨夜の出来事に思いを馳せる。
存外盛り上がったゲームやトークは。深夜にまで及び。気づけば意識が落ちていたというのが正しい
黒メガネの奥は眠そうな瞳で、とろんと蕩け

「いっぱい、遊びましたね。初めてできた友人の家で……寝かせて貰えなくて。」

思考がから回っている現状で、紡ぐ言葉は大いに誤解を与えるもの。
声色もどこか舌足らずであり

「あいたっ……」

どうやら武器図鑑も枕にしていたらしく、それが少年の手に渡ったことにより、眠気に負けた頭が机にごっつんこ
――尚、武器図鑑の表紙は少量の涎が染みを作っていた

//ありがとうございます!
415白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)01:19:17 ID:XqW [2/18回]
>>414
「……ん、友じ――――ぶふっ」

顔を背けて噴き出した。相手の様子もあるが、先に植え付けられたイメージの影響もあるだろう。
友人の意味を問おうとしたタイミングなので余計である。口元を袖で隠して一人勝手に誤解膨らませてるのはどうなのか。

「あっ、と……大丈夫? 君も……うん、本も」

借りてる本ではないことを祈る。涎の染みというのは色々とアレなものである。
机に打ち付けられた頭を支えるように手を伸ばし、どうにか起こそうと。

「会話覚束ないけど本当に平気ぃ? どうしようかなぁ…………彼氏呼んだ方がいいのか?」

さて、流れている噂をいくつか想起して口に出すのは結構デリケート面。
他にも目を覚ましそうな、流れてる噂といえばやはり怪異もの。になるのだろうか?

//よろしくお願いします。時間は遅いので凍結などなさる場合は遠慮なくー
416未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)01:29:34 ID:sTx [3/21回]
>>415

「んぐ……失礼いたしました」
「今ので多少は目が覚めたようです……ありがとうございます。」

起こされるなら起こされるまま。
ずり落ちたメガネがなんとも間抜けであり、それでいて当人は失った視力にとまどった
等の眼鏡は顔からずり落ち、胸で跳ねてから机をまたいで少年の足元に落ちていく

「……あれ、いえ……まだ目が覚めていないようです。何も見えない……」
「は、はぁ……彼氏。ですか。お生憎と私にそのような人は居ませんが……メガネメガネ」

眠気故か、はたまた生来のマイペースなのか。少年の姿ですら朧気な現状に戸惑い
そして噂についてはしっかり否定、身に覚えがないのだから仕方がない
――尚、メガネというフィルターを通さない彼女の紅い眼は戦艦をも射殺さんくらいに鋭い。
すれ違っただけで見下されたという噂の出処はここである
417白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)01:39:11 ID:XqW [3/18回]
>>416
「今のお礼言うところ?」

苦笑い浮かべて起こして。
そして眼鏡の行き先について、そしてルートには胸中でそんなのあり得る? とツッコんでいた。
落ちて、足元はわかるが経由ルートの話。

「……え、彼氏居ないの…………わぉ」
「あ、メガネ待ってて、今拾うから。…………痛っ」

噂の否定に心底ビックリした様子で、そして鋭い視線には白い瞳の目も見開くというもの。噂の理由も納得していたり。
色々と難儀というかわからない子だ、と思いつつメガネは拾う。自分の足元にあるのだから当たり前だが。
屈んで、もう一度起きる前に机の出た板部分で後頭部をぶつけているのはただの不注意である。
メガネはぶつかる音がしてから数秒後に「どうぞ」と力ない声と共に渡されるだろう。

418未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)01:44:16 ID:sTx [4/21回]
>>417

「むしろ何故そのような……覚えのない噂が立つのか、そちらの方が不思議でなりませんが」
「あ……ありがとうございます。何から何まで……大丈夫ですか?撫でましょうか?」

差し出されたメガネを受け取れば、ようやく晴れる視界に安堵し
次いで、後頭部を強打する少年に労りの言葉を。
子供扱いするような発言は、然し、昨夜遊んでいた少女のものを引きずってか。されど同意するのならきっと患部を撫でるのだろう

「……その本、汚いですよ。表紙のところ」

そうして、淡々と自身の涎つき武器図鑑を指さして
普通、女子なら恥ずかしがるところであるのに、彼女ときたら平然としているのである
419白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)01:51:59 ID:XqW [4/18回]
>>418
「よ、よろしく…………ふぅ、あ」 

扱いについては不問らしい、むしろ今は痛みを癒されたいために同意して、一時の幸福。
すぐに恥を覚えて、ありがとう、と頭を離すだろうが。

「彼氏の噂については珍しく眠そうに登校してたから、とからしいよ? 朝帰りみたいな感じじゃない?」
「あとこれ君の涎だよね、逆にそれ以外なら一種の怪異だけどさ、よく真顔で言えるね」

噂の出所には雑な説明をして肩を竦める。
そして武器図鑑のページをパラパラめくってから閉じて、相手の様子に一種の呆れを見せつつ明星学園風のジョークっぽいのを。

「枕にするのにちょうどいいから借りたのこれ?」

とりあえず返すつもりはあったのか、わざわざついた面を上にして、立てる? とも聞いた。
420未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)02:02:21 ID:sTx [5/21回]
>>419

「……ああ、成程。そういう事ですか……」
「正確には、同性の友人ですので。ご期待には添えず申し訳ありません」
「それに、私のように地味な人間に彼氏などできようはずも……」

好きなように流れる噂に反し、彼女の自己評価は低い。
しかしそこには悲壮感はなく、あくまで現状を自分視点で見た場合の評価である
納得が言ったように頷き、ズレた黒メガネを指で微調整
フィルター効果により、視線の鋭さは幾分か緩和されたものの。それでもまだ見下すかのような鋭さを有してはいたが

「ええ、涎ですね。なので汚いと」
「そちらにつきましては、私の……知り合い?の男子生徒、の陽一くんが呪われている大鎌に取りつかれているため。調べていたところです」

相も変わらずなマイペース。
立てると聞かれればこくりと頷き、欠伸をひとつかまして
知り合いの一言は彼に問うかのように小首を傾げたが、彼にとってはなん残っちゃ状態であろう
421白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)02:11:50 ID:XqW [5/18回]
>>420
「ああ、つまり夜遅くまで遊び倒してたのか、納得」
「地味にはまったく見えないけどね、色々と。できるどうこうより彼氏作る気もないんじゃ」

意外と納得は早くなった、これについては経験としてあるからだろう。同性の友人と盛り上がってオールナイトは青春の一部だ。
そして彼女の自己評価には自分から見た評価を告げて、勝手な思い込みも。

「なんで知り合いにちょっと疑問符ついたの。……呪われてる大鎌? その陽一くん怪異対策に死神と契約でもしたの?」
「あ、そういえばこっちの名前は言ってなかったっけ。白崎冬馬だよよろしくー」

欠伸の様子に無防備だなぁとぼやきながら、マイペースを被せるように。
知り合いについては未来基準ですべきなのでツッコミ返しである。次の確認は歩けるか、でもあった。
422未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)02:20:04 ID:sTx [6/21回]
>>421

「そういう事です、初めての経験でした。割と楽しかったですが」
「はて、そもそも彼氏彼女というものの必要性を感じないのですよ。私にとっては未知のもの……だからこそイメージできないのかもしれませんが」

思春期にありがちな欲望が、彼女は薄いのだ。
普通の女子生徒のように羞恥心を感じにくいのもそのため、涎付きの本をそのままにしているのがそれを助長する
染みつきの本を小脇に抱えながら

「いえ、知り合いと友達の境界線が分からなくて……文香さん、ああ。空哭文香さんというのは今話した友人の話し」
「陽一くんは……友達になろうとは言われていなかったので……知り合い?なのかと。どっちなんでしょうね」

歩けるか、の問にこくりと頷き
次いで、本を持っていない片手で少年の手を取ろうとした
どうにも他人を子供扱いする癖があるらしい

「これはどうもご丁寧に、図書委員長を務めております。未来雪菜と申します。知り合いからはせっちゃん、友達からはユキちゃんと呼ばれていますね」
「で、冬馬くんですね。宜しく御願いします。これから帰りですか?」
423白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)02:31:34 ID:XqW [6/18回]
>>422
「うーん、そりゃミステリアスとか言われるわけだ」

それでも友達と遊べば楽しいと思えるわけなのだから、薄いだけで皆無なわけではないのだろうと解釈。
染み拭けば? と一応言ってみるがそのままで良いならばそれ以上も言うまい。

「文香さんね。そして陽一くん」と友人と友人? の名前も頭に入れておく。なお後者の解釈は直後の会話ですぐに意見を出す。
手を取ろうとされれば、こちらも受け入れて、そして体勢を整えてから握ったそれを遅めに自覚していたり。

「じゃあ僕は雪菜ちゃんにしておこうかな、それともアダ名のがいい?」
「あとアダ名もらってるのと陽一くんの件で武器調べてるなら友達で良いんじゃないかな? アダ名じゃないから友達じゃないってわけでもないだろうけど」

これが白崎からの意見。どちらかといえば友達だろうと。

「これから帰り帰り、怪異も居なさそうだしね。そっちも帰りなら一緒にどう?」

わりとへこたれない系である。寝ぼけてたから忘れられてると思ってる節もあるが。
424未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)02:44:42 ID:sTx [7/21回]
>>423

「文香さんは……子供のような……ああいえ、これは褒め言葉ではない。可愛らしい女の子ですね。胸が大きいです」
「陽一くんは……初めてあだ名をつけてくれた方です、男の子で。ドラゴ○ボール好きの、っべ、とかちすうっすとか言う変わった口調の人ですね」

問われれば友人と知り合いの名を特徴共に。明らかにいらない情報も付け足して

「どうぞお好きなように、いいんちょでもいいですよ。」
「ふむ……然し、相手が私を友達と思っていないかもしれません。友達になろうと言われなければ友達ではないのでは……」

そして、割とめんどくさい思考の持ち主でもある、要するに
友人になりたいと言われれば拒否はしないが。言われなければどんなに仲が良くても友人認定はされないという事
であり

「はい、断る理由はありませんので……帰りましょう。冬馬くん」

尚、彼女。握った手を離す気配が全くない
それは彼が指摘するまで、ひとまずは校門に至るまで手を引いていくのだろう
425白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)02:55:57 ID:XqW [7/18回]
>>424
「最初に想定したものと最終的なイメージが離れちゃったよ、胸の辺りは控えてあげようよ。君もそこで紹介されたい?」
「陽一くんの方は普通の高校生って感じだよね、って思ったら一気にチャラ男になった」

付け足された情報がイメージを塗り替えるなんてよくある話、脳内の子供のような少女とイケメン好青年が霧の向こうに飛んでった。

「いいんちょ呼びアリなの。雪菜いいんちょ」
「じゃあ今度会った時に聞いてみれば? ちなみに僕はせっかくだし友達になりたい」

大鎌を調べるくらいだ、なら何かわかれば会う機会はあるだろうと連想して。ついでに自分も立候補。
サムズアップで友情の証とは安いものである。

「いやぁ、女子と二人っきりは初めてだ、っていつまで握ってくれてるの。別にいいんだけどさ」

校門までいけしゃあしゃあと指摘しなかった彼も大概。
校門から出る頃には、相手に妙な噂が立つと……別に困りそうなイメージも湧かないがひとまずは。

「大鎌何かわかった? 寄り道ってするタイプ? 僕は寄り道する方だけど」

帰り道の最中の会話は、珍しく平和に見えるものになるのだろうか。
426未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)03:04:21 ID:sTx [8/21回]
>>425

「しかし……分かりやすいように説明するには特徴も踏まえませんと。私はそう紹介されても気にしませんが……」
「チャラ男……?陽一くんは陽一くんですが……」

変なところで常識の通じない彼女は、チャラ男というのを名前だと勘違い。陽一であると余計な訂正まで入れた

「ああ、はい。陽一くんもいいんちょと読んでいました。名前を教えたらせっちゃんになりましたが」
「そうですね……聞いてみます。冬馬くんも友達に?私は構いませんが……」

友達、とはいえ友達らしいことが分からない彼女、ひとまずは受け入れるも。メガネの奥の瞳は不思議そうにまたたいて

「ああ……申し訳ありません、ご迷惑でしたか。離しますね」
「寄り道……は、帰り道にスーパーに寄るくらい……ああそうだ。冬馬くん友人同士とは、何をして遊ぶのでしょう?私にはそれがどうしてもわからなくて」
427白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)03:18:54 ID:XqW [8/18回]
>>426
(この子ミステリアス通り越して天然なだけじゃ?)
「気にしないんかい。……ノリの軽い人が大体チャラ男って属性つけられてるものだと思って。クールとかそういうもの」

常識なのだろうか? 思えばチャラ男も定義がいまいちわからないのでとりあえず白崎なりには分かりやすく説明したつもりだった。

「名前の方が親しみあると思ったんだろうね多分」
「よっしゃー。じゃあ友達としてよろしく雪菜いいんちょ」

既に陽一が使った名前を拝借するのはどこか申し訳ない気もするが。不思議そうなまたたきを覗いて返したのはなぜか笑顔である。

「迷惑ではないけど恥ずかしくないのって思ったけどよく考えたら君羞恥心無かったね」
「スーパーかー、探検とかは……ん? え、そこから?」

並んで歩く最中、車道側から結構失礼にも聞こえる言葉を出した気がする。
そして探検とかいう年齢的にアレな発言は疑問に打ち消され。

「ゲームもあるし、カラオケとか、スポーツ……楽しいことじゃない? 相手にもよるよね、歌うのが好きならカラオケだし、ゲーム好きなら文字通り」
「雪菜ちゃんは何してると楽しい? 僕は挙げたやつも好きだけど。あ、ショッピングとかも遊びに入るね」

長々と語ってるが、かいつまめば結局は友人同士で一緒にして楽しかったらそれがそうなのだと。
月並みなので下手すると余計混乱させそうだがそうなればまた考えよう、な気分。
428未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)03:30:58 ID:sTx [9/21回]
>>427

「失礼な……私にも羞恥心はあります。」

珍しくぷんと怒って、次いで握った手は少し乱雑に離される
かなりおこではないが、ちょいおこといった所だろうか

「ゲーム……カラオケ。そういえば文香さんに両方誘われましたね。スポーツはあまり得意ではありません。痛いので」
「私は……本を読んだり、している時が楽しいです。」

以前の邂逅で誘われた2つの事柄を加味し、あれは友達らしい行為だったのかとひとりでに納得
見下ろす視線は自らの胸元を示し、片手を胸元において憂い気な溜息を吐く

「では……冬馬くんにお任せします。」

そして困るのは、選択に悩むと他人に全てを丸投げする癖
道中横に並んで歩きながら隣を伺い。どこに連れて行ってもらえるのだろうと紅い眼が期待を描く
429白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)03:45:57 ID:XqW [9/18回]
>>428
「それはごめん」

怒るんだ、と噂の印象から結構変わる相手に意外さを覚えて。
そして手に出たことからも冗談ではないと知ったのでわりと真面目に頭を下げた。

「じゃあ文香さんはその辺りが好きってことだ。怪我すると痛いしねスポーツ」
「本、本かー。………………フッ、お任せの怖さを知るといい」

身長的にその所作中、視線の落ちた先も分かりやすいことだろう。互いに。
そして楽しいことの返答はある種、予想通りでもあった。図書委員長が本を読むのは嫌いとか言ったら世も末。

道中、ブツブツ言ってるが耳を立てれば、カラオケかゲーセンと呟いてるのが聞こえるだろう。そして途中で「騒がしいのって気にする?」と質問ひとつ。

肯定すれば、まだ騒がしさの少ないカラオケ。否定、もしくはどちらでもないとすればゲームセンターへと足を運ばれることになる。

「とりあえず二つに絞ったけど、もう片方はまた今度ってことでどう? ……ちなみに一応本屋もあったんだけどね?」

辿り着いてから出してる辺り、ヘタレである。相手の嗜好的に優先順位がおかしいとも言えるが。
430未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)03:56:09 ID:sTx [10/21回]
>>429

「いえ、騒がしくても平気ですよ」

彼の謝りは存外素直に受けとる
騒がしさに関してはお察し、何せ自分の噂に疎いくらい周りを気にしないタイプなのが彼女である
詰まるところ、気を使う必要は無いという事だ。ゲームセンターに関しては、直近でゲームをしているためにカラオケに行くことになるか
彼のボソボソしたつぶやきにも、「カラオケ……入ったことはないです」
と返すところから、興味はそちらか

「また今度……ですか、また今度があるのですね……ああそうか、友人だから……」
「はて……さて、カラオケとは歌を歌う所、と知識では知っていますが」

案内された部屋は二人ということもありやや狭い密室。
小脇に抱えた本をソファに置けば、胸に手を当ててなにやら「あー♪」との声
――彼女、アカペラで歌うつもりである。もちろんマイクもデンモクも使わずに
なぜなら、カラオケ未体験だから
431白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)04:08:40 ID:XqW [10/18回]
>>430

思いの外興味を持たれて安心嬉しいの二重奏。
投げっぱなしではなく聞けばきちんと言ってくれるのも助かるところだ。真の丸投げ根性なら全部どこでもいいよとかザラである。
カラオケルートに行けば手続きとかは慣れたように済ませられた。

「逆にこれで終わりだったら怖いよ、レンタル友達じゃあるまいし」
「そうそう、歌を……ね……」

部屋としては妥当、意識しなければ問題ない。
知識は十分だろうと思って振り返れば……硬直した。そこまでかと。
しかしまあ、とマイクを探すついでもある、喉を整えておく分には問題ないとして。

「何の歌歌う予定かな?」

それに返事が来れば、デンモクで入れるし、そして肝心のマイクは。

「使う? アカペラで歌う人は初めて見たけど」

とニコニコした彼から差し出される。つまり彼女はこのままアカペラで歌うか、マイクで歌うか。
状況的に普通ならどっちも中々恥ずかしそうな二択を迫られていた。まるでさっきのぶん投げ行為のお返しのよう。
432未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)04:24:32 ID:sTx [11/21回]
>>431

「レンタル友達?また面妖な言葉が……」
「ああ、予定では……そうですね、風といっしょにをまず」

そしてここに来てのアニソンである、有名なポケットにモンスターを入れる映画のED

「ふむ、マイク……なる程。予想していたよりはハイテクですね。」
「あー……あー……はて、これではマイクの意味が……」

さて、彼女がこれくらいで羞恥を感じることも無い。
差し出されたマイクをごくごく普通に受け取る心理は、知らなかったから仕方ないというある種の開き直り
次いで、スイッチの入っていないマイクはただのマイク。声を通しても変わらない現状に、逆に非難するような目を向けられるだろう
壊れているのかと勘ぐり、マイクを振ってみるも、息をふきかけてみるも変わらず
433白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)04:36:17 ID:XqW [11/18回]
>>432
「風と……いっしょに……よし。ポ○モン好きなの?」

アニソンなのは意外だったが、むしろ分かりやすくてありがたいと内心安堵。
歌が出るまではまだ雑談タイムに等しいだろうて。

「どんなカラオケ想像してたの?」
「ん? ……あー、ごめんごめん、スイッチいれるの忘れてた、ちょっと待ってね――これでよし」

マイクでハイテク、最初アカペラ。本当にどんなカラオケを想定してたのか逆に気になる。
そして何か悪寒を呼ぶ視線を感じると少し首をかしげてから一人で納得。
マイクに色々試行する相手の姿は、友人居てもあまり見ない光景であるために少し笑みを溢して。
それから席を立ち手を伸ばしてスイッチを入れようとするだろう。
無事に終わり、妙な事故でも起きなければいざ本番(?)の始まりのはずだ。
434未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)04:47:47 ID:sTx [12/21回]
>>433

「好きですよ、特にゲンガーが好きです。愛くるしくて丸っこくて可愛らしい」

過去に図書室でドラゴンボー○トークを繰り広げたこともある彼女
好きな物に関してはとことん語りたいタイプらしい
バックで流れる壮大な音楽に、スイッチを入れられたマイクの軽いハウリング
初体験の事柄に気持ちを高ぶらせ、心做しかはしゃいでいるようにも見えるだろう。
――そして、歌が始まる直前、腹部あたりに下ろされていたマイクが上がる寸前。捉えるのは小さな"くきゅるる"という音で

「…………………………ぁっ」

密室という暗がりの中、彼女の頬にさす赤みを、彼は捕えられただろうか
マイクが捉えたのは、空腹にお腹がなる音
分かりにくい彼女の羞恥のツボをガッツリと捉えられ、そそくさと席に座る彼にマイクを押し付けた

「…………冬馬くんが歌ってください」

少し遠くに腰を落とし、ぷいと背けた顔、僅かに覗く横顔と耳は赤みを帯びていた。
お腹の音を聞かれるのは、彼女にとって恥ずかしいに分類されるらしい
435白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)05:28:24 ID:XqW [12/18回]
>>434
「お、ゲンガーか。結構いい見た目してるよね」

思い出してみれば、好きの理由がわからなくもないチョイス。
語られる様子でも楽しそうに見えて、ただの観客でもある自分もそう思えた頃に空腹の音である。
差した赤みも一瞬だが確認してしまい、押し付けられたマイクには一瞬苦笑いで。

「……………………かわいらしい音で」
「あ、最初は僕も同じ歌で行こうかな!」

小声で呟いたのは相手のツボを理解しつつも、思わず呟きたくなるものであり。
そして誤魔化すように選曲を同じにして、話を逸らそうという魂胆である。なお彼の方の腹の虫は鳴らない、非情である。

//すみませんエラーに引っ掛かって返信できませんでした……!
436ミハギ◆</b></b>tqzcbq026E<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)06:44:37 ID:3HY [1/4回]
>>398

理性なんてものが程遠い食欲に突き動かされる怪異はその瞳をギラつかせ、怒りに燃える男を餌と見て口の端から涎を垂らしている。

「あー……う? うぁう……あっ! あううっ!」

斬撃を茨から放たれた液体の塊が弾き、飛沫が降り注ぐ中で怪異は茨による刺突を放つ。自販機を貫通する茨だ、人体など一溜りもない。

//黒岩さんお待たせしてすみません……!
437未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)13:02:42 ID:sTx [13/21回]
>>435

「くっ……」

一方彼女、久方ぶりに感じる羞恥に戸惑い、お腹を抑えて悔しげにしている
お腹が減っているのは事実。何せほとんど寝ていたのだから消化にもよかったのだろう。彼女は健啖家なのだ
言うなれば彼の余計な一言も羞恥を煽るのに一役買っている
こうしてしばらく――10分程度はそうしている事だろう

(今度……お友達二人も誘ってみましょうか……カラオケ)

歌いながら思うのはそんなこと
青春らしい楽しい時間はゆっくり過ぎていく

//すみませんこちらが寝てしまいました!〆ておきますね、ありがとうございましたー!
438 : 白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)13:09:50 ID:XqW [13/18回]
>>437

(今度からは先にお腹の調子も聞いていこうかな)

裏で考えるのは今回の反省、次の機会には悪気なく問われることだろう。
噂では色々取っつきにくいイメージだったが、接してみれば意外とそうではない事実だったことも働いて。
歌ってる時には静かに聞いたり、合いの手系にはノリノリで楽しそうに乗ってくることだろう。
解散の頃には、またねー、と軽い挨拶を交わしてることであった。

//いえいえ遅かったですし、こちらもレスが止まってしまいましたので……! 楽しかったです、ありがとうございましたー! 
439黒岩 非◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/12(土)13:19:57 ID:bPu [1/4回]
>>436
「ヒィッ!!」
「クソが…叩き斬ってやる!!!」

突撃する蔓を間一髪避けそのまま怪異に向かい走りこむ
そうして放つは横薙ぎの一撃。

「死ねやッ!!!」

この一撃は大振りだがそれ故に先程と同じ飛ぶ斬撃の範囲も広くただ避けただけでは当たってしまうだろう。

//いえいえ!
440ミハギ◆</b></b>tqzcbq026E<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)14:10:59 ID:3HY [2/4回]
>>439

斬撃を茨で弾こうと構える怪異。だが威力に押し負けて茨が逆に弾かれ、腹部に決浅くはない傷が刻まれて鮮血が飛び散る。

「うー……!」

弾かれた茨がその軌道を変えて二方向から襲いかかる。その茨が巻き付いたとして吸収できるかは男の抵抗力に左右される。
髪の毛の間から伸びる茨の本数が増え、地面に次々に突き刺していくとその地面が枯れ葉色に変色していく。
その範囲はエネルギーを失って脆くなっているということ。脚を乗せただけでも崩壊するだろう。
441至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/12(土)14:25:45 ID:gCZ [1/6回]
三連休初日、某時間帯。
妙案が浮かばず合唱部設立の目途が立たぬまま。
フード付きパーカー姿の鐡は、
趣味、怪異探し或は怪異喰いの真っ最中であるが、
ああでもないこうでもないと上の空で街を徘徊する。

「まさか知人の為に頭を悩ます日が来るとは」
「そこは友人って自信もって言って良いと思うんだが?」
「知人の眩しさでハードルが高い」

相変わらず周囲の確認が甘いまま二重音声を垂れ流し歩く。
私服だしフードで顔隠れてるから正面からコンニチハでもしない限り平気平気と思っている。
442京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/12(土)15:18:30 ID:PMx [1/9回]
>>441
不意に前触れもなく、それは飛んできた。
少しばかり薄暗い横道に差しかかった瞬間、側頭部目がけて唸りを上げる。
全体が黒く、細長い筒のような何かはそれなりに重い、当たれば間違いなくとても痛いだろう。

「…………ん?」

そして投げた本人はといえば、唐突な不意打ちにも一向に悪びれず。
見るからに怪しげな、けれど覚えのある輪郭に首を傾げた。

//平行になりますがよろしければ…!
443至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/12(土)15:27:32 ID:gCZ [2/6回]
>>442
飛んできた何かが金属製のものであれば甲高い音でも立てるだろう。
それは跳ね上げられ鐡の頭上を通過してから地に落ちた。

「へっ?」

間の抜けた声をあげ何が起きたかを把握出来ていない鐡が周囲を見回す。

「えっ?何?何々っ?」
「お前が上の空だったから代わりにトツカが飛んできた何かを弾いたんだとよ」

成程、身体から発せられる声が解説する通り。
地面には何かが転がり、鐡の背中からは骨と肉で構成され先端が骨刀状の腕が生えている。

//宜しくお願いします
444京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/12(土)15:39:33 ID:PMx [2/9回]
>>443
「紛らわしい」

一歩歩み寄って、第一声は実に横暴であった。
相変わらず緩く括った茶髪、度の入っていない眼鏡。ラフな私服のせいか、いつもよりも一層気怠げに見える様相。

「んな不審者みたいな格好で、ブツブツ喋りながら歩いてるんじゃねえよ」
「その手の怪異かと思っただろうが……ったく、いいからその物騒なのをしまえっての」

所謂勘違い、と呼ぶには些か真っ先に取った手段が物騒なようにも思えるが。
とかく見知った顔であると分かった以上、事を荒立てる気はないらしい。さもやる気なさげにひらと手を振って。
足を止めずにそのまま素通りできたのなら。拾い上げるのはそこらで売っていそうな竹刀ケース。
弾いた時の感触から、その質量は中に何らかの得物が収められていると察するのは難しくはないはずだ。おそらくは、木や竹よりも重たい。
445至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/12(土)15:47:35 ID:gCZ [3/6回]
>>444
「えぇ…別に普通の格好だと思うんスけど?」

下手人が知人だと知って後輩口調に変えつつもげんなりする鐡。

(無気力な人かと思ったら割と手荒い人だったんだなあ…)
(怪異絡みは別ってやつだろ。しっかし投げたのは何だ?トツカは興味津々なのな?)
(…)コクリ

脳内会議をしつつ鐡はトツカの腕を消し、竹刀ケースをまじまじと見つめる。

「それ、真剣っスか?投げつけた相手がマジもんの怪異だったら行き成り得物を手放してる状態っスけど」

投げつけられた事に対して憤りが無い訳はなく、
本題よりも長い余計な一言を付け加えて疑問を呈す。
446京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/12(土)16:06:44 ID:PMx [3/9回]
>>445
「鏡に向かって喋ってから言え」

竹刀ケースを肩に提げながら、辛辣な言葉は例によって表現を暈す気がないからか。
音のない会議の内容までを推し量る術は持たないが、視線が示す意味くらいは汲み取れる。

「んー……まあな。実家から送らせた」
「……あんにゃろ、送料着払いにしやがって……」

肯定の返答を濁したのは、日本国の体裁を保つ校外だからだろう。
その際の一悶着を思い出したか、苛立ちを顕に眉を寄せるのもほんの数瞬。
心なしか棘を含んだ疑問に返すまでの時間は無に等しい。

「これでも三年間素手で風紀委員やってんだ、簡単に下手は打たねえよ」
「ぶっちゃけこっちは久しぶりだから、まだ実戦で使う気にはなれねえし」

とん、と拳で軽く黒革のケースを小突く。余計な一言も、相変わらずの眠たげな紫眼で受け流すばかり。
447至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/12(土)16:22:09 ID:gCZ [4/6回]
>>446
「ブーメランっスよ?あからさまなもん持ち歩いてロクに確認もせずブン投げるんスから。
 職質食らったら一発アウトなの先輩のほうっス」

こりゃ何言っても暖簾に腕押しだなと内心思いつつ。

「送らせたんだから着払いなのは別におかしくないような…?」

一悶着の事など知らない鐡は素直に思ったことを口にした。
送る手間に加え金まで払えと言うのは図々しくない?と。

「簡単に打たないはずの下手、今さっき打ってません?」

割と根に持ってんなあと冷静に自分を見つめる自分もいるのだが、人とは易きに流れるものである。
京には全く関係ない事だが最近キャラに合わない出来事ばかりで無自覚にストレスも溜まっている。
本来なら実害はなかったので些細な事と切り替えもできようが、タイミングの問題と言う他ない。

「…久しぶりって事は剣術そのものは一応修めてたり?」

鐡は然程でもないのだがトツカがこと刀剣関係の話となると生き生きし、
結構な熱で疑問を解決したがるものだから会話はそちらの方面に流れる。
448京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/12(土)16:44:26 ID:PMx [4/9回]
>>447
「俺はいいんだよ、上から許可取ってるんだから」
「お前のソレは申請出してないだろうが。いつ勘違いされて襲われても知らねえぞ」

そも、この街の特性は対怪異に依っている。であればその一部に組み込まれている学園の生徒が対抗手段を有するのは当然の権利であり。
重要なのは認可である、と言いたいのかもしれないが。やはりどこまでもぞんざいな態度。
仕送りの際のゴタゴタにはあまり触れてほしくないらしく、瞳はやや不機嫌を灯して細まる。

「うっせ、投げてからお前だって気が付いたんだよ。いきなり斬りかかられなかっただけマシだと思え」

尊大と言うよりかは面倒そうな、つまるところ平常運行のそれなのだが。
妙に好奇心の励起が見受けられる質問の連続に、怪訝そうに片眉を持ち上げた。

「おう……剣、弓、長柄くらいは。なんだお前、そっちも趣味か?」
「……こういうのに興味があるのは分かるけど、こいつは触らせねえからな」

その食いつきが意外に思えたのだろう、指を折って答えながらも少々気圧され気味。
その理由が男子特有のロマンを求める心意気にあると見たか、無意識に背中の竹刀ケースを庇う動き。
449八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/12(土)16:47:58 ID:wml [1/6回]
>>369


