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1 : ◆</b></b>Un7w1dD0IzQZ<b>[] 投稿日:19/12/25(水)22:29:33 ID:6wB [1/2回]

西暦2030年、リニアと電気自動車が最早一般的になった時代。
世界で始めて『超能力』が明確に認知されてから、早30年以上の時が過ぎた。
既に総人口の1割、街中で出会う10人に1人が先天的な『能力者』と呼ばれるまでになった世の中、
可能性の原石でもある彼らの保護或いは研究目的で、世界各地の主要都市には『特区』と呼称される街が築かれている。
日本は東京都、高い壁と海で外周を囲まれた『神倉市』も特区の一つである。

【スレ規約※必読】
・プレイヤー同士の連絡や意思疎通はきちんとしましょう。
 分からない部分は聞き、気になる部分があったら指摘し、注意をされた場合素直に謝り改善していきましょう。
・荒らしに反応する人や影響される人も実質的な荒らしです、決して反応はせず、スレ主による対応を待ってください。
・荒らしによるなりすまし等に対するセキュリティを考慮し、キャラシートは【必ず】トリップを付けて投下してください。
 トリップ無しで投下されたキャラシートは申し訳ありませんが一時保留扱いになります。
・キャラシート無しでのロールも可能です、その場合は相手に情報面の不利が発生しない様、適度に情報を開示しつつロールを行ってください。
・全年齢対象のレベルを大きく越える性的描写、暴力描写は禁止です。
・その他、なりきりのマナーを逸脱した行動を取らない様注意しましょう。

【相談議論スレ※キャラシート投下はこちらで】
https://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1577186017/
2◆</b></b>Un7w1dD0IzQZ<b>[] 投稿日:19/12/25(水)22:31:21 ID:6wB [2/2回]

肌を刺す様な寒気に包まれた夕暮れの時間帯も、年末年始の都会ならば変わらずに賑やかだ。
あちこちから漏れ聞こえる店内放送が、音色をごちゃ混ぜた喧噪を形作り、ビルの壁面に取り付けられた薄型液晶がニュース番組を延々と流し続ける。
信号機が断続的な電子音を響かせて、人の波は十字路を忙しなく行き交っている。

「……」
『う、ひっく、えぐ、うぅ……』

そんな喧噪の傍ら、人波から僅かに離れたビルの合間。
泣きじゃくりしゃがみこんだ小学生くらいの少年が一人と、壁に手を突き少年を見下ろす様な姿勢の大柄な影があった。
ともすれば子供がカツアゲされている様にすら見える光景である。

「……なぁなぁ、泣いてばっかじゃ分かんねぇだろ?
 どうしたんだよ、親と逸れたのか?」
『うぇ、ひぐ、ひっく……!!』
「あぁもう参ったな……」

大柄な女の名は『篠波千景』、神倉市の警察署に勤務するれっきとした警察官であり、現在パトロール中なのだが。
黒いシャツに黒いコート、黒いパンツスーツと何から何まで黒づくめの恰好と鋭い顔つきは、明らかに危険な職業を彷彿とさせるものであった。

「(泣き止まなきゃ話も出来ねえか……取り合えず近くの交番にでも連れてくか?)」
3鴇巣六花◆</b></b>JDFXsRkpiw<b>[] 投稿日:19/12/25(水)23:15:03 ID:vOX [1/1回]
>>2
「――あの、つかぬ事をお伺いしますが」

焦燥の声と泣き声の合間を縫って、のんびりとした言葉が黄昏時の空気を打った。
声の主が佇んでいるのは少年を挟んで千景の正面、長く伸びた影がようやく届く程度の距離。
落ち着いた紺のトレンチコート、ブルーグレーのニットワンピースで隠す肢体は女性らしさを内包し、かつその背丈は女性にしては高く。
一つに結ったネイビーの髪を無造作に踊らせながら、その女性は物怖じもせずゆるりと首を傾げた。

「随分と泣かせてしまっているみたいですけれど……その子に何をしているのでしょうか?」

わんわんと響もす嗚咽を気にした素振りもない、悠長とした問いかけ。
犬のプリントのトートバッグを肩にかけ直しながら、きょとんとした面持ちには緊張感は見受けられないが。
すうと細められた紅眼に映る色濃い猜疑は、まるで誘拐犯を目の当たりにしたそれと同様であった。
4◆</b></b>Un7w1dD0IzQZ<b>[] 投稿日:19/12/26(木)10:21:34 ID:KBU [1/1回]
>>3

「あぁ……どっか怪我してるって様子でも無いし、迷子かなんかだと思うんだが……ん、何を『している』?」

疑いの視線には、それなりに敏感だ。
正面へと視線を向け、壁に突いていた掌を慌てて離して誤解を解くべくひらひらと。
何も持っていない事と、何もしていない事のアピールである。

「……待て待て何もしてねえ、もし何かされてたとしても俺じゃねえ、だからその目をやめろ」
『うわあああああん!』
「あっ馬鹿、このタイミングで号泣すんな!」

弁明した直後、一層激しく泣きじゃくり始めた少年に、いよいよ困り果てた様子で頭を掻き毟った。
5 : 鴇巣六花◆</b></b>JDFXsRkpiw<b>[] 投稿日:19/12/26(木)12:33:36 ID:Fx6 [1/1回]
>>4
声をかけられても狼狽える様子が見られないから、その時点で拐かそうという腹づもりの可能性は限りなく薄くなる。
幾分か和らいだ眼差しはしかし、泣かせているとしか思えない現場を目にしたものだから、不審なものを見るそれであるのには変わらない。

「……話は分かりました。ですが、怖がらせるのは良くありませんよ?」
「こういう時はまず、落ち着いて話を聞いてもらわないと」

諭すような口調、それから両膝をついて少年に目線の高さを合わせる。
トートバッグを漁って見つけたポケットティッシュを差し出して、拙く微笑んだ。

「大丈夫、怖くないですよ。私もそこのお姉さんも、君が心配なだけですから」
「ほら、泣き止んで。どうして一人で泣いてるのか、私達に教えてくれませんか?」

敵意はないと示して不安を取り除き、宥めるための判断としては間違っていない動きだろうが。
元より厳しい雰囲気の顔つき、更にはいかにも笑みを作るのに慣れてませんとばかりの微笑。
悠長が転じて抑揚のない喋り方も加われば、少年の混乱を解けるかどうか、果たして定かではないかもしれない。


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