八雲はんなは彼女を見る。奥底まで覗き込むようにじつと見つめる。
一瞬だけ明確な怒りの感情を灯したにも関わらず、然しすぐにそれを沈めてしまった眼の中身を吟味するように。

本質的に八雲はんなはこういう人間だ。
人間であることに違いはなくても、人間もいう生命の露悪的な部分を主成分として形作られたような少女だ。
だからこれに怒りを向けることは正しいことであるし、その上で彼女が真っ当に反省するということはまず考えられない為。


「────そういう時は、もっと怒ってもいいのですよ?」

だららこそその言の葉が八雲はんなという偏屈なりに、謝罪の意図が込められた発言であるということを汲み取るのは些か難解だろう。
何処までも八雲はんなは捻くれ者である。そして嫌われ者である。そしてそれを自覚しながら、態度を改めようとはしない。
だからこれに付き合うというのはきっと大変なことである。ロクでもない目に合うだろうし、十中八九後悔の方が勝るに違いない。
その上で八雲はんなに歩み寄るというのであれば────きっと、面白いものが待っているのだろうが。

痛みの言えた指先を不思議そうに眺めながら、楽しそうに微笑んでみせる。
その微笑みの意図なんて八雲はんなにしか分からないものだろうけど、それでも露悪的な笑みではなかった。
人の踏み込んではいけない部分に踏み込める癖に、その点だけは一貫していた────結局、独特過ぎて気難し過ぎるというだけの話。

「これではまるで私が騙してしまったみたいですね────その通りでした」

「何はともあれ────これからよろしくお願いします。これから、良き友人になれるように」

この少女は自らの活動に付き合うことを強要こそしない。
近寄るか離れるかを選択するのは常に相手に委ねるからこそ、これまでに長く彼女に付き合う人間はいなかったのだろうが。
けれども、付き合い続けるというのであれば────はんなの言った通り、その関係は良き友人と呼べるものになる、のかもしれない。


「……あ、因みに近日中に部員を集めなければ直ぐにでも部活が取り潰しになるのでまずは部員勧誘を頑張りましょうね」

────そして、オチも欠かさない。

//お待たせしました…!
450至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/12(土)17:01:50 ID:gCZ [5/6回]
>>448
「勘違いで襲われた時は即逃げ安定っス。
 誤解は後日解きに行くのがベターだと思ってるんで」

襲われた経験はある鐡。
それでも今まで大丈夫だったからという慢心が無いとは言い難い。

「結構多彩だ…あー……いや、好奇心だけっス趣味では。
 それに他の得物に浮気するとヘソ曲げられるんで触んないっス」

一般的な刀剣と扱い方が大きく異なるこの怪異の刀剣は、
最終的に自らが至高である事を所有者に示したい気がある。
鐡としても頼れる相棒の意思を無下にする気はなく、結果妙な縛りが生まれている。

「にしても弓や長柄…え、結構確りとした所で学んでるって言うか跡取りっスか?」

そも学生であるからして実戦で使うことを想定して其処まで多彩に扱いを学ぶとなると、
自ずと背景に特殊性が浮かんでくるものである。
よもや怪異討伐を生業とした一族の末裔とかそういうのかな?と。
451黒岩 非◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/12(土)17:15:04 ID:bPu [2/4回]
>>440
「畜生!殺しきれなかった…!」

殺すつもりで放った渾身の一撃でも殺しきれないのは怒りで取り繕っても彼の本質にはまだ怯えや躊躇が残っているからだ。

「ッ!?」

軌道を変え襲い掛かる二本の茨にはやや遅れて反応、先ほどの一撃と茨が突き刺さり変色する地面に気を取られた為だ。

「なんだよコレッ!!!」

避けようとするも一本の茨が左腕に巻き付く、途端に衣服が枯葉色に変わり巻き付かれた左腕も徐々に変色を始めようとしていた。
残念ながらこの黒岩非はそれ程強い人間では無いらしい。
咄嗟に茨を斬り裂こうと剣を振るう。
452ミハギ◆</b></b>tqzcbq026E<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)17:34:37 ID:3HY [3/4回]
>>451
生物は美味なのだろう、怪異は流れ込んでくるエネルギーの味に笑みを浮かべている。茨はあえなく切り裂かれ、地面に落ちるとぼろぼろと崩れ去って消滅。

「う……あうっ!」

茨を地面にまた深く突き刺し、先程エネルギーの塊を放った時のように男へと束ねた茨を向ける。
地面と男から吸収したエネルギーでその威力はかなり増しているだろうが、どこに当たっても命を落とすことはないように調整されている。


//黒岩さんのキャラがピンチになってロスがいやでしたらNPCなどを駆けつけさせてください。こちらのキャラは歯止めが効かないので……
453京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/12(土)17:35:24 ID:PMx [5/9回]
>>450
「まず勘違いされない努力をしろ。俺の面倒が増えなければそれでいいんだけど」

指導する立場であれば、慢心を瓦解させるべく懇々と説き伏せるのだろうけれど。
生憎ながら彼にそういった気概は皆無、後々の教訓に委ねる事にした。
純然たる凶器に触る気がないと知れば、微かに身体の力を抜いたが。

「…………一応、そういう感じらしいな」

非常に不本意そうな答え。ため息、頭を掻いて目を逸らし、選ぶ言葉はひどく曖昧。
とはいえ、それは生まれを嘆き厭うが故ではなく。

「そうだよ、田舎武術の跡継ぎだ。んな大したモンでもない」
「……他の奴には黙っとけよ?普通に普通の奴って事にしておいた方が楽だからさ」

単に、妙な先入観を持たれるのを是としないためであった。
警戒は与し難さに繋がる、それは偏に彼の言うところの面倒でしかなく。
嫌と言わせる気のない鋭い目つきのまま、人差し指を唇に当てた。
454至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/12(土)17:43:56 ID:gCZ [6/6回]
>>453
「先輩くらいのもんですよ、目敏く怪異の気配を察して襲撃かけるの」

言いつつ、怪異喰いの為に獲物を探し回り襲い掛かることもあるアズマを内に秘める鐡。

「はー、成程。ちゃんとしたトコの人だったんスね?
 …ああ、先輩も大概面倒くさがりっスよねえ。
 ダイジョーブっス、これでお互い相手の秘密を握ってしまったんスから、他言しないっス」

と言いつつ、自身の秘密の片鱗は何人かにバレている鐡。
まあそんなことまで馬鹿正直に言わないが。

「じゃ、お互い気を付けるってことで、そろそろ失礼しまっス!」

一度会釈するとくるりと背を向け歩いて行った。

//お相手のレスもあったようなのでキリ良さそうな此処で締めます。ありがとうございました
455 : 京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/12(土)18:04:07 ID:PMx [6/9回]
>>454
「……ん?何か勘違いしてねえかお前。怪異じゃなくても不審者ならしょっ引くけど」

あっけらかんと、むしろ何を言っているんだと言わんばかり。
普段の怠惰な態度から想像するのは難しいが、これでも彼は風紀委員である。
つまり取り締まる対象は怪異のみに留まらず。規律を著しく乱すのであれば人間だってそこに含まれるのだ。

「うっせ、いいから今のは忘れやがれ。お前はせいぜいその中身を隠しながら脱ぼっちでも目指してろ」

向いた背中に投げる言葉は、檄しているのか貶しているのか。あるいはただ何も考えていないだけかもしれないが。
竹刀ケースを肩に背負い直して欠伸を噛み殺す。血腥ではなく休日の安穏をもう少し享受できそうなのは、きっと僥倖なのだろう。

//お気遣いありがとうございます…!お疲れ様でした!
456 : 黒岩 非◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/12(土)18:09:58 ID:bPu [3/4回]
>>452
//度々申し訳ございませんが急用で21時頃まで返せないかもです…
457阿頼耶 武尊◆</b></b>hDxm0FV7NdSW<b>[] 投稿日:19/10/12(土)18:18:49 ID:3WD [1/10回]


「――腹、減ったなぁ……」

公園のベンチで、そう呟く男がいる。
ノーネクタイのスーツルックに身を包んでいるものの、ホワイトカラーにはとても見えない。
むしろ、机でパソコンを打つような仕事からは遥かに縁遠い――何か、血腥い雰囲気をまとった男だ。

「煙草はあと二本……財布のなかには、残り二百円……。せめてホームレス用の炊き出しでも出てればと公園に来ては見たものの、ありゃしねえし。つうかなんでここそこかしこにガキが溢れてんだよ……わけわかんねえ……」

独り言が多いのは、空腹と疲労によって消え入りそうな意識を保ちたいが故か。
無精髭を擦り、しばらく悩む様な顔をした後。観念したようにくしゃついたソフトボックスからタバコを抜いて、火を付ける。

「……でも羨ましいなぁ……俺もちゃんと、ガッコ行っときゃよかったよなぁ……今日日、あまりのある割り算もできねえ様な馬鹿は、コンビニでも雇ってくんねーし……さておき」

――手持ち無沙汰に掻く首筋には、やや、物騒な色合いの紋様が覗いている。

「……ガキでもいいから、千円ぐらい恵んでくれねぇかなぁ……金は欲しいけど、働きたくはねえんだよねぇ……」

どうやらまともな所の出では無いらしい。
そんなのが、この学園都市の真ん中でぶつくさと垂れていたら、どこかへ通報を喰らいそうな物だが、今の所はその気配もないようだった。

/絡み待ちを置かせていただきます。あまり安定はしませんが、それでも良い方はどうぞ
458壬生瀬 和歌◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/12(土)18:34:11 ID:PMx [7/9回]
>>449
「……む、……」

言葉の表面上の意味を理解するのに、まず数秒を要してからようやく首を傾げ。
その更に深層の意図を汲み取れたか、混乱に潤んだ瞳から伺い知るのは難しい。
ただ弱々しく掴んだ指を揉み解すように、緩急をつけて握っては力を抜くのを繰り返すばかり。
まるで小動物が物陰から危険を伺うかの如く、ぬいぐるみを盾にしてじっと見上げていたが。

「…………友、人……」

久しく、あるいはとうに記憶から掠れた言葉が、彼女の心境に何らかの変化を根ざしたのは明らかで。
薔薇の色を湛えた顔は羞恥と雀躍の入り混じった、不思議な微笑を浮かべた。

「……ん。よろしく」

親愛の握手と呼ぶには些か拙い握手、されど小さく頷いた言葉に嘘偽りはなく。
絶えず力の加減を流動させていた手が、柔らかくもしっかと指を握る。
けれどその稚い抱擁が、力が入ったまま不意に固まってしまったのは。

「……勧誘はハンナが頑張ってくれるって。応援しようね、フラメル」

どうにも行き当たりばったりな方針に僅かな呆れが去来したからに他ならず。
そこまでする義理はないと言わんばかりに、ある意味最も大変な役目を押し付けるのであった。

//大丈夫です、お気になさらず!
459未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)18:35:55 ID:sTx [14/21回]
>>457

マイペースが服を着て歩いている
それが彼女の、校内での評判
その他にも不名誉なあだ名は多々あれど、一言で表すのならそれが妥当だろう
そんな彼女は今、指に挟むようにして二つの袋入り菓子パンを手にしていた。
女性にしてはやや高い160中盤の身長。メガネをしてて尚人を見下すような鋭い眼光を有する紅い目
黒いスカートからスラリと伸びる健脚はほっそりと長く。S字にくびれた腰に反して胸部に持つは脂肪の塊。
学生服がまるでコスプレのような雰囲気を晒し出す彼女は、名を未来雪菜と言った

「……んん、はぐっ」

そして、そのマイペースは。常人なら近寄らないであろう場所。
明らかに堅気ではない男が座る公園のベンチの隣へと腰を下ろした
――何がマイペースかと言えば、彼女。隣に座る男が全く目に入っていないのだ
座ったその場で、袋入り菓子パンを1つ膝に置き、もう1つには封をあけてかぶりつく。
イチゴジャム味

//よろしければ……
460阿頼耶 武尊◆</b></b>hDxm0FV7NdSW<b>[] 投稿日:19/10/12(土)18:56:24 ID:3WD [2/10回]
>>459

(……こ、このガキ……舐め腐っとるんかクルアアッッ……)

齢三十にもなればどんなチンピラも多少は丸くなるもので、阿頼耶武尊もその多分に漏れはしなかったが。
実際空腹と疲労のスリップダメージに侵され続けている今、目の前で美味そうな菓子パンを――やっすいやつなのだろうが、この男の生まれからすればご馳走だ――貪られれば、昔の怒りを思い出すのも無理はない。

税込み100円単位の過去覚醒と言うのも安すぎる気がするが。

「……ねえ………」

とりあえず、怒りは鞘に収めるとしよう。
とりあえず今はこの女学生から微かにでも糧を得るのが急務。

「……半分恵んでくれないかな……おじさん、お金無いの、職もないの……未来への希望もないの……」

プライドなどとうにどこかへ失せてしまっているのだと、ようやく思い出したらしい。

「お願い……なんでもするから恵んでください……どうかこの神も哀れまない路傍のゴミへ…………」

哀れ土下座までしておこぼれを乞うその姿。
どこからどう見ても不審者。
461未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)19:09:28 ID:sTx [15/21回]
>>460

「……むぐ、ん?」

ねえ、の一言で、ようやく隣の存在に気づいたらしい
意識を向けた時には既に土下座する男の姿。
傍から見れば何処ぞの姉御と舎弟……に見られなくもないだろうか。さすがに厳しいかもしれない
はてさて、目つきの悪い紅い眼は、意識さずとも他人を見下す色を宿す。過去にこれで絡まれたこともあるのだ
口元をモゴモゴさせながら、たっぷりと間をとる。男にとっては1秒にも1分にも感じる事だろう。

「こく……ん」
「おじさん、お金も食もないんですか?本当になんでもしますか?」

さて、マイペースな彼女はたまの冗談を好む、思い浮かぶのは。直近で読んだ本の一場面。微SMを披露していたあの場面

「靴を舐めてくださればおひとつ差し上げましょう」

――仮にもヤクザめいた人間にする要求ではない。
勿論彼女からすれば冗談故、手持ちの菓子パンを口に咥え
男に渡す菓子パンの封をぺりぺりと開けていた
462黒岩 非◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/12(土)19:10:08 ID:bPu [4/4回]
>>452
「ああもう!!!どうして俺の邪魔ばかり…」

形成された茨の銃からは何が放たれるのか容易に想像することができた。
故に今回の行動は迅速だった。

「クソが!クソが!クソが!いつか駆除してやるッ!」

黒剣を地面に叩きつけると大量の黒い液体が壁の様に形成され非の姿を隠す。
その隙に逃亡を図ろうと走り出す。
もし追ってこようとしたのなら周囲に撒かれた液体が人体の形に変化しその妨害をするだろう。

//すみません今日のところはもう返せそうに無いのでここら辺で〆にさせて下さい、ロールありがとうございました!
463阿頼耶 武尊◆</b></b>hDxm0FV7NdSW<b>[] 投稿日:19/10/12(土)19:19:10 ID:3WD [3/10回]
>>461

「舐めます」


ハイライトの消えた目で、わずかの間も置かず答える武尊。
情けないという形容すら突き抜けてしまっていた。

煙草を吐き捨て、靴を両手で包み込むようにしてしっかりきっちり舐めさせていただく。
これ何皮なんだろ。牛とかかな。実質ステーキ食ってるようなもんだなとか逃避気味に考えつつ。

「ください」

終わったあとの彼の目は、とても悲しい色をしていました。
両手を差し出し、パンがそこに置かれるときを今か今かと待っている。
464未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)19:27:51 ID:sTx [16/21回]
>>463

「……あっ、いえ……その、冗談……」
「あ、ま。待ってください。ほ、本当に舐めるのはやめて……」

今更、である。
舐めろと命令したにも関わらず。当人は舐められるのを嫌がり足をもぞもぞと動かして
男にとってはたまったものでは無いだろう。冗談という言葉もそれを後押しするか
羞恥に赤くなった頬を両手で抑えて隠しながら、1連の動作が終わるまで「っく……!っむ……!」
等と小さな呻きを漏らしながら体を震わせる

「……はい、どうぞ……申し訳ありませんでした……おじさん。」
「カスタードクリーム味ですが……」

いざパンを下賜する時、満身創痍もかくやと言う状態で肩を震わせて息をする彼女がそこに居た。

「……おじさん、お金がないのに。お仕事はなさらないのですか?」

やっと余裕を取り戻したのは数秒後。
465阿頼耶 武尊◆</b></b>hDxm0FV7NdSW<b>[] 投稿日:19/10/12(土)19:34:55 ID:3WD [4/10回]
>>464

「そっかー、冗談だったのかー」


クリームパン美味しい。
クリームパン美味しいから、水に流そう。
そう思いながら先走った己を甘く許してしまう武尊の目からは、しかし一筋の涙がつたった。

「……おじょうちゃん。世の中にはね、仕事がしたくてもできない人種もいるんだよ」

元ヤクザなんて言ってやる気にもならない。
おまけに破門された身で、ちょっと目立つと最悪何人にも囲まれてリンチされるかもしれない身の上ですとか言えない。


「君はとても幸せなのだよ。おじさん中卒だからね。ちゃんと学業に精を出してまともな人生送るといいよ」

もむもむとクリームパンを飲み込みつつ。

「あと千円貸して」
466 : ミハギ◆</b></b>tqzcbq026E<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)19:36:08 ID:3HY [4/4回]
>>462
//ありがとうございました
467未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)19:43:12 ID:sTx [17/21回]
>>465

「……申し訳ありません」

対してこちらも落ち込み気味である
どうしても横に視線を向けられず、手元の菓子パンを小さくかじるのみ
反省しているのが、おそらくは伝わると思うが許されるかどうかは別
彼女の中で、初めて後悔という感情が去来した。

「仕事がしたくても出来ない……?それは……何故でしょうか。今流行りの、働いたら負けだと思っているという……」
「えっ、あ……せ、1000円。ですか……?あっ……はい……ご迷惑をお掛けしてしまったので……」

さて、揺すりとも思える場面ではあるが。彼女は先の出来事もあり。取り出したる財布からあっさりと1000円を男へ献上。迷惑料という所だろうか

「……あの、ところで。おじさん。武器について詳しかったりはしないでしょうか……?」
468阿頼耶 武尊◆</b></b>hDxm0FV7NdSW<b>[] 投稿日:19/10/12(土)19:48:41 ID:3WD [5/10回]
>>467

「あはは、ニートって奴ね。そういう連中はまだ可愛いもんなんじゃないかなぁ……」

そういや借金の取り立てをやっていたころはやたらとその類のものと会ったものだ。
皆しょーもなく怠惰なくせに金だけ欲しがる豚のような卑しい精神の持ち主で、その上怒鳴りつけられるとすぐに泣き出す……

(あ、今の俺とさしてかわんねえわ……)

献上された千円を有難く内ポケットにさしこみながら、そう思う。

「武器ィ?」

さてそろそろ去ろうかと思っていた矢先。
とても女子高生の口から出ては行けないワードを投げかけられ、素っ頓狂な声を上げた。

「…………何に使うの?」

セーラー服と機関銃的なあれなんだろうか、とか考えつつ。
469八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/12(土)19:53:00 ID:wml [2/6回]
>>458

「────友情とは美しくも儚いものですね」

等という台詞を飄々と宣う姿は、やはりこの少女は一般的な友情感が成立するような感性は乖離している証でもあった。
八雲はんは何時かは良き友人にと言う。けれどもそれは今かも知れないし、ついぞ訪れないかも知れない。
ならばこそ彼女のように面倒を丸投げするくらいの方がこれとの付き合い方としては正解だろう────それくらいが、お互いの為になる。

友人と呼ぶにはまだ遠く、そこに至るまでの第一歩目。
それはきっと何方も何方でコミュニケーションの成り方が普通とは異なる形態であるからこそ。
然しきっと、悪い予兆ではないことだけ確かなのであった。少なくとも八雲はんなはそのように感じて、そのように決めつける。

「さて、さて。このような形にて一旦はこれくらいにしましょう」
「次に語らう時は、そうですね────放課後の教室でも、昼下りの図書室でも、或いは────旧校舎にある我が部室でも」

旧校舎、その奥にひっそりと存在する小さな部屋。それこそが蒐集部の部室であり、現状では彼女が占有する空間。
和歌はその空間に立ち入る名目を書類上とはいえ手に入れたのだから、気が向いたら何時だって訪れても構わない────行きたいと思うかどうかは別にして。

そんな調子でのらりくらりと、何時のまにか八雲はんなはその場から立ち去ってしまって。
けれども未開封の猫缶を幾つか残していったのは、うっかり忘れてしまったという訳ではないのだろう。

//ではこれで締めで…ありがとうございました…!
470未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)19:53:12 ID:sTx [18/21回]
>>468

「いえ、すみません。何に使うかとかではなく…」
「友人が呪われた武器に取り憑かれたようで……手元から離しても必ず傍に帰ってくると」

さて、彼女の口から紡がれるのは怪異の類
で、あれど。血なまぐさい抗争の世界にあったのなら、血塗られた故に呪われた武器との出会いもあるのではないか
……彼女がそこまで意識している訳では無いが、明らかに堅気ではない雰囲気故に相談するに至ったのだろう

「そういうものに、覚えはありませんか?わかりやすく例えるなら……妖刀の類のような」
「おじさん、普通とは違う雰囲気でしたので、なにかご存知ないかと……」

食べ終わらない菓子パンを膝に置き、目つきの悪い赤眼が彼を覗く
471阿頼耶 武尊◆</b></b>hDxm0FV7NdSW<b>[] 投稿日:19/10/12(土)20:01:35 ID:3WD [6/10回]
>>470

(………微塵もねえって訳じゃねえんだよな………)


普通なら、そんな刀ある訳ねえだろヌケてんのかガキ。と言っておさらばしても可笑しくない所だが。
普通のようで、どこか普通と違う武器や人物――怪異蔓延るこの世界において、少女の読み通り、それは血腥い所に集まる傾向を持つ。

(ま、俺も『マトモ』ではねーしな……つってもなぁ……)

「妖刀の類ってだけじゃまだ話はわからないなぁ。何せおじさん、馬鹿だから。一から十まで説明されないと」
「……でも、そういう物を持った奴を見た事はある。まあ多分に盛れず、男も女ものべつまくなしに斬り殺して、最後は笑いながらてめえの腹斬って死んだけどな……」

最後の一本の煙草に火を着けて。

「現段階じゃ……放っておくとちとやべえかもな、としか言えねえよ。それは少なくとも『イイモノ』じゃねえ。
現実の人間関係だってそうだろ。嫌だって言ってんのに着いてくるようなのは、大抵クソみたいな奴だ」
472未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)20:15:17 ID:sTx [19/21回]
>>471

「……ふむ、少し端折ってお伝えしますと」
「その鎌は、元々怪しい"影"の持ち物でした。そして人も怪異もその大鎌で躊躇わずきり殺し」
「それを、その影を私の友人が退治し、それからずっと。血塗られた大鎌が離れない。手元から離してもいつもの間にかそばにある」
「……今の所は、それは害をなす意思はないようですが」

男の言葉と、重なる部分のある大鎌のエピソード。彼の言葉も踏まえて考えるのなら。イイモノでは無いというのは真実か

「放っておくと危ないもの……なるほど、やはり」
「……参考までにお聞きしたいのですが、そのお腹を切ったといういわく付きの得物は、今どこに?」

ともあれ、彼の語るその得物が今どうしているのかを知れば。
その解決策がそのまま使えるかもしれないと、彼女は縋るのだ

「それから煙草は健康に毒ですよ」
473白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)20:25:57 ID:XqW [14/18回]
連休真っ只中の街中、学生も遊び歩くことに日中から自由に謳歌できる。
夕刻まで遊び倒したところで解散し、まだまだ遊び足りないという自身の成績のことも忘れた考えのまま訪れた公園にて一息つく。
少しすれば夜の帳が落ちそうな時間帯、流石に人も少なく、むしろ世が世なだけに好き者しか居なさそうなところだが。

「うーん、まだ体力はあるけど……もう流石に難しいかなぁ?」

誰かを誘うには遅い時間、残った体力は雑に使ってしまおうかと公園の隅っこで鍔のない白い刀の素振りをする姿が現れた。
要は不審そのものである。知り合ってるならまだしも、知らなければそのものだ。

//待ちですー
474阿頼耶 武尊◆</b></b>hDxm0FV7NdSW<b>[] 投稿日:19/10/12(土)20:26:11 ID:3WD [7/10回]
>>472

「ケッタイケッタイ。嫌な話だねえ――」


やるとなったら、半端はこっちの不利益になる。腕の二本や三本ぶち落とすぐらいの気合いは阿頼耶にはあったが。
紙屑のように人を殺して回るような話を聴けば、気分のひとつも悪くする。口から泳ぎ出ていく煙には、ため息の色合いも滲んでいた。

「知らないね。なにせおじさんも、遠巻きに見ただけだからさ――――でも、おじさんなら曲げて捨てちゃうよ、そんなもん」
「みんなの迷惑だからね。あるだけで害になるような物は、やっぱり壊してしまうしか無いんじゃないかな……」

元ヤクザがこんな事を言う羽目になるとは、と、思いつつ、咥えタバコの口元をへらっとにやけさせて。

「しかし、どうしてこんなおじさんにその話を? もしかして惚れられちゃったかな、ハハハ、流石に二十歳超えてないのは抱けねーぞー」

と、冗談を挟む。喫煙に口を出されると――。

「言葉も無いね。でもやーめない」

と、ダメな方にひらきなおっていやがるのだった。
475 : 壬生瀬 和歌◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/12(土)20:41:24 ID:PMx [8/9回]
>>469
互いに世間一般からボタンを一つ掛け違えたような、位相のズレた意思の疎通しかできないからこそ。
砂の歯車は奇妙にも巧妙に噛み合って、まるで円滑に廻っている錯覚を催す。

「廃部になったら入部もなかった事になるよ、やったねフラメル」

本心か否か、どちらとも取れるちょっとばかり恨めしげな眼差し。
握っていた指をゆるりと離す。その手はすぐに半身たるテディベアを抱いて、徒手となるのを許さない。

「……どうしよう、フラメル。旧校舎は古くて暗くて、ちょっとだけ苦手」
「うん、うん……そうだね。気が向いたら、にしようか」

膜一枚を隔てたコミュニケーションは直接の会話とはなり得ないが、それは思考の伝達の不可と同等ではない。
遠巻きで、不確定な言葉だけれど。きっといつか、彼女が部室の空気を攪拌する時が来るのだろうと。
そのつもりが皆無ではない事を伝えるだけで、今は十分なのだ。
胸に冷たい温もりを抱いて、気がつけばその場から消えているはんなをはっきりと見送ったわけではないが。
足元に転がる置き土産が意味するところを理解できない程に愚鈍ではなく、徐に一つを手に取る。

「…………♪」

その後しばらく、ほんの十数分前に比べてずっと慣れた手つきで片翼の白猫と戯れる横顔が。
あどけなく笑んでいたのは、きっと柔らかな毛並みを弄んでいるだけのせいではないのだろう。

//長らくお付き合いいただきありがとうございましたっ、お疲れ様でした!
476未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)20:45:25 ID:sTx [20/21回]
>>474

「曲げて捨てる……みんなの迷惑になるようなもの」
「単純明快に壊す……と、なる程。あまり深く考えずに行動に起こしてしまうのもありだったのかも知れませんね……」

単純にして明快な答え、それも1度呪われた獲物を見ている人間からの答えともならば信憑性はます。
悩むように顎に指を当て、然し、鋼鉄を破壊する手段などあるものかともうひとつの悩みが顔を出した。

「然し……その大鎌は鋼鉄ですし、壊すにしても些か」
「え、ああいえ……なんとなく。普通ではない雰囲気のおじさんであるならば何か知っているのではないかという……勘です。」
「……惚れるというのは、よく分かりませんが。」

聞きたいことは聞けたとばかり、ベンチから腰を上げ、彼の前に立つ
――食べかけのジャムパンを差し出しながら。最後に確認を

「おじさん、おじさんなら。鋼鉄でも砕けたりしますか?」
477阿頼耶 武尊◆</b></b>hDxm0FV7NdSW<b>[] 投稿日:19/10/12(土)20:50:40 ID:3WD [8/10回]
>>479

「あらっ」

顔を赤らめるなりの反応を望んでいたところ、メチャクチャ塩対応で返されたのでコケそうになった。

「まぁそう、おじさん馬鹿だからさ。正直繊細なのダメなのよ。あそこをこうしてこれをこうすれば、こういう人に頼めばとか、もーめんどくっせえから。
邪魔なら壊すし、使えるんなら手元に置いとくって感じよね」

食べかけのジャムパンは流石に……と普通ならなるところ、再びハイライトの消えた目でそれを受け取る。
仕方ない。三十路男の腹がクリームパンひとつで満足するわけが無いのだから。

「土木用のスレッジハンマーひとつありゃ、そりゃ行けますが……」


(て、おいおい。なんか嫌な予感がするぞぉ……)
478 : 阿頼耶 武尊◆</b></b>hDxm0FV7NdSW<b>[] 投稿日:19/10/12(土)20:51:03 ID:3WD [9/10回]
/>>476です。しつれいしました
479未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)21:02:10 ID:sTx [21/21回]
>>477

彼女に思春期少女並みの反応を期待するのは難しいのである
ただでさえ変わり者で通っているが故に

「なる程……私は色々とややこしく考えてしまう癖があるようでして」
「たまにはこうして人の意見を伺うのも大事ですね……」
「おじさんの意見、参考にします……それから、靴を舐めさせてしまい。申し訳ありませんでした。」

望むべく情報は手に入れた。
彼女は詫びも兼ねて腰を折り、彼へときっちり頭を下げる。
長い黒髪が風になびいて首筋に垂れ、たっぷりと5秒ほどはそうしていた

「では……おじさん。もしも私が壊せなければ……お願い致します。」
「女子高生に1000円をせびったのですから……それくらいは朝飯前ですよね?」

さて、迷惑料という名目をねじ曲げ。勝手な願いを押し付けながら
冗談まじりの発言を残して背を向けた。一歩、二歩と歩けば1度だけ振り返り

「それから……もう人にたかっちゃダメですよ。勤勉に働くのです」

母のように厄介な小言を残しながら去っていった

//こちらは〆ます!ありがとうございました!
480 : 阿頼耶 武尊◆</b></b>hDxm0FV7NdSW<b>[] 投稿日:19/10/12(土)21:15:23 ID:3WD [10/10回]
>>479

「ああいえいえ、こちらこそ」

と、阿頼耶も頭を下げる。元ヤの習性で、恩を受けたあいてには頭が上がらないのは変わらないのだ。

「……ておいおい、まるで自分が死ぬみてぇな言い方しやがって……良くねえよォ、そう言うの。まだ若いんだからさぁ……」

小言を受けると、参ったように頭を掻く。

「勤勉……勤勉ん?………参るぜ、いっちばん縁のなかった言葉だ………とは言え流石にタカるのはあれ、だしなぁ……」
「どうすっか、どうしたものか、あすの飯……ってな……」

――資本は体のみ。これ一本で稼げる術と言うと、どうしても荒事だのの方向に行ってしまうわけで――。

「……よ、用心棒とか……どうなんだろう……?」


苦笑いでそう呟いたときには、既に少女はそこに居ない。
さしあたり阿頼耶はコンビニへダッシュし、貰った千円をたばこと缶コーヒーに溶かした。あゝ無情。

//ではこちらもこれで〆で。ありがとうございました
481至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/12(土)21:42:35 ID:PcP [1/5回]
「…」

ピリリ…ピリリ……と携帯の呼び出し音。
放課後の空き教室、夕日に照らされ誰が置いたのか部屋の中心に机が一つ。
その机の上でガラケーが鳴っている。

「…」

呼び出し音が鳴り始めてから一分。
その間、机の目の前で携帯が鳴っているのを微動だにせず見つめているのは鐡ひとり。
立ち尽くし、表情は険しく、何時もの二重音声も鳴りを潜めている。

ピリリ ピリリ 携帯の呼び出し音が止む事無く鳴り響いている。
482八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/12(土)22:20:38 ID:wml [3/6回]
>>481

「そんなに呼び出し音を聞くのが楽しいのですか?」

空き教室だと思って訪れたら室内から聞こえてくるのは携帯電話の音であったので、そんな台詞を言いながら少女は扉を開けた。
八雲はんなという少女。変人奇人という言葉が似合う嫌われ者あるいは捻くれ者については知っていても知らなくても構わない。

「私なら着メロを設定することをお勧めします。そうすればもっと楽しい顔になれると思うのです」

そんなことを言いながら教壇の上に腰を下ろす。座り慣れた姿勢であった。
なんで訪れたかというと暇潰し。放課後夕刻の校舎内を巡るというのはそれ自体がちょっとしたエンターテイメント。
そんなところが奇妙な人間だと言われる所以でもあるのだが、そんな変人の乱入に対して彼は。
483至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/12(土)22:30:15 ID:PcP [2/5回]
>>482
ガラピシャン

八雲がもし扉を閉めずに入ってきたとしたら勝手に引き戸が閉まる音がしたことだろう。
そしてその音で動きが止まっていた鐡が弾かれる様にして動いた。

「あ゛」

そして八雲を見るや否や致命的なミスを犯したとばかりに声をあげ顔をしかめる。

「…やられた、平和ボケってやつかも」

右手で顔を覆い深くため息をつく。
同時に鐡と八雲しかいない筈の教室の黒板から白チョークで何かを書きなぐられている時の音と
チョークもないのに黒板にチョークで書かれた文字が浮かび上がってくるのを見るだろう。

「ごめん、警告しようにも動きを封じられてた…」

ピリリ、ピリリ、未だに鳴りやまぬ呼び出し音。
チョークの音は消え浮かび上がった文字を読んでみればそこには

『怪異を撃退しなければ出られない部屋!!』

と、書きなぐられていた。
484京 扇◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/12(土)22:33:01 ID:PMx [9/9回]
明星学園は他の教育機関と異なる成り立ちを持ち、担う役割もまた独自にして内密である。
したがって怪異の生徒や付属する研究室を始めとして、他では見られない機構も多々存在する。
学園内に併設された鍛錬場もまたその一部であり、怪異に対抗するための自己研鑽に励む者がよく利用する場所である。
その利用に教師や生徒、研究員といった立場は金輪際関係ないのだが。

「ここ使うの、いつ以来だったかなぁ……」

京扇に関して言えば、話は別だった。なにせ風紀委員の中でも突出して無精無気力無頓着な人間だ。
努力を嫌い苦労を厭う彼が何故この場に現れたのか、怪訝な視線は憶測の囁きの伝播を生む。
曰く精進の心に目覚めたとか、実は見えない所で努力するタイプだとか。しかし根も葉もない噂もどこ吹く風。

「……だっる。帰りてえ」

ここ数日持ち歩くようになった肩の竹刀ケースを背負い直しながら、心底からの怠惰を呟くのだから。
少なくともその性格が是正された訳でも、虚構であった訳でもないようであった。
485八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/12(土)22:52:34 ID:wml [4/6回]
>>483

「────何ということでしょう。うら若き男女が放課後の教室に閉じ込められてしまいました」
「これはもう、すべきことは一つしかないのでは?」

等と宣うが所詮は見え透いた戯言である。状況は理解したのだろうが危機感というものが致命的に欠落している。
存外呑気なものであった。教壇の上から腰をあげることなく、両足をゆらゆらと踊らせる。
黒板を一瞥して、彼の姿を一瞥して────楽しそうなことに巻き込まれたことを改めて把握して、楽しそうに笑うのだ。


「────という訳で、怪異退治ですか」

「はんな的にはサプライズが嬉しいところですが────まず、どうしましょうか。とりあえずは、動けますか?そして次に、心当たりは?」

順応力も高かった。怪異に対しての順応力の高さなんてこの学園の生徒であれば誰しもが有するものかも知れないが。
ただし緊張の類は一切見られなくて、飽くまで楽しむ姿勢を欠かさない────見るからに自分勝手な女である。
まずは彼が動けるかどうかの確認。そして動けるのであれば状況の確認。やることなすことは堅実である。
486◆</b></b>kz8eTArnuM<b>[] 投稿日:19/10/12(土)22:58:37 ID:w0j [1/3回]

>>473
素振る刀は虚空を切る、そのはずだったが。
不自然な、何かに当たったかのような手ごたえが彼に。

「っいった!」

瞬きするまで何もなかったその場所、振るう刀の先には人がいた。
色の抜けた長髪、血の気のない肌、華奢を超えて骨染みた体、中世的な顔立ちで
学生服を着ているようだが、釦に校章は刻まれず、またあるはずのポケットもない。"何かが違う"。

「……ごめんごめん、出て来る場所間違えちゃったよ。
 あ、君は気にしなくていいよ。悪いのは僕だから。」

あははっ、なんて笑ってぺこぺこ頭を下げる、一見邪気などないそれ。
だが発される気配は明らかに人間じゃない。彼がもし感知に敏感でなくとも、それが怪異であることは理解るだろう。

//まだよろしければっ
487至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/12(土)23:01:57 ID:PcP [3/5回]
>>485
「そうだね、怪異退治だね…はぁ……」

楽しそうな八雲とは裏腹に深~く溜息をつく鐡。
がくりと肩を落として項垂れているところを見ると動けるのは間違いなさそう。

「学園裏七不思議のひとつ、『怪異○○しないと出られない部屋、全年齢対象Ver』」

物凄く頭の悪そうな、それでいて怪談として成立するには比較的新しめのワードが飛び出す。

「流石にないと思っていた怪異がこうして実在したって事だろうね、これ」

頭痛でもするのか指でこめかみを抑えながら八雲の問いに答える。

「後、未だに止まない携帯と言うこれ見よがしな異常が目の前にあるから、
 きっとコレが此処を出る為の鍵なんだと思う。
 とりあえず出てみない事には始まらないんだけど何故か僕には触れさせてくれないんだよ」

無理に取ろうとした結果、八雲が入室するまで身体が一切動かなくなったのだと。
488白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)23:10:02 ID:XqW [15/18回]
>>486
「………………え。……うわっ、ごめん!?」

そもそも、だ。わざわざ刀を振る相手の目の前を通る存在など滅多に居ない。
それ故に失念、気づけなかった自分が悪いので刀はしまって謝った直後だ。
雰囲気からしてなにかが違う、そして刀が当たっても痛いで済ませてしまえる胆力など。
頭のてっぺんから足先まで確認してから、生唾を飲んで。

「……そ、そう。……あのさ、すっごい変なこと聞くけど」
「君、怪異かい? もし怪異ならなんでこんなところに出てきたのか教えて?」

聞くことは単刀直入。しかし少年には敵意がない、そのせいかこちらにも敵意も見られない。
刀の峰を肩に置いて、まずは対談の姿勢である。

//ありがとうございますっ、よろしくお願いします!
489八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/12(土)23:17:16 ID:wml [5/6回]
>>487

「ああ、知ってますよ、裏七不思議。『恐怖!タピオカ怪人』もその一つでしたね」

ノリと勢いとトレンドの力任せで作られたかのような、聞くだけで頭が痛くなりそうな怪異名が飛び出してくる。
尤も噂話とは世俗的である訳で、新しい怪異がそういった話題によって構成されるということもありえなくない────のかも知れない。


「────えっ私が電話に出てもいいんですか?」

目をキラキラと輝かせて尋ねる。もう明らかにこの状況を楽しんでいたし、それを隠そうとさえしていない。
怪異に巻き込まれるなんて、大凡の人間にとっては面倒事でしかないのだろう。ただし八雲はんなは異なる。
そうでもなければ────風変わりな部活の部長なんて名乗らないのだろうけど。

電話の蓋を開けばまずはスピーカーモードに切り替えて、彼にも聞こえるようにしたならば。
そして通話ボタンを躊躇うことなくポチると、長らく続いたであろう呼び出しに応じるのだ。

「はいもしもし、お電話承りました────では要件とお名前をお願いします」
490◆</b></b>kz8eTArnuM<b>[] 投稿日:19/10/12(土)23:18:43 ID:w0j [2/3回]
>>488

「直球だね。君、結構変わってるんだ。」

変わらずへらへら笑いながら、答えて。

「らしいね。僕は怪異って言われてるよ。
 皆僕の事怖がるからさ、話してくれる人は久しぶりだよ。
 僕ら、いい友達に成れそうだね。」

笑顔は崩れず、変わらず、不気味なほどに。

「"友達"が欲しいんだ。
 皆楽しそうに遊んでるのに君は一人だったから。話してくれるかなって。」

邪気はなく、敵意もなく、脅威と感じる物はない。
ただし、彼は怪異。人とは全く異なる物であることだけは確か。
491至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/12(土)23:26:05 ID:PcP [4/5回]
>>489
「嘘そんなのいるの…えぇ」

どんびく鐡。
そもそも裏って何だよ表の七不思議も知らないよ位の知識量。
今回は偶々偶然小耳に挟んだ根も葉もない戯言だと思っていた。

「ワーイ、タヨリニナルナー」

鐡は悩むのを止め、このノリと勢いで我が道を行く少女に先行きを委ねるしかなかった。

『あー、やっと出てくれた。誰かだって?オレ、オレオレ、オレだよ!
 ちょっと今、駅前にいるんだけど事故っちゃって金が要るんだ、10円振り込んで?』

プツ、ツー、ツー…電話は切れた。
以上が携帯から放たれた言の葉である。

「なにこれぇ…」

胃薬が欲しくなってきた鐡だった。
492白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)23:29:19 ID:XqW [16/18回]
>>490
「変に遠回りにしてもね? 変わってるとは言われる……かなー?」

苦笑いを浮かべて。
目的に辿り着けないこともあるというか、時には不興を買うことだってある。

「あー、そうなのね。……まあ危害がないなら怖がる必要もないしねぇ」
「あ、友達で良いの? それはどうも」

変わらない笑顔、それを見て少し気が緩む。彼の倒すべき怪異とは人に害を為すものだ。
友好的な分には、その枠からは外れる。

「すっごい間の悪いところ見られたみたいだけど僕だって友達くらい居るからね、たまたまだからね?」
「僕の方は大丈夫だけどね、じゃ、君の名前とかってあるの? 呼ばれかたとか……あ、怪異流の友達のなりかたってあるのかな?」

必死に弁明してるところはダサいと見るか、事実と見るか。
ちょっと固くなった手を差し出すのは友好を示すもの。さて、怪異の相手から来る返しとは。
493◆</b></b>PY4rfIx9is<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)23:41:18 ID:GEP [1/1回]
>>492
「それは嬉しいなぁ。君の友達もいつか僕の友達になるんだから。」

友達の友達は友達、なんて言葉もあるから。きっとそういう意味。

「ちょっと、質問多いよ。焦らなくたって全部答えるから。」

咎めるような言葉を話しても顔は笑っていて。
質問と言う行為は相手に興味がなきゃできないから、それが嬉しいのかもしれない。

「名前はコトー。
怪異流の友達なんてないってば。君も僕も、皆も同じだよ。」

必死の弁明、ダサいかもしれない行為にもただ笑顔を返す。弄ったりはしない。

「だって、わかるでしょ。
友達になる上で一番大事なこと」

固く差し出された手を、差し出されきる前に握った。
きっとその問は、足し算の答えを聞くように。夜空の色を聞くように。
ごく当たり前な事を聞いているつもりで、期待した答えが帰ってくると信じていて。
だから食い気味に、その手を握った。
494八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/12(土)23:42:37 ID:wml [6/6回]
>>491

「怪異の方から口を聞いてくれたのなら────速攻で終わらせられたのですが、残念です」
「でも、それも面白くありませんね。では、面白く行きましょうか────」

言葉さえ通じるのであれば、彼女の武器は絶対的なまでの力を発揮するのだが。
このような形で通話が終わってしまった以上その機会は望めず────そもそもそれは怪異そのものを捻じ曲げる手法。
イカサマでゲームを勝つのと同じ、なので最後の手段としてとっておかなくては面白くない────八雲はんは享楽的なのだ。

まずは携帯電話の確認。先程の着信の電話番号が確認できるか、連絡先や履歴に奇妙な点はあるか、そもそも彼の所有物なのか。
情報が足りないのであれば虱潰しに探っていく。そうして何も得るものがなければこの携帯はこの怪異の本旨ではないという情報が得られるだろう。

「そういえば────貴方のお名前を聞いてませんでした」
「あ、私ははんなちゃんです。他に何か聞きたいことはありますか?体重とスリーサイズと彼氏いない歴以外なら何でもお答えしましょう」

饒舌であった。携帯電話を高速で操作しながら、片手間に雑談のような言の葉を紡いでいくのは器用というべきか。
怪異的状況とは別の意味で大変なのは、この風変わりな彼女と一緒に閉じ込められてしまったこと自体かもしれないのだ。
495至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/12(土)23:51:50 ID:PcP [5/5回]
>>494
連絡先は何もない。友達いない奴が持ち主?鐡も候補に入るが彼の携帯はガラケーではない。
履歴も真っ新。先程俺なる怪異から電話がかかってきたはずなのに。
当然着信番号も確認できず残ってもいないが、これは怪談に付き物の現象か。

「苗字も教えて欲しいな、はんなちゃん…ええと、至区鐡、呼び方はお好きに。
 別に質問はないかな、今のところ」

変人ではあろうが馬鹿ではなさそう。
鐡が八雲に抱いたのはそんな印象。
だけど長々と一緒にいたら胃は破壊されるなとも。

「今さっきの電話…ひょっとしてと思うところはあるけど確証がないからなあ。
 ただ、僕の予想が正しければ、又かかってくる筈だ」

得るものは現状なさそうだが、それでも鐡は何かに思い至った様子だった。
496白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)23:51:54 ID:XqW [17/18回]
>>493
「紹介してもいいのかな?」とは確認のためだろう。無害な怪異ならば、討伐目的のものを差し向けることはしないが。

「ああごめんごめん、結構珍しいからさ……」

謝る言葉には言い訳もプラス。申し訳なさそうに片手を顔の前に上げた仕草を。

「コトーか、……男なのか女なのか。……大事なこと?」
「あ、忘れてた。僕は白崎冬馬、好きに呼んでくれていいよ」

自己紹介は名前を出して済ませる当たり前の行為、それはその問に向けたものではない。
だからこそ少し思考するように顎を上げて、握られた手を握り返して意識を再び向けた際に。

「一緒に遊ぶこと?」

それは多分、つい先程のやりとりと、直近のことからである。間違ってたら失望させてしまうだろうか……。
497◆</b></b>kz8eTArnuM<b>[] 投稿日:19/10/12(土)23:52:46 ID:w0j [3/3回]
>>496
//申し訳ない、次レス少々遅れます……
498 : 白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/12(土)23:56:18 ID:XqW [18/18回]
>>497
//了解です、ご自分のペースでどうぞ……!
499八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/13(日)00:05:16 ID:Bx0 [1/13回]
>>495

成る程携帯電話から得られた情報は何もかもが真っさらであった。
何もないからこそ異常があるという明確な怪異の一旦であり、ならば怪異現象が次に行うアプローチもこれを介して行われる可能性が高い。
ならば行き着いた結論は彼と同じものであり、つまりは着信まで待機の姿勢を保つ訳だ。


「さっきの俺俺詐欺、どっちだと思いますか?」
「本物の俺俺詐欺師さんか、それとも怪異が俺俺詐欺を装っているだけなのか」

「それから────何か思い至ったのであれば、とりあえずホウレンソウをお願いしますね」

何も心当たりがない者とそうでない者の違いというのは側から見れば存外明白である。
まあそれが致命的な失敗に繋がるということも今は早々ないだろうが────それでも念押しの為に告げたならば。

携帯片手に教壇の上へ、再び腰を下せば寛ぐ姿勢に移るのだった。
部屋の景観を眺めて、変化はないかと眺めつつ、或いは夕刻の教室を楽しみつつ。
元から好きな光景ではあった。夕刻、黄昏、逢魔時────その哀愁には怪異でなくとも惹かれるものがある。


「こんな風に、夕日の差し込む教室で、電話を待つ女子生徒────存外、絵になってませんか?」

眼鏡越しの視線を彼に向けて、楽しそうに微笑んで、二人きりの逢魔時。
500至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/13(日)00:13:07 ID:Gee [1/5回]
>>499
「僕は後者だ。ただ装うっていうよりこれはおそらく…」

ホウレンソウを行う前に呼び出し音が鳴る。

「此処が怪異の腹の中で、今現在怪異に見舞われているって現実を取っ払えばねえ…
 予想を確証に変える時だ、取りあえず出てみてくれる?」

苦笑いしつつ、鐡が行動を促す。
勿論八雲は呼び出しに応じるだろうから、その後こうなった。

『もしもし、オレ、オレだよ!
 今、駅先の繁華街にいるんだけど又事故っちゃってさ、100円振り込んで?』

ブチ、ツー、ツー、と一方的な会話のあと電話は切れる。

「……うん、僕はこの電話、ベースにはアレがあると思う」

確信を持ったように鐡は頷く。
501◆</b></b>kz8eTArnuM<b>[] 投稿日:19/10/13(日)00:24:14 ID:rmG [1/7回]
>>496

してくれたら嬉しいなぁ、と。彼が友達を欲しているのは確か、確認するまでもないだろう。

「……あれ?
 いや、でも、うん。惜しい。間違ってないよ。」

握った手から力が抜けていく。初めて、彼の笑顔が崩れた。
呆気に取られて、考え込んで、間違ってないよと言って笑顔を戻す。

「君は多分、言葉を使うのが得意じゃないんだね。
 大丈夫、どんな君も受け入れるよ。友達で二番目に大切なのは優しさだし。」

「一番はね、共有することだよ。
 楽しい事はもちろん、何より苦しい事、辛い事、痛い事を共有するんだ。
 いい事だけじゃなくて、悪い事も全部一緒、それが友達でしょ?
 だから、君は間違ってないよ。ちょっと言葉が違っただけ。」

酷く失礼な、見下した様な言葉を発して。その語りの最中、彼が何を言っても止めないだろう。
陶酔していた。信仰する神を語るような、そんな口調。

「だからね――――――」

その熱量のまま、衣服のボタンを一つ、二つ、外して。あらわにする肌。
色気、なんて物はない。まるで皮の付いた骨。だが何よりも目を引くのは、全身に刻まれた切り傷。

「―――――友達の証を刻もう。
 そうだね、えっと、"ここ"がいい。ここに刻もう。」

腹部、臍の真上、突如飛び出す鮮血。固まって、ささくれ立った針のように。
それを手に持って、彼の腹部、自身と同じ位置に向けて。

「大丈夫、痛みはあんまりないから。」

歩み寄る。

//お待たせしました。
502八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/13(日)00:32:17 ID:Bx0 [2/13回]
>>500

「────さてさて、駅前から駅前繁華街へ。ついでに10円から100円へ、面白いですね」
「繰り返しの電話が本質とするならば、この怪異の原典は"メリーさんの電話"でしょうか────大分、捻じ曲がってますが。だとすると怪異側の目的はどこにあるのでしょうね?」

"メリーさんの電話"に最新の話題が重なり合った複合現象、いやメリーさんではなかったとしても。
随分と現代的で、ならばこそ怪異側の目的、現象の意図が気になる所。
異動先が何処にあるのか、大凡この教室なのかも知れないが。まあ、手元にある情報でこれ以上推測に推測に重ねても仕方ない。


「何れにせよ────この手の怪異は相手をしないのが一つの対処法です」
「無視を決め込んで根負けさせるのも一興、千日手になれば私も私で切れるカードがありますので」

電話がトリガーなのであればそれに反応しなければいい。
そうなったら当然、怪異側からロクでもない干渉が考えるだろうけども────それに対抗する手段があるにはある。
けれども最善手ではないだろう。ならばこれは次善の策として取っておくとして。

「それとも────もっと別の方法を試してみますか?電話の内容がどのように変質していくか、聞き届けたいというのも確かなので」

八雲はんなは基本的に怖いもの見たさの好奇心を優先する。
つまるところこのまま静観して、行き着くところまで行き着いて観たいというのが彼女の意見。
503白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/13(日)00:39:16 ID:sz7 [1/8回]
>>501
そんな様子を見れば、紹介するのも吝かではないと。……この時点では、そうだった。

「うん、間違ってたら素直にそう言おう? そしてさらっと会話力疑われちゃったよ」

「…………んーまあ、それは確かにその通りだよねぇ。その中で言えば楽しいことを――何をし……」

聞き入った様子はあった。見下した心からであっても、友人だから軽口のようなものと解釈して。
苦笑いからわざとらしい泣き顔、そして納得したような顔を見せて、飽きは来させないはず。
続けようとした言葉は、相手の行動によって遮られたが。

「…………」

目を見開く。自分にも小さな傷痕はある。戦いにおいて、ついたものが。
その類いの傷なら、きっとまだマシ。怪異である以上戦うことも不思議じゃないから、きっと勘違いからそうしてるのだろうと悪い頭は素早く思考した。が。

「ストップ、ストップ。止まって。……」

鮮血がすべて固まったわけでないならば、彼の腹部辺りにもごく少量の血がまるで目印のようについたか。
ついさっきまで握手を交わしていたその手は針を止めるように手首を掴もうと。無論、狙われた腹部を軌道から外して立ち位置も変えて。

「……君は友達になるって言った人たちに、これを?」

理由、動機はすでに聞いた。だからこその、過去を漁る行為に。
回答がイエスなだけならまだしも、それが成功したと言えば。その手首を締める力は強くなるだろう。

//おかえりなさいませー
504至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/13(日)00:45:08 ID:Gee [2/5回]
>>502
「僕もメリーさんが根にあると思う。
 言うなれば振り込め詐欺風メリーさん…言ってて頭痛いなコレ。
 目的はメリーさん準拠じゃないかな、振り込めってわりに口座などの指示がない。
 一方的に距離が縮まり必要な金額は増えていく、増える金額に意味があるかが謎だ」

まだ推測の域を出ないね、と鐡。

「相手をしなければもう一つの怪異が僕らを離さない。
 此処を出るには怪異を撃退しないといけないからね。
 であれば切れるカードに期待させてもらいたいな」

八雲の余裕は手持ちのカードによるものかなと鐡。

「いいよ、どちらにせよ暫くは静観になるだろう?」

故に判断は八雲に任せる。
自身も切れるカードはある。
いざとなれば、と既に覚悟も決めてある。

そんな話をしていたらタイミングを見計らったように呼び出し音。
しかし今度は八雲がボタンを押す前に電話は繋がる。

「オレオレ!今校門前、何も聞かず1万振り込んで?」

ブチ、ツー、ツー

「一気に距離が縮んだ!?……校門に誰かいた?」

電話の内容に集中していた為周囲は見ていなかった鐡。
仮に八雲が外の様子に注意していたとしても校門に誰かいた様子はないが…
505◆</b></b>kz8eTArnuM<b>[] 投稿日:19/10/13(日)01:00:38 ID:rmG [2/7回]
>>503

「うん。
 ……あ、ここはね、ここもね今日友達に成ってくれた人のなんだ。
 ここと、ここと、ここも。今日はいっぱい友達が出来たんだ。」

その笑顔は、今までのどの笑顔よりも感情が乗っていた。誇らしげだった。
胸を、左腕を、右脚を、傷の数々を、まるで勲章でも見せるように。
幼児が親に話すように、純粋で無邪気で、故にこそ―――

「もしかして、嫉妬?
 大丈夫。何人友達がいたって、僕はちゃんと君とも友達だよ!」

その強張る表情の意味を、それはそう受け取ったらしい。

「……友達になってくれるんだよね?
 なんで、嫌がるの?おかしくない?」

彼がその表情を変えないなら、ずっと、変わらないなら。
崩れた笑顔は真顔に貼り替わって、針を振り上げて、腹部めがけて振り下ろす。
彼の腹部に付着した血は、それそのものからも怪異の気配を発する。
ただの傷の共有で済むものでないのは確か。
506八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/13(日)01:03:40 ID:Bx0 [3/13回]
>>504

「最悪、脱出だけならどうとでもなるのですよ。ご丁寧に条件だけは教えてくれてますから」
「けれども、それは余りしたくはないのですね。何せ折角の怪異譚なのですから────是非とも"蒐集"しないと」

八雲はんなという少女はある部活に所属している。
それはこの学園に古くからある由緒正しき、しかし今では部員二名内一人書類上というある意味それ自体が怪異のような部活動。
それは怪異譚の蒐集を目的としている奇妙奇天烈な部活であり────八雲はんなが怪異に関心を寄せる動機の一つでもあった。

脱出が今すぐにもできるならば、今すぐそうすべきかも知れないが。
然し彼女の態度を見ればそう説得することは不可能であると観て取れる────彼女は既にこの怪異譚の顛末を見届ける気で満ち溢れている。


「さて────次辺りで教室でしょうか。あ、もし会話が通じるようでしたら、倒す前にお話しする機会をくださいね」
「因みに私────滅茶苦茶弱いので、戦う時は守ってくださいね?」

教室の扉か、それとも窓か、何処から訪れるとしても。
八雲はんなは不敵なまでに微笑んで、この瞬間を楽しんで次の瞬間に待ち焦がれる────やはり彼女は変わり者であった。

────それはそうと。
唐突なカミングアウトは、八雲はんなに戦闘能力が一切ないという内容。
そう、勘違いしてはいけない。一応は怪異と渡り合う手段があるというだけで、この少女はどこまで常人でとても弱い────弱いのだ。
なんだか自信満々でどんな怪異が襲ってきても大丈夫といった態度であるが、そこだけは勘違いしてはいけない。
507白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/13(日)01:09:18 ID:sz7 [2/8回]
>>505
――――この怪異から敵意や悪意を感じない理由を、白崎は理解した。
そもそも、持ってないのだろう。本当にそれが友情を育む行為だと思っている。
だからこそ無邪気に笑えて、その笑顔が一瞬は尊く見えて、そしてすぐに背筋が冷えるものになる。

「嫉妬というより、気になるってところかな。……ああ、ほら。……君の友達なら僕だって友達になりたいから、ね?」

相手の言葉を借りて、『現在』を訊ねるように。まだそう、傷があるくらいなら、これから矯正すれば。

「友達にはなろうと思ってるさ、こういう友情は初めてでね」

表情は変えられない。下手に笑顔を作っても、怒りを覚えても。道は同じ。
振り下ろされる動きを見て瞬時に後ろに下がる、……速度が速ければ靴の先に掠るどころでもないか。

「僕はまだ知らないことだらけだ、それで刺されるとどうなるのか、君の傷を共有した人はどうなったのか」
「教えてくれるんだよね? コトー」

刀を前に構える姿は、友情を語るようには見えない。壁といえる動きだ。
それでもその向こうの表情は、まだ苦しそうに強張るもの。……回答次第で、彼は心を鬼にして対峙し、『狩り』へと。
508至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/13(日)01:17:55 ID:Gee [3/5回]
>>506
「蒐集?はて、聞いた事があるフレーズだね」

流石にフレーズから部のほうまで考えが至らない鐡。

「会話が通じるようなたまじゃさそうだけどね。
 今までのやり取りも会話というより一方的な言葉の投げ付けだ。
 …うん?え、謙遜とかじゃなくて?」

じゃあその余裕は何なの!?と鐡。
鋼メンタルにも程があるよと豆腐メンタルは思う。

ピリリ、ピリリ、ガチャリ

『オレだよ、今、教室の前にいる。100万振り込んで?』

ブツ、ツー、ツー…

「教室の前には誰も居ない……本当にメリーさん準拠か?」

もし今回の怪異がメリーさんを原点とする怪異であるとしたら。
メリーさんは実在する筈だ。
だが教室の目の前という発言を信じるなら前提が崩れてしまう。
だとするとこの怪異は何処に【本体】を有しているのか。
509◆</b></b>kz8eTArnuM<b>[] 投稿日:19/10/13(日)01:23:35 ID:rmG [3/7回]
>>507

「……怖いの?僕の事、怖くないんじゃなかったの?」

振り下ろす針は空振り。体を起こして、見上げる瞳には失望。
それは今まで本音しか話していないのだから、初めて受けた彼からの拒絶、対する反応としては当然ではあった。

「結局君も普通の人みたい。
 いや普通よりちょっと駄目かな。結局何が大事かわかってないんだもん。
 でもいいよ。友達には、優しさが必要だから。」

はぁとため息をついて、その表情に笑顔が戻る。もうきっと、それが真っ当な笑顔には見えないだろうが。

「友達はね、何もかも全部共有するんだよ。
 楽しい嬉しい苦しい痛いも全部、思い出も心も全部、ね?」

両手を広げた。その空間に現れる人型。それが出現したときと同じように、突然に。
人型は五つ、胸に、左腕に、右足に、彼が示した位置に針が突き刺さっていて。

「するとさ、」

それらは、全く同じ笑顔を浮かべて。

『僕たちこんなに仲良くなれるんだ。』

全く同じ言葉を、一斉に、悪夢のように発した。
共有なんてことじゃない。それぞれの人間が、その怪異に塗りつぶされていた。同じになっていた。
適する言葉があるならば洗脳、或いは侵食だろうか。
510八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/13(日)01:30:00 ID:Bx0 [4/13回]
>>508

「これはもしかしてもしかすると、推測の前提が違ったのかもしれませんね────────」

思案する。珍しく黙り込んで。それがまた楽しい作業ではあるのだが。
単純にこの少女は目の前の楽しい事象を楽しむことに全力で振り切れるというだけであり、故にこその自信過剰なのである。
勿論、最低限の身の安全に関する勘定は済ましてのことだろうが────それでも危なっかしくて、予想がつかなくて。

「────────では、一旦」

「前提を壊してみましょうか────はい」

ばきり。そんな音が教室に鳴り響く。
携帯電話、今ではすっかり見なくなった折り畳み方式。その可動部分は当然逆に閉じるようにはできていない。
それを無理矢理押し込んでしまえば、携帯電話というのは実にあっけなく折れてしまうものである。

────八雲はんなは携帯電話を破壊した。
511白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/13(日)01:38:18 ID:sz7 [3/8回]
>>509
「語弊があるね」とは簡単な言葉。怪異自体にではなく、怪異が引き起こす結果についての恐れであるからして。
だが、そもそも結果もまとめて怪異と呼称するならば、コトーの発言も正しいものとなる。

「ハハハ、これはちょっとキツいことを」

駄目と言われれば少しは傷つく、そんな人間性。
笑顔に向ける笑顔はひきつったもの。それはきっと現れた人型を見てから更に。

「――――そっか。それが君の『友達』か。――ごめん」

なんて純粋で、おぞましい笑顔だろう。逃げろ、とは言われたことはあるがこの場においてはそれが消えてしまった。
少年は刀を両の手で握り込めば、たった一言にも満たない諦めを呟いて。

「君の思想は共感できるけど」

少し身を屈めたかと思えば。

「そのやり方は認められない」

次には肉迫。コトーの針を持つ手を狙って、刀を素振りの時とは比較にならない勢いで振り下ろそうとする。
512至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/13(日)01:39:31 ID:Gee [4/5回]
>>510
「………、…おや?」

八雲が携帯を破壊した。
それから数分、鐡は身構えていたがあまりに何も起きないので首を傾げた。

「これは、あれかな、当たり?」

八雲が未だ握っているであろう携帯をマジマジと見つめる。
そっと手を伸ばせば触れられなかった筈の携帯に触れる事が出来た。

「…うん、どうやら、始めから役者は教室内に揃っていた訳だ」

カツカツカツ、黒板が音を奏でる。文字が浮かぶ。

『その通り!怪異の正体は振り込め詐欺に感化されたメリーさん?
 いやいやメリーさんを語る携帯電話そのものが撃退すべき怪異!
 思い切った行動、中々の英断でした。
 なので約束通り開放しましょう、お疲れさま~』

「ノリが軽…ん?」

ぐにゃり、と一瞬視界が歪む。
視界が戻れば黒板の文字、目の前にあった筈の机と破壊された携帯は消えていた。

「帰ってこれた、かな?」
513八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/13(日)01:52:38 ID:Bx0 [5/13回]
>>512

視界が歪んで、そして収まる。空は相変わらず夕刻の色に染まったままで、時間はあの時から変わってないよう。
非日常から日常へ────怪異譚の終わりとはつまりそういうことである。

「────む、これだけですか」

そう呟いた彼女の手の中には────壊れた携帯の半分が握られていた。
どういう訳か、どういう理屈か、彼女はそれを無理矢理に蒐集していた。それだけしかできなかったとも言えるが。
それはきっと彼女の力、きっとこの怪異譚を蒐集すると宣言した時既に、それは作用していたのかも知れなくて。

けれども────壊れた携帯の半分。既に撃退された怪異。
記念品にはなるのだろうけど、それ以上にどうにかなるものでもない。

「……記念に要りますか?要らなければ、私の部室に飾っておきますが」

夕陽を背景に佇む少女は、悪戯っぽい笑みを浮かべながらそれなりに満足したと言った風に。
上機嫌なのが伝わってくる────普段からこのようにしていれば、嫌われ者の地位を確固たるものにすることもなかったのだろうに。

「さて────日も沈む頃、良ければ一緒に帰りませんか?」
「うかうかしていれば、別の怪異と巡り合ってしまうかも知れないので────それに、甘いものが飲みたくなってきました」

514至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/13(日)02:02:39 ID:Gee [5/5回]
>>513
「と言うかこれ以上あったら身が持たないよ、僕は」

自分だけを守るなら兎も角、未だ誰かを庇うに至る技術を持っているとは言い難い鐡。
加えて宿す怪異の力を人前で振るうのは極力避けたい。

「部室?……ああ、フレーズに聞き覚えがあったのはそのせいか。
 いや、はんなちゃんの戦利品だ、寄贈しますとも」

怪異が消え去った今、握られた携帯は携帯でしかない。
怪異を喰らう怪異に放り込んでも吐き出されるのがオチだ。

「寄り道して帰るって?まあ、恩人の意思は最大限反映しますとも」

一人では完全に詰んでいたであろう今回の怪異騒動。
人との関わりあいは苦手だが恩人ともなれば話は別。

と言う訳で鐡は八雲を送る帰宅途中に買い食いまでしたそうな。

//ではここで締めとします。お疲れさまでした!
515◆</b></b>kz8eTArnuM<b>[] 投稿日:19/10/13(日)02:02:50 ID:rmG [4/7回]
>>511

踏み込み、翔ける、一閃。それは笑ったままだった。その行動の、一切が予測できなかった。
刀はその手首を切断し、落ちる。赤い血が、蛇口のように溢れ出す。

「………………」

笑顔が消える。痛みに喘ぐこともなく、その表情は無。何が起きたかわからない。
落ちた手を拾って、断面から零れる血液が針と化し、突き刺して戻した。

「………………いいよ。
 優しさが、大事だから。どんな事でも、受け入れてあげないとね。
 大丈夫。この痛みも、"共有"できるよ。大丈夫。」

傷口に針を突き刺す痛みに口元が歪む。

「大、丈夫。怒ってないから――――――」

必死に笑顔を作ろうとするが、笑えない。
5つの人型の表情も崩れて、真顔。

「――――――なんで。
 お前、最ッッ悪だ!!!
 友達に慣れるはずだったのに!!!僕の気持ちも優しさも全部裏切りやがって!!!!」

そこで壊れた。独善的な言葉を口走り、叫び、純粋な怒りを言葉にしてたたきつける。

「お前なんかもう、要らない!!死ね!!!!」

その言葉を合図に、人型が一斉に襲い掛かる。
動きも、力も、すべてただの人間に過ぎない。五体同時の、要は物量攻撃である。
狙う先はすべて首。延ばされる10本の腕が首を絞めようと。
516◆</b></b>kz8eTArnuM<b>[] 投稿日:19/10/13(日)02:03:25 ID:rmG [5/7回]
>>511
//少々遅れ気味なりつつあります。申し訳ございません。
//眠気がありましたらいつでもおっしゃってくださいね。
517 : 八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/13(日)02:06:16 ID:Bx0 [6/13回]
>>514
//では、ありがとうございました…!
518白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/13(日)02:15:14 ID:sz7 [4/8回]
>>515
(怪異でも、血は赤いとやりにくい)

表情は少しひくつく。返り血も少しはかかっただろう。だがそれも短いときのこと。
突き刺すだけで手をくっつけたと見える相手を改めて怪異と見る。危険なものとしての。

「ハハハ、そうそう、怒ってくれなくちゃ。友達だからって何でも受け入れることはできないでしょ?」
「今の僕はそれだね! 裏切られた気分はお互い様さ! ちょっと期待しすぎたね!」

叩きつけられた言葉は、相手が怪異でもなぜか心にくるものはある。実際、裏切ったのは事実であるためか。
だからといって今更ほだされはしないし、倒すべき怪異と見てるのだから。もう道は交わらない。

(完全に死んでるとは、限らないんだよね)
「針が折られたらこの人たちは『友達』のままで居てくれるかなぁ!?」

狙いがわかっていれば対処は容易、身を深く屈めて、そのうちの一体、左腕に針を打ち込まれていた人型の針を刀でへし折ろうと振りつつ後退。

「友達にだけ殺しを任せるのかな!? 怪異のコトー! 殺される前に教えてほしいね!」

そして、人型の集まりの外側から迂回するように駈けて怪異に向けて袈裟懸けに斬りかかろうと動いた。
519 : 白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/13(日)02:16:15 ID:sz7 [5/8回]
>>516
//いえいえ大丈夫ですよ。そちらも眠気等ありましたらお伝えしてくださいねー
520◆</b></b>kz8eTArnuM<b>[] 投稿日:19/10/13(日)02:36:14 ID:rmG [6/7回]

>>518

「黙れ!!
 僕の痛みが、お前と同じなんて無い!!!」

数の利を手放すような一斉攻撃は容易に回避され、またその刃を以て針をへし折るも容易。
しかし

「"友達"が!僕らの友情が!!消えるわけないだろぉおお!!!?」

人型の様子は何も変わらない。
それは侵食だ。針を突き刺し、その傷口から怪異を流し込む。媒介は血、であれば今の彼に人型を救う方法は"恐らく"ない。

再び駆け出し向かい来る刀、迎え撃つ怪異は、右腕から零れる血を針へ、束ねて杭と化して。だが

「!?――――」

その右腕が滑り落ちる。つい数秒前に切断された右手、当然振り回せばこうなる。
袈裟斬りが怪異を両断する―――――その瞬間。

「――――やっぱり
 僕は君と友達でよかったよ。」

間に入った人型が身代わりに。彼がその袈裟斬りを止めなければ、容易に両断されるだろう。
どちらにしろ結果は変わらない。

「もう名前も覚えてないけど、君のことは絶対に忘れないから。」

その人型の体、或いは両断された肉塊が膨張し

「……ありがとう」

弾ける。
割れた水風船のようにまき散らされる血液、そこに混じる小さな針。どれも致命傷にはならず、また侵食を引き起こすには小さすぎる。
だがしかし、それも数本でなら。針を受け過ぎれば侵食が始まる。

まるで人型が怪異を守ったかのよう。だけど、その人型とは怪異と化した人間そのものなのだから。
自己犠牲なんてそこにはない。ただ、自衛のために怪異が人を利用した、それだけの話である。
521八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/13(日)02:37:48 ID:Bx0 [7/13回]
旧校舎、今では授業に利用されることも殆どなくて、器具置き場としての役割しか残されていない木像の古き学び舎。
その構内の最奥────埃と木の匂いが漂う廊下を進んだ先に、光の灯る小さな部屋がある。
一度は誰からも忘れ去れてしまった、けれどもつい最近になって漸く思い出されたある部活の拠点。

小さな木札に書かれた文字は────"蒐集部"。
それは怪異譚の蒐集を主活動とする、由緒正しきこの学び舎の部活動が一つである。


「さて────此度の怪異譚も蒐集完了」

先日遭遇した怪異とその顛末について、冊子に書留め終えたならば八雲はんなは席に座ったまま伸びをする。
部室内には多くの書籍やノートが収められた大量の本棚が壁面を埋め、怪異に纏わる道具などが至る所に散見しているという内装。
その中に点在する机の一つを自分の席として、八雲はんなはこうして部活としての作業を熟していた。

知る人ぞ知る蒐集部。知名度こそ今は兎も角、怪異に纏わる事象に関しては最も深く関わる部類の部活動。
もしもこの場所に訪れる者がいるとすれば────場所が場所であるだけに、きっと偶然ということはあり得ない。
然しどのような理由であったとしても、この部屋は原則的に来るもの拒まず。さて、来訪者はどのように────。


//置きになりますが、絡み待ちです…!
522白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/13(日)02:54:01 ID:sz7 [6/8回]
>>520
(針を折っても効果なし、……つまり、僕には戻せない)
(こういう時こそ研究員さんとか、怪異に詳しい人に聞きたいんだけどね)

駆ける間の思考は意外にもあっさりできたものだ。すべてを救えるとは、考えないことにしてるようだ。
そして腕の喪失を見て今しかないと思った刹那、その袈裟斬りは肩口に埋まるほどで差し止められた。

「…………悪辣、なッ!!」

まるで美しき友情物語、だが守られた方は名を覚えてないと来た。
それに対する憤りという、少しズレたところもあって次への反応は遅れていた。刀を肩口から抜く手間があったせいでもある。
抜いたと同時に起こる爆裂散布、刀を振り回していくらかは叩き、砕き落とすものの、左胸と右太腿に一本ずつ刺さったのが見えるはずだ。

「……それで? もしかして殺されそうになる度に友達失う気かな?」

いつのまにか白みがかる黒髪が夜風に吹かれ、挑発するような顔を浮かべながら針を即座に抜き取るだろう。その間に受けた侵食のスピードでは恐ろしいが。

「まったく、君の針厄介すぎるでしょ。洗脳された人は戻らないし」

抜いた針はそのまま投げ返すことだろう。狙いは荒いが。
斬りかかっても恐らく同じことの繰り返し、四度も繰り返せば累積した分で同じ目にあってもおかしくない。
あまり離れてない距離で刀をかまえたまま責めるように言う姿は、少し隙があるようにも見えるかもしれない。
523◆</b></b>kz8eTArnuM<b>[] 投稿日:19/10/13(日)03:12:56 ID:rmG [7/7回]

>>522
その針は確かに傷を残すだろうが、侵食を引き起こす事はなく。

「挑発なら無駄だよ。
 あの……あの子が冷静にしてくれた。」

血飛沫が晴れて、見えるそれの眼は確かに静まっていた。
声を荒げることもなく、静かに彼を見据えていた。

「もう友達を失うつもりはない。今は、落ち着く。」

晒される隙に対して、あえて後ずさる。退いていく。
投げ返される針の前にまた人型の一体が立ちふさがり、傷を引き受けた。

「いい友達すぎるのも困りものだよ……
 仇は、絶対僕の手で討つ。」

思い切り後ろへ蹴り出し、撤退。それが後方へ走り出すと同時に、人型は前方へ。再び襲い掛かる。
その対処をしているうちにその姿は消えているだろう。
残された人型の処遇はすべて彼次第。死を救いとするも、或いは見逃してしまうも、或いは、或いは。

//少々強引ですがここで〆とさせていただきます!
//ありがとうございました!
524 : 白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/13(日)03:22:53 ID:sz7 [7/8回]
>>523
(小さい、少ないと侵食は起きない。違和感もない……ちょっと痛い)

「そうみたいだね、いい友達だ」
「……うん、それが一番一番。こっちも無闇に失わせたくないし」

(今、なんで防いだんだろうね)

ただのブラフか、別の理由か。試すにはリスクも多い。
後ずさる相手に安堵したように。怪異狩りはまだしも、元人間の可能性がある者達を手にかけるのは、気が引けると言う偽善。
既に一人は手にかけたのだから、今更だが。

「それまでに手駒増やすとか、卑怯なことしないでよ? コトー」

追い掛けようとした足は人型の行動により止まり、反転。
峰で防いだ後、既にその姿が見えないことを分かれば能力上探すことは難しいと諦めをつけて。

「…………申し訳無いけど、ね?」


――――彼が選ぶ選択は、捕縛。針を抜き取り、別個にした上で。
動きを封じるのは素直に応じられたか、または着ていた服でも使って縛り上げることだろう。
連れていく先は勿論――。

//こちらこそありがとうございました! 捕縛、連行と想定させてもらいましたが、問題あれば申してくだされば!
525◆</b></b>MIGS5JKgrk<b>[sage] 投稿日:19/10/13(日)10:25:19 ID:PdV [1/1回]
【放課後の中庭。ぶすっとした顔の女が、ブリキのじょうろを宙に浮遊させ、花に水を撒いている】

最近先生、見回りに来ないけど、
もしかして私、忘れられてるのかしら

【以前体育館の壁を壊した罰として、花壇の手入れをしているらしい】
【手持ち無沙汰に、置き忘れられた空き缶を拾って、ポイと放り捨てる。ノールックの後方投擲はくずかごの縁に当たって落ちた】

//置きロールになりますが、よろしければ
526未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/13(日)20:26:50 ID:igy [1/7回]
小さな星々と、道の街灯が灯りをともす、夜の学園都市
時刻は深夜12時を回ったというところ。人っ子一人居ない商店街のメインストリートを、彼女は歩く
肌寒い夜風が肌を撫で、ふるりと震える体を両腕がかき抱いた
靡く漆黒の髪。夜闇を切り裂く赤い瞳は。伝承における吸血鬼のようであり、時間帯的にはそれ自体が怪異だと噂されてもおかしくは無い

「……ここ、の辺りで目撃証言が……」

彼女がこんな深夜に出歩いている理由はただ一つ、怪異探しの為である。
もっとも、こんな時間帯だ。
怪異ならずとも他の危険が迫る可能性もある。
527劔 緋色◆</b></b>Hnz6b3VnKs<b>[] 投稿日:19/10/13(日)20:42:37 ID:0hW [1/6回]
>>526

メインストリートの向かいから歩いて来る一つの影がある。
剣道の竹刀ケースを肩からかけた女子高生だ。

「アー?こんな時間に出歩いてたら危ない危ない。
怪異とかよく聞くッしょ?マジモン出て来るかもだからサァ」

冷え込んできた空気から身を守るようにコートを着込んだ姿はラフではあるが隙は無く。
明星学園の生徒であれば風紀委員会の対怪異枠という事で特徴的な喋りや桃髪を見たことやその噂を聞いた事があるかもしれない。
528未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/13(日)21:13:02 ID:igy [2/7回]
>>527

「それは存じ上げておりますし、私は怪異を探しに来ているので無問題ですね」

こんな時間に出歩く人影、怪異かと思いきやその予想は裏切られ、現れたのは何かと有名な風紀委員の剱緋色
勿論怪異関係という事で彼女はその名を覚えているし、そもそも彼女自体が風紀委員の覚えはめでたい方だ
が、しかし落胆は隠さない。
余計なお世話だと言わんばかりに溜息をつき、「何か用か 」と言いたげな視線を向けた
529 : 至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/13(日)21:20:07 ID:XD9 [1/7回]
某日放課後、校舎裏山にて。

「地獄○生は再現できるじゃん?」
「唐突だな。地獄先○ねえ?あそこまで強力かどうかは置いといて見た目は行けるな」
「じゃあ霊界探○も行ける気がしない?」
「いや、その理屈はおかしいだろ。霊界○偵ってか霊○波動拳が使いたいってか」
「だって何するにしても見た目がグロ過ぎる。人目がどうしても気になるし…」
「最近怪異の動きも活発だから準備万端で対応ってのも無理があるってのは分かるが」

怪異の能力を振るう時に表面に現れる怪異の姿は何故か本来とは似つかぬものになる。
その姿を初めて鏡で見た時、幼少期の鐡は卒倒し、トラウマを持ってしまっていた。
流石に慣れたとは言え、心の片隅に言い表し難いシコリが残っているようで未だ受け入れ難い所がある。

「いっそ格好いいデザインでも思いつけば良いんだろうけど」
「状況に応じて形態変化させることもあるし、実用に問題ありってか?」
「なのでこう…身体の内から出ないかな?カメ○メ波」
「別物じゃねーか!」

素の状態で常人ならざる身体能力は発揮できるのだ。
後は、その姿のままで波動的なモノが発せられれば緊急対応は確実だと鐡は思っている。

「早速やってみよう…かーめーはーめー……」
「人前でやれねえよなあ、こんな間抜けな事を真剣に試すのって」

と言う訳で裏山で馬鹿が一人、真面目な顔をして冗談のような事をやろうと構えていた。
530劔 緋色◆</b></b>Hnz6b3VnKs<b>[] 投稿日:19/10/13(日)21:20:23 ID:0hW [2/6回]
>>528
雪菜の「探しに来ている」発言に対し露骨に耳をピクリと動かす。
興味半分警告半分といった表情へと切り替わる表情が、内包する視線を雪菜を嘗めるように見定めていく。

「ふゥん……へェ……ほォ……
危険な怪異も多くって、その対応で色々大変な身としてはちょい気になるかなァ?」

言葉と同じく軽い足取りで地を蹴ればその軽さに見合わぬ速度で雪菜への距離を詰め、
肩掛けにしていた竹刀ケースを、紐はそのままに脇の下を通し前方へと放つ。
寸止めではあるのだが、下手に前に動けば当たるしそうでなくても普通の人間が恐怖を露わにするには十分すぎる動作だ。
だが、真に恐ろしいのはそれを敵意も害意もなくやってのける精神性だろうか。
531 : 白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/13(日)21:22:25 ID:sz7 [8/8回]
>>525
【捕縛した人型を連行しようと思った朝、疲労か何なのか盛大に寝坊し、連行が頭から抜け落ちた日の放課後】
【言っても普段は学生なのだ、いきなり入った出来事は抜けがちであり。後ろめたい】
【よって放課後に寄り道してるのも致し方ないことなのだ。帰ってからげんなりするとしても】

惜しい、あともう数センチ

【という悩みの中で珍しい光景を見れば気が向くもの。外れた空き缶をゴミ箱に入れつつ声をかける】

それって、君の手品か何か?

【指差すのはじょうろである】

//もしまだよろしければ……
532斑鳩 玲◆</b></b>yC2mbPWSnY<b>[] 投稿日:19/10/13(日)21:22:55 ID:RdL [1/7回]
風紀委員会は対怪異用の訓練の訓練も積んでいるが、それ以上に"対人間"用の訓練を特に積んでいる。
彼女がこの学園の風紀委員会の顧問として選ばれた理由はそこにある。元軍人という対人経験に溢れた者を学園は欲していたのだろう。
こな学園は大抵の生徒は対怪異への対策は持っている、そのために集められたのだから。だが大人となれば話は別だ。
風紀委員会はその性質上、怪異相手よりも人間相手との衝突が多い。怪異と人間、相手にする際にその二つはあまりに違う。故にそれ専門に訓練を積まなければもしもの時に上手く立ち回ることができないことだってある。

「――――こちら斑鳩、対象を確保した」

風紀委員とは学園都市の治安を守るためにある。生徒の中には危険因子…いわゆる暴力的な思想を抱くものだっている、そんな生徒を拘束、確保するのも風紀委員会の務め。
路地裏にて気絶した生徒を簀巻きにして通信機に連絡を入れる。こういった深夜での仕事は基本的には生徒ではなく教師の仕事。生徒はそれぞれ日毎の交代制、流石に風紀委員全員をそんな遅くまで仕事をさせるわけにもいかない為に。
533未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/13(日)21:29:51 ID:igy [3/7回]
>>530

勿論、風紀委員が怪異と相対するのは知っている。
が、過去に話した風紀委員の話によれば、怪異よりも人間を相手取ることが多いという。
であれば、怪異に触れた回数など方手の指程度なのではないかという嘲りも、彼女の中にはあった。
要するに、興味を持ちえなかったのである。
今出会いたいのは人間ではなく怪異なのだから
そして……

「"ひ"ゅ"ぐ"っ……」

当然体運びは素人同然、寸止めかそう出ないかを見分ける事など到底叶わず
そして前方を気にしなさすぎる点も相まって、腹部にクリーンヒット
鈍い声を上げながらお腹を抑えて蹲るのだった
534劔 緋色◆</b></b>Hnz6b3VnKs<b>[] 投稿日:19/10/13(日)21:41:07 ID:0hW [3/6回]
>>533
結構に悪い笑みで殴りかかっておいて、その竹刀ケースに手応えを感じると驚愕の表情を浮かべる。
まさか当たるとは思ってもいなかったのだろう、再びケースを背負う形に戻すと真剣に心配そうにしゃがむ事で目線を合わせる。

「ヤー、メンゴメンゴ。
怪異と逢いたいとか言うからめっきり戦える人なのかなと思ってさァ」

ノリは軽いし言葉は微妙に間違えているしで真剣味は薄く見えるが、これでも緋色なりに本気の心配だ。
故に続く言葉もそれに依るもので。

「まァこンな感じで痛い目見るのもありえるし最悪ご先祖様とコンニチハするワケ、ネ?」

語りながら道の脇にある自販機にICカードを翳すと、最後の疑問符と同時に蹲る雪菜の目の前にその中身であるホットおしるこの缶を置く。
要するに「これ飲みながら帰れ」という主張であった。
535至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/13(日)21:43:03 ID:XD9 [2/7回]
>>532
「おおう、やばい場面に遭遇した気がする」
「一瞬だったし触らぬ神にってやつだが、中々のお手並みだったよなあ」
「参考になるような参考になるような状況に陥りたくないような」
「何にせよ大取物は終わりっぽいな、退散しようぜ」

少し離れたところで斑鳩を見ていたのはフード付きパーカー姿の鐡。
一般学生を装う鐡にとって今のところ風紀委員絡みの話は全くの無関係だと思っている。

見たいものは見たしとその場を去ろうとするのだが…
536空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/13(日)21:48:39 ID:LFl [1/6回]

廊下をフラフラと歩いている少女がいる。
腕の中には真新しい教科書、その上に重たげに胸を載せながら、随分弱りきった顔で、弱りきった声を漏らす
数学の授業中、居眠りの罰として、新たに使う課題を多目的教室にまで運ぶというのが少女に課せられた使命であった

「うわ~~~、おーもーい~~~!!!!」

一クラス分あるとはいえ、大した重さがあるわけでもないのだが、随分弱っているようだった。
前も大して見れていないようで、このままいけば誰かに突撃する可能性も
537未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/13(日)21:51:29 ID:igy [4/7回]
>>534

「ケホッケホッ……痛い……」

さて、目線を合わされた彼女であったが
割とキツめの痛みに未だ蹲ったまま、ついでに言えばメガネをも取り落として絶体絶命である
……が、然し、メガネというフィルターを通さない彼女の目つきは、それだけで人を殺せそうな程に鋭く。
次いでその眉は歪められている。怒っている訳では無いが。誰がどう見ても激おこという表情であり

「構いません、スリルが怖くて怪異との出会いを棒に振るなど勿体なさすぎます……!」

帰れという意思表示は断固として拒否、それでいてメガネを探して地面に這いつくばっているのだから説得力がない
538斑鳩 玲◆</b></b>yC2mbPWSnY<b>[] 投稿日:19/10/13(日)21:52:50 ID:RdL [2/7回]
>>535

「……貴様、学生か?」

対象の確保は完了、あとは身柄を引き渡すのみだ。だがそんなところで自分以外の声を通信機からではない現実から拾い取る。
見る限りはただの学生だろう、特段気にする必要もない。あとはいつも通り見回りに戻るだけ。

「深夜徘徊は感心しないぞ、今すぐに自宅へ帰投しろ。このところ怪異の出現情報も多い、何かあった後では遅い」

教師としての忠告。風紀委員ならばともかく一般生徒がこんな夜遅くに出歩くなどそれこそ問題の元。
何かやむを得ない理由があったとしてもその行動は看過できない。
539至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/13(日)21:57:48 ID:XD9 [3/7回]
>>538
「「うおっと!?」」

気づかれるとは思っていなかった素人。
油断していた事もあって二重音声はだいぶ確りと発声された。

「……あ、すみま」
「すんませーん!」
「「………おぅ」」

連携の不一致。
それは斑鳩の前で二つの声を同時に発する奇妙な生徒が出現した瞬間となった。

「じゃ、これで」

何事もなかったように歩き、否、後ろめたいことがあるかのように駆け出した!

「何で逃げてんだテツゥッ!?」
「ああ、やばいなんか逃げなきゃってぇぇぇぇ!!」
540劔 緋色◆</b></b>Hnz6b3VnKs<b>[] 投稿日:19/10/13(日)21:58:22 ID:0hW [4/6回]
>>537
「オオウ、筋金入りだねェ。
次は顔行ってみる?……なんて脅しても無駄かァ」

痛い目に遭わせたし眼鏡という名の傷が癒えていないにも関わらず諦めない雪菜にため息が溢れる。
普段の成績で言えば下から数えたほうがかなり速い緋色としてはむしろため息を吐かれる側なのでここぞとばかりだ。

しかし、その目を見れば纏う雰囲気は幾分かシリアスを孕む。

「しっかし、なんでそんな怪異が好きなのさ。
神社の娘らしく忠告すっけどいい事ないよアレ?
キモいか血生臭いか鬱陶しいか、あるいは全部かって感じだし」
541壬生瀬 和歌◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/13(日)22:00:09 ID:Ntr [1/4回]
>>536
反対側から歩いてくる、胸の前で檸檬色のテディベアを抱いた少女がいた。
廊下の掲示板に目を走らせながら、意識は雑然と並ぶ文字に向いて。端的に言えば、前を見ていなかった。

「ひゃうっ……!?」

だから二人が正面から衝突するのは、ある種の必然でしかなく。
少女が崩れた課題の山の下敷きになってしまうのも、当然といえば当然なのだろう。
542八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/13(日)22:01:27 ID:Bx0 [8/13回]
>>536

「……────ふぅ────」

体調不良というのは誰しも経験するもの。
そしね今回、八雲はんなが珍しく疲労困憊している訳は、徹夜で書物を読み耽っていたからである。
睡眠不足と体力不足、若さ故に無茶が効くとはいえ許容値寸前の油断すれば意識が一瞬で沈む状態。

そんなコンディションで廊下を歩いていたものだから、目の前に迫る脅威にも反応が遅れてしまうのだ。
ばこん、という愉快な音と共に────彼女の抱えていた書類の山が八雲はんなの顔面にぶち当たる。


「────────」

ふらふらとよろけて、倒れそうになって、踏み止まって。
然しやっぱり耐え切れなった八雲はんなの体は廊下の床にぱたりと倒れて、その上に書類がばさばさと降り注いでいく。
543 : 八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/13(日)22:02:05 ID:Bx0 [9/13回]
//被りなので取り消しで…
544 : 八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/13(日)22:03:00 ID:Bx0 [10/13回]
//と、使い回しになりますが、>>521でもう一度募集致します…!
545 : 壬生瀬 和歌◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/13(日)22:06:07 ID:Ntr [2/4回]
//こちらは複数でも大丈夫ですが如何でしょうか…!
546 : 空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/13(日)22:09:29 ID:LFl [2/6回]
/私も大丈夫ですよ!
547未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/13(日)22:13:39 ID:igy [5/7回]
>>540

「怪異が好きな理由ですか……それは……」
『くひひっ!こっちこっち!探し物のメガネはここだよ!』
「あ、ありがとうございます……」

そっと、彼女の指先に手渡されるメガネ
怪異に明るい緋色であるのなら、すぐさまそのプレッシャーをその身に受けることだろう
"突如"として現れた緑色の怪異、小妖精にも似たそれは。グリーンのツーサイドアップをゆらゆらと揺らし
緋色に背を向け、彼女の目の前に"居た"

「……はて、随分声色が変わったような……」
『ちーっす怪異殺しさん!ボクだよボク!あーしらないっかぁ!』
『ボクボク!誰だかわかる?創造の怪異!ルゥフちゃんでぃーっす!』

くるりと振り返る小妖精、蜻蛉のような羽を忙しなく動かし――微笑む
然しそれは友好的な物ではなく、むしろ逆。
笑みとは本来、敵対的なもの。それを思い起こさせるプレッシャー
――そして、彼女は未だメガネを掛けていないため、現れた怪異を緋色だと思い込んでいた。

――――悪魔の如き小妖精は、5指に火の玉を集め、打ち上げる
火の粉を纏って振り落ちるそれは、敵意を持って緋色の元へ
548 : 八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/13(日)22:15:27 ID:Bx0 [11/13回]
//ご好意ありがとうございます、では三人ロールでよろしくお願い致します…!
549 : 空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/13(日)22:16:50 ID:LFl [3/6回]
/それでは返信を書いてきますので、少々お待ちくださいませー!!
550斑鳩 玲◆</b></b>yC2mbPWSnY<b>[] 投稿日:19/10/13(日)22:19:36 ID:RdL [3/7回]
>>539

見るからに怪しい生徒、そしてそれに加えて逃亡。いわゆる役満というやつだ。

「…………はぁ…こちら斑鳩、イレギュラーを発見した。すぐに済ませる」

不穏分子は放っておくわけにはいかない、ため息をつきながら疾駆。元軍人である故にその体力も脚力も常人よりも高い。
至区がもしも身体を鍛えるなどしておらずその脚力が常人ならば追いつくのは時間の問題だろう。

「そこの貴様ッ!止まらなければ実力行使に移行する、忠告は二度と無いぞッ!!」
551空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/13(日)22:23:45 ID:LFl [4/6回]
>>541
>>542

「あー……ああ!! どっひー!!」

目の前に感じる衝撃に、飾り気無い変な悲鳴を上げることになる
持っている課題も放り投げて、思い切りその場で尻もちをつく。
ただでさえ大変な、私のお仕事を邪魔したのはどこのどいつだ。自分も悪いのは棚に上げて、その顔を拝んでやろうと思ったのだが。

「おー……」

倒れているのは二人である。
デディベアを抱えた少女と、銀髪の存在感の強い少女……まさか対象が二人にも跨っていると思わなかった
途端になんだか面倒臭くなってしまった

「……ワンショット・ツーキル」

なので、思いついたことをそのまま口に出した。
座り込んだまま両手でピースを作って、わしわしと動かしながら。

/それではよろしくおねがいします!!
552劔 緋色◆</b></b>Hnz6b3VnKs<b>[] 投稿日:19/10/13(日)22:25:37 ID:0hW [5/6回]
>>547

「それは──なんなのさァーッ!?」

理由が気になる「なんなのさ」と突然現れた怪異に対する「なんなのさ」の重なった叫びと共に立ち上がる動きで重心を後ろへ傾け、そのまま跳躍し距離を取る。

「あァ?誰?というか何?
禊ぐかァ?おォ?綺麗に削ぎ落としてから祀って翠姉の神使として馬車馬ワークすっかァ?」

当然現れた怪異に対し、敵意全開かつ疑問を意味しない疑問符全開で煽り倒しながらも竹刀ケースのファスナーを下ろしケースだけを道の脇へ放り投げる。
手に握られるのは長尺の大幣、五指から放たれる火の玉のうち一番右へ振るわれるそれは火の玉という霊的現象であるそれを物理的に叩き斬る。
そして返す刀で右から二番目を切り上げ弾き飛ばせばそちらへ身を翻す事で回避と為す。

ちなみに言えば煽りの一部に関しては緋色の姉、翠に聞かれればお説教という名の私刑が待っているのだが本音や認識というものは非常時にこそ現れるものであった。
553至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/13(日)22:26:35 ID:XD9 [4/7回]
>>550
「やっべえええええ!?」
「くっそどうする!?捕まったら後が面倒臭ぇ!」
「今から立ち止まって土下座してみる?」
「それで済むような優しい性格してるようには見えねえ!!」
「「じゃあ逃げるしかない!!」」

別に何か悪いことをした記録はないし記憶もない。
ただ警察とか見ると身に覚えもないのに挙動不審になったりする事はないだろうか?
今回の鐡の動きはそれに近しい。
そして混乱した頭で思い付く事なんて対外ろくでもなく、間違っているもので。

鐡の脚力は常人のそれを遥かに超え、逃亡を選択したため更に自重をやめる。
狭い路地裏に駆け込み壁を蹴って上へと昇り始める。

「あ、これ思ったより疲れる!」
「体力の問題はあったかー!?」

目に見えて速度が落ちた。
屋上へは辿り着くだろうが、そこから先が続かないかもしれない。
554斑鳩 玲◆</b></b>yC2mbPWSnY<b>[] 投稿日:19/10/13(日)22:35:21 ID:RdL [4/7回]
>>553

「身体強化……いや、決めつけるにはまだ早い」

脚力は常人以上、少なくとも身体能力は普通じゃない。ただ、こちらとて並大抵の身体能力はしていない。
世の中にはパルクールという競技がある、まさにそれを彷彿とさせるように壁を蹴り同じように屋上へと。その動きはまるで獣のそれのようで。

「これ以上の逃亡は拘束対象となる。良くて謹慎…停学も覚悟をしろ、それでもなお逃亡を選ぶというのであれば……」

上着を一枚脱げばその下には白いシャツで、更に目を引くのは機械仕掛けのその左腕。

「――――身の保証はできん」
555壬生瀬 和歌◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/13(日)22:37:11 ID:Ntr [3/4回]
>>542>>551
何が起こったのか、理解するのに数秒程。
ぶつかった衝撃でぺたんと尻もちをついて、けれどぎゅうと抱きしめたぬいぐるみだけは手放さず。
ぱちぱちと幾度かの瞬き、状況を飲み込むと同時に遅れて落ちる課題が頭を打った。

「…………ぅ……」

半泣きだ。勢いからして、そこまで痛くないはずなのだけれど。
冗談っぽい言葉も効いているのかいないのか。頭を振れば乗っかったままの書類がはらりと落ちた。

「……前を見て歩かないと、危ない。ね、フラメル」
「…………?」

責任は一様なのだろうが、二人を交互に見るのは恨みがましげな目。
フラメルと呼ばれたテディベアへの会話を介するという、珍妙なコミュニケーションの手段に一切の恥じらいはない。
ふと、ぶつかったにしてはどうにも不自然な倒れ方をしたはんなを見やり。様子を伺うように軽く肩を揺すった。

//よろしくお願いしますー!
556未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/13(日)22:37:28 ID:igy [6/7回]
>>552

『だぁかぁらぁ!創造の怪異だって言ってんじゃんばぁぁぁぁぁか!!』
「か、怪異ですか……ど、どこに……」
『とりあえず一旦ステイ』

――穏やか、というか、弛緩した雰囲気はぱったりと止む
小妖精は火の玉の行方を気にしておらず、が。然し、全弾かわされたことに対しては笑みを深めた
本命は時間稼ぎなのだ、小妖精が指をパチンと鳴らせば、雪菜の体は小さな人形へと変化し、地面へ落ちた。

『強そうな気配とよくわかんない気配があったから来てみて正解だった!』
『口が悪いよ強いお姉さん!くひひっ!可愛いお顔がだぁいなしだよぉ?ボクには叶わないけどねっ!』

小妖精は嘲るような笑みを浮かべると、両手を前に突き出し、無数の小さな氷柱を射出する
それはまるで尖った雹が降り注ぐようであり……

『ほらほらどうしたのぉ?近づいてご覧よ♪』

雹弾の射出を終えた小妖精は、グリーンカラーのワンピースの裾を摘み、優雅に一礼とす
翡翠色をした瞳はどこまでも楽しげに歪んでいた
557至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/13(日)22:45:05 ID:XD9 [5/7回]
>>554
「げっほげっほ!…うぇっ!…ぜーぜー…」
「あ、チョイ待ちネーさん。息整えてからにしてやってくれ」
「うぁー…げほげほっ!今後の課題は体力づくりかなあ?」
「今まで一撃必殺が基本だったしなあ…そもそもガチの時は身体が違うし…ってオイ」
「……ああ、そうだった、目の前の状況なんとかしなきゃ」

すー、はー、と息を整える鐡。
深く息を吐いて顔をあげ斑鳩を見る。

「えーっとごめんなさい。謹慎や停学は事情があって困ります。
 序に身バレするのも今後を考えると御免被りたいです。
 ちょっと吃驚してうっかり駆け出しただけなので、見逃してくれませんか?」

内心斑鳩本人や曝け出された左腕の奇妙さに戦々恐々な鐡。
都合の言い事を言っているなとは思うが平穏無事に暮らせるならそれに越したことはないと強く思っている。
そのくせ周囲の日常が崩されそうになると自信の日常は二の次になる厄介な思考を有していた。
558劔 緋色◆</b></b>Hnz6b3VnKs<b>[] 投稿日:19/10/13(日)22:48:04 ID:0hW [6/6回]
>>556

「創造の怪異ィ?
こちとら神道よ、混沌にナニ突っ込んでかき混ぜたら世界創造だよ?」

謎マウントを取りながらも相手の動向を鋭く見定める。
猪武者のような性格をしておきながら、こういった面においてのみは聡いようだ。

「……一つ聞いとくけどさァ。
ソレ、無事に戻んだよね?」

人形へと変えられた雪菜を目にして、驚くでも怒るでもなく良く通る声で疑問を口にする。
その間にも姿勢は低く、引き絞られた弓のように張り詰める。

「罷り間違ってノーっつったら、ここに来たのが間違いだったって後悔させたらァ────ッ!」

矢のようにその身が放たれる。
移動は高速、大幣の真ん中を棒術のように握った拳を思いきりふり被れば
回転を加えた拳の打突と握りからの解放、指先によるコントロールもあって回転を以って盾となり氷柱の群を捌いていく。
その回転は緋色の疾駆によって、そのままルゥフを巻き込み打撃しかねない武器として襲いかかる。

//次の返信は日付変わってからになりそうです……!
置きか凍結でお願いします!
559八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/13(日)22:48:19 ID:Bx0 [12/13回]
>>551>>555

普段であれば嫌気が差すほどに頭の回転が速い八雲はんなであった今日に限っては眠気と疲労が全てに勝る。
痛いし、眠いし、もうここでスヤっとしてしまいたいのだけど、消失寸前の理性が辛うじて踏み留めてくれる。

いやでも、眠たい。人間睡魔に襲われた時の思考って大体こうなるものであるが。
そんな状況で二人が何かしらの反応を見せているのだから、此方も何かしらの反応を示すべきなのだろうが。
何せマトモな判断ができない状態。そんな虚ろな意識でも何とか言語会話を成立させようと捻り出した言葉は。



「────────うるさい、です」


ぱたり。すやぁ。
それは単純な寝落ちであったのだろうけど────側から見れば衝突のダメージで意識を失ったようにしか見えないのだ。
560斑鳩 玲◆</b></b>yC2mbPWSnY<b>[] 投稿日:19/10/13(日)22:51:41 ID:RdL [5/7回]
>>557

「ネーさんなどではない、風紀委員会顧問、斑鳩玲だ」

やけに独り言が多い生徒だ、さきほどから言動に乱れも見える。
最近よく聞く"厨二病"という奴なのだろうか、確かこういう症状だとどこかで耳にした気がする。
だが相手がどんな病であろうと手を抜くことはできない。仕事は常に完璧に、それがモットーだ。

「それは向こうの事情聴取をする者が決めることだ。私の仕事は不審な人物の拘束、確保。見逃すことは断じてない」

一度不審な行動を取ったならばもはや見逃すことなど不可能。
別に何も怪しいことをしていないのならば事情聴取であったとしてもすぐに解放されるはずだ、深夜徘徊についてのそれ相応のお叱りを受けることにはなるだろうが……
561至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/13(日)23:01:13 ID:XD9 [6/7回]
>>560
「参ったな…あんまり知られたくないんですよ僕の事」
「お仕事熱心なのは感心するぜ?でも柔軟性もあって然るべきじゃねえの?
 ヒトより喧しくて駆けっこが得意ってだけで捕まる謂れはねえよ、ねえよな?」
「ん?ちょっと、アズマ?」
「風紀だけで均衡がとれてるなんて、よもや思っちゃいまい?
 こちとらテメエらの見つけ損なったお零れ丁寧に喰らってやってんだ。
 感謝されることはあっても因縁つけられるのは御門違いだぜ!!」
「うぉーい!?」

斑鳩と言うかその後ろと言うべきか。
諭す側であった筈の内なる怪異アズマがヒートアップ。
過去に何かあったのは明白だが、斑鳩には関係のない事だ。
それよりも目の前の存在は大人しく捕まる気がないという態度に出ている。
562未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/13(日)23:03:40 ID:igy [7/7回]
>>558

『別にいーじゃん!だってキミ達友達でもなんでもないんでしょ?』
『なんで戻るかなんて聞くの?義務感?友情感じちゃった?なぁんで怒ってるの?ばっかみたい!くひひっ!』

まるでドリルの如く突撃してくる紅色の疾駆、氷柱をまるで紙くずのように散らしながら迫るそれ
氷柱程度では防ぎきれず、迫る拳によって小妖精は弾き飛ばされ――

『ぷげらっ!?』
『近寄ったな!?殴ったな!?ばぁぁぁぁぁか!ボクの思うツボだよん!これだから脳筋ってのはやりやすいんだぁよね!』

顔面に拳の跡を残しながら中空で羽ばたいて止まり、緋色の頭上へ鱗粉を撒き散らす。
その効能は、行動の鈍化。が、しかしこの鱗粉は体内にはいることでしか効力を発揮しない
然し、少量でも吸い込んでしまったのなら――

『殺しはしないけど痛めつけちゃえ!それともお前も人形にしてやろうかぁぁぁ?』

小妖精が掌を地に向ければ、緋色の立つ地面は土塊と化してせり上がり、頭上にそびえる商店街のアーチ部分とでサンドイッチに押しつぶそうとするだろう。

『追撃いっくよー!』

無事であろうとそうでなかろうと、次に緋色に迫るのは小妖精自身
具現化した巨大なハルバードを軽々と振りかぶり。その得物を叩き落とさんと迫るが
逆にそれは、この小生意気な妖精を捉えるチャンスでもあった

//了解ですー
563 : 空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/13(日)23:04:14 ID:LFl [5/6回]
>>555
>>559

「……」

いつもどおりのゆるーい笑顔を浮かべながら、しかし頭の中でイライラっと来ている。
実際のところ三者ともに同罪であるのだが、起こったのは責任の押し付け合い……どころか五月蝿いとすら言い始める輩がいる
なんて言おうか分からない。
ここ最近はコミュ力に自身があったのだが、言葉が出ないのは久し振りだった

この中で特に感情を揺さぶられたのははんなの方であった。
そして感情に応じて怪異を生み出す……力を使って、復讐をすることにした

はんなの睡眠下にある意識……例えば夢の中で、大爆発が起こる
それはもう凄まじい大爆発だ。爆ぜる閃光、飛び散る爆音。鮮明でリアル、まるで現実であるかのよう
夢であるのに、夢のせいで、現実に引き戻される……そんな体験はしたことがあるだろう。それの凄い感じだ

「……ひどくない?」

……そしてはんなに意識が向いている和歌の背後へと回って、両肩に手を置くと、耳元でぼそっと一言
564斑鳩 玲◆</b></b>yC2mbPWSnY<b>[] 投稿日:19/10/13(日)23:13:52 ID:RdL [6/7回]
>>561

「…………それは自供と受け取っていいのだな」
「この学園は確かに生徒を対怪異に対する対応策として育てている。だが"生徒の個人的な戦闘行為"はまだ許可していない。無論生徒同士の私闘に関してもだ」

怪異への対抗策、とは言ってもここが教育機関であることに変わりはない。
生徒の安全は第一、未だ未熟であろう生徒を危険な戦闘の場に出すことはまだ許されてはいない。そのことで言えば風紀委員会はかなり特殊な立ち位置にあるのだろう。

「――――"アガートラーム"起動」

機械仕掛けの左腕から空気の排出音のようなものが鳴り響き、ガシャンという機械的な音を鳴らす。

「来い、まずはその甘い頭を叩き直してやろう」
565壬生瀬 和歌◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/13(日)23:20:51 ID:Ntr [4/4回]
>>559>>563
よもやぶつかって倒れて、それが失神に繋がるなんて夢にも思わない。
実際には単なる寝落ちなのだがそれを知る術もなく、しかし真っ先に去来した感情は心配ではなかった。

「……ひど、っ……」

文香がはんなに抱いたのが苛立ちであるのなら、和歌のそれは衝戟であった。思わずしてテディベアを両腕で強く締める。
うるさいの一言で一蹴されるのは、それだけ精神に打撃を与える事象だったのだ。例えそれが、自失の中での茫洋とした言葉であったとしても。
そんな状態で、肩に触れる手があろうものならば。

「ひっ……!」

ただでさえ幼い身体をびくりと縮こまらせて、ゆっくりと振り返る引き攣った顔。

「ご……ごめ、なさっ……!」

その恐怖心の源は、根本的に人と関わる事を得意としないが故。
どうにか喉から絞り出した声は震え、一時の恐慌を呈した。
566至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/13(日)23:27:33 ID:XD9 [7/7回]
>>564
「その言い分だと誰かを助けるのにコイツが俺らを振るったとしても個人的戦闘行為になるのか?
 ああ、答えなくていい、別にどうでもいいぜ!」
「ちょ、二人とも!少し落ち着いて!?」

自分が発端とは言え事を荒立てる気はなかった鐡。
至区鐡なる人とも怪異ともとれる存在を認識して欲しくなかっただけに過ぎない。
平穏無事を願ったそれだけであったのだが…

「じゃあオレはそのガッチガチの頭を解してやるよォッ!!」

鐡の顔が崩れ、そこに骨と肉だけの狼の顔が生じる。
次いで脚も同様に骨と肉だけのものに転じ床を蹴った。

床のコンクリが弾け飛び、弾丸の如き速度でとても低くアズマが跳んだ。
このままぶつかればアガートラムですら歪ませる勢いであり、受けに回ってはいけない一撃だ。
567八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/13(日)23:40:04 ID:Bx0 [13/13回]
>>565>>563

基本的には八雲はんなの自業自得である。というよりも不幸な事故にすれ違いが重なってしまったというべきか。
但しそれを全く気にかけないからこそ嫌われ者と成っているのが八雲はんなという人間である。
今はただこのまま場所も一目も気にせずに意識を沈めていたかった────のだが。

意識が覚醒する。外的要因によって無理矢理に。
それが自然な目覚めでないことも、明確な感情が向けられた結果の事象であることも、すぐに察することはできたが。
意図しないカタチで────目覚めることになる。


「……────────」

眠気が引けば次に近くするのは衝突で負った痛みの方。
朦朧とした意識の中で何があったのか少しずつ思い出しながら、額に手を当てながら二者を見る。
ここに来て漸く、八雲はんなは二人の存在を認識して。


「────────人の頭に、断りなく怪異を捩じ込む方が、よっぽど酷くないですか?」

普段よりもやや低いトーンでそう呟いた。
568斑鳩 玲◆</b></b>yC2mbPWSnY<b>[] 投稿日:19/10/13(日)23:45:07 ID:RdL [7/7回]
>>566

「………………」

私的戦闘は御法度、それはどんなときであっても不変のものだ。
規律は絶対であり何かを理由に破ってしまってはまるで示しがつかない。例外など決してあってはならないのだ。

「――――安直……愚直ッ!」

なるほど、確かにそれは速い。純粋な速度、そして破壊力としてならかなりのものだろう。
だがただ単純に考え無しにしているようではただの隙にしかなり得ない。おまけにそれは一直線である以上その軌道も予測しやすい。
軌道がわかるのならば避けるのも簡単、軌道上から身体を逸らせば目の前へと辿り着いた瞬間に肘鉄を振りかざすことだろう。
569空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/13(日)23:52:44 ID:LFl [6/6回]
>>565
>>567

はんなの一言には少々驚いたが、それで表情は動かさなかった
これは悪魔の証明……対象の意識の中でのみ生きる怪異であるならば、それが本当にそうであるかは立証できないはず。
ただし、否定しにはかからない……ここにはもうひとり、容疑者がいる

「え~、そんな酷いことしたの?」

和歌の肩に置いた手が、するり後ろから抱き締めるように前へと回されるだろう
怯える彼女のことをあやすかのような動きであるが、そこには僅かな攻撃性が含まれてすらいる。
彼女のたった今の反応で、気が弱く、強く押せばどうとでもなる……と、考えて。
テディベアをゆるく抑える形になってしまったのは、純粋に偶然であるのだが。

「じゃあ、まずは謝らないとねー。ちゃんと言える?」

耳元でささやくその声は優しげですらあった。が、同時に有無を言わさぬ意思も感じさせた
彼女の謝罪によって、出処を確定させて、自分は疑いから外れようという魂胆であった。
570阿頼耶 武尊◆</b></b>hDxm0FV7NdSW<b>[] 投稿日:19/10/13(日)23:59:11 ID:pGV [1/1回]

「おいおい、っべーなこの街。俺は映画の中にでも入り込んじまったのかなぁ。なんなんだこいつはあ?」

間延びした声。それに続く、退屈そうな生あくび。
深夜の公園では、まともな人間なら目をひん剥いて言葉を失うような光景があった。

獣――どうやら猫らしい。サイズは虎並だが――の怪異が。
たった一人の男に組み伏せられて、にゅああにゅああとねこのような悲鳴を上げている。
その男の背中には、ずずいと頭を突き出し、蛇の尾をいからせ世界を睨みつける、神獣玄武の刺青が入っていた。つまるところ、マトモな出自ではない。

「暴れんなこの野郎。〆っ殺して皮はいで、部屋の飾りにしちまうぞ」

這いつくばらせたそれの上であぐらをかいていた男は、そんな脅し文句と共にチョークスリーパーの体制に入る。
当の怪異と言えば、人魂状に燃え上がっていた目がひっくり返って、炎の涙を流しているような感じになっていた。

「よしよし、大人しくしてろ。てめえは一晩俺のベッドになってもらうからな。こちとら明日の寝床にも困ってるんだ、このぬくぬくをちっとはわけやがれ……あ、それならやっぱ〆落としといた方がいいか?」

ギリッと強まるチョークの力。
きゅあああんと怪異らしからぬ鳴き声が響き渡った。

/返信はやや遅くなりますが、絡み待ちです
571至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/14(月)00:03:31 ID:buc [1/6回]
>>568
「それの何が悪い?」

呟きと共に肘鉄がアズマへと叩き込まれる。
床に叩き付けられコンクリも盛大に砕け散るだろう。

「っ…別に褒めてもらおうとかテメエらに貸しを作ろうとか、
 人間が思いそうな打算ってやつが発端ならテメエの言い分も聞いてやらあ」

叩きつけられた身体を床から引きはがすようにして四足の怪異が斑鳩を睨む。

「テメエら人間が勝手に決めたルールだ。怪異側の言い分なんぞ其処に加味されてるとは思えねえが?
 例え加味されてたとしても怪異が怪異を喰う事にそいつを適応するのは横暴ってもんだぜ。
 勿論一般生徒に適応されるもんでもねえ筈だ。オレは怪異で、コイツは一般生徒。
 テメエのルールの適応外だぜ、間違いなく」

あくまでアズマの言い分だ。
規律に関しては一般扱いゆえに鐡は知らないことも多く、私闘の禁止も初耳だった。

「それでも未だソイツを叩き付けるか?
 いいぜ、ソイツがぶっ壊れるまで叩き付けてみりゃあいい。
 だが地に伏す事はあってもオレもコイツも折れねえからな?」

怪異狼が牙をむき斑鳩に飛びかからんと構える。
572斑鳩 玲◆</b></b>yC2mbPWSnY<b>[] 投稿日:19/10/14(月)00:14:35 ID:t25 [1/9回]
>>571

「……非常に稀有な例、というものは聞いたことがある。貴様の中にはつまり怪異が棲んでいる、人間の怪異が同居しているなど聞いたこともない……だが、あり得ぬ話でもない、か」

「――――だが」

こちらを睨むその目へと見下すようにして視線を返す。
鉄のように冷たいその瞳には一切の迷いがない強い意志を宿していて。

「それならばなおのこと……生徒を守るのは、我々風紀委員会…そして、教師の役目だ」
「それに貴様が怪異なのならば知っておく権利はあるだろう――――」

こちらへと牙を剥き出すそれに対し、今度は避けることはしない。
かわりに自らの左腕――機械仕掛けのそれで真っ正面から受け止める。特殊な合金でできたそれはその場で噛み砕くには少しばかり難しいか。

「この学園には"怪異も在籍している"」
573壬生瀬 和歌◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/14(月)00:17:56 ID:Z5t [1/6回]
>>567>>569
意識の内に生じた怪異を察する技能を、生憎ながら彼女は持ち合わせていない。
だから二人の不可視の攻防を知る由もなく、言葉の真意だって半分も理解できていないが。
幸いにして廊下の一端を支配する空間を薄く覆う剣呑を、感じ取れない程に愚鈍ではなかった。

「っ、ふぁ……」

肩から腕を回されて息を呑む。華奢な体躯は容易く腕に収まって、文香の胸に背中を預ける事となる。
本来なら安堵を与える行為であるはずのそれに、相反する異心を見出せるのは耳元の甘い囁きのせいだろうか。
言動の意図的な食い違いは彼女に混乱を齎し、謂れのない謝罪の要求にさえ肯定を返してしまってもおかしくはなかった。

「――――っ」

けれど目を伏せて、すっかり身体を縮こまらせながらも。確かに首を横に振って拒絶を示す。
それは彼女なりの精一杯なのだろう、その証拠に腕の中の肢体は僅か震えていて。前髪越しにはんなを見る眼差しがいっぱいに涙を溜めていた。
574劔 緋色◆</b></b>Hnz6b3VnKs<b>[] 投稿日:19/10/14(月)00:27:00 ID:Gnz [1/3回]
>>562

「怪異が人を害した、それだけで神職のヒーロ的には見逃せないんだよねェ……!
祓い給え(なぐって)清め給え(いうこときかす)ってヤツ」

挑発に乗る事なく、至って冷静かつ怒りながらも大幣を構え直す。
しかし流石に空中戦は出来ないなァ、などとボヤく間に妖精から鱗粉が放たれていて。

(ンー……吸ったらマズそうだけど防塵とか出来てないしナー。
詰み。)

一応重心を前へ傾けての跳躍により回避を試みるものの時既に遅し。
鱗粉を吸い込んだ身体が鈍く重くなるのを感じ、その身体なりに脚を踏ん張り構えを取る。
しかし思考に動作が追いつかず、その手からは大幣が零れ落ちた。

(毒素とか麻痺とかじゃなくて、"鈍くなる"って概念的なアレかァ……)

踏み締めた足場、地面を盛り上げられ迫るアーチ。
鈍くなった身体では機敏な回避など難しく。
故に取った方法は一つ。

「石頭には自信あり、ってネ!」

重心を後ろに傾け、跳ぶのでは間に合わないのでそのまま傾け切り落ちる。
そして盛り上がる足場とすれ違うようにして迫ってくる妖精の斧槍に対し、脚をぶつけるようにして身体の向きを調整する。
本来であれば両断も有り得る組み合わせではあるが、脚に当たれば甲高い金属音を立て緋色が弾かれる。
そして脚と同様の気を纏った頭から、強引に着地するのであった。
575至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/14(月)00:30:13 ID:buc [2/6回]
>>572
「へー!」
「フガホゴフガガ(いや緊張感なさすぎだろテツ)!」

アガートラムに噛みついている最中に感心したような声が発せられる。
大手を振るって自分が怪異だと言う生徒は知らないので興味津々だ。
何故なら鐡は人よりも怪異に心を開く。

ギシリギシリ、一瞬緩んだ空気を引き締めるのはアガートラムが立てる異音。
強力ではあるが合金を噛み砕く強さは保持していないアズマ。
しかし怪異を喰らう怪異は何も顎の強さで怪異を喰ってきた訳ではない。
それは概念とも呼べるものを喰らう事象。
故にアガートラムに求められるのは物理的強度ではなく怪異としての強度。
それが何によってもたらされるかは千差万別。故にアガートラムの強度はアガートラムのみぞ知る。

「ホガヘヘブガ!」
「ええと…見下してんじゃねえ、オレもコイツもテメエらのルールに組み込まれる前から怪異喰いやってんだ。
 年期だけだったらテメエの教師生活よりよっぽど長えぞ、ああん?だそうで」
576八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/14(月)00:39:46 ID:38L [1/4回]
>>569>>573

どちらが怪異を行使したのか断定する術を八雲はんなは有さない。
そもそも当事者以外からすれば、怪異に依る干渉があったのかどうかさえ定かではないのだから。
正しく悪魔の証明であるが故に、誰かが攻撃者だと決めつける行為はそれこそ愚かしいのかも知れない。

尤も。
八雲はんなは悪魔の証明を立証する気など更々ないようで。
薄っすらと細めた眼は、絶えず文香を見つめていた────睨んでいた。
微笑みを浮かべながら、明確に敵意を向けていた。それはきっと、同族嫌悪にも似た剣呑なる嫌悪感。


「────────」

和歌に視線を向けたのは一度だけであった。
然しそれは関心がないから────ではなく、彼女の弁明の仕草が嘘偽りないものだと知っているから。
これがきっと初対面であれば、疑惑の目を同等に向けていたに違いないのだろうが。

しかし八雲はんなは和歌のことを知っていて、友人に近いものだと認識していたから、前提条件からして二択ではなかったのだ。
だからこそ彼女は普段通りに、性格の悪性を隠すことなく振る舞うだろう────楽しそうに口を開けばいい。


「────つかぬことを、お聞きしますが」

「"一つを呪わば穴二つ"という言の葉を知ってますか────?」

八雲はんなは只の人間である。但し八雲はんなの言の葉には怪異を歪める力が宿る。
呪いを使えばいつかは使った人間に帰ってくるという、呪詛返し。八雲はんながその言の葉を紡いだならば。
先ほどの怪異が────はんなの頭の中で生まれて、そして消えた筈の怪異が蘇り、そして。

そして"一つを呪わば穴二つ"の道理に従って、今度はその怪異を仕向けた張本人の脳裏にて炸裂する。
元はその張本人の生み出した怪異であれば、防ぐことも留めることもできるのかもしれないが────それでも意趣返しとしては実に嫌らしく効果的で。
人の怪異を奪って歪めて送り戻す。そしてその結果もまた、悪魔の証明にしかならないのだから。剣呑は一層激しく。
577 : 八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/14(月)00:41:04 ID:38L [2/4回]
//"一つを呪わば~" → "人を呪わば"ですね
誤字失礼しました…
578斑鳩 玲◆</b></b>yC2mbPWSnY<b>[] 投稿日:19/10/14(月)00:44:02 ID:t25 [2/9回]
>>575

「特別製だ、この腕は人間も怪異も両方を相手取るために作られた……易々と噛み砕けると思うな」

それが概念に対するものだというのなら、この腕が彼女にとって何なのかということに起因する。
ただの外部兵装であったのならば砕けていたかもしれない。だがそれは武器であり、そして同時に彼女の腕でもある。
義手という形を取っている以上その概念は彼女自身の左腕……そして、人も怪異も捻じ伏せる異形の力。そんな二つの概念が入り混じったそれは初めて喰らうようなそんな感覚に陥るかもしれない。

「知らんッ!貴様は……いや、貴様らは学舎の下にいる。この学園都市にいる、この国には郷に入っては郷に従えという言葉がある」
「貴様の勝手を通せると思うな怪異、それでも押し通すというのならば……貴様は何でもない、ただ人の言葉を介すだけの他の怪異と同義だ。人と共存出来ているというのならば、人の枠組みを理解しろ」
579未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/14(月)00:53:53 ID:8aK [1/1回]
>>574

『くひひ!吸ったな!?吸ったな!?じわじわとキミを蝕む僕のどくぅ!おあじはいかが?』
『とりあえず足の一本や二本は貰わないとねえええええ!!!』

滑り落ちる緋色、動きもままならない状態では回避もおぼつかないだろうと
丁度よく差し出された蹴り足を捉えるのは妖精の何倍もあるハルバード
どちらが勝つかなど目に見えている――然し、次の瞬間に妖精の目は見開かれた

『なんっっっつう石頭なのお前!?石足!?硬すぎるでしょ!』

交差する衝撃は、妖精の手から斧槍を弾き飛ばすに至る。
掌の痛みに喘ぐ小妖精は、振り返りざま。明確な怒りをその瞳に孕ませ

『よくも可愛いボクの手を傷つけたな!!足の1本じゃ済まない!達磨にしてやんよ!!』

緋色の視線を撹乱するかのように縦横無尽に飛び回り、確実にその距離を詰めていく。
――それは、己の速度を緋色が捉えられないという驕り
次に小妖精が現れるのは、緋色の胸の下。鳩尾へ向けて、手のひらに生み出した真空の刃を押し付けんとした

//すみませんこちら眠気が……凍結でお願い致します。〆てもらっても構いません
580至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/14(月)00:58:17 ID:buc [3/6回]
>>578
「アンマリ美味くもなさそうだしなあ!」

ぺっ、と悪態と共に腕を吐き着地。
本来獣では難しいだろうバックステップで距離を開けた。
なーんか違和感あるもんだったな、ぐらいの感想を抱く。

「ははっ、知らんと来たか。そのくせ要求はたっぷりと来た。随分一方的な物言いだな先生よ?」
「アズマを知らないから、いや知らないからこそ怪異で一括りにするのは流石に先生でも横暴ですよ!」
「おっとぉ?」

狼の形が人のものへと。
そのまま至区鐡としての姿に戻る。

「アズマはかなりお調子者ですが弁えてます。怪異だからって目線で軽んじるのは…あ、いや、えと」

最初どうやら怒っていたらしい鐡。
しかし青二才が目上の人に偉そうに何を言うのかと途中で自分で自分を諭してしまいシドロモドロに。
581空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/14(月)01:01:25 ID:u6G [1/4回]
>>573
>>576

柔らかく、和歌を包容する……そんな攻撃的とは反する行動と、それに伴う声色に対して。
声が誘導しようとする趣は、全くの攻撃的なものである。
弱者を甚振るという点を言うのであれば、悪辣と言っても過言ではない

「何、謝りたくないの? しょーがないなー、じゃあ私が代わりに謝るよー」

首を振る、声を出せない彼女に対して代弁するかのように振る舞う。
まるでこの三人に収まらず、第三者に対しても主張するかのようであった
自分は、謝ることが出来ないこの少女に代わって謝罪をすることが出来るよく出来た子なのだと。
はんなや和歌と明確に違っている点として、少女は周囲に愛想を振り撒いているということだ。
即ち……彼女等は一年生であるために、その詳細は知らないが、少なくともある程度の信頼を得ているという前提の上で行動する

「ごめ――――」

――――次の瞬間に、頭の中に響き渡る爆発音と閃光。
少女は、文香は、人よりも衝撃に弱かった。自分に返された怪異に頭の中が真っ白になって気を失いそうになった
もっとも、これは錯覚に近い。そのために、意識を取り戻したのはすぐだったが。

(……こいつ――――)

……凄まじくイラつく。だが既に怪異は生み出した、少なくともすぐにはどうにか出来ない
今この場でどうにかしてやりたいくらいだったが、それを冷静な自分が抑え込んでくれる。
出来る限り平静を装って、出来る限りこの場を、一先ずは穏便に済ます――――

「……私もごめんね、不注意だったよー」

ここは一先ず謝罪をする。
売り言葉に買い言葉で喧嘩をするより、自身の非を認めて素直に、真っ先に謝罪したほうが、周囲の印象も良くなるだろう
そういう腹づもりだった。彼女の中での、可能な限りの最善策を打っているつもりだった。
582斑鳩 玲◆</b></b>yC2mbPWSnY<b>[] 投稿日:19/10/14(月)01:09:34 ID:t25 [3/9回]
>>580

「それは貴様の方だ、ルールは守らず一方的に自分のやりたいことだけを押し通そうとする……そっちの方がよっぽど横暴で身勝手だ」
「世の中は好き勝手に生きて良いものじゃない、ルールの下にあるからこそ保てている。怪異で一括りにして欲しくないのなら結果で示せ、少なくともルールを守ろうともせずに好き勝手にことを為そうとするのなら私に取っては他の怪異と同じだ」

どんなものであれ例外は認められない。たとえ相手が怪異であろうとルールの下にこそ人は生きられる。
ルールに縛られない世界こそが自由だという者がいる、だがそれは自由を履き違えているだけ。
自由と無法は違う、ルールの下にあるからこそそこに自由が生まれるのだ。
怪異であろうと何であろうとそこだけは譲らない。

「誰かを守るために力を振るうと言うのならその力がどんなものかを理解しろ。貴様らのそれは人を簡単に殺めることができるものだ」
「その力を身勝手に振るうようではとても誰かを守ることなどできやしない。精々守るなどと高らかに言って別の誰かを傷つけるだけ……軽んじてなどいない、私は純然たる事実を並べているだけだ」
583至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/14(月)01:23:52 ID:buc [4/6回]
>>582
「うーん」
「あー…」

何やら難しい顔で唸る鐡。

「なんかブーメラン?」
「それな。いや、言ってる事は一見正しいし納得できる部分もあるぜ?」

非常に申し訳なさそうに鐡が口を開いた。

「ええと、先生は自分の独自ルールに縛り付けられちゃって其れを他者にも強要してる節が…
 いや、概ね一般的には正しいことを仰っているのは重々理解していますが!」
「なんつーか、誰が作ったにせよ結局はネーさんのルールなのよなあ。
 悪いが目の前で怪異に襲われてる奴を見かけたら今後もオレらはソイツを喰らうぜ?
 手を出さず風紀に知らせろってのは悠長が過ぎる。
 それを身勝手の一言で片づけるようなら話は平行線だ。
 オレらにもオレらなりのルール…いや、正義ってもんがあらあ」
584壬生瀬 和歌◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/14(月)01:29:43 ID:Z5t [2/6回]
>>576>>581
どっちつかずと形容するには、あまりに息苦しい板挟みだった。何故二人がここまで互いに害意を向けているのか、その理由は未だ解せず。
ただただ自分にもちくちくと刺さる悪心と、耳朶を震わせた誘引に背いてしまった報復に怯えて、きゅうと目を瞑るだけ。
例え衆目からは己の非を認めない我儘な人間に見えるとしても。声を大にして嫌疑を晴らせるだけの胆力は彼女にはなかった。

「…………んっ」

微かに身を捩らせる。言外に、腕からの解放を求める仕草。
強張った身体でそれを為せたのは偏に文香の謝罪の言葉が、場の空気を僅かながらも弛緩させたと示したいがため。
例え現実はそうでなかったとしても。これ以上、ここで膠着状態にあるのは決して良くはないと判断したのだ。

「……仲直り、出来たのかな。フラメルも、喧嘩は嫌だよね?」

抱擁から放たれたか否かに拘らずテディベアで顔を隠して、熊の頭からひょっこりと覗いて伺うように。
彼女達の関係性が決定的な物になったとしても、せめてこの場の表面上では丸く収めるための渾身の努力。
けれど生来の気質はどうしたって不安であろうとする、おそるおそるに見上げる瞳が健気に揺れた。
585 : 空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/14(月)01:36:34 ID:u6G [2/4回]
>>584
/失礼します、相談所の方に八雲はんな様から凍結の相談がありますので、お目通しいただけたら!
586斑鳩 玲◆</b></b>yC2mbPWSnY<b>[] 投稿日:19/10/14(月)01:39:03 ID:t25 [4/9回]
>>583

「…………何を言ってるのか知らんが、これは私のルールではない。そもそも生徒たちが学校の預かり知らぬところで戦闘など学校が認めるわけがないだろう、そういう取り決めだ。だからこそ我々風紀委員会がある」
「確かにお前たちは怪異に対抗する為の存在として集められ、ここで通常の授業のほかに訓練も受けている。だが思い上がるな、お前たちは生徒であり……まだ子供だ、子供が自ら危険なことをするのを承知する大人がどこにいる」

そのための風紀委員会、そのための風紀委員、そしてそのための自分だ。
風紀委員会は生徒たちを守るために存在する。だというのにその守るための生徒が自ら危険に突っ込んでいくようではとても身が持たない。何よりも風紀委員会の意味がない。

「…………これは決して意地悪などで言っているわけじゃない、それで助けるためにと戦闘を挑み第二第三の犠牲者が出てからでは遅いんだ。危険を未然に防ぐことは当然、何かあればすぐ逃げる。そして通報、これが基本だ」
「勇気と無謀を履き違えるな。…………それで死んでいった者たちを私は戦場でもう何人も見てきた。二度と取り返しがつかなくなってからでは何もかもが遅いんだ」
「お前の正義とやらに文句はつけまい、ただ正義を為すためにはまず自らがその正義を為すに値するかを考えてからにしろ。今のままなら、その正義はただの身勝手であり無謀でしかない」
587至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/14(月)01:49:36 ID:buc [5/6回]
>>586
「え、風紀委員会ってそういう役割が?」
「…やっべ、知らんかった、オレら今すっごい恥ずかしい状況かもしれんぞ」

ちょっとまって手帳に規定とか書いてない?
いやそんなの読んでねーべ、テツが見なきゃ見ねえよ!
そんな会話が聞こえだす。何やらわちゃわちゃしてきた。

そして暫くの後。

「大変申し訳ありませんでしたー!!」

結局当初の発想通り土下座する男子生徒の姿が!
588斑鳩 玲◆</b></b>yC2mbPWSnY<b>[] 投稿日:19/10/14(月)01:59:04 ID:t25 [5/9回]
>>587

「…………まぁいい、ただお前がただの一般生徒ではないということは明らか、内に怪異がいるということもとても私一人では判断できる話ではない」

ひとまずは一件落着……ではないが一段落はついた。ただここから彼の処分…とまでは重くないが今後の処遇についてどうなるか決めなければならない。
自分は雇われの身、この判明した事実についての決断を下すのは自分じゃない。今の自分にできるのは上に報告することくらいか。

「今日はこのまま学校に同行してもらう、取り調べのあとに今後の処遇について決まるだろう。怪異を宿している、となれば一般生徒という枠組みは無理があるだろうからな。停学……かは知らん、もうこれ以上は私の出る幕ではなくなっている」

それだけ告げたならば彼が抵抗しなければそのまま学舎へと連行することだろう。
その後のことについては自分の身分では預かり知るところではない。

//それではキリもいいのでこのあたりで〆でしょうか?
至区さんの今後についてはそちらにお任せいたします、学園に伝わったものの今の立場のままというのでも全然問題はないと思いますので
589 : 至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/14(月)02:11:23 ID:buc [6/6回]
>>588
「おかしいと思ったんだよ、なんか途中から話しが噛み合ってない気がしてて!」
「いやでもテツは目の前に危険があったら四の五の言わずに突っ込む派だろうよ!?」
「それは否定しないけど!けどさあ!大見得切ったのにこの為体は恥ずかしすぎない?!」
「ちょっと頭に血ぃ登ったんだよ!昔のこと思い出したもんでよ!」
「認めた!今自分が悪いって認めたあ!」
「はぁ!?そもそもテツが公然と怪異を振るいたくないとか言い出して今があるんだが?」

斑鳩に連れられ学校へと向かう道中で一人で喧嘩を始める鐡。
多分それはそれできっと怒られる。

後日、停学は免れたものの反省文やら取り決めやらがその身に科され、
ちょいと平穏からは遠ざかったが通常通り通学する鐡の姿を斑鳩は見ることとなるだろう。

//ではこれで締めに。おつかれさまでしたー
590 : 阿頼耶 武尊◆</b></b>hDxm0FV7NdSW<b>[] 投稿日:19/10/14(月)02:50:01 ID:UNm [1/8回]
/そろそろ眠りますが、>>570に絡み待ちがありますので起きてからの返信になってもよければ誰かお相手よろしくお願いしますー
591劔 緋色◆</b></b>Hnz6b3VnKs<b>[] 投稿日:19/10/14(月)05:40:58 ID:Gnz [2/3回]
>>579
「サイテー、これだから怪異ってイヤんなるよネ」

策にハマったと上機嫌になる妖精に感想を求められ、律儀に嫌悪の意を示す。
弾き飛ばされた身を鈍った感覚に任せゆっくりと起こすた、正面に見据え敵の動向を見定める。

「アー、石じゃなくて剣だから金属だワ。
金頭、カッチカチだねェ」

けらけらと笑いながらも妖精の小柄さと機動力を生かした錯乱に鈍くなった視線は追いつかず。
諦めて目を瞑り、ひと呼吸置くと膝を勢いよく曲げ姿勢を落とす。

「必殺・乳落とし、なーんて!」

理屈は簡単だ、四肢や頭にロクな攻撃が通らない事は先ほどの攻防で伝わっただろう。
ならば次に狙われるのは胴体、それも胸が死角を生み出す腹部・鳩尾となる。
そしてそこが狙われるならば拳や脚で点・線の攻撃を仕掛けるよりも死角を生み出す胸で面の攻撃を食らわせてやれという思惑だ。
真空の刃にコートの一部を裂かれながらも質量に速度が乗った、ある種の羨ましさを内包した一撃がルゥフへ迫る。

//こちらこそすみません、遅くなりました!
凍結了解です!
592未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/14(月)06:26:03 ID:y4q [1/1回]
>>591

『ぷげえっ!?』

羨ましさを内包、といえど。もはやそれ自体がひとつの狂気
小柄な妖精は頭上に迫るそれをモロにくらい、垂直に地面にたたきつけられた
ギャグじみて妖精型の凹みが生まれ、その中心にて四肢を引くつかせる
起き上がらないところを見ると、気絶してしまったようだ。

「あ……あら……ここは……私は一体」
「……妖精?怪異ですか?」

それと同時、近くで人形に変えられた未来雪菜の魔法が解け、ペタンと女の子座りをしたまま辺りを見回した。
そして、激戦によって地形が変えられた商店街よりも妖精という怪異に目がいく様子

//凍結ありがとうございます!
//次はお昼に一度返せるか返せないか、それ以降は夜まで難しくなってしまうので、〆に向かう方向でお願い致します!
593劔 緋色◆</b></b>Hnz6b3VnKs<b>[] 投稿日:19/10/14(月)10:21:43 ID:Gnz [3/3回]
>>592

「悪は去った……!
いや、去ってねえしそこいるケド」

ようやく鈍くなった身体や感覚が戻ってきたか、肩をゴキゴキと鳴らしながら辺りを見渡す。
見るからに酷い状況であるが、それをどうにかする手段を緋色は持ち合わせない。

「アー……怪異にやられてたのネ。
そこの小鬼というか妖精?にサ」

明らかに疲れ切った様子で電柱に身を預けると、そのままタバコでも吸い出すのではないかという雰囲気を纏いながら夜空を見上げる。

「こーいう事あるから気をつけてネってコト。
わかった?立場的に助けないわけにはいかないからさァ」

ボヤいても仕方ないんだけどネ、と自嘲しながらも自販機で飲み物でも買おうとして、
ジュースの代わりに氷柱でも売り出していそうな有様に見るからに落胆の様子を表す。

「アー、クッソ!
ヒーロもう帰るよ!今夜も飲まなきゃやってらんねえやァ!」

被害者の保護等はどうした、という懸念も投げ捨てながらやりきれなさを爆発させると
そのままずんずんとコンクリートすら揺らしかねないくらいの歩調で帰路に着くのだった。

//了解しました、長時間のロールありがとうございました!
594岸浅美◆</b></b>8.dgNwE7Ek<b>[] 投稿日:19/10/14(月)12:03:44 ID:k2Z [1/7回]

学生達や、教師陣、そして研究員達。
怪異の情報は、あらゆる分野あらゆる方面から集められる。
では、集められた情報は、一体どこに蓄積されるのか。

明星学園裏手に佇む無機質な建造物。
窓は無く、一般的な町並みには似合わないまるで鉄の箱の様な外観のその建物は、皮肉混じりに『怪物館』と呼ばれている。
怪異の情報を纏めたファイルが、捕縛した怪異の一部が、まるで博物館や美術館の様にそこに集められ、いつでも確認できるようにされていた。


そんな『怪物館』の一室、資料室。
やや薄暗い灯りを点け、脚立に腰かけてファイルを捲る黒衣の研究員の姿がある。

「(砂の怪異……類似するケースも幾つか……)」

先日、とある学生が発見した『砂の怪異』。
耳にした情報は新たに資料に纏めたが、類似した怪異が他にいないかを確認する。
もしそれがあったならば、貴重な『追加情報』にもなり得るからだ。

……ふと、ファイルを捲る音に混ざる話し声。

『やァやァやァ黒服さン、今日も小難しい顔をしてますネ』
「……」
『無視ですカ、無視ですカ?無視は良くないですヨ、コミュニケーションの基本は会話ですヨ』
「……」

顔は動かさず、視線だけを声がした方へ。
翼の様にページを羽ばたかせ、宙を浮遊する一冊の革表紙の本。
開いたページには、まるで生きているかの様にキョロキョロと周囲を見回す二つの目と、忙しなく動く口がある。

「『司書』……私は静かな方が好きです」
『ワタシは賑やかな方が好きでス、ねェねェ少し喋りましょうヨ、ここはいつも静かでつまらないんですヨ』
「仮にも貴方はここに『収録』されている怪異物です、大人しくしてください」

ぶーぶー、口を尖らせブーイングと共に岸の周囲を浮遊する怪異物、登録名は『司書』とされていた。
集中を乱され不機嫌に眉を顰める、資料探しどころでは無い。

//夜まではスローペースですが待ちです。
595阿頼耶 武尊◆</b></b>hDxm0FV7NdSW<b>[] 投稿日:19/10/14(月)12:43:28 ID:UNm [2/8回]
>>594

インテリジェンスの社とも言うべきその建物の心地よい静寂を台無しにするような。
荒々しい音が響き渡った。窓ガラスにもし視線を向ける余裕……いやさ優しさがあるのなら、岸は目を逸らしたくなるような光景にぶち当たることになる。


「おーい、うーい。ちょっと失礼しますよそこのおじょーちゃん。聴きたいことあんだけどー」

虎並みのサイズをした猫の怪異>>570を、ノーネクタイスーツの男が軽々肩に抱えている。
両手がふさがってるのが言い訳のつもりなのか、無作法にもその男は、足で壁をケリつけて、ノックの代わりにしている有様だった。
当の怪異と言えば。もう勝手にしてと言わんばかりに瞑目し、唸りもしない。まさに借りてきた猫。

紛うことなき馬鹿である。
ノーネクタイスーツの襟口からけったいな紋様がちらり見えるのもまた、頭痛を催させる一因か。

「ねえねえこいつ害獣でしょ。然るべきところに持っていったら金になったりしないのかなー」
「ほら猪とか鹿とか駆除すると役所で換金してもらえたりするじゃんよー。そういう風にさあー」

――――どうやら、この街に来てから日が浅いらしい。

「いやほんと、場に合わないとは思うんだけどさー、それっきり教えてくれりゃさっさと帰るから。おじさん、明日のタバコにも困ってんのよねえ。人助けと思ってさあ」

/>>570破棄して絡ませて頂きます。
596音切 鶉◆</b></b>yC2mbPWSnY<b>[] 投稿日:19/10/14(月)13:35:09 ID:t25 [6/9回]
連休も最終日、明日からはまた普通に学校が始まる。
充実した連休を過ごせた者もいれば充実しなかったであろう者もいるなかで彼女はと言えば……

「…………」

特に何かをするわけでもなく、ただぼーっと過ごしていた。
今日も公園のベンチに座って空を眺めるばかりで特に何かをするわけでもなし。ただこののんびりとした時間が彼女にとってはお気に入りで。

「~~~~…♪」

鼻歌交じりにただじっと座っている彼女の姿は少々昼下がりの公園では浮いてしまうだろうか。
597岸浅美◆</b></b>8.dgNwE7Ek<b>[] 投稿日:19/10/14(月)13:40:15 ID:k2Z [2/7回]
>>595

『お客さン、お客さンですヨ、黒服さン』
「……」

視線をそちらへと向けて、果てしなくうんざりしたかのような視線。
騒々しい司書と客の合唱は岸から完全に集中力を奪い去り、深い深い溜息を吐かせた。
脚立の上で眉間に皺を寄せる彼女の元から、空飛ぶ本は軽快にドアの方へと向かい、ノブにページを巻き付けて回し開ける。

『やァやァお客さン!今日の外は良い天気ですカ!?ワタシは外に出られないのデ、教えてほしいのでス!』
「一纏めに害獣扱いしてしまうのは早計かと……。
 人に危害を加えていたのならば、確かにそれは害獣ですが……そうでないならばただの無害な怪異です……」

書類を棚に戻して脚立から降り、男の元へ。
懐の小瓶から角砂糖を取り出して自らの口へ放り込んだ。

「……研究室……『怪異』の類を研究する機関の者です。
 調査協力費用として、規定の額はお支払い出来ますが……まずは、事情の聴取をさせていただいてもよろしいでしょうか」
598阿頼耶 武尊◆</b></b>hDxm0FV7NdSW<b>[] 投稿日:19/10/14(月)13:47:06 ID:UNm [3/8回]
>>597

「うわすげえ本が浮いてる喋ってる! なにこれどういう仕掛けなの!?」


オッサン顔を子供みたいに煌めかせそんな事を抜かす男。

「や、公園で煙草吸ってたらいきなり襲いかかって来たんだよ。俺がクソ丈夫だったから良かったものの、普通の人間じゃなけりゃハラワタブッシャーて食われてたんじゃねえかな」
「俺は小さな噛み傷がついただけで済んだけどな」

何の自慢だと言いたくなるようなドヤ顔と発言。どうやら相当自分の腕っ節と丈夫さに自信があるらしい。

「事情聴取っても、言えることはそれぐらいだぜ。キテイの額って何? ハローキティの親戚?」
599岸浅美◆</b></b>8.dgNwE7Ek<b>[] 投稿日:19/10/14(月)14:19:07 ID:k2Z [3/7回]
>>598

「仕掛けではありません……怪異の中でもより物体的な、『怪異物』と呼称される存在です」
『お客さン、随分世間知らずですネ、こんなノこの辺じゃァ常識ですヨ!それで、天気はどうで……ぶべッ!?』

耐えかねた様子の岸が、宙に浮かぶ司書を無言のまま閉じ、脇に抱えこむ。
離せ離せと藻掻くそれを軽く睨みつけて。

「……100年以上前にヨーロッパで書かれた……と、思われる稀覯本なのですが、どういう訳か意志を持っています。
 中身も読ませてくれないので内容の詳細は不明ですが……ただ、五月蠅い事以外は基本的に無害なので、この建物内限定で放し飼いにされています」

眼鏡を押し上げ、視線は男が抱える猫の方へと戻った。

「成程、襲い掛かって来たならば危険な種類かもしれません……。
 規定の額は決められた金額という意味です……この場合は中型危険怪異に当てはまると思うので、後程マニュアルを確認し……」

猫の顔を覗き込み、牙や爪が届かない場所の毛並みに触れ、ペンライトの光を当てて。
ふと、その動きは首元を調べたあたりで止まる。

「……あの、絞め痕がありますがこれは貴方が?」
600阿頼耶 武尊◆</b></b>hDxm0FV7NdSW<b>[] 投稿日:19/10/14(月)14:27:49 ID:UNm [4/8回]
>>599

「へー」

鼻でも垂らしそうな顔で説明を聞いた後。

「……まあつまり、なんかすげー古くてすげー本ってことだな! おじさん百パー理解した」

と、目を点にしながらこくこくと頷いた。

「ん、ああ。あんまり暴れるもんだから〆落として、一晩ベッドになってもらったんだわ」
「首ぶっとくてえれえ時間かかっちまったけどなあ」

ぞんざいに窓から猫の体を投げ込み、自分も厚かましく室内に上がり込む。と、そこで――――。
ぐぎゅぅううううう……と、耳を疑うような腹の虫の鳴き声が響き渡った。それこそ、胃袋の中に怪異でも飼ってるんじゃないかと思うほどである。

「…まことに厚かましいとは思う次第ですが、お茶をいっぱい貰えたりしませんか……」

ハイライトの消えた目でそう宣う姿には、持たざる者の哀愁が。
しかしすぐに調子を取り戻し、煙草をくわえる。火はつけないあたり、多少は場を考える頭はあるらしい。
なにせ筋モンと言うのは空気を読めなきゃ灰皿が飛んでくる世界ゆえ。

「んーつかさ。俺ってこの街、地図にダーツ投げたら当たったから来たんだけど……だからそこの本の言う通り、全くの世間知らずなんだよねェ。」
「カイイってなに? つうか、なんでこの街はそこかしこにガキしか居ねえんだ? おじさん中卒だから、青春オーラに当てられて灰になっちゃいそう」
601岸浅美◆</b></b>8.dgNwE7Ek<b>[] 投稿日:19/10/14(月)15:15:16 ID:k2Z [4/7回]
>>600

「……話、本当に理解出来ていますか?」

怪訝そうに眉を顰め、はぁとまた溜息。

「腕っぷしに自信があるのは良いですが……相手の正体もよく分かっていない内に、無茶をしましたね。
 怪異は何をしてくるかが分かりません、まずは情報収集を第一に……あぁ……いえ、調査のご協力に感謝します」

声色は心なしか呆れている様で。
……というよりも、何やらある種悟りの様な物を開いている感じもする。
懐の小瓶から角砂糖を二つ、ガリガリと噛み砕く。
瞬間、泣き叫ぶ男の腹の虫。

「……残念ながら、資料室に飲食物は持ち込んでいません。
 強いて言うなら角砂糖があります、舐めますか、少しは気が紛れますよ」

蓋を開けた小瓶を男の前に差し出しながら、入れ替わりに咥えた煙草は抜き取ろうとするのだ。

「紙がある場所で煙草を吸わないで下さい……本当に何も知らないんですね……。
 ……ここは『明星学園都市』……人の常識で推し量りきれない存在、『怪異』を集め研究しその謎を解き明かす……。
 或いは……怪異となってしまった人々を保護し、少しでも安心して生活してもらう……その為に作られた街です。
 貴方が抱えていたこの怪異も、この……私が抱えている本も等しく『怪異』と呼ばれます、その中で多少細かくジャンル分けはされていますが」

あまり喋り続ける事には慣れていない。
それから数秒口を噤み、『司書』を棚に押し込んでから、一息。

「学生が多い理由は単純で……学園都市だからです。
 あまり子供達にちょっかいをかけないでください……次の質問をどうぞ」
602阿頼耶 武尊◆</b></b>hDxm0FV7NdSW<b>[] 投稿日:19/10/14(月)15:29:30 ID:UNm [5/8回]
>>601

「いやそれは解ってるからくわえるだけでもーッ」

弁明虚しく去っていく煙草。肩を落とす男の胸にはヤニカスにしか分からない寂寥感が最後までチョコたっぷり。
変わりにしてはなんともショボイ角砂糖を、仕方なしに受け取って。ゴリゴリと噛み砕く。

「ふううん、なるほどねえ。昔っからあちこちで妙な生きモンを見ることが多かったが、そいつで説明が着いたぜ」
「世界ってのは広いなぁ。そんなもんの鼻先で俺たちは生きていたんだなあ」

顎に手を当て、こくこくと頷いた。

「学園都市い!?――飛んだところに来ちまった、クソッタレ、求職絶望的じゃねえか……!」

この男が地図にダーツを投げるに至ったのは、どーせなら全く知らないところで職を探して静かに生きようと言う腹積もりあっての事。しかしいざ蓋を開けてみれば。

――元とは言え、筋モンの入り込める余地などなさそうな学舎だったのである!

「……やっべー……財布の残金、四百円……おっべぇえぇえぇ……どーしよマジで………あのJKからまた金借りる…!? いやダメださすがに……くそぉぉぉぉぉ…………!」

まあ、ダーツで自分の身の上を左右する息場所を決めるというため息もつき足りないような愚かしさの結果とは言え。
頭を抱えてしゃがみこむその姿には、多少の哀れみは――ないか。ないね、うん。

「――ちょっかいはかけてない。話し合いでお金借りただけだよ」
事実である。靴を舐めた事以外は全く持って普通の会話しかしていない。
「……じゃああの、なんか仕事……ありますぅ? 言うつもりはなかったけど、おじさん元筋モンでさぁ……なんかその、なんでもやるから、今はとにかく収入源が欲しいっつうか……。
いや、お嬢ちゃんにこんな事聞いても仕方ない気もするんだけどさぁ…」
603 : 白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/14(月)16:08:26 ID:yM6 [1/8回]
>>525
//すみません、どうやらいらっしゃらないようでしたので>>531は破棄させてください……、誠に身勝手で申し訳ありません……
604岸浅美◆</b></b>8.dgNwE7Ek<b>[] 投稿日:19/10/14(月)16:39:35 ID:k2Z [5/7回]
>>602

ここが学園都市であると知るや否や、嘆き出す男の姿にいよいよ呆れかえり。
ただでさえ癖になっている溜息が更に深く零れた。
角砂糖を更に三つ追加投入、ストレスの緩和を試みる。

「……給料ありのボランティア活動の様な物でもしてみますか?」

壁に背を預け、ようやく絞り出した提案の言葉。

「危険な怪異への対処、学生達を守る、パトロールというか……報酬ありの自警団の様な物です。
 ……見ず知らずの怪異に対し、首を絞めにかかる度胸があれば務まる仕事ではあります。
 怪異を捕縛すれば、その危険度や希少性によって規定の金額を……」

本来は。
怪異ともこの都市とも無関係な、外部から来た人間に対し、自らを危険に晒せとでも言う様な提案をする事は気が引けるのだが。
かと言ってこのまま『街から出て野垂れ死ね』とも言えない良識もある。

「……それから、私は『お嬢ちゃん』と呼ばれる様な歳でもありませんので。
 組織末端の纏め役程度ではありますが、それなりに地位もあります……」

ガリガリ、角砂糖が更に二つ、口に投げ込まれた。
605阿頼耶 武尊◆</b></b>hDxm0FV7NdSW<b>[] 投稿日:19/10/14(月)16:49:32 ID:UNm [6/8回]
>>604

――――ある訳ねえだろとっとと失せろ与太野郎。

ってぐらいの返答を覚悟していた所、よもや本当に紹介してくれるとは思わず。みるみるうちに顔付きがアホな感じに微笑んでいく。

「……やるようっ! やるやる! 全然OKだぜ、むしろそんなんでいいのかってぐらいだ! 前とあんま変わらねえから!」

筋モン時代も息のかかったバーや風俗店で用心棒をしているのが主な仕事だったこの男。今となっては喧嘩好きという訳でもないけれど、経験を活かせる仕事は有難い。

「要はガキ共が安全に帰れるようにしてやりゃあいいんだろう! 任せときな、この阿頼耶 武尊、そういうのにゃあ慣れっこだぜ!……履歴書とか要る?」

アホさと半端な良識のコントラスト。話してるとほんの少しばかり疲れるが、少なくとも――――まあ筋モンのわりにはとっつきやすい男であることは、解って頂けるか。

「え、マジ? いくつよ俺三十路。うっそー高校生ぐらいだと思ってたわ、なんせほら、ちっせえから」

阿頼耶とは言えば、180を超える大柄なおっさんであるからして。

「なるほど、どうりで言葉の端々が歳食ってるように思えたわけだ。同い年ぐらいか?」
606岸浅美◆</b></b>8.dgNwE7Ek<b>[] 投稿日:19/10/14(月)17:21:06 ID:k2Z [6/7回]
>>605

分かりやすい喜色満面だ。
取り合えず野垂れ死なせる結果にはならなかった様で、ほうと一息吐き、それから忠告。

「……分かっているとは思いますが、徒に子供を怖がらせない様に。
 履歴書はいりません……元の身分は隠せる範囲で出来るだけ隠してください、一応は学生の街ですので。
 身分を明かさなければいけないと思った時は……これを」

懐を漁り、取り出すのは一枚の名刺。
書かれているのは『第八研究室室長 岸浅美』の文字だ。

「……一応『私に会った』という証拠に……ただし、某時代劇の印籠程の効力は期待しないでください、通用しない時は全く通用しませんので……。
 貴方の身分を100%保証出来る訳では無いですが、病院に世話にならなければいけない時等には……多少の助けにはなるでしょう」

さて、あとやっておくべきは事務手続きか、一先ず今現在隣で寝そべっている怪異の捕縛報酬を支払わなければいけない。
砂の怪異に関する調べ物も結局中途半端だ。
『今日は厄日かもしれない』と、消え入るような声で呟いて。

「30です……背丈で年齢を推し測るのはやめておいたほうが良いですよ……女性に対しては特に……」

//返信遅く申し訳ありません……そろそろキリも良くなってきたので、〆に向かう形で如何でしょうかー。
607阿頼耶 武尊◆</b></b>hDxm0FV7NdSW<b>[] 投稿日:19/10/14(月)17:53:45 ID:UNm [7/8回]
>>606

「あいあい。……いやー、助かった。地道とはちょっと違う気もするが、言ってみるもんだな」
「もちろん……昔の仕事は、俺もいい思い出はねえからな。こういう時でもなきゃ口には出さねえさ」

なんとか見つかった就職先に、ほうと一息。さしあたってはさっさと報酬を受け取り、ネットカフェにでも一夜の宿を求めたいところだが……いや。

「うん、ついでに聴くけど、格安……とまではいかなくても、ちょっと金貯めれば入れるような寮とかあるか?」
「一瞬の糧を助けて貰った女子高生に『しっかりやれ』と言われてるもんでよ、迷惑かもしれねえが、暫く腰を落ち着けたいんだ」

浅い見方に苦言を呈されると、頭をかいて。

「いや、言葉もねえ。ケンキュー? とやらをやってるあんたからすりゃ、全く出来の悪い頭で嫌になるだろうが、どうか勘弁して欲しい」

と、苦笑するのだった。

さて、報酬と情報――いずれかでもいただけたなら、阿頼耶はふたたびぱっと窓から身を踊らせる。

「この阿頼耶 武尊、出来は悪いし身銭もねえが、腕っ節だけは確かだと自負している。こんなロクデナシにわざわざ仕事をくれた事には、成果で報いる事を約束するぜ」

そう言い残して、その場を後にするのだった。
その日以来、武尊は通学ルートの見回りに従事するようになり――たまに不審者扱いされつつも、生徒達の安全な行き帰りに貢献しているとか、いないとか。

//はい、ではこちらはこれで〆とさせていただきます。ありがとうございましたー
608八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/14(月)19:10:11 ID:38L [3/4回]
>>581>>584


空哭文香とは対照的に、八雲はんなという少女は周囲からの評価というものを一切気にかけない。
既に嫌われ者の地位を確立しているのも、愛想も遠慮も知ったことかと言わんばかりな言動を続けてきたからこそ。

「────────」

その眼は絶えず空哭文香を捉えていた。微笑みを浮かべながらも、明確な敵意を露わにしていた。
彼女の謝罪に対しても一切の反応を示すことなく、あくまでこのまま彼女を追い詰めて屈服させるつもりでいた。
一度敵と認識したならば徹底的に対峙するという姿勢において二者は似通っているのかも知れない。
その上で致命的に異なるのはやはり、八雲はんなにとって衆目の存在は歯止めと成り得ないということ。

そして次なる言の葉を紡ごうとした────その刹那。
八雲はんなの口撃が発声されるよりも先に、壬生瀬和歌が紡いだ仲裁の言の葉がそれを遮ったのだった。


「────はぁ」

言葉は言葉として放たれることなく、代わりに零したのは小さな溜息。
視線を壬生瀬和歌に向けて、そして空哭文香へと戻して────もう一度だけ溜息を吐いた時には、すっかり興が削がれていた。


「ええ、私も不注意でした────加えて、口も走り過ぎました」

ここでまだ苛烈な言の葉を紡ごうならば、彼女の言の葉から或いは視線がそれを遮るのだろう。
だからこれは彼女の為でもなく、自分の為に。その気でなくなってしまったから、そうしたまでのこと。
然し、これで一先ずは────穏和な空気が三者の間を流れるのだ。少なくとも表面上は。


//凍結、ありがとうございました…!
609 : 未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/14(月)20:11:09 ID:HDV [1/1回]
>>593

『ぷぎゅう……』
「……い、色々私が預かり知らないところであったのですね……」

視線を回せば辺りは激戦でもあったような有様。
さすがの彼女もここで何があったかを察するのは容易な様。
妖精は目を覚ますことなくそこにいて

「あ、ありがとう……ございました」
「ただその、未成年の飲酒はですね……」

去りゆく背中に投げかけるのはそんな小言。
―――――

「…………」

『きゅう』

「……えい、つかまえた」

//遅くなってしまい申し訳ありません!ロールありがとうございました!
610白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/14(月)20:20:16 ID:yM6 [2/8回]
「…………これで誤魔化せてるかな?」

その少年を見つけた者は、背に大きな荷物を担いでる姿が見えるだろう。人間大くらいの。
その足は研究所に向かってる。来たばかりの者でもなければよく知られた場所だ。
だがまあ、そんなサイズの荷物(?)を背負ってるがために疲れもするようで。度々休みながら、そして人目を避けるようにしながら進んでいた。
その姿を見たものがどう思うかは個人により異なるだろうが、勘が良ければ僅かな怪異の気配でも感じられるかもしれない。
611令膳 要◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/14(月)20:43:39 ID:CaL [1/7回]
>>610
「誤魔化せてないです。」

少年の目の前に現れた少女はむすっとした顔つきでどこか怒っている様だった。
少年が口を挟む前にサッと詰め寄る。

「そこから良からぬ気配がします、どうするつもりですか。」

怪異には敏感な彼女故何かを感じ取った様だ。
尋問じみた雰囲気で答えを求める。

612 : 岸浅美◆</b></b>8.dgNwE7Ek<b>[] 投稿日:19/10/14(月)20:48:06 ID:k2Z [7/7回]
>>607

「……近くに古いアパートがあります。
 私が学生の頃からある安アパートで、老朽化も進んでいますが、家賃は格安です」

言いながら、紙片にさらさらとボールペンを走らせ、簡易的な周辺の地図を描き渡す。
『怪物館』からほど近い場所に、安アパートの印がある。

「私の名前を出せば、そう苦労することなく入居出来るでしょう。
 ……今日の報酬については、後程第八研究室に寄って下さい、用意しておきます」

視線を上げれば、窓枠を跳び越える阿頼耶の姿があり。
どうしてこうも忙しないのかと、また一度溜息を。
去っていく阿頼耶の背中へ声をかけた。

「……私からも。
 『しっかりやってください』……また後程」

//お疲れ様でした、ありがとうございましたっ!
613空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/14(月)20:49:12 ID:u6G [3/4回]
>>584
>>608

やれるものならやってみろ、というのが少女の意思であった。
しかしそれは決して攻撃的な、やられたらやり返してやるというものではなかった
この衆人環視の中で、自分に手を出してみろというものであった……
彼女がそこまで周囲の評価を気にしていない性質だとは思っていないのだ。
もしもこの場でやられたら、それこそ周りを味方につけて、それからじっくり痛ぶってやる。そんな悪辣な意思である

「……そうだねー、もう仲直りだー」

……然し和歌が声を発した途端、それを頃合いと見て手を解いた。
相手が受けるか否かに関わらず、これで終わりにしよう、という雰囲気を作り出そうとした……それに関しては
続くハンナの言葉が、その場を区切るものだったせいで、空回ってしまったのだが。

(何そのため息? こいつ絶対ころころしちゃお……)
(というか、こいつら友達なの……私だって……私だって……!!)

相手を敵と認識したならば、その一挙手一投足に最早苛立ってしまう。
ゆっくりと膝立ちになって、散らばった課題を一つ一つ集め始める……思い切り歯軋りでもしてやりたいところだが
それを我慢しながら、努めて微笑みを絶やすことはなく……手伝いを求めることはないだろう
ただ、そうしてくれるというのであれば、少女は強く断ることはないのだが

「じゃ、解決したところでー。私行かなきゃいけないからさー」

まとめた資料をまた胸に抱えて、そこでようやく立ち上がることだろう。
これ以上、この場に居続けるのは得策ではないと悟った。相手はペアだ、ならばあまり不利な状況を続けたくはなかった

/すみません。こちら不安定になるかもです……!
/次のレスあたりで離脱できるように書きましたが、遅れましたらそのまま離脱したことにしても構いません!
614白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/14(月)20:49:28 ID:yM6 [3/8回]
>>611
(ですよねー)

今まではまあわかっててスルーされてたのだろうと考えつつ、詰め寄られて一歩後退。

「どうするも何も、わかる人に引き渡そうと思っててね? あ、ちょうどいいや。手伝ってくれる?」

どうすると聞かれたのでどうしたいかを伝える少年。
聞いてきたので内容は分かってるんだろうという物凄い飛躍的思想である。現実は怪異被害者になるわけだが。
そして手伝いまで要求する始末である。一応、恩を売るか手伝う条件として内容を聞くことも叶うかもしれない。
615ミハギ◆</b></b>tqzcbq026E<b>[sage] 投稿日:19/10/14(月)20:56:27 ID:iHa [1/1回]
この前の戦いで腹部に傷を負った少女の姿をした怪異。
傷の痛みに苛まれながらも何かを喰らうことしか頭になく、公園で遊ぶ子供達を電柱の上から息を潜めて見下ろして。

「うー……!」

生物の味を知ったその怪異は生物を意識して狙うようになり、子供は大人より容易に狩れるという理解し始めていた。
髪の毛と共に垂れていた茨を子供に向け、一気に伸ばす。その茨は触れたもののエネルギーを吸収し、脆くするもの。
子供がその茨に気付いた時にはもう遅く、その目前にまで迫ってその体を刺し貫こうとしていた。
616令膳 要◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/14(月)21:12:11 ID:CaL [2/7回]
>>614
「…そうですか、いいですよ、いいですけど…」

意外にも即答、表情一つ変えずに。
コレも考えなしと言うわけではないのだ。

「それの事はしっかり教えてもらいますからね。」

ビシッと荷物を指差す。
考えとはこの事だ。

「この道なら研究所ですか?」


617白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/14(月)21:21:42 ID:yM6 [4/8回]
>>616
「ああ、それは良いよ。むしろ知ってるならありがたいし」

じゃあそっち持って。と端を持たせようと。……なぜかそちらが持たされるところは真ん中に空間がある。人の足っぽく。
もし他に運び方があるならばそれらを提案しても構わない。

「そうそう、まあそれがわかるならもうわかるかな?」
「怪異の被害者なんだよね、運んでるの」

まあどんな運び方になるにせよ、進む道中であっさり漏らされる情報。
これは彼女にとって予想の範囲か、それとも想定外か? 中の人物と言う相手はまったく動かないが。
618壬生瀬 和歌◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/14(月)21:34:11 ID:Z5t [3/6回]
>>608>>613
果たして弱腰な仲裁がどれだけ効果を及ぼすのか、対人経験の乏しい彼女に推し量れるはずもない。
息を潜めて二人の反応を伺う。はんなに射竦められて萎縮したが、そこに恐怖が介在していないのは。
彼女の生来の気質がために、時折突拍子もない事をしでかす事こそあれど。本当に酷い事はきっとしないだろうと、少なからず信を置いていたが故。

「……よかったね、フラメル。仲直りだって」

結局成立したのはあくまで表面上、建前の平和でしかない一時の和睦だったが、それでも彼女にとっては十分。
解けた腕と時を同じくして呑気な安堵にほっと一息、まるで薄氷の下の険悪に気がつけていないような。
事実そうなのだろう、違和感に留まる剣呑の要因をはっきりと知覚するには、彼女の内面はまだ幼かった。数の差を意識する事もまた同様に。

「あ…………てつだう」

文香が課題を拾い始めるのにやや遅れて、わたわたと散らばるそれらを集める動きに他意はなく。
拾って揃えて整えて、文香に手渡してからようやくぶつかって以来立ち上がる。
元より会話は不得意、自ずからここで留まって立ち話に興じようとしないのは自明で。

「……ん、そうだねフラメル、行かないと」
「……ワカも、ごめんね」

最後にただでさえ背丈の小さな頭を下げて、改めてずっと前の事に思える衝突を謝ったのならば。
逃げるように恥じるように、廊下の向こうへそそくさと去ってしまうのだろう。

//それではこちらからは〆にしますね!
//お付き合いありがとうございました、お疲れ様でしたっ
619令膳 要◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/14(月)21:40:51 ID:CaL [3/7回]
言われた通り持ち上げる。

「生きているんですか…?」

被害者を見て、聞きづらい事を聞く様な暗いトーン、口を開くやや前、彼の前では初めて表情の変化を見せる。
それはむすっとした顔が明確な怒りの表情に変わるといったもので彼女が怪異に対して並々ならぬ恨みを抱いていると想像できるだろう。

「その怪異は」

抱くは殺意。

「今も生きているんですか?」

その意思は堅い。
620 : 令膳 要◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/14(月)21:41:05 ID:CaL [4/7回]
>>617
621白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/14(月)21:50:49 ID:yM6 [5/8回]
>>619
「生きてるけど、下手したら死ぬかもね」
「……どっちも生きてるけど、不用意に手出しちゃダメだよ?」

トーンの変化を感じたため、顔は後ろに向けながら。危なっかしい。
しかしそれが、表情の変化に気づくことにもなろう。より怒りを抱いたそれは裏を見るにも容易い。
だからこその忠告なのだろう。何せ。

「すぐに倒せるなら、それに越したことはないけど。少しでも手間取ったらこの人みたいな人が身代わりになるから」

――その台詞は暗に、その手を使われたことも示す。その身代わりが、どれだけ嫌なものかも声の低さから伝わるだろう。
だがしかし。ならなぜこの怪異の被害者を捕まえられたのか、運んでいるのか。それは単純だ。
研究所なら対抗策が解明できるかもしれないと言う期待からであることもきっと少女なら。
622令膳 要◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/14(月)22:07:34 ID:CaL [5/7回]
>>621

「一時の感情で得体の知れない怪異に手を出すほど私も幼くはないので。」

表情は元に戻る、彼女は怪異の恐ろしさを知っている。
それによって人生が狂わされたのだから。

「……」

彼の言葉からは何があったのか、そして研究所に運ぶ理由も容易に察する事ができた。

「…貴方は立派です。」

怪異への憎しみを理由に怪異を狩る彼女には彼がひどく眩しく見えた。
623白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/14(月)22:16:03 ID:yM6 [6/8回]
>>622
「おぉ、そりゃ立派だ立派」

軽い語気で、しかし本心から褒めている。
自分は真逆のことをして、そして明確に一人を死なせたのだから、後の少女の言葉は酷く刺さる。

「立派じゃないよ、友人になろうと言われたら認めておいて、その手段を知ったら一丁前にキレただけさ」
「僕はそんなに褒められるものじゃない、むしろ褒めるなら意識あるかは知らないけど襲ってこないこの人とかだね、うん」

故に少女の言葉は素直に受けとれず、しかしもしも遭遇した際、その怪異の「傾向」を臭わせる。
なお、この怪異の被害者に自意識はほとんどないらしい。後に判明するだろうが、正確には動けないと言うべきか。

「と、外見とかは伝えた方がいいのかな? 友達とか居たら注意させないといけないし」

研究所の一角も見えた頃に、そんな問い掛け。
624阿頼耶 武尊◆</b></b>hDxm0FV7NdSW<b>[] 投稿日:19/10/14(月)22:29:55 ID:UNm [8/8回]

「オラァッ! てめぇ悪さしやがってクラァッ! こちとら桃太郎とまでは行かねえが、そこらの鬼よか厳しいぞ! あーん!?」

黄昏時。

ちょうど怪異が目覚め始める時間である。そして、部活帰りの生徒が帰宅する頃でもある。そんな時を狙ったのかは知らないが、通学路に、鬼が出た。
棍棒を振り回し吼えたけるそれは、おおよそ一般生徒では対応できるような相手ではなかったのだが――――。

「オラァンなんとか言うてみい! 泣いてるだけじゃあケツバット強まるだけだぞォ! 堅気に迷惑かけるなんてなァクズのやり方よ! 筋モンでもそれくらいの分別はつくってもんだ!」

その鬼が今、泣いていた。

「言えっつってんだろォ!? 言えよオラァ!」

ケツバットを喰らいまくってヒーヒーと。

――――凄まじい形相の男一人によってあっさりと怪異が鎮圧され、あまつさえ折檻を食らっているという異質な光景。
どこで買ったのか金属バットでもって泣かされている鬼。
なんと言うか常識を疑うような光景であった。ちなみに生徒は既に帰っている――最近じゃ、この光景は日常なのだ。

「誰が黙っててイイっつったオラァッ!!!」

はてさて、止めるのか、それとも混ざるのか――或いは、その男から漂う血腥い雰囲気に引かれ、新たな怪異が現れるのか。
黄昏の世界にこれから繰り広げられるここから先の展開は、神のみぞ知る。

/やや遅れますが、絡み待ちです
625壬生瀬 和歌◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/14(月)22:32:33 ID:Z5t [4/6回]
>>596
人は綺麗な物、美しい物に惹かれる傾向がある。
だから鼻歌に誘蛾の如くふらふらと吸い寄せられる誰かがいても、それはきっとおかしくはない事で。

「…………――」

いつの間にか正面に立っていたのは、檸檬色のテディベアを抱いた少女だった。
私服だろう白いバルーンワンピースは、ただでさえ小さな背丈を殊更に幼く見せる。
どうにもぽやっとしている面持ちは、まるで聞き入っているようで。
ふとした旋律の切れ目に、疎らで心からの拍手を滑り込ませるのだろう。
626令膳 要◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/14(月)22:37:43 ID:CaL [6/7回]
>>623
「友達になろう…その怪異は明確な自我や知性を持ち合わせている…という訳ですね。」

顎に手をやり考え事、記憶を辿るが初めて聞くタイプの怪異だ。

「くよくよしない!、そんな暇があるなら怪異を倒す方法を一つでも多く考えましょう?それが今の貴方に出来る最善手…だと私は思います。」

冬馬の反応から彼が怪異と遭遇し言い難い程の失敗をしてしまったのは察する事ができた、それは彼女にとって何か曇を抱えている様に感じられた。
その上で、不器用だがこれでも彼女なりの励ましだ。

「見えてきましたね、情報は出来る限り教えて欲しいです。風紀委員として私は皆を守らなければいけないので」
627白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/14(月)22:50:15 ID:yM6 [7/8回]
>>626
「そ、まあ強引極まりなかったけど」

自我は明確、知性……も十分だろう。子供の癇癪のようなものをしていたが、意思少ない怪異の中なら上等だ。

「……うーん、それもそうかな? まあ、同じ轍踏みそうだしねこのままじゃ。ありがと」
「倒すこと自体は普通の方法でも大丈夫だと思うけどね。厄介な攻撃が多いん……え」

励ましの意図がわからないほどの馬鹿ではないようで、少し考えてからすぐに考えがシフトした。
今のところは出会ったら即逃走して被害拡大に貢献しないことである。今のところは。
そして、明確に。風紀委員と言う名前に驚いた。

「……あ、ごめん。風紀委員とは思わなくてさ」
「見た目は普通の学生に見えて髪の色も血の気ないし、かなりガリガリの身体。制服着てたけど校章なし。……多分自分の血液を固めて針とか杭を作って、それをこっちに突き刺そうとしてくる」

ここまで大丈夫? と聞きつつ、研究所前。流石にここまで来れば大丈夫だろうと思って担ごうとし、礼も言うが。
628音切 鶉◆</b></b>yC2mbPWSnY<b>[sage] 投稿日:19/10/14(月)22:54:06 ID:t25 [7/9回]
>>625

「ふへ……?」

元々は誰かに聞かせるわけでも無いただの鼻歌、それに突如として聞こえた拍手に目を白黒とさせながら。
自分ではないだろうと周囲を見渡すも他に拍手の本人以外の人はいない、つまりはこの拍手は紛れもなく自分に向けられていて。

「……え、えと…ありがとう…」

誰かに聞かせるためと事前に分かっていれば恥ずかしい事はない、ただこうやっと不意に来られると照れ臭くなってしまう。
少し恥ずかしそうにしながらもお礼を言えば少しだけ微笑みを返す。
629 : 八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/14(月)23:08:58 ID:38L [4/4回]
>>613>>618

結局────八雲はんなは書類の拾い集めに参加した。
ただし一番遅れて手を出した為、回収できた枚数は数えるほどしかなかったが。
それでも手伝ったのはこの少女の性格からして珍しいことであり、それは和歌がそうしたからなのだろう。


「────調子が狂いますね、何故か」

友人関係と呼ぶにはまだ希薄な関係である。然しそれでも、その程度の影響はあったということ。
八雲はんな自身がその善し悪しをどう判断するかは分からないが────少なくとも最悪の顛末は回避された。

毒気を抜かれたことで敵対意識を薄れてしまい、一旦は文香に対して抱いた感情も遠のいた。
元より飽き易い正確ではあったが────今回の場合ではそれだけが原因でもないだろう。
たまからこそ、火薬庫はいつでも再燃し得るが故に。立ち去ろうとする文香に向けて、小さく言の葉を紡ぐのだ。


「────運が良かったですね、和歌が居て」

運が良かったのは果たして空哭文香か、それとも八雲はんなか。
和歌がいなければ二者の決裂はより苛烈で致命的なものへと至っていたのだろうから────つまりそれは。
何方かがその気になれば、何時でも対立が明確になるということで、やはり薄氷の上の仲直り。
そちらが飽くまで氷を踏み砕くというのなら、喜んで応じようという細やかな意思表示を別れの言葉として────その背中を見届ける。

一人が打算でこの場を去り、一人が感傷からこの場を去れば、残されるのは八雲はんな一人だけ。
そうして己を蝕んでいた眠気を思い出せば、欠伸を零しながら廊下を歩き出すのだった。


//私からはこれでラストで、ありがとうございました…!
630壬生瀬 和歌◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/14(月)23:12:21 ID:Z5t [5/6回]
>>628
思えば鼓膜を擽る心地良い調べに流されるまま、こうして賞賛の拍手を送ったが。
なにせ生来が引っ込み思案な性分だ。見知らぬ他人にアプローチをかけるなんて、普段の彼女からは到底考えられない。

「…………ぅ、ん……」

だから少女もまた、不慣れなこそばゆさに頬を赤く染めて小さく頷くだけ。
喝采する側の方が恥じらうというなんとも珍妙な光景、太腿を落ち着きなくもじと擦った。

「ねえフラメル。綺麗な唄だったから、つい拍手しちゃったけど……邪魔しちゃったかな」

その言葉は腕の中のぬいぐるみに語りかけている調子だったが、伺うような瞳は確かに鶉に向けられていて。
単にフラメルと呼ばれたテディベアと話しているのではなく、れっきとした他者との対話のようだった。
631音切 鶉◆</b></b>yC2mbPWSnY<b>[sage] 投稿日:19/10/14(月)23:25:48 ID:t25 [8/9回]
>>630

瞳はこちらを向いていたが、しかしフラメルというのはどういうことだろうか。こちらへと語り掛けている……というよりかはあのテディベアへの言葉のようであるが。

「邪魔じゃない、よ…ただ驚いただけ、だから」

見たところ同学年…ではないだろう、恐らく年下だ。
幼さを感じるその容姿は可愛らしさの中に儚さがあるようなそんな印象を抱かせる。

「…………隣、座る?」

ベンチの隣にスペースを空けて、そこをとんとんと手で叩けば提案してみる。
余計なお世話と突っぱねられればそれまでだが、どこか彼女には惹かれるような何かがあった。いや、正確には彼女の持っているそのテディベアにだろうか。
632令膳 要◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/14(月)23:28:55 ID:CaL [7/7回]
>>627

「そうですか…もしもの話ですがそれが特殊な能力を持った人間である可能性…いや、それはもはや人間と呼べるのでしょうか…」

どちらにしろ姿形や意思が人間と限りなく近い事は明らかだ、倒すとなればそれこそ人を殺す位の覚悟が要るというものだろう。

「はい、風紀委員の令膳要です、宜しくお願いします」

遅れての自己紹介は非常に淡白なものだった。
済ませると懐から取り出したメモ帳に特徴を書いていく

「こちらこそご協力感謝します」

小さくお辞儀をし、くるりと後ろを向くとそのまま研究所とは反対に進み出す。
その際、ではまた。と言ったのは彼に届いているか

//キリもいいですし眠気も限界なのでここで〆という事で、ロール楽しかったです!
633 : 白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/14(月)23:36:07 ID:yM6 [8/8回]
>>632
「人間でも、他の人を危険に晒してる時点で半分怪異みたいなものだよ」

むしろ余計にたちが悪い、と無意識に毒づく。怪異と人間の境界は、思いの外曖昧かもしれない。

「あー、僕は白崎冬馬。よろしくねぇ」
「それで、血の杭や針は絶対まともに受けないでね。この人も、それでこうなったみたいだから」

メモ帳に追加される一文は、攻撃に対する警戒の一手となるだろうか。もしも、遭遇すればの話ではあるが。

「それじゃあねー、気を付けてー」

ではまた、も聞いていたがそこには明確な返事はせず。彼は研究所内へと被害者と、被害者から抜いた血の針を運び込んだという。
……もちろん、事情を聞かれた際に少しお叱りもあったとか、なんとか。

//こちらこそありがとうございました! 楽しかったです! おやすみなさいませー
634壬生瀬 和歌◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/14(月)23:42:57 ID:Z5t [6/6回]
>>631
「ほんと……?よかったね、フラメル」

手元のテディベアとの会話という体裁で意思を伝える、ひどく婉曲した表現法。
それは世間一般からすれば異常なのだろうが、長くそう在った彼女にとって今更まごつくような事ではない。
むしろ自身だけの言葉で話す時の方が、片言に近い拙さを孕んでいた。

「……いい、の……?じゃ……」

鶉がズレる事で生じた一人分のスペースの意図は、見ただけで直ちに理解する事は叶わなかったようだが。
提案の言葉に少しの迷い、それからおじおじと隣に浅く座る。膝にはぬいぐるみを座らせて。
しかし話題の取っ掛かりをすぐ見出せる程人との関わりに慣れてはいない、口を噤んだまま時折ちらちらと鶉の顔を見上げる。
その腕の中のテディベアは、当然ながら人形らしく微動だにしない。

「……お姉さん、歌、上手だったね。何かやってるのかな……フラメルはどう思う?」

フラメルなる者への問いかけのようだが、やはりその疑問は鶉に向けられたもの。
自分から切り出すのにも勇気を要したのだろう、おそるおそる見上げる顔は緊張に仄か赤らんで。
635 : 空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/14(月)23:43:07 ID:u6G [4/4回]
>>618
>>629

手伝われることは邪険に扱わなかった。
緩やかに「ありがとー」と言ってその場を収めた……結果、大事にはならなかった
一人歩きだし、そして辿り着いた多目的教室には、まだ誰も居ない。

「……運が良かった? 何が?」

だから一人言葉を漏らした。運が良かった。あの和歌という少女に助けられたと?
自分にはこれ以上私をどうにか出来る力を持っていると?
苛立つ。嘗められている。軽視されている……あまりにもそれが腹が立った。

「ムカつく……ムカつく……ムカつく……!! 私は誰にも、もう、馬鹿にされないのに……!!」

親指の爪を噛んだ。
それから多目的教室を抜け出して、自分の教室には戻らなかった……授業に出る気は、全く起きなかった。

/それではこちらはこれで! ありがとうございました、楽しかったです!
636音切 鶉◆</b></b>yC2mbPWSnY<b>[] 投稿日:19/10/14(月)23:54:09 ID:t25 [9/9回]
>>634

怪異同士は別にお互いが怪異だということを分かるわけではない。もちろんそういう特殊な力を持っている怪異ならば別だが生憎と音切はそうではない。
だが何か違和感のようなものを覚えることはある。当然それだけでは相手が怪異であるかどうかなんて分からない、あくまでそれは違和感に過ぎないのだから。

「えぇ、と……何かやってるってわけじゃ、ないんだけど…歌が好きなの、だから自然に…」

やはりというべきか、あのフラメルというものに語り掛けられる言葉が巡り巡ってこちらへの言葉になっているらしい。
恐る恐るにこちらを見る彼女の視線には緊張が見える。相手が過度に緊張などをしているとかえってこちらが冷静になれるというもの。

「……その人形、可愛いね。フラメルって言うの?」

話題は彼女が持っているテディベアへと。
もちろんテディベアを抱えていることへの疑問などもあったがこの感じる違和感が何なのか突き止めたかったというのが本音。
637壬生瀬 和歌◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/15(火)00:15:08 ID:rE9 [1/7回]
>>636
ほええ、と。気の抜けたため息が呆れによるものではなく、感嘆に所以するのは眼差しからも明白で。
なにせ自由な自己の表現から、遠くかけ離れているのが壬生瀬和歌という少女なのだから。
けれど人は往々にして、自分について語るのを無意識に好む。

「――そうだよ、ボクはフラメル。とっても可愛くてキュートで、ちょっと不思議なワカの友達さ」

流暢な語り口だったが、今度は対話ではなかった。声のトーンや調子の全てが、全くもって別人のそれで。
自分の顔を布で出来た熊の頭で隠して、まるでフラメルの意思を代弁しているかのようだった。
けれど健気に腕を振らせたり、ひょっこり目だけを覗かせたりと。根本的な所では、彼女自身の自由意志らしく。

「ワカ達もお姉さんのお名前も知りたいね、フラメル」

すっかり戻った声色。幾分か緊張もほぐれたのだろう、無駄な力も身体から抜けたようで。
何を感じたかテディベアが持つビーズの双眸が、一度だけぱちりと瞬きをしたのを彼女が見る事はなかった。
638音切 鶉◆</b></b>yC2mbPWSnY<b>[] 投稿日:19/10/15(火)00:28:16 ID:zaS [1/7回]
>>637

「…………」

少しだけ呆気にとられてしまった。
今までのような話し方ではない、むしろ今までよりもよっぽど流暢に彼女は語り出した。いや、これは正確に言えば彼女ではなくテディベアがと言うべきなのだろうか?
身振り手振りを添えてのそれはちょっとした人形劇を見ているようで微笑ましい……はず、なのに何故か胸の中ではざわざわと。

「私は音切 鶉、高等部の二年生。えぇと……ワカ、ちゃんのことも聞きたいな」
「……!?…………?(気のせい…?)」

一瞬だけ、あのテディベアが瞬きをしたかのようなそんな気がして。
だが人形が瞬きなどするはずがない、きっと何かの見間違いだと決め付ける。だがあのテディベアへの違和感、もしもそれが勘違いではないのだとしたら……

「……その人形…いやフラメル、って…いつから一緒、なの?」
639 : 音切 鶉◆</b></b>yC2mbPWSnY<b>[] 投稿日:19/10/15(火)00:49:58 ID:zaS [2/7回]
//すいません…!眠気が限界でここで一旦凍結してもよろしいでしょうか…!
640壬生瀬 和歌◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/15(火)00:50:38 ID:rE9 [2/7回]
>>638
和歌自身は単なる人間でしかなく、怪異の存在を察知する技能など持つはずもない。
だから鶉の正体も、彼女が抱いた違和感も勘付けはしない。ただ自己紹介を求められて、どう答えたものかと悠長に首を傾げるばかり。

「ワカの、こと……え、と……」
「……みぶせ、わか……一年で……蒐集部、入れられた……」

どうにも、第三者を介さなければ円滑に話せないようだった。
それでもどうにかこうにか、一言ずつ紡ぐ姿は一生懸命そのもので。
テディベアの顔は鶉の方を向いているから和歌がその変化に気づく事はない、奇怪な反応に訝しげな目を向けるだけ。

「フラメルはワカが小さい時から、ずっと一緒だよね。うん、うん……そうだね、これからもずっと友達」
「…………あげない」

途中に挟まった相槌は、フラメルとの会話の体裁を保つためのものだろう。
鶉の好奇心から羨まれてるとでも思ったか、ぎゅうとぬいぐるみを抱いて取られてしまわないように庇う仕草。
641壬生瀬 和歌◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/15(火)00:52:18 ID:rE9 [3/7回]
//了解です…!明日は日中は不安定になりますが、夜から安定してお返し出来ると思いますので!
642 : 音切 鶉◆</b></b>yC2mbPWSnY<b>[] 投稿日:19/10/15(火)00:55:29 ID:zaS [3/7回]
>>641
//ありがとうございます…!それでは一旦ロールお疲れ様でした!
643至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[sage] 投稿日:19/10/15(火)10:04:53 ID:5w8 [1/8回]
>>615
茨と子供の僅かな間へ滑り込むようして現れ、茨を跳ね上げる為に振るわれた刃があった。
刃は怪異を斬る怪異の力を有し、叶うのなら茨を断ち切らん勢いと鋭さを備えている。

「まーたネーさんに怒られんじゃねえのかテツ!」
「無様晒した挙句、吐いた言葉まで飲み込んじゃあ其れこそ!」
「違いねえわ!オレらなりの正義(ドヤッ、だったなあ!」

ミハギの前に姿を現したのは、
脈動する肉を備えた骨刀を構え顔にデフォルメされた髑髏の面を付けたフードパーカーの少年。
自身の正体が学園に知られ、学園から関わった怪異事象の事後報告の徹底を科せられた矢先の状態だった。

「「さて、どうしたものかな!」」

子供が危険を察し一目散に逃げてくれればやりやすい。
茨の主は眼前だ、如何言う怪異かは皆目見当がつかないが。

//大丈夫であればお願いします
644音切 鶉◆</b></b>yC2mbPWSnY<b>[] 投稿日:19/10/15(火)11:16:05 ID:zaS [4/7回]
>>640

「ワカちゃん…うん、覚えた。蒐集部?それって、あの……」

確か怪異譚を集めていると言う風変わりな部活だ。音切にとっては自分が怪異であるということもあって少し敬遠していた部活動。
今の部長は確か一年生がやっていると聞く。入れられたということは彼女の意思で入ったわけではないのだろうか。

「…………」

やはり違和感が拭えない、あれを普通の人形と決めつけるのはどうにもできなかった。
普通ではないとするのならば――――怪異の類。そんなことを思いつくのはやはり音切が人間ではないからだろう。怪異同士は惹かれ合う――――なんてことはないけれど、やはりどこか感じるものはある。
だがそれは当然向こうだって同じなのだ。ただそこに思い至るほどに音切は自分が怪異であるというのに危機感が足りない。この学園で過ごしてきたからこその平和ボケとでも言おうか。

「だ、大丈夫、取ろうなんて思ってないっ」
「えぇと……ワカちゃんはその、なんで蒐集部に?入れられたって言ってたけど……」

ひとまず誤魔化しと話題逸らしも兼ねてそんなことを尋ねてみる。ただ話題逸らしとは言ってもそっちも気になっていたことだ。
怪異に興味がある、という風にはあまり見えないが……

//了解しました!そちらが返せる時に返してもらって大丈夫ですので…!
645ミハギ◆</b></b>tqzcbq026E<b>[sage] 投稿日:19/10/15(火)12:47:01 ID:rQg [1/1回]
>>643

「う?」

切断された茨。しかし感覚は通ってないようで苦しむ様子はなく、怪異は首を傾げる。その間に子供は走って逃げ出した。
怪異は怒りを露わにして至区を睨み付け、口から涎を流しながら言葉を発する。

「ジャマ、するな!!」

髪の毛の合間から伸びる茨の数が増え、それらが一斉に至区へと襲い掛かる。
至区の抵抗力次第だがその茨に傷付けられると、そこからエネルギーを吸収されるような感覚があるはずだ。
エネルギーを吸収された部位は砂のように脆くなって崩れ去るかもしれない。

/よろしくお願いします
646至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[sage] 投稿日:19/10/15(火)13:23:23 ID:5w8 [2/8回]
>>645
「おっと、喋れるのか!」
「悪いことは言わねえから、この辺で止めとけ御嬢ちゃん!」

二、三本なら兎も角、それ以上の数が一斉にとなると、流石に骨刀一振りで全てを払うのは難しい。
茨の一部を切り落としつつ体捌きで攻撃をかわしていく。
だが完全に避けきれず表面をなぞる程度であったが茨の攻撃に触れてしまった。

「…っ……これ何発も食らったら不味いな」
「植物系の怪異って認識でいいのか?水と日光だけで満足して欲しいもんだぜ」
647ミハギ◆</b></b>tqzcbq026E<b>[sage] 投稿日:19/10/15(火)15:11:52 ID:5ia [1/1回]
>>646

触れた場所から吸収したエネルギーの味に笑みを浮かべ、怪異はもっと喰らいたいという気持ちのままに茨を振るう。
一本が地面に突き刺さり、至区の足元まで進んでそのエネルギーを吸収する。そこはあっという間に砂と化して崩れ去り、人一人埋まるような穴が生じる。

「エサ、大人しくシロ!」

そこに至区が埋まったなら全ての茨が一斉に叩き込まれる。しかし戦闘慣れしている者ならまずそんなヘマは犯さないだれう。
648至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/15(火)15:24:38 ID:5w8 [3/8回]
>>647
「餌、だぁ…?」

不機嫌そうな声と共に砂穴の中へ下半身が埋まる鐡。
しかし全ての茨が叩き込まれるたのはミハギの好機というよりは鐡の好機となった。

フードパーカーをズタズタに切り裂くも先ほど鐡を傷つけたはずの茨が弾かれる。
パーカーの下から露出した肌は其の殆どが怪異の骨で覆われている。
全身骨鎧といった具合か、関節部の隙間にこそ肉が見えるが活力に満ちているように見える。

更に茨の半数は左腕に生じた骨に覆われた狼頭の大きい口に噛みつかれ、並ぶ鋭い牙でがっちりと掴まれる事となる。
次いで下半身が埋もれて固定されたこともあって大きな力で茨を引き寄せにかかる。

ミハギがとんでもない怪力の持ち主であれば後は足場の問題などになるが、
万が一鐡の方へと勢いよく引き寄せられようものなら右腕の骨刀が確実にミハギに叩き込まれるだろう。
649壬生瀬 和歌◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/15(火)15:28:30 ID:rE9 [4/7回]
>>644
自分の腕の中にいるぬいぐるみが怪異であるなど、和歌自身は一度たりとも思ったことはない。
だから狙われていないと知って胸をなで下ろす彼女の様子から、フラメルについて探ったとしても。
得られるものはごく僅か、あくまで一ぬいぐるみとしてのものだろう。
テディベアを反転させて向かい合う形、鶉ではなくフラメルに語りかけるように。そうしなければ、流暢に伝えられない。

「……騙されて名前を取られたんだよね。いるだけでいいって言われたけど」
「だから勧誘とかそういうお仕事は全部、ハンナに任せちゃおうね、フラメル」

ここで新たに出た名前が彼女を引き込んだ人物であるのは語るに及ばず、どことなく不満げな調子。
けれど心なしか満更でもないように見えるのは、諦めていた人との関わりを形だけでも手にしたからか。
意図的に話題を逸らされていると意識する事はない、会話の外からそこまでを読み取れる程に成熟していないのだ。

「お姉さんはせっかく綺麗な声なのに、そういう部活は入ってないのかな。フラメルはどう思う?」

無論その返事が布と綿の塊から返ってくるはずもないから、問いは鶉に向けられたもので。
赤子にするようにテディベアを抱いて、見上げる瞳からは萎縮の気色も大分薄らいでいるようだった。

//お待たせしました…!
650未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/15(火)17:29:41 ID:qCm [1/1回]
『ねえねえ雪菜』

「……」

『なぁんで可愛いボクが話しかけてるのに返事しないんだよぉ!』

「はぁ……」

昼休みの中庭、ベンチに座るのは1人と一妖精
先日邂逅した少女に倒された怪異、小妖精のルゥフ。
緑髪のツーサイドアップに緑目、緑のワンピースという全身緑コーディネートの小妖精は、ぎゃあぎゃあ喚きながら彼女の周りを飛び回る。

「こんな事なら……封印しなければ」

『あんなヘナチョコ封印なんてボクの力を半分減らすことしか出来ないもんねぇ!だから離れられないんだけどねぇ!』

彼女の持つ力、『ストーリーテラー』の力により、1度は本に封印された小妖精は、その封印を突き破り、霊のように彼女に憑く事になってしまった
彼女はどうしてこうなった……という雰囲気を纏わせながら頭を抱え、ミルクティーで喉を潤した。

//お返しは20時付近になりますが……
651空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/15(火)17:57:07 ID:Qg2 [1/6回]
>>650

「音切ちゃんの~♪」

先日、八雲はんなと壬生瀬和歌より受けた傷も癒えないまま、それでも学校生活は続く
イマイチ気分が晴れないまま、購買でどっさりと買ったパンの山を胸に抱えながら中庭へ向かう。
口ずさんでいる歌は少しでも明るく努めようとするための行為である。
犠牲になる少女には申し訳ないとしか言いようがない……歌う本人は反省していないが

「下着は~♪……あれ、ユキちゃ……」

そしてベンチに近づくと、慣れ親しんだ人影を見つける
表情は明るく作りながら近づいていく。そして

「……なにそれ!? ドール!? バービー!? 武装神姫!? あ……怪異!?」

飛び回っている小さな妖精に対して、純粋に驚いていた。
よくよく考えれば怪異であることは明白かもしれないが……少女からしてみれば、あまり馴染みのない形をしているから
652音切 鶉◆</b></b>yC2mbPWSnY<b>[] 投稿日:19/10/15(火)18:08:28 ID:zaS [5/7回]
>>649

「騙されて……」

それはなんとも強引な勧誘方法だろうか、いや勧誘するというのならそれくらい強引な方がいいのだろうか。ハンナ、というのは恐らく蒐集部の部長のことだろう。
蒐集部のことを語る彼女は不満げな調子は見せるもののどこか楽しげ。きっと彼女にとってそのハンナなる人物はたとえ強引に部活に入れられたとしても嫌いな相手ではないのだろう。

「ふふ、ありがとうね和歌ちゃん」
「……今、ちょうど合唱部を作ろうとしてるの。とは言っても、私は勧誘に全然力に慣れてないんだけどね…」

綺麗な声と言われて悪い気になる人はいないだろう。
合唱部については最初は楽しげに語るものの勧誘になれば徐々に気分が落ちていって。
何か力になりたいのになれないというのはもどかしいもので申し訳なさが先に立つ。自分にも蒐集部のような強引さがあれば良いのにと今だけは思ったりもして。

「だからもし誰か…歌に興味がある人がいたら、その…声をかけてもらえたら嬉しいな」

まるで他人任せのようで気が引けるが、それでも何もならないよりかはマシ…のはず。
653壬生瀬 和歌◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/15(火)19:11:33 ID:rE9 [5/7回]
>>652
お礼を言われるのはこそばゆい、慣れていなければ尚更のことで。
恥ずかしげに朱を呈した顔を正面に逸らして、砂場で遊ぶ子供達を見やる。

「……フラメルは、お姉さんの素敵な歌を聴いたら、きっと皆も入りたくなると思うんだ。うん、ワカもそう思う」
「見つけられるかは分かんないけど、お手伝いしてあげたいね」

薄ら積もった気落ちを見て取ったか、困ったように眉尻が下がる。
殊勝な慰めに過ぎないかもしれない言葉だがしかし、真摯であるのもまた事実。
やおらベンチから立ち上がり、ワンピースの裾を軽く払って整える。何度か口を開いて閉じて、何かを言いたげに。

「……ぇ、と……また……歌、聴いていい……?」

つっかえつっかえ、どうにか独力で言葉にしていくのは本当に細やかな願い事。
それでも彼女にとっては緊張の瞬間だ、身を強張らせて反応を伺った。
654 : 八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/15(火)19:21:19 ID:MXF [1/8回]
//再利用になりますが、>>521で絡み待ち致します
655ミハギ◆</b></b>tqzcbq026E<b>[sage] 投稿日:19/10/15(火)19:46:40 ID:Wxf [1/3回]
>>648
引っ張られた怪異は電柱に茨を巻き付けて抵抗する。
傷の痛みもあって全力は出せず、骨刀が届く範囲へと入る直前に自らの茨を見かけによらない怪力で握り潰す。
怪異の体は電柱の方へと戻るが足が骨刀の範囲内で、防御の為に足を覆った茨の中からは骨が砕ける音が響く。

「ふー……!」

そんな状態で着地などできるはずもなく電柱から落下し、背中を地面に強かに打った怪異はぴくりとも動かない。

656至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/15(火)19:54:44 ID:5w8 [4/8回]
>>655
「やってはねえが…決まったか?」
「慎重にいこう、思いもよらない不意打ちなんてザラだし」

のそりのそりと穴から這い出る間もミハギからは注意を逸らさない。
逆に動きがないと何かを狙っているように見え迂闊に近寄れない。

「動きがないなあ…」
「なら、近づかないでチョッカイかければいい」

左腕が狼の頭から鋭い爪の生えた手へと変わる。
狼の頭は左肩のほうへと寄った。

「あらよっと!」

左腕の爪が撃ち放たれミハギへと。
止めを狙った一撃ではない為、やや身体の外側を狙っている。
657令膳 要◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/15(火)20:06:45 ID:IzC [1/6回]
>>521
「失礼します、風紀委員会の令膳です」

4回のノックの後、相手側の返事があろうと無かろうと
問答無用で部屋に入る少女、顔付きはむすっとしていて一見怒っている様に見えるだろう。

「ここが"蒐集部"で合ってますか」

そんな顔つきのまま問い詰めるかの様に言葉を紡ぐ。
腕には風紀委員会の腕章、もしかしたら良からぬ誤解を生んでしまいかねない状態だ。

//宜しければ
658白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/15(火)20:08:31 ID:iGw [1/2回]
>>624
怪異との遭遇は比較的多い、と自認している少年は微かな気配に釣られて通学路に降り立った。
そこで見た光景に少年はある意味釘付けにされていた。塀の上から、うわぁ、という表情で。
そりゃそうだ。生まれてこの方、鬼そのものが泣かされてる状況など見たことがない。
ケツバットなら尚更である。なんだろう、この怪異は集められる時はすっごい悲惨な書き方されるんじゃなかろうか、なんて。

「えーと、そこのおじさん? 多分喋ろうにも喋れないんじゃないかなその鬼?」

……選択肢としては、止めておこうかという無駄な慈悲であった。
まあ、通学路とはいえ他に誰が来ないとも限らないのでこの目には毒(失礼)な光景を止めようとしたのか。
なお塀の上から見ているのでそこは注意どころかもしれない。

//もしもまだよろしければ……
659八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/15(火)20:27:46 ID:MXF [2/8回]
>>657

「いらっしゃいませ、そしてご名答です」

八雲はんなは突然の来訪者に対して、微笑みを浮かべながら飄々と応じるだろう。
然し別段友好的という訳でもなく、寧ろ生徒会の腕章というだけで意識的には警戒よりに傾くのだ。

さてさて────今回"は"どれの所為だろうか。

八雲はんなは嫌われ者であり問題児である。当然ながら風紀委員の方々のお世話になったことは一度や二度ではない。
寧ろ顔馴染み、縁深い部類であるが────好き好んでという訳でもなく、今回の原因について心当たりを探っていく。


「部室立ち退きの件でしたら────既に申請をとおしてありますので其方に確認を」
「強引な部員勧誘に関してなら────飽くまで同意の上ですのでご安心を」
「先日の上級生の方との諍いでしたら────円満解決となったので問題なく」

「───という訳で、どうでしょうか?心当たりは命中しましたか?」

叩けば埃が出るというのは、正しくこういうことだろう。
微笑みを浮かべたまま、彼女の来訪の理由が上記の通りであるか、まずは尋ねるのだった。

660未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/15(火)20:30:38 ID:S9P [1/6回]
>>651

「……ん?ああ、文香さん。こんにちは」
「随分と沢山買い込みましたね」
『え!音切うんたらの下着がなんだって!?僕より数段劣るけどそれなりに見れる顔の巨乳ちゃん!』

対極的な反応を返す一人と一匹、1人の方はベンチにておいでおいでと手招きし、もう片方は煽り全開で文香の周りを飛びまわる。
尚、全身緑色のコーディネートの妖精の下着はライトグリーンである。

「お察しの通り怪異です、つい先日捕獲したのですが……」
『甘い!砂糖よりも甘いね!あんなんで創造の怪異たるボクを縛れるもんか!』
「こちらへどうぞ、お昼にちょうどいい陽気ですよ」

手招きした後、ベンチの隣を左掌でとんと叩く、右掌は冗談も混じえ、自らの膝元を叩いてみてはいるが

//遅くなりました!申し訳ありません!よろしくお願いします!
661音切 鶉◆</b></b>yC2mbPWSnY<b>[] 投稿日:19/10/15(火)20:38:09 ID:zaS [6/7回]
>>653

「私の歌を、みんなに……私の歌で、入りたくなる、かな……」

それは考えもしなかったものだった。自分の歌を誰かに聴かせること自体に抵抗はない、むしろ好きだ。だがそれを聴いて、他人がどんなことを思うのか……それだけは分からない。
自分の歌には特殊な力がある。だがその力は異形の力、歌というものが持っているそのものの力を歪めてしまうもの。他者に伝える力というものはそう簡単に歪めて良いものではない。だからこの力はなるべく使わないようにしてきた。

「……うん、良いよ。さっきは鼻歌だったからね」

そうして紡ぐ歌は外だというのに良く響く透き通るような声で公園に響き渡る。
彼女があのテディベアを介してではなく、直接聴きたいと言ってくれた。誰かに必要とされるのは嬉しい、だからその期待に応えたい。
誰かの為にこそ歌う歌は心地いい、きっとこの歌が彼女の何か力になると良いなと信じて。
662ミハギ◆</b></b>tqzcbq026E<b>[sage] 投稿日:19/10/15(火)20:55:51 ID:Wxf [2/3回]
>>656

放たれた爪に脇腹を裂かれ、怪異はびくっと震えたがそれ以上動く様子はなく気絶していると判断していい。

「……」

その怪異が赤ちゃんのように自らの指をしゃぶっているのはそれでもなお、空腹を感じているからだろう。
この怪異を捕らえてどこかへ連れて行くかこの場に捨て置くかは至区の自由である。
663空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/15(火)21:02:51 ID:Qg2 [2/6回]
>>660

「やっほー、ユキちゃん。ムカつくことあったからいっぱい買っちゃった……うるさっ」
「なに、この……すけべの怪異? ちなみに水色だったよー」

思わずそう漏らしたのは、その妖精の怪異が予想以上にお喋りだったからである。
煽られたことは勿論理解しているために、一瞬どうしてくれようかと考えたが、なんとなく感じる馬鹿っぽさ
上手くいけば扱いやすそうだ……と思いながら、ベンチの方へと招かれるままに向かっていくのであった。
彼女が膝を叩いているのは冗談だと理解しつつも、ある程度の冗談には乗って見せるのが学生間コミュニケーションである

「それじゃー、お邪魔しまーす」

すとん、と彼女の膝上に納まろうとするだろう。重たいは禁句
そしてどちゃあ、っとベンチの方へとパンを乱雑に置く。自宅を思わせる雑な置き方である。

「いやー、良い天気でいいねー。ユキちゃんも食べていいよ」
「へぇ……捕まえたんだー。緑色のパンツの、創造の怪異? なんだか凄いんだねー、格好いいなー」

それから、先ずは妖精へと興味が惹かれていく。
そして取り敢えず褒めてみせる。これでどんな反応をするかで、どんな性格かを計ってみるようだ

/すみません、こちらも少し遅れました……改めてお願いします!
664未来 雪菜◆</b></b>8ahRsPCEYA<b>[sage] 投稿日:19/10/15(火)21:14:03 ID:S9P [2/6回]
>>663

「ムカつくこと……ですか、それはそれは……文香さんにしては珍しい」
「私よりなんでもそつなくこなしそうですが……ちなみに私の下着は黒ですよ。」
『へぇ』
「いただけるのでしたら……ジャムパン、ありますか?」

彼女がマイペースであるのなら、妖精も相当な自由人のよう、答えを気けど興味なさげに一言で切って捨てる
逆に彼女はといえば、ちゃっかり自らの下着の色を暴露するのである

「あ、あら……まあ、構いませんが……ふふ、文香さんは甘えん坊ですか?」
『いやんえっちっ、そんな棒読みの感情籠らない賛美なんて聞きたくないよっ!』

冗談には冗談を、膝上に感じる体温に対し、文香の腹部の方へ両腕を回してお腹の辺りで指を組む。子供を後ろから抱くようにからかって見せた。
これで甘えん坊ですと答えようものなら、髪を撫でる行為も追加される
さて、妖精はと言えば、存外馬鹿でもないらしく。
小憎たらしい顔を僅かに歪め、瞳を細めて鼻で笑った
665阿頼耶 武尊◆</b></b>hDxm0FV7NdSW<b>[] 投稿日:19/10/15(火)21:16:44 ID:QhI [1/1回]
>>658

「あ?」

ケツバットの手を止め、じろっと鬼を見る男。鬼すらたじろぐメンチで暫く睨みつけた後―――――。

「あめんぼあかいなあいうえお、はい復唱」
「グググ…グギュゥウゥ……」

「なるほど、よくよく考えたら頭の悪そうな顔をしていやがる。確かに言葉は喋れなさそうだ」

ブーメランなの気付いてるんだろうか。

「しかし少年随分と関心じゃねえか、鬼とはいえ、虐められているやつを見過ごせない性格なのか?」
「まあ俺もやり過ぎたかもしれねえ。ふんじばって終いにしよう――ったく、しかしこの街は悪さをする化け物が多くて、嫌んなるよなあ? お?」

/かなーりスローペースでの返信になりそうですが、それでも良ければ……祝日以外の平日はちょっと重くなっちゃうので、すいません!
666壬生瀬 和歌◆</b></b>zQI5UgaeiE<b>[] 投稿日:19/10/15(火)21:19:10 ID:rE9 [6/7回]
>>661
励まし、あるいは感服を素直に表するのは不慣れであったから、こくこくと頷いて後押し。
もちろんそこに鶉の歌が持つ超常的な力は加味されていない。純粋に偶々耳にした鼻歌が琴線に触れた、それだけのこと。

「……!ほんと……?」

だから了承の言葉にもぱっと顔を上げて、素直に顔を輝かせるのだ。
正面に立って、フラメルにも前を向かせて、居住まいを正す。真面目に、真剣に聴こうという姿勢。

「…………♪」

音律を遮る事も、混ざろうともしない。ただ黙って頬を緩ませる観客に徹していた。
大人しく聴き入りながらも、リズムを取ってゆらゆらと揺れる上体。鼓膜を包む音色に心地良く揺蕩っているのは明らかで。
歌が終わって、贈るのはまた慎ましやかで心からの拍手。眠気すらも誘発されたか片目を擦った。
667至区 鐡◆</b></b>3OPOPR6B7A<b>[] 投稿日:19/10/15(火)21:20:32 ID:5w8 [5/8回]
>>662
「…えーっと……んん?」
「この展開は新しいな…どーするよテツ?喰っちまうのは何か気が引けるぞ」
「学園への事後報告も考えると放置もできないし…あー……」

ひとしきり悩んだ後、結局学園の判断を仰ごうと連れていく事に。
学園に正体を知られたことで学園の隠された機能を知る事が出来たのはタイミングがいいというべきか。
怪異を一時的に隔離する用途の部屋の空きはあるだろうから、
そこで保護という形にならんものかと今から頭を悩ませていたそうな。

//
と言う訳で一旦学園預かりという形で宜しければ
動かしにくくなるなと思ったら、
鍵かけ忘れて逃げられましたな間抜け鐡くんが生まれるだけですのでご判断任せます
ありがとうございました
668 : ミハギ◆</b></b>tqzcbq026E<b>[sage] 投稿日:19/10/15(火)21:21:40 ID:Wxf [3/3回]
>>667
//ありがとうございました
669令膳 要◆</b></b>sDWHCeTdqaxQ<b>[] 投稿日:19/10/15(火)21:21:53 ID:IzC [2/6回]
>>659
「…ごめんなさい、今回はそんなことの為に貴女を訪ねた訳じゃないんです、これでいいでしょうか…」

風紀委員会の腕章を外しポケットに仕舞う、それは風紀委員として彼女を取り締まったりするつもりはないと言うサイン

「単刀直入に言うと私は貴女から怪異について話を聞きたいと思っています、風紀委員会の仕事で来たわけじゃありません」

そう、彼女がこの蒐集部に訪れたのはただ怪異について話を聞きたいと言うだけ、相変わらずむすっとしているので信じてもらえるかは分からないが。

//すみません遅れました




670空哭 文香◆</b></b>i93foi84VI<b>[] 投稿日:19/10/15(火)21:28:13 ID:Qg2 [3/6回]
>>664

「私だってムカつくことくらいあるよー。厄介な女に引っかかっちゃって……まあ一年生だったんだけど……」
「意外と私は不器用なんだよー……黒! 大胆! じゃあ私のも見る?」

妖精のあまりの自由人っぷりに、なんなんだ……と思いながらも。
下着の色を教えてもらった返礼として、スカートの裾を左手でたくし上げる。赤色の紐が見えるだろう
そして要求には「はい、ジャムパン」と手渡す。真っ先に購買に走って一通り買ったので、勿論一通りあるのだ

「おやおや~、自分の発言にはセキニンを持って貰わないと……それは、ご想像にお任せしまーす」

最近ちょっと危うめなお腹の前にやってくる両手の前に指が組まれると、それならばとゆっくり背中を預ける
甘えん坊かどうかの問いには答えない。からかいもあるが、それに関しては自分でもよく分かっていないためである
ただ、こうしていることは、孤独よりかは、嫌いでないのは確かだ。

「むむっ、なんて可愛げのない妖精……ちょっとくらいは媚びたらどうなのかな?」

そして妖精に関しては、イラっとくる結果に終わる。
言葉は裏のない本心である。それからハムカツサンドの封を空けると、その端を千切って泳がせる。
餌で釣ろうという魂胆であった

/すみません、御飯食べるので遅れるかもです……できるだけ早く戻ってきます!
671白崎冬馬◆</b></b>7fjzty63lQ<b>[sage] 投稿日:19/10/15(火)21:28:19 ID:iGw [2/2回]
>>665
おぉう、とそのメンチにはやや尻込み。塀の上ゆえ下がれないが。

「……まあ喋れる怪異とそうじゃない怪異で差がありますしねぇ」
(むしろそれわからず殴ってたってのが怖いんだけど)

相手の前職以前など知るはずもないので怖い人が居るなあという認識である。
怪異との関わりは浅くはないので鬼の怪異にはやや同情しつつ。

「いやまあその鬼が何しようとしてたかによりますけどね? 今のところ怖いおじさんにすごいしばかれてるようにしか見えないし」
「…………まあそれは認めますけどね、友好的な怪異って珍しいですよねー、先日も被害者を研究所に届けたくらいですし」

鬼の顔を見るためか、塀の上から飛んで目の前に着地ししゃがみこむ。
そして鬼に「もう懲りた?」というように覗き込んでから見上げて呆けていた。

//了解ですー、もしロールが厳しくなりそうでしたらご連絡いただければ大丈夫ですのでよろしくお願いしますー
672八雲 はんな◆</b></b>p43KgfPYME<b>[] 投稿日:19/10/15(火)21:33:41 ID:MXF [3/8回]
>>669

「そんなことではない────それ以上の罪状で私を取り締まるということですか。あっ違いましたか」

何処までが本気で何処までが戯けているのか、曖昧な境界線は八雲はんなが真っ当な人間でないという証。
けれどもこの少女は、話に怪異が絡むとなれば言動こそままなれど誠実な態度を見せるのだ。
蒐集部、怪異譚に魅了された者が継いできた席に座る彼女は、今日は珍しく真面目に真っ当に。

「話を聞きたい────ですか。さて、どの話でしょう。怪異譚に関してだけは、話題に欠かさないのがこの部活」

「然しその前に、取り敢えず────緑茶と珈琲、どちら派ですか?まあ、何方もペットボトルなのですが」

部屋の片隅に設置された冷蔵庫にチラリと視線を向けながら、八雲はんなは己が座る席の全面にある椅子を彼女に示唆する。
そして緑茶か珈琲の何方か、希望通りのものが目の前に置かれてたならば、八雲はんなはそれ以上は急かそうともせず、彼女が切り出すのを待つだろう。

室内に並ぶ書架はその総てが蒐集された怪異譚を記録する記憶の宝物庫。
日中であるにも関わらずやや薄暗い室内は、それを語るにはこれ以上相応しい場所はないという位に雰囲気満ち足りていて。
673音切 鶉◆</b></b>yC2mbPWSnY<b>[] 投稿日:19/10/15(火)21:44:52 ID:zaS [7/7回]
>>666

「……ご清聴、ありがとう」

歌を歌った後にいつも思う。歌が好き、これだけはきっとどうあっても変わらない。
自分の歌で誰かが笑顔になる、そ